インタビュー
MMORPG「TERA」の新クラス“くノ一”が3月9日に実装。日本運営チームへのインタビューで“エリーンの人気の高さ”をあらためて実感
くノ一の詳細は,2月27日に開催される一般プレイヤー向けの先行体験会で,大々的にお披露目される予定だが,それに先がけて,日本運営プロデューサーの中川敬順氏から新クラスを紹介したいという話があった。取材場所に指定されたのは,東京都千代田区のレストラン「NINJA AKASAKA」。忍者……「あー,なるほど」と納得(?)したところで,中川氏から新クラスの導入経緯やTERAの近況などについて話を聞いたので紹介しよう。
レストラン「NINJA AKASAKA」
「2月27日開催:新クラス“くノ一”先行体験会 in 東京」(TERA公式サイト)
エリーンの魅力を最も引き出せる追加クラスは?
今回実装される“くノ一”は,TERAの種族“エリーン”専用の新クラスになる。
特定の種族専用でクラスが作られるのは,一般的なオンラインRPGでは比較的珍しいかもしれないが,TERAでは半ば恒例となっている。グラフィックスとアクション性を高いレベルで両立させているTERAでは,モーションなどの作成が思いのほか大変で,仮に全種族向けに開発すると膨大な作業量となってしまうためだ。
ちなみに,エリーン専用のクラスが登場するのは,2014年3月に実装された「ソウルリーパー」に続いて2回めとなる。まだ専用クラスが作られていない種族(性別)もある中,再びエリーンにスポットが当てられた理由は,言うまでもなくその人気の高さにあるだろう。中川氏によると,なんと今でも約7割ものTERAプレイヤーがエリーンを使っているそうだ。
ソウルリーパー(2014年3月実装,エリーン専用) |
ヘビーガンナー(2015年3月実装,キャスタニック/ハイエルフの女性専用) |
ファイター(2015年10月実装,ヒューマンの女性専用) |
TERAの日本運営チームに対する要望の中でも,エリーンに関連したアバターアイテムやコンテンツがとりわけ多いとのこと。彼らに背中を押される形で今回くノ一が作られたわけだが,クラスチョイスの主な理由がゲームバランスやクラス間ロールの調整などというより,単純に「エリーンの魅力がもっともも引き出せるクラスはなんだろう?」だったという点が,なんとも潔い。
ちなみに,今回はくノ一のほかにもうひとつ,“ウィッチ”(※見た目は魔法使いだが,杖で殴って戦うクラス)も候補に挙げられていたそうだ。相当悩ましい判断だったものの,以前にTERAで実装した和風アバター“桜花月影”の評判が良かったこともあり,最終的にくノ一に決まったという。
ワールドワイドで求められる“Ninja”を追求
例えば,くノ一がアクティブスキルを使うときは,それぞれのスキルを象徴する“文字”(漢字)が頭上に大きく浮かび上がる。自己回復系のスキルだと「復」,火炎を吹き出すスキルだと「火」,といった具合だ。また,斬りかかる攻撃スキルの場合,「速」の文字が浮かび上がったあとに,文字自体が斜めにバッサリ,といった演出もある。
火炎なら「炎」のほうが勢いもあって強そうな気がするのだが,そこはなぜか開発側がこだわったらしい。外国人が入れるタトゥーのようなもので,形から選んでいるのかも?
さて,クラスの大まかな方向性を軽く紹介しておくと,武器は身の丈ほどもある十字手裏剣で,これを投げつけるのではなく,敵の懐に飛び込んでザクザクと斬りかかる,近接アタッカータイプである。開発初期は苦無(くない)を投げつけたりする中〜遠距離系のスキルも多く検討していたそうだが,TERAらしさ(&エリーンらしさ)を活かすべく,結局のところ近接タイプで落ち着いたそうだ。
素早い身のこなしによる体術を得意としており,移動速度も全クラス中でも最速の“130”になる。小柄なエリーンということもあり,忍者らしい“すばしっこさ”も相当に体感できそうだ(※キャラクターが小さいほど,移動速度が早く感じるため)。
そのほか,戦闘中に“チャクラ”ゲージを溜めての必殺技的なスキルや,魔法効果にも似た“遁術”を繰り出したりして戦っていく。遁術の中には,他PCの外見(キャラクターネーム含む)をそっくりコピーする“変化の術”もあるとのこと。ただし,こちらから戦闘をしかけると術は解けてしまうようだ。
エリーンがいないTERAなど考えられない
TERAのエリーンのように,いち種族がここまで大きな存在感を放っているオンラインRPGは珍しいだろう。中川氏によると,そのことがゲーム全体にも良い影響を与えているそうだ。
氏によると,TERAではインスタンスの攻略やレアアイテムの収集などより,“エリーンを愛でること”を最大のモチベーションとしている人が,コアプレイヤーを含めて大勢いるという。そのため,(多くのオンラインRPGのように)延命目的でレアアイテムのドロップ率を極端に下げたりすることの必要に迫られづらいわけだ。
別の見方をすると,TERAは長期運営を続けるMMORPGでありながら,新規/復帰プレイヤーでも先行プレイヤーに比較的追いつきやすいゲームバランスを実現している。一時期離れているプレイヤーがアップデートごとに戻ってくるようで,新規プレイヤーも増えているためか,2月10日には新たに,新規向けの“ビギナーサーバー”がオープンしている(関連記事)。また,くノ一の実装の前に,“手裏剣アバター”がもらえるキャンペーンも開催されているので,合わせて参考にしてみてほしい。
“手裏剣アバター”がもらえるキャンペーン(TERA公式サイト)
というわけで繰り返しになるが,“くノ一”の詳細は2月27日に開催されるオフラインイベントで明らかになる。会場内の模様は,公式生放送番組「テラライブ!」で配信もされるので,会場に行けない人はこちらを心待ちにしよう。
「2月27日開催:新クラス“くノ一”先行体験会 in 東京」(TERA公式サイト)
「TERA The Exiled Realm of Arborea」公式サイト
- 関連タイトル:
TERA :The Exiled Realm of Arborea
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