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「ストリートファイターIV」の猛者達が新宿に集結,世界中から注目を集めた格ゲーイベント「GODSGARDEN #2」レポート
「GODSGARDEN」公式サイト
本イベントの特徴は,メーカー主導で行われるタイトルごとの全国大会などとは異なり,あくまでもプレイヤー主導という点にある。その心は,「新しい形の対戦格闘ゲームの可能性」とのことで,「新規プレイヤーの開拓」と「既存プレイヤーのモチベーション向上」を目的に,さまざまな試みが行われている。
その一つが,本イベントのメインである,事前の投票によって選ばれた,スタープレイヤー達によるトーナメント戦だ。諸事情により掲載が遅れてしまったが,今回はそのトップランカートーナメントを中心に,当日の会場の雰囲気をお伝えしていこう。なお,タイムテーブルについては「こちら」の記事などを参考にしてほしい。
会場のトップランカーと対戦できるネット対戦会も開催された。ときにはランカーを負かしてしまう強者も現れた |
会場の隅には,初心者が上級者にプレイを指導してもらえる指導台も設置されていた |
トップランカートーナメント
トップランカートーナメントが開始されたのは,3月6日の20:00頃。当日はトップランカートーナメント以外にも「初心者&レディース大会」や「家庭用キャラクター限定大会」など,多数のイベントが催されており,十分に場が暖まったタイミングでの開始となった。
出場選手は事前のファン投票によって選ばれた招待選手12名に,当日予選を勝ち上がってきた4名を合わせた以下の16名だ。
招待選手枠
うりょ選手(ヴァイパー) 現在ヴァイパーのBP(バトルポイント=ストIVにおける強さの指標)全国1位。前回のGODSGARDENでは無敗でFinalまで進出したものの,最後にLoser'sステージから上がってきたマゴに逆転負けを喫して無念の準優勝。しかし,ウメハラ・マゴなど全国区の強豪を一度は倒した実力が高く評価され,一気にその知名度を上げた |
おじさんボーイ選手(サガット) 現在サガットのBP全国2位。第1回の公式全国大会優勝者でもある。 とくに試合中に突然動きが変わり,相手がまったく動けないほどの強烈なラッシュに突入する様子は「スーパーおじさんモード」と呼ばれ,そのスタイルは熱烈な支持を受けている |
キャベツ選手(ヴァイパー) 2009年闘劇のストリートファイターIVで優勝を果たしたチーム「KOF勢」の一人。前回のGODSGARDENでは当日予選突破を果たしたものの,2連敗で脱落。実力もさることながら,人柄の良さとここ一番の勝負強さで,イベントには欠かせない存在になりつつある |
だしお選手(ヴァイパー) ストリートファイターIV稼動初期には弱キャラと呼ばれたヴァイパーの可能性を広げた開拓者。圧倒的な操作テクニックと,ヴァイパーのキャラ特性があいまって,対戦相手を幻惑することにかけてはほかの追随を許さない。 |
中足絶唱TKD選手(フォルテ) ウメハラ,ときど,マゴなど全国区の強豪をして「フォルテ使いでは最強」と言わしめる実力者。強いとは言えないキャラクターを徹底して研究して,全ての技をベストのタイミングで自在に繰り出す反応の良さと判断力は折り紙つき。現在フォルテのBP全国1位。 |
ときど選手(豪鬼) 現役東大生(現在は院生)にして闘劇常連というキャッチでおなじみの頭脳派プレイヤー。 闘劇では優勝2回,アメリカ最大規模の大会Evoでも優勝2回。入賞まで入れると数え切れないほどの戦歴の持ち主。豪鬼のBPランキング全国1位 |
ドラゴンボーイ選手(ケン) ストIVでは決して強いとはいえないキャラクター・ケンを使い続けること2年間,その鋭い動きで伝説化しているプレイヤー。ケンの全国BPランキング1位。 使用キャラもあって決して勝率は高くないものの,多くの人に支持されている |
前田太尊選手(バイソン) 名古屋からやってきた第3の刺客。バイソンという単調になりがちなキャラクターを使用しながら,創造性豊かな動きで対戦相手すら魅了する。明るくさわやか,しかも強いと三拍子そろった,いわゆる完璧超人。バイソンのBPランキング全国4位。 ウメハラいわく「対戦していても試合を見ていても楽しい」プレイヤー |
マゴ選手(サガット) GODSGARDEN #1の覇者にして,自ら「2D神」を名乗るサガットプレイヤー。ストIVのBP全国ランキングではぶっちぎりのポイントをたたき出している。闘劇では2度の優勝歴あり。 硬い守りとつけいる隙のない的確な攻撃は抜群の安定感。ともすればつまらないと言われてしまいそうだが,本人のキャラクターでそれらをすべてカバーする |
八頭選手(ガイル) ストIVでは下から2番目と言われるキャラクター・ガイルの全国BPランキング1位。 九州在住のため,なかなか人目にふれることは無いが,相手の動きを封じ込めるソニックブームの嵐と,ジャンプした瞬間に投げられてしまう反応の良さはキャラクター性能を忘れさせてくれるほどの美しさ |
ももち選手(豪鬼) カプコンゲームをやるものなら誰もが知っている名古屋の強豪にして,ウメハラと地上戦ができる数少ないプレイヤーの一人。豪鬼のBPランキング全国2位。 プレイヤー自身の能力を評する「人間性能」というものさしでは誰もが一目置く存在 |
WAO選手(ケン) ケン使いの中では圧倒的な支持を受ける大阪のプレイヤー。派手さはないものの,理論的に築き上げられた攻撃パターンの多彩さは,ほぼ対応不可能といわれている。 普段は大会等に消極的なため,そのプレイを見ることができる数少ないチャンスに多くの人が期待を寄せた。ケンのBPランキング全国3位 |
当日予選枠
ボンちゃん選手(サガット) 現在,サガット使いの中では最強との呼び声も高いプレイヤー。とにかく強気で相手の心を折るようなプレイは,誰もが対戦したくない相手として名前を挙げるほど。 ブログ等をやっていないのと動画露出が少ないために,人気投票では票が集まりづらいが,強豪プレイヤーの間での知名度・評価は非常に高い |
ミゾテル選手(ブランカ) ストIV稼動初期から,その高い実力と異常なまでにフレンドリーな人柄で人気のプレイヤー。 ミゾテル投げ,ミゾテルボンバーなどさまざまな技を編み出し,一発勝負で大物食いをすることも数知れず。ときには徹底的に相手を混乱させ,またあるときには岩のように沈黙する変幻自在のスタイルと,勝負に賭ける集中力の高さは誰もが認める |
魔法少女ざんぎたん選手(ザンギエフ) 数々の大会で「いいところまでいくけどあと一息」というシルバーコレクターぶりが定着しつつあるプレイヤー。その実力は評価されながらも,一番おいしい場面で負けてしまうことも多く,その活躍を願っている人も多い神奈川期待の星 |
はなまるき選手(サガット) 大会などでは毎回それなりのところまでいきながらも,サガットという強キャラを使っていることで印象が薄くなってしまう不遇のプレイヤー。驚くほどのテクニックや読みよりも,着実にすべてのチャンスを拾っていく堅実さが持ち味 |
なおイベント主催者の一人でもあり,前回大会3位のウメハラ氏と,ファン投票11位のふ〜氏は,残念ながら同日フランスで開催された「World Game Cup 2010」に参加するため,本大会には欠席となってしまった。
マゴ選手と,かよポリス氏の実況による当日予選の様子。56名の当日参加者のうち,本戦に進めるのは4名のみだ |
対戦の模様は,Ustreamなどを使ってライブ配信が行われた。海外などのミラーを含めると,5000名以上の観戦者がいた計算だ |
場外での駆け引きが熱い,ダブルエリミネーション&フォーチュンボックス方式トーナメント
細かいルールについては,GODSGARDEN公式の「こちら」を参照してほしいが,要点をかいつまむと「2回負けるまでは敗者復活戦(Loser'sトーナメント)に参加できる」ということと「トーナメントのステージごとに対戦相手を指名できる(拒否もできる)」というのが特徴だろう。トーナメント戦ならではの緊張感を維持しつつも,うっかりミスでの敗退や,対戦カードによる「時の運」といった不確定要素を廃すことで,選手や観客にとって納得のいく試合運びが期待できるわけだ。
ただしこの方式にも欠点があり,通常のトーナメントに比べ,大会の進行が格段に遅くなるのがよく問題となる。本大会の場合は,イベント終了が翌朝4:00までと余裕を持ってとられており,オールナイトイベントの「GODSGARDEN」ならではのシステムといえるだろう。
メインイベント開幕,超ハイレベルな戦いが続いた「Winner'sトーナメント」
激戦が繰り広げられた1st STAGEだが,誌面の都合でお伝えできないことをご容赦いただき,Winner'sトーナメントのハイライトから紹介していこう。以後,筆者の主観による名試合をピックアップしていくが,これらの試合の模様は,後日GODSGARDENの公式サイトにて配信される予定なので,そちらも楽しみにしてほしい。
□Winner's1
●だしお選手(ヴァイパー) vs. ○はなまるき選手(サガット)
●マゴ選手(サガット) vs. ○ももち選手(豪鬼)
○ミゾテル選手(ブランカ) vs. ●おじさんボーイ選手(サガット)
●ボンちゃん選手(サガット) vs. ○うりょ選手(ヴァイパー)
サガット4名が同キャラ戦を避け,サガットvs.そのほかのキャラ,という組み合わせになったWinner's1だが,その中でも盛り上がったのは,前回大会の優勝者であるマゴ選手と,全二(全国二位)豪鬼使いももち選手のカードだろう。飛び道具を盾に,虎視眈々と重い「一発」を狙うサガットに対し,足払いと遠大Kループコンボを軸に完封を狙う豪鬼の戦いは非常に緊張感が高く,大いに会場を盛り上げた。
最終的にはももち選手が勝利を収め,優勝候補の筆頭であるマゴ選手はLoser'sへまわることに。勝ったももち選手は次のWinner's2でミゾテル選手に負けてしまうが,試合内容を含めてかなり会場を沸かせた試合だった。
Winner's2で,そのももち選手に勝ったミゾテル選手は,当日予選枠を勝ち残ってきた全一ブランカ使い。決してオールラウンダーとはいい難いキャラのブランカだが,各キャラへの徹底した対策と,ここぞというところで仕掛けられた表裏の読めないタイミングでのウルトラコンボ(発案者である氏の名前をとり,“ミゾテルボンバー”と呼ばれる)で勝負をものにし,Winner's FINALへと駆け上がる。この日のミゾテル選手は,最も「仕上がっていた」選手の一人といっていいだろう。
そしてそのミゾテル選手とWinner's FINALを争うことになるのが,ヴァイパー使いのうりょ選手。ボンちゃん選手,はなまるき選手という両サガットを,怒濤のラッシュで下したうりょ選手もまた,その仕上がりぶりが際だったプレイヤーだ。とくに,両サガット戦でみせた,ヴァイパーらしからぬ強気の地上戦は神がかり的で,多くの観客を魅了していた。
□Winner's2
●はなまるき選手(サガット) vs. ○うりょ選手(ヴァイパー)
○ミゾテル選手(ブランカ) vs. ●ももち選手(豪鬼)
そして,この二人によって争われたWinner's FINALは,まさに圧巻といっていい試合内容だった。これまで弾持ちキャラ相手に,一貫して「待ち」のスタイルを貫いてきたミゾテル選手も,ヴァイパー戦では攻めに転じ,攻守が激しく入れ替わるめまぐるしいハイスピードバトルを展開。その模様を文字で書き表すのは難しく,間違いなく今大会のベストバウトの一つに数えられるであろう。試合の経過は,後日配信される予定のプレイ動画で確認してほしいが,勝負は一本取っては取り返す一進一退で進み,3セット目までもつれた末に,うりょ選手が勝利を収める。試合後は拍手が巻き起こり,両選手の健闘が称えられた。
□Winner's FINAL
○うりょ選手(ヴァイパー) vs. ●ミゾテル選手(ブランカ)
もう後がない真剣勝負,名勝負揃いの「Loser'sトーナメント」
こうしてWinner'sトーナメントの覇者に輝いたうりょ選手だが,ダブルエリミネーション方式の本大会では,まだ全行程の半分を消化したに過ぎない。Loser'sトーナメントを勝ち上がった最後の一人との「GRAND FINAL」が待っている。
Loser'sでまず注目なのは,Loser's1での,ときど選手(豪鬼)と中足絶唱TKD選手(フォルテ)の一戦だろう。阿修羅閃空読みのラッシュで序盤を有利に進め,勝利にリーチをかけた中足絶唱TKD氏だが,中盤以降,ときど選手のグラップつぶしと百鬼攻めが機能し始め,勝負は第3セットまでもつれることに。豪鬼の跳びにあわせた空中投げとワカモーレで会場を沸かせ,ダブルリーチの最終戦までこぎ着けた中足絶唱TKD選手だが,最後は画面端に追い込まれ「積み」となってしまった。
□Loser's1
○キャベツ選手(ヴァイパー) vs. ●wao選手(ケン)
○ときど選手(豪鬼) vs. ●中足絶唱TKD選手(フォルテ)
○魔法少女ざんぎたん選手(ザンギエフ) vs. ●ドラゴンボーイ選手(ケン)
○前田太尊選手(バイソン) vs. ●八頭選手(ガイル)
□Loser's2
○魔法少女ざんぎたん選手(ザンギエフ) vs. ●だしお選手(ヴァイパー)
●キャベツ選手(ヴァイパー) vs. ○ボンちゃん選手(サガット)
○おじさんボーイ選手(サガット) vs. ●前田太尊選手(バイソン)
●マゴ選手(サガット) vs. ○ときど選手(豪鬼)
□Loser's3
●魔法少女ざんぎたん選手(ザンギエフ) vs. ○ときど選手(豪鬼)
○ボンちゃん選手(サガット) vs. ●おじさんボーイ選手(サガット)
Loser's1を勝ち上がったときど選手は,Loser's2で身内であるマゴ選手(サガット),Loser's3では魔法少女ざんぎたん選手(ザンギエフ),Loser's4ではなまるき選手(サガット)を容赦なく下し,Loser's5へ勝ち上がる。そこで待っていたのは,Winner's2でミゾテル選手(ブランカ)に敗れたももち選手(豪鬼)だ。
Loser's4で,共に当日予選組のサガットを下して勝ち上がってきた,全一豪鬼のときど選手と,全二豪鬼のももち選手。この両名が戦うLoser's5は,奇しくも最強豪鬼を決する戦いとなった。
小パンチの刻みから,投げと投げつぶしの屈中Pで2択をかけていくときど選手と,ここぞのEX昇龍などで勝負強さを見せるももち選手。両者の戦いも一進一退で,勝負はやはり3セット目へ。第3セット,1本目は瞬獄殺を決めたももち選手が取るも,2本目は小パンチ刻みからの択が決まり,ときど選手が取り返す。ダブルリーチの最終戦,序盤で流れを握ったときど選手が押し切る形で,豪鬼同士の戦いはときど選手が制した。どちらが勝ってもおかしくない試合内容で,観客からはため息が聞こえるほどだった。
□Loser's4
○ももち選手(豪鬼) vs. ●ボンちゃん選手(サガット)
○ときど選手(豪鬼) vs. ●はなまるき選手(サガット)
□Loser's5
●ももち選手(豪鬼) vs. ○ときど選手(豪鬼)
□Loser's FINAL
●ミゾテル選手(ブランカ) vs. ○ときど選手(豪鬼)
前回大会の再現か? もつれにもつれた「GRAND FINAL」
実のところうりょ選手は,前回大会でもWinner'sトーナメントを制したプレイヤーだ。前回のGRAND FINALは,Loser'sを勝ち上がってきたマゴ選手のサガットに二敗を喫し,優勝を逃すという苦い経験で終わっており,今回はその雪辱でもある。今回ばかりは負けられないと望んだGRAND FINALだが……
まず第1セット,1本目からペースを握ったのは,ときど選手の豪鬼だ。百鬼襲から足払いで閉めるスタン値重視のコンボと,バックステップを狩る足払いなどであっという間に気絶に追い込まれたヴァイパーは,何をする間もなく1本目を落とす。ときど選手のペースはそのまま第2セットまで続き,うりょ選手は連続して3本を落とす大ピンチに。流れを変えたいうりょ選手,第2セット2本目で跳びを通し,開始6秒でときど選手をスタンに追い込むも,続く3本目を痛恨のコンボミスで落として,ライフを一つ消費。この時点で両選手は完全にタイとなった。
前回大会を彷彿とさせる,うりょ選手にとってはいやな流れの第2ゲーム。あとがなくなったことで流れが変わったのか,このセットからうりょ選手が覚醒し,ウルトラコンボを続けざまに決めていく。1本目こそときど選手に譲ったものの,2本目3本目を華麗に取り返し,続く第2セットもうりょ選手の流れ……かと思われたが,優勝にリーチをかけた第2セット2本目でときど選手も攻めのスタイルに転じ,1ゲーム目序盤を思わせる怒濤の攻勢でスタンを取り,第2セットをときど選手が奪取する。
泣いても笑っても最後の第3セット。バーニングキックを軸に攻め立てるうりょ選手。なんとか距離を取って流れを変えたいときど選手を逃がさず,うりょ選手が1本目をゲット。2本目,百鬼襲からスタンを狙うときど選手に,ガードでなくカウンターを取ろうとするうりょ選手。カウンターは取ったものの,相打ちでスタンしたうりょ選手を逃さずに,ときど選手が2本目を取る。
もつれにもつれたGRAND FINALは,フルカウントのダブルリーチで最後の1本を迎えた。明暗を分けたのは,3本目開始5秒の足払い。EXセイスモの隙を転がされたうりょ選手,続く豪鬼の起き攻めを回避できぬままスタンに沈み,最後の1本はパーフェクト勝ちで,Loser's覇者のときど選手が優勝を手にした。
□GRAND FINAL
●うりょ選手(ヴァイパー) vs. ○ときど選手(豪鬼)
熱狂と歓声に包まれたイベントフィナーレ
満場の歓声と拍手で熱狂冷めやらぬGRAND FINALのあとは,主催である総師範KSK氏から,入賞者への表彰と賞品の授与が行われた。
優勝のときど選手には賞金10万円と副賞(「HORI リアルアーケードPro.V3 SA」「MadCatz FightStick・Tournament Edition SSF4モデル」「MadCatz XBOX360用 SSF4 フェイスプレート」)が,惜しくも2位となったうりょ選手には,賞金5万円と同じく副賞が手渡され,続いて事前に募集したトトカルチョの当選者などにも賞品が授与された。
ときど選手「最初にLoser'sに落とされて,あぁ終わったなと思ったんですが,そこから上り調子で優勝できてほんとにうれしいです。また次回,連覇に向けて頑張りますので,皆さんでイベントを盛り上げていきましょう」 |
うりょ選手「申し訳ないです。ごめんなさい。明日の(全国大会予選の)負けフラグみたいで勘弁してほしいんですけど,がんばるんで応援してください」 |
ゲームの単純な「巧さ・強さ」はもちろん,プレイ自体に魅せられることや,ときには場外でのパフォーマンス,ひいてはルックスや本人のキャラクターなど,スタープレイヤーに求められる要素は少なくない。
そんなスタープレイヤーの条件を兼ね備えた人物として,例えば本イベントの主宰の一人である,ウメハラ氏などが挙げられるだろう。さまざまな格闘ゲームにおいて長らくトップに立ち続け,格闘ゲームファン以外にも,名が知られた人物だ。
本イベント「GODSGARDEN」の目的の一つが,そんなウメハラ氏に続く,スタープレイヤーを発掘することだ。そして筆者には,そんな彼らを応援したいという気持ちがある。
残念なことに,こうしたスター達のプレイを「観戦する」という娯楽は,日本ではあまり根付いていないように思う。国外では比較的メジャーな存在であるらしいプロゲーマーや,e-Sportsなる言葉に,若干の違和感を感じてしまうという人も少なくないだろうが,ゲームの楽しみ方の中には,そういうスタイルがあってもいいはずだ。格闘ゲームは,国内においてそれにもっとも近いジャンルであるかもしれない。
ただ近頃では,動画サイトなどの隆盛もあり,それも少しずつ変わりつつあるような気もする。プロゲーマーやe-Sportsといったものを含めた,ゲームとの接し方が今後どのように変化していくのか。引き続き注目していきたい。
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