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TERA :The Exiled Realm of Arborea公式サイトへ
  • G・O・P
  • Bluehole
  • 発売日:2011/08/18
  • 価格:基本プレイ料金無料+アイテム課金制
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注目作「TERA」のCBTを振り返り,来るべきOBTに向けての意気込みなどを,日本総合プロデューサーに聞いてみた
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印刷2011/07/27 18:00

インタビュー

注目作「TERA」のCBTを振り返り,来るべきOBTに向けての意気込みなどを,日本総合プロデューサーに聞いてみた

外部コミュニティとしてTwitterの“#TERA_JP”が大活躍


4Gamer:
 CBTでは,ゲーム本編もさることながら,コミュニティの盛り上がりも特筆すべき点だったと思います。

画像集#017のサムネイル/注目作「TERA」のCBTを振り返り,来るべきOBTに向けての意気込みなどを,日本総合プロデューサーに聞いてみた
潮田氏:
 コミュニティに関しては僕から見ても,思わず“爆発的”という表現を使いたくなりましたね。普段ゲームで遊んでいて,面白いときって自然と声が上がるじゃないですか。あの自然に発する声が,ネットを通じて爆発的に広まっていったのかな,という気がしています。

4Gamer:
 その前向きなコミュニティが,ゲームの外まで広がっていたように思えます。私はCBTでゲームを実際にプレイするのと同じくらい,サーバーがダウンしている間にブログで感想文を読んだり,各種コミュニティを眺めるのが楽しかったです。

潮田氏:
 我々としては,もっと厳しいご意見を多く頂戴するかなと身構えていたんです。でも実際には,どのコミュニティも全体的に前向きで,胸に込み上げてくるものがありました。オンラインゲームの面白さって,“ゲームの本編”と“コミュニティ”に大きく分けられると思うのですが,そのどちらもバッチリな手ごたえでしたね。

4Gamer:
 外部コミュニティという面では,とくにブログやTwitterの活用が鍵だったのかなと感じましたが。

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潮田氏:
 僕がTERAの総合プロデューサーに就いて,プロジェクトを本格的に動かそうと考えたときから,事前プロモーションに関してブログとTwitterの活用は重要ポイントの一つとして認識していました。ですので,CBTではお互いの特性が見事にキレイにハマり,その勢いがCBTを終えたあとも続いているように思えますね。ありがたいことです。ブログを利用することは決して珍しくないと思いますが,ブログの利点はTERAのウリと非常にマッチすると考えていましたから。

4Gamer:
 といいますと?

画像集#020のサムネイル/注目作「TERA」のCBTを振り返り,来るべきOBTに向けての意気込みなどを,日本総合プロデューサーに聞いてみた
潮田氏:
 シンプルな話ですが,美しいイメージ(スクリーンショットなど)を,お客様自身の手で,お客様の言葉を使って,他者へ“魅せる”ことができる,という点です。

4Gamer:
 なるほど。TERAのグラフィックスは,確かにブログ映えするかもしれませんね。

潮田氏:
 はい。自社のほかのゲームと比べても,見てくれた人をスクリーンショット一発でうならせるサービスって,そうはないですよ。
 そして,TERAを気に入ってくれたお客様が,お客様自身の言葉で忌憚なくTERAを紹介してくれるので,TERAを知らなかった人へのインパクトは大きいと思っています。本当に,ブログを通じて,TERAファンを軸にした大きなコミュニティが発生していると感じます。

4Gamer:
 そして,そこにTwitterの効果も加わるわけですね。
 他人が楽しそうにしているのを見たら,誰だって興味が湧くじゃないですか。あのTLを見て新たにTERAに興味を持ったり,モチベーションが向上している人は相当多いはずですよ。

潮田氏:
 だったら嬉しいですねえ。

4Gamer:
 コミュニティにもよりますが,ネットって,ネガティブな意見が表に出て,それが主流を占めやすいものです。実際にはゲームを楽しんでいる人も大勢いるはずなのですが,なかなかそれを言い出しにくい空気を感じることもあります。

潮田氏:
 それはもう,ネットの宿命として受け入れるしかないですし,ネガティブな意見もしっかりと見つめます。でもポジティブな意見が埋もれてしまうのは残念ですよね。僕は,そういった声を何とかして拾いあげられないものか,試行錯誤を繰り返してきました。現在のTwitterにおけるTERAのコミュニティは,まずまず良い形になってきているなと思いますね。

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4Gamer:
 今ではリリース情報など何かしらの発表があったときとか,「#TERA_JP」のTLを追いきれないくらいの勢いが出ます。国内のオンラインゲームで,Twitterをここまで有効的に使ったケースは珍しいのでは。

潮田氏:
 僕はTERAのプロデューサーに就く前に,ハンゲーム内でコミュニティ周りも見てきていました。ここ数年……いや,1年間を振り返っても,オンラインゲームの外部コミュニティが大きく変化しているのを感じています。現在のゲーム外のコミュニティとして,Twitterはもはや欠かすことができないツールになっていますし,今回のTERAでそれをあらためて実証できたかなと思いますね。

4Gamer:
 TERA公式アカウントのフォロワー数も,日増しに増えていってますね。

潮田氏:
 公式アカウントの「@TERA_JP」は,おかげさまでフォロワー数が1万8000名を超えました。これはイベント効果による部分もあるでしょうし,フォロワーの数を誇るつもりはないのですが,TERAの場合はアクティブに発言してくださる方が多く,そしてTL全体の雰囲気がとても良いんですよね。仮にTERAに問題が起こったときも,真剣に考えてくださっている方が多く,いつも参考にさせていただくのと同時に,スタッフ一同にとっての大きな励みにもなっています。

4Gamer:
 現在オンラインゲームと関係がありそうな外部コミュニティというと,Twitterのほかにも匿名掲示板,Facebook,mixi,あとは公式サイト内のフォーラムなどがありますね。

画像集#023のサムネイル/注目作「TERA」のCBTを振り返り,来るべきOBTに向けての意気込みなどを,日本総合プロデューサーに聞いてみた

潮田氏:
 同じ外部コミュニティでも,サービスによって訪れる方の傾向が違いますよね。例えば,匿名掲示板の場合,目が肥えていてシビアな人が多いです。我々としては,どれも貴重なご意見として受け止めていますが,見方を変えるとハードルが高く,一見さんにとっては入りづらいという側面も否めません。
 Facebookや最近だとGoogle+も出てきましたが,実名ありきのコミュニティに関しては,オンラインゲームの用途としてはちょっとそぐわないです。またmixiに関しては,個人的な見解では,最近良くも悪くも落ち着いているような印象です。
 そういった中Twitterは,誰でも自由につぶやけるのでハードルが低く,それでいて人が集まる空気感のようなものを手軽に共有できます。この辺りは散々言われてきていることですが,TERAに限らずオンラインゲームとの親和性は高いですね。たったひと言で,お客様の「面白い!」という生の声が伝わるツールって,本当に重要ですよ。
 あくまで他社様のツールですので,リリース後は,お客様同士で気軽に感想を語り合えるコミュニケーションツールとして利用していただけるとうれしいですね。


気になる日本版クライアントは?


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4Gamer:
 日本の次なる準備の真っ最中だとは思いますが,そろそろ日本版クライアントの状況が気になります。可能な範囲で教えていただけませんでしょうか。

潮田氏:
 そうですね……。最終調整の真っ最中ですから,中途半端なことは言えませんが。
とにかく,韓国で行われている各種改善ポイントは,可能な限り日本への導入を検討しています。その証は,いくつかCBTにも盛り込んだのですが……。

4Gamer:
 そういえばCBTで見かけたキャラクターの中に,装備品の色を染めている人をちらほら見かけました。あのシステムって,韓国版のリリース当初に用意されていましたっけ?

潮田氏:
 いえ,それは韓国版のTERAでリリース後に実装された大型アップデートの一部です。見てのとおり日本版では,CBTの段階からローカライズ状態で反映されています。

4Gamer:
 それなりに重要な情報だと思うんですが,日本版TERAの公式サイトでは,そのことを大々的に告知していません。なにか理由でもあるんでしょうか。

潮田氏:
 日本版では最初から含まれているコンテンツですからね。実際に遊ばれるお客様の視点からすると,“大型アップデート”でも何でもないでしょう。

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4Gamer:
 なるほど。追加される内容について,他にも可能な範囲でお聞かせください。

潮田氏:
 駆け足での紹介になりますが,序盤で触れられる範囲だと,“防具の色変更,武具の外見変更,武器のランクを7以上にするとエフェクトが発生”などがあります。あとはエンドコンテンツ周りも,あれこれ追加されていますね。

4Gamer:
 さらっとおっしゃいましたが,正式サービスもまだ始まっていない状態で,そのような追加作業を行うのは大変だったのでは?

潮田氏:
 まぁ,何人か倒れてるかもしれませんね(笑)。

画像集#027のサムネイル/注目作「TERA」のCBTを振り返り,来るべきOBTに向けての意気込みなどを,日本総合プロデューサーに聞いてみた
画像集#028のサムネイル/注目作「TERA」のCBTを振り返り,来るべきOBTに向けての意気込みなどを,日本総合プロデューサーに聞いてみた
4Gamer:
 韓国でのアップデート内容を早いペースで導入することにこだわった理由はなにかあるのでしょうか。

潮田氏:
 答えはシンプルで,“一番面白い状態のTERA”をプレイしてもらいたい,という一念からです。開発会社のBluehole側の日本市場に対する理解もあり,なんとか実現まで漕ぎ着けられました。ローカライズの作業はハードでしたが,今はそれだけの価値があったと信じています。

4Gamer:
 韓国でのアップデート状況が,そのまま日本のものであるかのように紹介されたりすることがあって,ユーザーさんはそれを信じてしまうのが,ちょっと悩ましいところですよね。

潮田氏:
 韓国で先行しているサービスですので,どうしても,韓国からの細かい情報がお客様に伝わってしまうのは,良くも悪くも宿命なんでしょうね。日々変わり行く状況の中,日本への適用内容などを決めていますので,運営から事前に報告することはなかなか難しいのです。事前報告ということに関して,ここはご了承いただければと思います。
 また至極当たり前の話ですけど,韓国と日本では国が違いますし,オンラインゲームを取り巻く環境や,TERAのリリース時期も違います。僕は,ほかのどこの国でもない,この日本で,今夏にTERAを成功させるために,総合プロデューサーとして頑張っています。日本版クライアントの準備は着々と進んでいますので,もう少々お待ちください。
 ただ,これからも日本のお客様の望みに応えられるよう,開発会社とは常に綿密な打ち合わせを行っています。そのコミュニケーションの量は,そのままクライアントの品質になって現れると思ってください。

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見えてきそうでなかなか見せてくれない新情報


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4Gamer:
 今後の展開についても話を聞かせてください。
 最近は,これまでTERAを知らなかった人向けのPR活動が,立て続けに見受けられます。各PCメーカーから販売される推奨モデルや,クライアントの無料配布,ゲオとタイアップしてクライアント貸し出し,そして秋葉原全体を巻き込む“TERA WEEK”……。

潮田氏:
 TERAというタイトルは,それなりのスペックのPCや,25GBのクライアントを入手するなど,ハードルがあるのも事実です。このハードルを越えてもらうことは,本当に本当に重要なポイントなのです。どうすれば一人でも多くの方がTERAに興味を持ってもらえるのか,そしてその後に実際にプレイする所まで牽引していけるのか,現在ありとあらゆる手段を検討しています。GEOさんと実現できた無料レンタルタイアップなどは,業界を見ても前例がないかと思いますし。

4Gamer:
 それはよく分かります。ではもう一方の,これまで熱心にTERAを追い続けてきたファンに向けての,新情報の公開という面ではどうでしょうか。かなりじらしている印象を受けますが。

潮田氏:
 ……おっしゃりたいことはよく理解しています。
 そういった方に向けては,正直に申し上げて,こちらの意思表示が足りないと感じる部分があります。結果的に肩透かしをさせてしまう部分があったことなど,反省しています。

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4Gamer:
 言うまでもないことですけど,遊ぶ側にとって一番知りたいのは,“OBT以降サービスのスケジュール”と“月額課金の金額”の二つですよね。

潮田氏:
 決してじらしているわけではなく,本当に最終調整中なので報告できない,という部分もあるのです。先ほどお話しした通り,ギリギリまでクライアントの品質を良くしようともしていますし。現在,まずは7月30日に実施する「FINAL TERA DAY」(関連記事)でなんらかの発表ができるよう,最終調整を進めているところです。

4Gamer:
 やっぱり,FINAL TERA DAYを迎えるまで詳細発表は難しいですか? せめて課金額に関するヒントとか……。

潮田氏:
 現在は最終調整中ですが,一般水準から離れないようにしようと考えています……といったところでいまはご勘弁を……。
 FINAL TERA DAYは,会場の都合上,台数と時間は限られてしまいますが,できるだけ多くの方にTERAを体験していただけるコーナーもセッティング予定です。さらに発表する内容を充実させるために,そしてよりたくさんのお客様にTERAを触れてもらうため,我々が準備してきたものを順序立てて公開しています。とくにコアなお客様をお待たせしてしまっている点に関しては,たいへん申し訳なく思っておりますが,FINAL TERA DAYと,それ以降の段階をいましばらくお待ちください。

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4Gamer:
 期待しています。
 では最後に,CBT経験者をはじめ,熱心なTERAのファンに向けてのメッセージをお願いします。

潮田氏:
 CBTに参加していただいた方に対しては,本当にありがとうございますという感謝の気持ちで胸がいっぱいです。お客様から寄せられるTERAに対する期待の声は,我々スタッフにとっての大きな励みになっています。あらためて,TERAという素晴らしいコンテンツを用意できたという手ごたえを,かみ締めるように実感している次第です。
 OBTのサービススケジュールなど,やきもきさせてしまっており申し訳ございません。現在,より多くの方にTERAを楽しんでもらうために,そしてこのオンラインゲーム業界を盛り上げていくために,ベストの方法を模索しているところです。あと,もう少しだけお待ちください。

4Gamer:
 Twitterなどの反響や様々なプロモーション活動を通じて,新たにTERAに興味を持つ人も続々と増えてきています。そういった人達に向けても,TERAの魅力とは何かを,改めてお聞かせください。

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潮田氏:
 今までのMMORPGの歴史をひもといても,これほどまで美しいグラフィックスで作られた世界,そしてそこに詰め込まれた冒険の数々を,僕は目にしたことがありません。TERAの魅力はたくさんありますが,とくにアクション性を絶妙なバランスで加味した“フリーターゲティング”は,従来のMMORPGの常識を大きく覆しています。
 実は,このフリーターゲティングの魅力に関しては,たとえ動画を見ても明確には伝わらない部分なので,我々としても悩んでいるのです。ですが来るべきタイミングでは,誰もがその魅力に直接触れることができます。まずはそこで,実際にTERAに触れてみてください。そして,フリーターゲティングの面白さを体験してください。きっとそれは,多くのゲーマーにとって,かつてない新鮮さに満ちた体験になるはずです。よろしくお願いします!

4Gamer:
 それでは次は,7月30日の「FINAL TERA DAY」(関連記事)ですね。
 本日はありがとうございました。

「TERA The Exiled Realm of Arborea」公式サイト

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