連載
ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第1回 「インディ・ジョーンズ」シリーズ,真のパート4とは?<前編>
お初にお目にかかります。自称“ゲーム脳”であり,自称“シネマゲーム研究家”(スポーツ冒険家のポジションに近い)のジャンクハンター吉田こと吉田 武と申します。
このたびご縁があり,4Gamerの枠をお借りして,筆者が提唱するジャンル,“シネマゲーム”についてあれやこれやとご紹介させていただくことになりました。
シネマゲームとは,いわゆる“映画版権モノのゲーム”のこと(ときにはシネマティックな演出を主軸にしたゲームも含む)。ゲーム業界ではイロモノ扱いされがちなこのジャンルですが,これに関して筆者は世界一,いや宇宙一を自認するほど研究を重ねております。なんせ,ほかに誰もいないので!
そしてつい先日,「ゲームになった映画たち」(三才ブックス)という書籍を10年越しで書き上げると同時に,残りの人生をシネマゲームの地位向上と門戸開放,ついでに機会均等あたりのために賭けるべく,腹をくくった次第。
ここでも,同書執筆時の相棒,灸怜太の力も借りながら,新旧のシネマゲームを紹介しつつ,ゲームおよび映画関係者へのインタビューなども盛り込んで展開していく所存です。
「インディ・ジョーンズ」ゲーム第1作はATARI 2600で発売
歴史をひもとくと,最初に登場したのは1982年にATARI 2600で発売された「レイダース 失われた聖櫃<アーク>」。ハリソン・フォードが原形をとどめないアバンギャルドなドット絵で描かれているというのに,BGMだけは一丁前にジョン・ウィリアムズの「レイダース・マーチ」が流れるという一品。
日本でも同年,ATARI 2800(日本市場向けに本体のデザインが変更されているが中身はATARI 2600と同じ。デザインで+200ということか)向けに発売されたものの,玩具店からの発注は100本にも満たなかったらしいので,知っている人のほうが少ないだろう。
これ以降も,懲りずにハン・ソロ否,ジョーンズ博士は映画の新作公開に併せてアーケードゲーム,コンシューマゲーム,PCゲーム,ついでにピンボールなどに登場してきた。2008年内にも,PCおよびPLAYSTATION 3/Xbox 360で,サンフランシスコを舞台にしたオリジナルのインディ・ジョーンズゲーム,「Indiana Jones 2007」(仮)が発売される予定だ。そうそう,ごく最近には「LEGO Indiana Jones: The Original Adventures」なんてものも発売されている。
ちなみに,現在までに発売された「インディ・ジョーンズ」シリーズのゲームは20タイトル以上。ただ,ほとんどは海外でしかリリースされてない。
ジョージ・ルーカスから,ゲームの話を聞きたい!
ジョージはルーカス・アーツのゲームに関して言及しないことで有名なだけに,ゲームについて直接本人に質問をぶつけてみたいところ。そこで来日のタイミングに合わせ,ジョージへのインタビュー取材……をしたかったのだが,残念ながらかなわず。
そういえば以前,筆者はエレクトロニック・アーツがプレイステーション2向けに発売した名作シネマゲーム「スターウォーズ エピソードIII シスの復讐」の宣伝を担当したことがある。そのときには,来日したリック・マッカラムやヘイデン・クリステンセン,そしてジョージ本人に会うことができたのだが,取り巻きのガードが異様に堅く,聞きたいこと(ゲームのこと)はほとんど聞けずに終わってしまった。
ゲームに関する話では唯一,リック・マッカラムが「私は残念ながらゲームをやらないのだよ」なんて話してくれたうえに,「でもジョージは子供と一緒にゲームで遊んでいるようだから,彼に話を聞きなよ」とアドバイスをくれたのだが,案内された先にジョージはいなかったという始末。
映画の宣伝との協力体制をバッチリ敷いていたのに,ジョージに直接ゲームの話を聞こうにも,「ストリートファイターIII」でブロッキング待ちをされているのと同じぐらいガードが固かったという印象を受けたものだ。
今回の来日でも,あのときと同じかそれ以上にガードが固いと踏んで,一計を案じた。そうだ,記者会見の質疑応答を利用してみよう! と。そしてマスコミが山ほど集まった記者会見の場で,ジョージに直撃! 後編に続く。
■ドブ漬けGAMEスープレックス(1)
Xbox 360「ケイン&リンチ:デッドメン」(スパイク)
このコーナーでは,「シネマゲームシネマゲーム言うけど,実際ちゃんとゲームしてんの?」という,4Gamer読者の皆様が当然抱くであろう疑問に答えるべく,最近遊んでいるゲームを紹介してみよう。コーナー名の由来は,“我が人生すべてがゲーム漬け”だけど“投げ出したくなるようなゲームもあったりする”的な意味合いで。
そんなわけで,ここのところ夢中になっているのは,スパイクからXbox 360版とPLAYSTATION 3版が7月10日に発売される「ケイン&リンチ:デッドメン」。公式サイトでのコラム連載(全4回)を依頼されたのをいいことに,仕事そっちのけて遊びまくっているのだ。
実は2007年秋の段階で,海外版が発売されるやいなや何度も遊び尽くしたんだけど,やっぱり日本語ローカライズ版はいい! ケイン役に内田直哉氏,リンチ役に麦人氏と,洋画の吹き替えでも有名なお2人が音声を担当していることもあって,映画ファンならのめり込むこと間違いなし。
ストーリーモードはやり尽くしたので,「フラジール アライアンス」で遊んでいる。いわゆるオンライン対戦モードなのだが,残念なことに日本語版のプレイヤーは日本語版のプレイヤーとしか対戦できない。そのためもっぱら,発売前の現在はスパイク社員の方々と戦うことしかできないのだ……。
なお,本作のPC版のデモ版は4Gamerに掲載されているので,Xbox 360もPLAYSTATION 3も持ってないよ! という人は,とりあえずそちらを試してみてほしい。英語版だけど。
画面はPC版のものです
「ケイン&リンチ:デッドメン」公式サイト
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- 関連タイトル:
LEGO Indiana Jones: The Original Adventures
- 関連タイトル:
Indiana Jones 2007(仮題)
- 関連タイトル:
Indiana Jones and the Emperor's Tomb
- 関連タイトル:
Kane & Lynch: Dead Men
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