プレイレポート
高レベル向けコンテンツの“戦場システム”“政治システム”を一気に投入! 「TERA」大型アップデート“統べる者,競う闘志”先行プレイレポート
2種類のゲームモードで対人戦が楽しめる「戦場システム」
戦場システムの人数規模は,“5対5”と“10対10”の2種類が用意されており,詳しくは後述するが,それぞれプレイスタイルが微妙に異なる。別のゲームモードだと考えたほうがいいかもしれない。
共通のルールから見ていくと,参加できるキャラクターは“レベル57以上”が条件となる。ヴェリカやアルレマンシア,カイアトールといった大都市エリアに,受付係のNPCが用意されており,チームを編成してマッチング申請を行う。そして相手が見つかると,戦場用のインスタンスエリアへと移動する流れだ。
ちょっと驚いたのが,ここでマッチングされる相手は,現在自分がいるサーバー「以外」から選出されるということ。もちろん,PvPのインスタンスではラグがなく快適にプレイできる。戦場専用のサーバーに転送されているのだろうか。なかなか技術的に凄いことを行っていそうだが,現在ある10サーバーから探してくるので,対戦相手に困ることはそうそうなさそうだ。
戦場システムの報酬に関しては,チームの戦果に応じて,“武功勲章:銀”なるアイテムを獲得できる。これを集めることで,PvPに優れた装備品など,さまざまなアイテムと交換できるのだ。
闘志の戦場
さっそく実際にプレイしてみたが,デスペナルティがないためか,ガンガン突っ込んで楽しめる感じだ。仮にマイキャラがやられてしまっても,ほどなく復活でき,ルールも比較的単純なので,これまでPvPをしてなかったような人でも参加しやすいコンテンツだろう。PK不可サーバーでプレイしている人に向けても,対人戦のデビュー用としてもお勧めできそうだ。
また,今回はテストサーバー上でのプレイだったが,ラグは感じられず,“フリーターゲティングでのPvP”という基本的な部分でストレスを感じなかったのも好印象である。
名誉の戦場
闘志の戦場が,相手PCを単純に倒す内容だったのに対し,名誉の戦場ではポイント獲得の方法がほかにも用意されている。マップ内の要所には“拠点”が設置されており,それらをPCが占拠することで,時間に応じてポイントが獲得できるのだ。
なんとしても拠点を占領したいところだが,拠点はマップ内の3か所にあり,しかもマップを見てのとおり,道が大きく隔てられている。10名の戦力をどのように配分するか,采配が問われそうである。
それともう一つ,このゲームモードではリーダー役のPCに限り,指揮官専用の特別なスキルが使用可能となっている。これらのスキルの使いどころも,戦局を大きく左右することになるだろう。
指揮官専用スキル
一定時間,敵の位置を味方に知らせる
「猛火炸裂」
炎の玉を放ち,範囲内のキャラクター(敵味方問わず)に大ダメージを与える
「勇将の祝福」
範囲内の味方PCに対し,最大MPの2%を毎秒回復させる(15秒間)
「勇将の守護」
範囲内の味方PCに対し,最大HPの40%を即時に回復させる
ギルドが各領を統治できる「政治システム」,選抜は投票と戦闘の2形式
さすがに領主だけのことはあり,立候補できる条件は高め。“レベル50以上のギルドマスター,ギルドレベルが3以上,ギルドメンバー数が20名以上”で,そのほかにヴァルキオン勲章が100個と,3000万ゴールドが必要となる。
そして選挙を行う方法に関しては,“投票形式”と“戦場形式”の2種類があり,領によってどちらかが決まっている。
立候補したギルドマスターは基本政策(マニフェスト)などを公開。レベル40以上のキャラクターは,全員が“投票権”を持っており,マニフェストや,普段のギルドの印象などで票を入れる,という寸法だ。投票する際にちょっとしたアイテムがもらえるので,一般プレイヤーもとりあえず参加しておいて損はないだろう。
2)戦場形式
同じく今回のアップデートで導入された,「戦場システム」で勝敗を決する方式だ。選挙期間中に闘志/名誉の戦場で勝利すると,ポイントの獲得ができ,より高いポイントを獲得したギルドのギルドマスターが領主になれるのだ。
そしてもう一つのメリットは,“政策”を設定し,領経営に参加できることだ。具体的には,例えば“税金”(消費税)を設定することで,領内のNPCショップの売上の一部が,ギルドの収益になる。また,領内には特殊な施設を設置できる。ラインナップとしては,レアアイテムが購入できる“名品館”や,特別なバフが得られる“休息の神将”,そのほかにも取引仲介所,スキル教官などなど。さらには,領内での“PK可否”も設定可能だ(PvPサーバーのみ設定可能。また,アルン大陸内は一律でPK不可)。
施設を設置したりする際には“政策ポイント”が必要で,これは領主専用の「領主クエスト」と領主ギルド専用の「領主ギルドクエスト」をこなして溜めていくことになる。結構な量が必要になるうえ領有期をまたいだ蓄積はできないので,領主になったあとも,やることはたくさんありそうだ。そうした苦労の末に,魅力的な領に仕上げることができれば,大勢のPCが訪れ,税収入が得られるようになる。
このように,従来のMMORPGにおける“個人”や“ギルド”より,もう一回り大きい視点でTERAに関われるのが,政治システムの魅力というわけだ。
ちなみに,これらのシステムは,韓国で導入されてから少々時間が経っているのだが,これはネガティブな意味ではなく,「韓国で導入後に施されたバグ修正や改善項目の数々が,日本版では最初から一通り盛り込まれている」ということを示している。TERAの遊び方が広がることは間違いないので,とりあえずは“闘志の戦場”のあたりから,気軽に参加してみるとよいだろう。
個人的には,とくに“政治システム”に大きな可能性を感じる。今後,例えばインスタンスダンジョンや“カジノ”のような施設を設置するなど,統治したギルドによって領に個性が出せるようになると,訪れるプレイヤーもさらに増えるはず。そうなれば領主側のギルドにとってもモチベーションが上がるだろうし,長い目で見ると戦場システムの盛り上がりにも期待できるはず。今後,どのように育っていくのか楽しみなコンテンツだ。
「TERA The Exiled Realm of Arborea」公式サイト
- 関連タイトル:
TERA :The Exiled Realm of Arborea
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