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ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第1回 「インディ・ジョーンズ」シリーズ,真のパート4とは?<前編>
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印刷2008/06/21 12:00

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ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第1回 「インディ・ジョーンズ」シリーズ,真のパート4とは?<前編>


 お初にお目にかかります。自称“ゲーム脳”であり,自称“シネマゲーム研究家”(スポーツ冒険家のポジションに近い)のジャンクハンター吉田こと吉田 武と申します。
 このたびご縁があり,4Gamerの枠をお借りして,筆者が提唱するジャンル,“シネマゲーム”についてあれやこれやとご紹介させていただくことになりました。
 シネマゲームとは,いわゆる“映画版権モノのゲーム”のこと(ときにはシネマティックな演出を主軸にしたゲームも含む)。ゲーム業界ではイロモノ扱いされがちなこのジャンルですが,これに関して筆者は世界一,いや宇宙一を自認するほど研究を重ねております。なんせ,ほかに誰もいないので!
 そしてつい先日,「ゲームになった映画たち」(三才ブックス)という書籍を10年越しで書き上げると同時に,残りの人生をシネマゲームの地位向上と門戸開放,ついでに機会均等あたりのために賭けるべく,腹をくくった次第。
 ここでも,同書執筆時の相棒,灸怜太の力も借りながら,新旧のシネマゲームを紹介しつつ,ゲームおよび映画関係者へのインタビューなども盛り込んで展開していく所存です。


「インディ・ジョーンズ」ゲーム第1作はATARI 2600で発売


日本国内版「レイダース 失われた聖櫃<アーク>」のパッケージ。そもそもATARI 2800のハードを持っていた人は,日本国内にどれだけいたのだろうか? ちなみに「E.T.」のゲームも,レイダースと一緒に日本国内でリリースされていた。当時一緒に購入して遊んでいたのは,ちょっぴりほろ苦い思い出(ゲームの内容的に)
画像集#001のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第1回 「インディ・ジョーンズ」シリーズ,真のパート4とは?<前編>
 今回は,本日(6月21日)日本での公開がスタートした「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」にちなんで,「インディ・ジョーンズ」を題材にしたゲームを紹介しよう。
 歴史をひもとくと,最初に登場したのは1982年にATARI 2600で発売された「レイダース 失われた聖櫃<アーク>」。ハリソン・フォードが原形をとどめないアバンギャルドなドット絵で描かれているというのに,BGMだけは一丁前にジョン・ウィリアムズの「レイダース・マーチ」が流れるという一品。
 日本でも同年,ATARI 2800(日本市場向けに本体のデザインが変更されているが中身はATARI 2600と同じ。デザインで+200ということか)向けに発売されたものの,玩具店からの発注は100本にも満たなかったらしいので,知っている人のほうが少ないだろう。

 これ以降も,懲りずにハン・ソロ否,ジョーンズ博士は映画の新作公開に併せてアーケードゲーム,コンシューマゲーム,PCゲーム,ついでにピンボールなどに登場してきた。2008年内にも,PCおよびPLAYSTATION 3/Xbox 360で,サンフランシスコを舞台にしたオリジナルのインディ・ジョーンズゲーム,「Indiana Jones 2007」(仮)が発売される予定だ。そうそう,ごく最近には「LEGO Indiana Jones: The Original Adventures」なんてものも発売されている。
 ちなみに,現在までに発売された「インディ・ジョーンズ」シリーズのゲームは20タイトル以上。ただ,ほとんどは海外でしかリリースされてない。

(左)レイダースのゲーム画面。帽子をかぶってるっぽいキャラクターが,ジョーンズ博士。何度も死んでいるうちにBGMの「レイダース・マーチ」が途中から耳障りになってくる…… (右)ゲーム版「魔宮の伝説」発売当時,アメリカのPCショップで配布されていた二つ折りのチラシ。映画の雰囲気も出ていて個人的にはお気に入り
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(左)FM TOWNS用にリリースされたゲーム版「最後の聖戦」。発売直後にソフトを購入したのだが,所有していたFM TOWNS マーティでは動作しなかった……。約1年後,このゲームのためにFM TOWNSを中古で購入したのも,ほろ苦い思い出 (右)Commodore 64用には,映画からのスピンオフ作品「失われた王国」がリリースされていた。ゲームはパズル的要素を持ったアクションアドベンチャー……だったと思う。アーケード版「魔宮の伝説」と同時期に遊んでいたのが,それと比べると圧倒的に見劣りしてしまうこともあり,クリアには至らず
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ジョージ・ルーカスから,ゲームの話を聞きたい!


画像集#009のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第1回 「インディ・ジョーンズ」シリーズ,真のパート4とは?<前編>
 ところで先日,「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」公開に先立って,年下の女優にメロメロとなって長年連れ添った妻と離婚したらハリウッドでの株が大暴落したハリソン・フォードや,肉マフラーを首に巻いている姿から健康不安がささやかれているジョージ・ルーカスらが来日し,記者会見が開かれた。
 ジョージはルーカス・アーツのゲームに関して言及しないことで有名なだけに,ゲームについて直接本人に質問をぶつけてみたいところ。そこで来日のタイミングに合わせ,ジョージへのインタビュー取材……をしたかったのだが,残念ながらかなわず。

ハリソン・フォード扮するジョーンズ教授,今回は「トランスフォーマー」での演技が冴え渡っていたシャイア・ラブーフが冒険の旅へ。遺跡がトランスフォームするのは毎度のお約束だが,果たして今回は……? ぜひ劇場へ足を運んで自分の目で確かめてみよう! 本日(6月21日)より,パラマウント・ピクチャーズ・ジャパン配給にて全国ロードショー中
画像集#008のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第1回 「インディ・ジョーンズ」シリーズ,真のパート4とは?<前編>
 それでもせっかくジョージが来日しているのだから,何とかしてゲームの話を聞き出したい。
 そういえば以前,筆者はエレクトロニック・アーツがプレイステーション2向けに発売した名作シネマゲーム「スターウォーズ エピソードIII シスの復讐」の宣伝を担当したことがある。そのときには,来日したリック・マッカラムやヘイデン・クリステンセン,そしてジョージ本人に会うことができたのだが,取り巻きのガードが異様に堅く,聞きたいこと(ゲームのこと)はほとんど聞けずに終わってしまった。
 ゲームに関する話では唯一,リック・マッカラムが「私は残念ながらゲームをやらないのだよ」なんて話してくれたうえに,「でもジョージは子供と一緒にゲームで遊んでいるようだから,彼に話を聞きなよ」とアドバイスをくれたのだが,案内された先にジョージはいなかったという始末。
 映画の宣伝との協力体制をバッチリ敷いていたのに,ジョージに直接ゲームの話を聞こうにも,「ストリートファイターIII」でブロッキング待ちをされているのと同じぐらいガードが固かったという印象を受けたものだ。

 今回の来日でも,あのときと同じかそれ以上にガードが固いと踏んで,一計を案じた。そうだ,記者会見の質疑応答を利用してみよう! と。そしてマスコミが山ほど集まった記者会見の場で,ジョージに直撃! 後編に続く。

(左)インディ・ジョーンズの世界がLEGOブロック風になっているのだが,かつてリリースされたインディ・ジョーンズゲームと比較すると,リアルなグラフィックスにすら見える (右)2006年のE3で初公開された最新作は,開発が遅れており,早くて2008年末のリリースになる模様。どうやら「クリスタル・スカルの王国」をDVDで発売するタイミングで,メディアミックス展開を画策しているようだ。というか,この映画のゲーム版が作られなかったのが少し不思議。ルーカス・アーツのラインナップにも入ってない
画像集#010のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第1回 「インディ・ジョーンズ」シリーズ,真のパート4とは?<前編> 画像集#011のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第1回 「インディ・ジョーンズ」シリーズ,真のパート4とは?<前編>


■ドブ漬けGAMEスープレックス(1)

Xbox 360「ケイン&リンチ:デッドメン」(スパイク)

画像集#012のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第1回 「インディ・ジョーンズ」シリーズ,真のパート4とは?<前編>
 このコーナーでは,「シネマゲームシネマゲーム言うけど,実際ちゃんとゲームしてんの?」という,4Gamer読者の皆様が当然抱くであろう疑問に答えるべく,最近遊んでいるゲームを紹介してみよう。コーナー名の由来は,“我が人生すべてがゲーム漬け”だけど“投げ出したくなるようなゲームもあったりする”的な意味合いで。

 そんなわけで,ここのところ夢中になっているのは,スパイクからXbox 360版とPLAYSTATION 3版が7月10日に発売される「ケイン&リンチ:デッドメン」。公式サイトでのコラム連載(全4回)を依頼されたのをいいことに,仕事そっちのけて遊びまくっているのだ。
 実は2007年秋の段階で,海外版が発売されるやいなや何度も遊び尽くしたんだけど,やっぱり日本語ローカライズ版はいい! ケイン役に内田直哉氏,リンチ役に麦人氏と,洋画の吹き替えでも有名なお2人が音声を担当していることもあって,映画ファンならのめり込むこと間違いなし。
 ストーリーモードはやり尽くしたので,「フラジール アライアンス」で遊んでいる。いわゆるオンライン対戦モードなのだが,残念なことに日本語版のプレイヤーは日本語版のプレイヤーとしか対戦できない。そのためもっぱら,発売前の現在はスパイク社員の方々と戦うことしかできないのだ……。

 なお,本作のPC版のデモ版は4Gamerに掲載されているので,Xbox 360もPLAYSTATION 3も持ってないよ! という人は,とりあえずそちらを試してみてほしい。英語版だけど。

画面はPC版のものです
画像集#013のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第1回 「インディ・ジョーンズ」シリーズ,真のパート4とは?<前編> 画像集#014のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第1回 「インディ・ジョーンズ」シリーズ,真のパート4とは?<前編>

「ケイン&リンチ:デッドメン」公式サイト


■■ジャンクハンター吉田(シネマゲーム研究家)■■
最近では,シネマゲームの研究家として各方面をにぎわせている吉田氏。しかし得意とするジャンルはこれだけではなく,最近では洋泉社から発売中の「北京五輪もヤバい!? ドーピング毒本」で,自らのドーピング体験(!)を語っているそうなので,そちらもチェックを!




  • 関連タイトル:

    LEGO Indiana Jones: The Original Adventures

  • 関連タイトル:

    Indiana Jones 2007(仮題)

  • 関連タイトル:

    Indiana Jones and the Emperor's Tomb

  • 関連タイトル:

    Kane & Lynch: Dead Men

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