プレイレポート
「TERA The Exiled Realm of Arborea 」キャラエディットの自由度は? 超美麗キャラクターをカスタマイズしてみよう
TERAではグラフィックスの美しさは語り尽くされている感はあるのだが,改めて見ても,こと,キャラクターグラフィックスのクオリティは図抜けているといわざるをえない。
そもそも,私はこれまでいろんなゲームでキャラカスタマイズに関する記事を書いてきているのだが,TERAについては,これまで主に海外版でそれなりにテストプレイはやったことがあっても,キャラ作成部分に触る機会がなかった。日本語版にも一度触る機会はあったのだが,PCセッティング込みでプレイ時間が数時間しか取れなかったので,キャラ作成などは端折らざるをえなかったのだ。日本版のクローズドβテストが始まり,ようやく落ち着いてキャラクター作成部分に触れることができた次第だ。
CBT期間中は,フリーターゲッティングでの狩りに勤しんでいた人やクラスの感触を確かめていた人も多かったことだろう。時間の限られたCBTでは,それが正解である。しかし,やがてくるオープンβテストこそ,キャラクター作成の本番となる。長く使用していくキャラクターであれば,じっくり作り上げたいものだ。それに備えて,ここではTERAでの見た目中心のキャラクターカスタマイズについてまとめておきたい。
キャラクター作成の流れ
「種族」→「性別」→(「クラス」)→「顔」→「オプション」
のような順で要素を選択し,続いて詳細部分のエディットとなる。クラスについては,ゲーム中では非常に重要な要素であるが,装備以外に見た目的には関係しないので,ここでは割愛する。
種族は,
ヒューマン(男/女)
キャスタニック(男/女)
アーマン(男/女)
ポポリ(男)
エリーン(女)
バラカ(男)
ハイエルフ(男/女)
の7種類。種族によっては,性別が限定されることがあるが,まあたいした問題ではないだろう。日本語版が公開されたばかりの頃はポポリとエリーンで「ポポリ連合」という括りだったのだが,さすがに同種族のような扱いは難しいのか,現在はポポリとエリーンで別項目に分けられている。
キャラクターエディットで見た目にこだわる場合,ほぼ,ヒューマン,キャスタニック,エリーン,ハイエルフの女性キャラに限定されると思われるので,以下,そのあたりを中心に見ていこう。
で,「顔」である。「顔」の項目では,頭部の基本的なポリゴン形状が決定されるとともに,「顔」ごとにある「オプション」の内容も決定される。「顔」の部分で,キャラクターのだいたいの傾向が決まり,「オプション」で多少の変化が加わるという認識でよいだろう。
「オプション」では,顔テクスチャの種類などが選択できる。ポリゴン形状は,キャラクターエディットである程度いじれるのだが,テクスチャの部分はユーザーがいじれない部分である。例えていうと,整形は簡単だけど,化粧は難しいという仕様だ。非常に重要な部分なので,じっくり選んでほしい。
ヒューマン
キャラエディット画面に入った直後に表示される,ヒューマン女性のエディット前の基本キャラ(プリセット1番)は以下のようになる。
この段階で,ほとんどケチのつけようがないくらいの美形なので,いじらずに使うのももちろんアリだが,個性を出したい人は恐れず先に進もう。
まず,ヒューマン女性での「顔」の一覧を挙げておこう。左上から1番で,以下,順に横に並んでいる。右下が12番だ。前述のように「オプション」も重要なのだが,全組み合わせはとても載せきれないので,だいたいの傾向だけつかんでおきたい。
先ほどのプリセット1番のデフォルトキャラは,3番の顔パターンを使用していることが分かる。なお,エディット時は,顔の部分ができるだけ広く表示される髪型にして作業するようにしているが,髪型だけでもかなり印象が変わってくることもお分かりだろう。
で,基本パターンは千差万別である。誰がこんなの使うんだという感じのものも多いのだが,まあ,欧米だとゲテモノ系も結構好まれたり,人の好みは千差万別なので,いろんなのがあるということ自体はよいことなのだろう。
さて,ここから「顔」を選ぶことが最初のステップになるわけだが,前述のとおり,顔型はいじれるが,テクスチャはいじれないということを念頭に置いておこう。さらに,TERAのキャラクターモデルでは,睫毛なども作り込んであるということにも注目しておきたい。これもエディットではどうしようもない部分だ。よって,顔全体よりも,目元の造形を中心に見て選んだほうがよいと思われる。
ちなみに,プリセットで使われているものでは,3番,4番,1番の3種の顔パターンで18個中の11個を占めている。これらを使えば,まあ無難。これら以外を使えば個性的なキャラが作れるかもしれない。
さて,普通に選んで顔をいじって,全面的に改修した顔をエディット前の顔と並べても「どこが違うんですか」と言われてしまうことが多いので,以下では7番の「顔」をベースとしていじってみよう。プリセットでは8番でさえ使われているのに,これが使われていないのも不憫な話だ(まあ,使いにくそうだが)。とりあえず,睫毛だけなら圧倒的である。
顔型の補正はなかなか苦しいところがある。口や目元で,若干,年齢若めに振って調整。顔型は髪型の選択でごまかす方針でいった。アイラインが強めの目力重視で塗りを選んでいるので,遠めに見ればそれなりに目を引くのではないだろうか。
アイラインを強くするというのは,目を大きく見せる化粧での基本である。ただし,あまり濃くすると,TERAでせっかく作り込まれている睫毛が目立たなくなるなどの弊害もある。そもそも,目自体を大きくできるのだから化粧でごまかす必要がないともいえるのだが,やはり遠目で見たときの目の印象度ではアイラインが効いてくるのも事実。また,目自体をあまりに大きくすると,バランス的におかしくなることが多いので,補助的な目的でアイライン強化を併用するのがよさそうな感じである。
話は前後するが,詳細設定では,パラメータをいじっていくことができる。
パラメータの設定範囲は1〜32なので,中心値は16か17になるわけだが,実際には17が中心として設定されているように思われる。なにもかもがいじれるわけではないものの,それなりに調整は可能という感じか。目の前後位置などもほしかったところではあるが,まあ必須というわけでもない。
少し気になる制限は以下のとおり。
- 顔型で上下の長さは変更可能。左右の幅は変更不可能
- 鼻の大きさは変更できるが,長さは変更しにくい
- 目尻の角度は変更できるが,目自体が変形する
以上,顔型については,制限はあるが,それなりに調整は可能。鼻の位置と大きさはちょっとネックになることがある。目については,吊り目で調整されているものが多いので,戻そうとしても限界がある場合が多い。むしろ,開き直ったほうが目の形自体は綺麗になる。
左が原型。輪郭と口などを修正したのが右 | |
だいたい完成。髪形を変えると右のような感じ |
女性ばかりというのもなんなので,ヒューマン男性の一覧とエディット例もおまけで掲載しておこう。ヒューマン男性は,かなり幅広いタイプが揃っているので,個性的な顔も作りやすそうである。
キャスタニック
次に,TERAでの特徴的な種族の一つキャスタニック。最初にTERAが発表されて以降,歴代のムービーでの主人公格や,メインビジュアルを務めてきているので,TERAといえばキャスタニックを思い出すという人も多いのではないだろうか。
まず「顔」の選択。以下が,キャスタニック女性の基本パターンである。
基本パターンを見て分かるように,三白眼がきつすぎて,ちょっと使いにくいものが多い。黒目が下目蓋にまで届いているのは,1番と5番のパターンだけ。それ以外では,どうやっても目つきがかなり悪くなる。
全体に,種族の特徴がかなり濃く出ているので,あまり印象の違うキャラを作るのは難しそうな雰囲気である。
キャスタニックについては,微修正程度がいちばん落ち着く感じだ。下手にいじろうとするとうまくまとまらない。正直いって,CBT時点では納得のいくものはできなかった。最初から小顔なので,さらに小顔化という方針はいまいち合わない雰囲気ではある。いま見るとパーツのセンター寄せが必要だなと思うのだが,そういえば,やたら彫りが深くて調整が難しかった記憶があるので,なかなか難しい。キャスタニックについては,OBT以降で再挑戦してみたい。
アーマン
アーマンは,モンスターぽさが強調されているので,なかなかいじりにくい。どういじってもあまり感じは変わらないのだが,ちょっとだけいじってみた。
基本パターンは以下のとおり。
顔型,目,鼻,口と,全面改修した結果は次のとおり。やっぱ,限界はあるなあ。
エリーン
ゲーム全体で見ると,ちょっと浮いてる気がしなくもないのだが,かなり人気が高いらしいエリーン。まずは,基本「顔」パターンを見てみよう。
パターン数自体は10種類と,他種族より少ないものの,かなり種類が多彩で,使えそうなのも多い感じ。実際,いじりだすとなかなか楽しい。
3番の不機嫌顔などは「誰が使うんだ?」系の顔だと思うんだが,まあ,一定の需要はあるのかもしれない。
その3番の顔からいじってみよう。
ただし,かなり極端な顔型が設定されているので,補正するにも限度がある。とはいえ,個性を生かす方向で……というのも,なかなか難しいので,できるだけ善処するという程度でいってみたい。
エリーンは口の扱いが難しい。パターンによっては,どうやっても口が閉まらない。口の中まできちんとモデリングされているので,口を開けるのはアリなんだろうが,開けっ放しというのはちょっとどうかと思う。
ハイエルフ
リネージュ2以来の韓国MMORPGでのエルフとしてはまったく正統派といえるデザインのハイエルフ。まずは,「顔」の一覧を眺めてみよう。
「顔」の取り揃え方はヒューマンと似ているのだが,若々しい顔は少ないような気がする。とはいえ,かなり美形揃いなので,選択肢には困らないだろう。頬のボリューム感などでは,調整に苦しむ局面もあるかもしれない。まあ,好み次第だが。
ざっとハイエルフでの作例をスライドムービーで紹介しておこう。パラメータの有効範囲なども示してみた。見どころ(?)は,鼻を小さめに作るアプローチ2種なのだが,ムービーだと分かりにくいので抜き出しておこう。
凹凸を小さくしてまとめる方法と,鼻筋の長さを縮めて凹凸で補正する方法を順に入れているので,参考にしてほしい。前者は鼻を低めにまとめるとき,後者は鼻を短めにまとめるときに有効になる。
ムービーでは,パラメータの調整幅を示したあとで,とくに説明なく適当なところに設定してしまっているので,手順としてはちょっと分かりにくいかもしれない。また,だいたい作り終わったら,いろんな角度と距離から検証&微調整するのも忘れずに。
ポポリ
エディットの幅という意味ではさほどでもないのだが,パターンの多彩さで驚かされるのがポポリだ。まさかこれほどとは……。冒頭で猫を作っていたことから察した人もいるかもしれないが,がっちりとハートを捕らえられた感じだ。とりあえず,「顔」相当の基本パターンだけ紹介しておこう。
いずれ,猫だけのギルドが犬のギルドと戦ったりすることがあるかと思うと,なかなかに胸熱である。まあ,別にプレイアブルな種族でなくてもペットかなんかでよかったんじゃないかとか,むしろこれだけ種類があるならポポリだけでよかったんじゃないかとか,それだと別ゲームになっちゃうとかいろいろ話はあるのだが,予想以上に充実したケダモノ路線に正直驚かされた。
以上,主要な種族についてのカスタマイズについて紹介してみた。「バラカは?」という疑問を持つ人もいるかもしれないが,まあ,どういじっても大差はない。パターンによっては,仮面をかぶっていて目や鼻のパラメータなどがまったく反映されないものもあるのには驚かされたが,全体にいじり甲斐に欠けるのは事実だ。バラカを使う予定の人は各自で工夫してみてほしい。
さて,そうこうするうちに,本編のゲームには一度も入らないままCBTが終わってしまったわけだが,今後開催されるであろうOBTに備え,キャラ作成のイメージをつかむ助けになれば幸いだ。
「TERA The Exiled Realm of Arborea」公式サイト
- 関連タイトル:
TERA :The Exiled Realm of Arborea
- この記事のURL:
キーワード
Copyright (C) KRAFTON Inc. All rights reserved.
Copyright (C) GameOn Co., Ltd. All rights reserved.