プレイレポート
大規模対人戦を体験! 「天地大乱」先行テストプレイレポート
ダッシュと大ジャンプでスピード感溢れた展開に
正義を重んじる「聖天派」。今回は,用意された高レベルなキャラクターを使用した |
本作の操作は,マウスクリックで移動,武術/アイテムの使用はショートカットバーに登録して行う。キーボードのW/A/S/Dキーでの移動や,Tabキーによるターゲット切り替えに対応していないため,一般的な対人戦メインのMMORPGに慣れていると,最初は少々戸惑うかもしれない。
天地大乱をプレイするうえで重要なのが,ダッシュとジャンプの武術だ。どちらも熟練度が20段階に細分化されており,熟練度が上がると,より速度が上がったり,より高く跳べるようになったりするだけなのだが,シンプルなだけに大きな意味が隠されている。
ダッシュは単なる高速移動手段ではなく,敵陣地内での守備を混乱させる目的で使われる。というのも天地大乱では,一度敵をターゲットしてしまうと自分のダッシュが解除されてしまう。したがって,ダッシュしている敵に追いついて攻撃するには,相手の移動先を予測しながら,自分もダッシュしなければならないからだ。
そしてジャンプは,断絶した地形や高所などに移動できるため,敵に接近され,追い詰められた場合にターゲットを外す手段として使われる。つまり熟練度が高いほど,移動可能な範囲が広がり,より有利になるというわけだ。大規模な戦闘になるとほとんどのキャラクターがダッシュとジャンプを繰り返しており,かなりスピーディな展開になる。
マップはとにかく広大。ダッシュがないと,ウンザリしてしまうかもしれない |
ジャンプをしたところ。このキャラクターのスキルは,最高レベルに達しているので,かなり高く跳べるのだ |
ジャンプを使えば,屋根の上など高い場所にも簡単に行ける。地形の高低差を利用した奇襲もできるそうだ |
アダルトモードにしておくと,戦闘で男性型モンスターの首が飛ぶこともある。残酷表現を好まない人は,アダルトモードに設定しないほうがいいだろう |
女性型モンスターは,体力を半分以下まで落とせば…… |
服が一枚ずつ剥げていく(アダルトモードのみ) |
広大なマップで繰り広げられる大規模対人戦
攻め込む前は「補助武術」(バフ)を掛け合う光景が見られる。頭上の蜂は「霊物」と呼ばれる攻撃補助ペットだ |
中央マップと各国が隣接する部分には,「守護石」が設置されている。一か所につき守護石は5個あり,すべて破壊されてしまうと,その部分から他勢力のプレイヤーが侵入できるようになる。ただし,守護石はただ壊されるのを待っているばかりではない。強力かつ射程範囲の広い遠距離攻撃を仕掛けてくるのだ。もちろん防衛側のプレイヤーキャラクターも迎撃してくるので,攻め入る側は大人数で臨まないと返り討ちにされてしまうだろう。
なお各国の中枢にたどり着くまでには,いくつかのマップをクリアしていく必要があり,各マップに設置された守護石を破壊しないと,次のマップには進めない仕組みだ。
いくらRvRがメインコンテンツとはいっても,本作にはダンジョンなども設置されており,ボスモンスターを討伐するといった楽しみもある。今回,特別に中央マップに何体かボスモンスターを召喚してもらったので,スクリーンショットを掲載しておこう。ちなみに,本来はこの場所に現われるボスではないので,注意してほしい。
中央マップと各国の間に設置された「守護石」。数か所あるので,一点突破だけでなく複数同時侵攻も狙える |
「守護石」を巡る攻防。さすがに簡単には壊せない |
回復薬には,いまのところクールタイムが設定されていないため,対人戦では強力な単体攻撃で一気にとどめを刺す必要がある |
ボスモンスターはさすがに巨大。近づくと画面内には足しか入らなかった |
真の「大人向け」MMORPGを目指す! 開発者ミニインタビュー
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。天地大乱のコンセプトやセールスポイントを教えてください。
Kang-Ji, Jung氏(以下,Jung氏):
本作は,社会人/大人向けのMMORPGです。そして,もちろん最大の売りは対人戦ですね。前作にあたる「十二ノ天」でプレイヤーから指摘の多かった,スピード感やグラフィックスを大幅に改善しました。また,ダンジョンなどの要素も強化しています。
Jong-Hyeok, Lee氏:
天地大乱は,韓国では年齢制限があって,18歳以上でないとプレイできないんです。そのため,全体的にマナーがよく,大人向けのゲームになっています。とはいっても対人戦メインですから,たまに熱くなったプレイヤーの間で,乱暴な言葉が飛び交うこともありますが……。
Jung氏:
また,「絶対勝てない」という状態になりづらいのも本作の特徴でしょう。操作や武術の使い方を工夫すれば,どこかに糸口があります。それを見つけて勝利したときの達成感や爽快感は格別ですね。
4Gamer:
2008年10月に行われた発表会では,日本独自の展開をするとのことでしたが,具体的にどのような要素があるのでしょうか。
Jung氏:
まず,世界観やストーリーを日本向けの表現に変えています。天地大乱は武侠の世界観をベースにしているのですが,韓国や中国と違い日本では馴染みが薄いので,より分かりやすい表現にしているのです。
また,コレクション性を高めていこうと考えています。まだ確定してはいないのですが,武器や防具,コスチュームなどを数多く用意して,それらを収集する楽しみ方を提供したいです。そのほか,インスタンスダンジョンなども予定しています。
4Gamer:
日本向けにどんな要素が追加されるのか,確定情報を楽しみに待っています。それでは,日本で天地大乱のサービス開始を楽しみにしている人達に向けて,メッセージをお願いします。
Jung氏:
「郷に入っては郷に従え」という言葉がありますが,YNK Japanとともに,日本に合ったゲームに変えていきながら,日本展開を精一杯頑張ります。ぜひ,実際にプレイしてみて,我々の対人戦ゲームに対する情熱を感じ取ってください。
4Gamer:
ありがとうございました。
Jong-Hyeok, Lee氏 |
Kang-Ji, Jung氏 |
2008年10月の発表から,実に4か月以上もの期間をかけて,ようやくクローズドβテストを開始する天地大乱。韓国では2008年を代表するMMORPGの一つとして数えられるタイトルだが,多くの先例が示すとおり,そのまま日本に持ち込んでも成功するとは限らない。そのため,調整には長い時間を必要としたようだ。
残念ながらクローズドβテストのテスター募集はすでに締め切られてしまったが,問題がなければすぐにオープンβテストが始まるだろう。興味のある人達は,引き続き天地大乱情報のチェックして,そのときを待っていてほしい。
「天地大乱」公式サイト
- 関連タイトル:
十二之天2
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