プレイレポート
「西落」アップデートで「ブレイドアンドソウル」は新しいステージに突入。新たな高難度ダンジョンなど数々の新要素を紹介しよう
本稿では,このアップデート前に同社で行ったテストプレイをもとに,ダンジョンを中心とする新要素の数々を紹介しよう。
新エリア「西落」で最新エピッククエストが楽しめる
すでに新要素を体験済みのプレイヤーもいると思うが,最初にアップデートの内容をまとめよう。
アップデートの中核を成すのが,新エリア「西落」と,この西落で展開されるエピッククエストの8幕だ。物語の内容については,実際にプレイして自分の目で確かめてほしいが,エピッククエストの1〜4幕で登場していた「ナリム・ソユ」が8幕で久しぶりに登場。眠り続けているジン・ヴァレルとの因縁にも注目が集まる。
西落は,過去のメインストーリーでもたびたび名前が挙げられていた濁気によって汚染された土地で,プレイヤーはヴァレルの引き離された魂を取り戻すという目的でこの地に乗り込む。エピッククエストを進めていくことで,名前とは裏腹に濁気にまみれた不運の村「幸せの村」,死んだ者の魂が向かう世界「冥界」,天乾樹による結界で守られているクン族の故郷「西天都」といった西落の主要地点へ歩みを進めることになる。
システム的な新要素としては,レベル上限の開放が目玉になるだろう。現在のレベル50から,上限がレベル55となり,それに伴ってレベル55で習得可能な“ホン門奥義”が実装される。
レベルキャップは,エピッククエスト8幕の1章をクリアすることで開放される。また,エピッククエストを進めていくと自然と経験値も入手でき,上限のレベル55に到達できるようなバランスになっているとのことだ。
ホン門奥義は,いわゆる超必殺技的な存在で,専用の「ホン門気力」ゲージを消費することで使用可能となる。ホン門気力ゲージは,ログイン中自動で少しずつ上昇し,さらに特定の武功を使用することでも上昇する。
職業ごとに2種類(アクティブな攻撃系のものと仲間にも恩恵がある支援系のものがあり,ゲージを共有)のホン門奥義を習得できるが,そのどちらもかなり強力で,使用すれば劣勢の状態からの形勢逆転も不可能ではない。
ただし,ゲージの溜まり具合が緩やかなため,普段のスキル回しに組み込んで常時使うのは難しいところ。とはいえ,強敵用に温存するほどではないので,積極的に使っていけば良いだろう。
キャラクターの強化だと,「覚醒装身具」というシステムにも注目したい。いままでもやり込み要素として,装身具の強化/進化を行うことができたが,一部の装身具(千毒龍指輪・首飾り/邪眼指輪・首飾り/矛盾指輪・首飾り)に覚醒新化ルートが新しく追加されることになった。能力値の上がり幅自体はそれほど高くはないものの,最強を目指すプレイヤーにとっては見逃せないポイントだ。
同時に,装身具には新しく「手甲」という部位が追加される。エピッククエストを進めると基本的な能力の手甲がもらえるほか,新規追加のダンジョンではレアな手甲を手に入れることも可能となる。
1人用インスタンスダンジョン「無法者の島」が登場。新キャラ「レン・ファリン」との激闘に勝利せよ
魔族の襲撃で壊滅状態になっていた東海艦隊支部が本来の姿を取り戻し,ヘンリ・ムジンが「衝角比武祭」を開催することになった。誰でも参加可能なこの比武祭に,妹を取り戻しにきたと「レン・ファリン」が登場し,会場は大混乱に陥ってしまう。
新しく追加されるソロ用ダンジョン「無法者の島」は,“祭”ということで,派手な演出で楽しませてくれる場所だ。基本的に一対一で戦う武道会形式で進み,状況に合わせたナレーションがバトルを盛り上げる。
最初に戦うのは,武神の塔など,ほかのダンジョンでもお馴染みのナノ・ラナイ選手。毎回職が異なっているのが特徴のナノ・ラナイだが,今回は双舞士になり“覚醒”までしているようだが……最初の敵ということもあり,能力はそこまで高くない。プレイヤーはホン門派の猛者という設定なので,ここは負けるわけにはいかない。
2番目に登場する魚人族のヨクソン選手は,武神の塔15階の夜皇ユクソンの弟子。ここまでは,とくにギミックなどもないので,普通に戦うだけで勝てるはずだ。
3回戦は,帰ってきた守門長ことバル・ララ選手との戦い。バル・ララ戦は,水中戦ということで,ギミックの波を避けながら戦う必要があり,これまでよりも難度が上がる。また,ある程度ダメージを与えると,パル・ララは甲冑を身にまとってしまい,攻撃が通らなくなってしまう。フィールド内にある水中銃をうまく使えば甲冑を外せるので,これを覚えておこう。
そして決勝戦には,双拳銃を使った範囲攻撃が強力なドング・ジニア選手が登場。以前のストーリーでも一度戦ったことのある相手なので覚えている人もいるだろう。
ドング・ジニア戦でとくに注意すべきは「閃光弾」を使った即死攻撃だ。システムメッセージで閃光弾を使うことが告げられたあと,複数の閃光弾が地面にばらまかれる。閃光弾の効果で目が眩んでしまうとドング・ジニアの即死技が発動してしまう。なんとか回避する手段を見つけたほうがよさそうだ。
ドング・ジニアを倒し,表彰式の会場へと向かうと……ムービーが流れて突然最後のボス「レン・ファリン」が登場し,流れでそのままバトルに突入する。
最後のボスということもありレン・ファリンの能力は高く,部下を召喚するなど攻撃パターンも豊富な強敵だ。とりわけ,愛らしいネコの部下は,3匹同時に召喚されるので厄介。このネコたちが出現している間,レン・ファリンは姿を消しつつも銃を使ってプレイヤーを攻撃してくるため,素早く3匹を倒さないと危険だ。
ちなみに,このレン・ファリンの衣装(テストプレイ中に操作キャラクターが着ている服)はドロップアイテムとして入手できる。ほかにも固有の宝貝や手甲が入手できるので,敵の攻撃パターンを覚えて何度もチャレンジしたいところだ。
6人用英雄級「鉤爪渓谷」。パーティでのバトルに比重が置かれた高難度ダンジョン
西落の“死の砂漠”地域にある新規英雄級ダンジョン「鉤爪渓谷」は,レベル57以上の敵が登場する危険な場所で,エピッククエストをすべてクリアすることで到達できる。一本道で最後に一体のボスがいるのみというシンプルな作りで,パーティバトルを楽しむことが重視されている。
ちなみに,ゲーム内のプレイガイドからダンジョンの難度を確認してみると,“熟練”の鉤爪渓谷は,最上級に難しいことが分かる。
内部は薄暗く陰鬱とした雰囲気で,敵はオオカミ系のモンスターが目立っている。一本道とはいえ,道が門で閉ざされているため,中ボス級の敵を倒して進む必要がある。
中ボスとして登場するのは,2体のお供を従えたギラン・ドーシュ。3体同時に襲ってくるものの,特別なギミックはないので,ここで苦戦するようではボスの攻略は難しい。
ダンジョンの最奥に待つ「ビバギカ」は,3つのオオカミの頭を持つ敵で,氷属性の攻撃を行う。また,ボスが出現するフィールドの周囲に赤毛狼が配置されており,こちらの攻撃にも注意を払う必要がある。
ビバギカの氷,赤毛狼が火とそれぞれ違った属性の攻撃をしてくるのがバトルのポイントで,ギミックを把握しないと撃破できない。最高難度のダンジョンだけに複雑な手順が必要となるので,仲間と情報を共有しつつ,協力してクリアを目指そう。
ドロップアイテムは,宝貝や装身具だけでなく,狼の頭をモチーフにした頭衣装も入手可能。意外とかわいいので,見た目にこだわる人はぜひ手に入れよう。
6人用英雄級「グル族の古都」。3体のボスの攻撃パターンを覚えてクリアを目指せ
グル族によって栄えていた西落にある新規ダンジョン「グル族の古都」は,6人用英雄級ダンジョンとしては最高レベルの難度だ。3体のボスが出現するマップであり,パーティメンバー全員が攻略法を理解し,実践しないとクリアは難しい。
マップは一本道であり迷わない。途中で軽功で壁をよじ登るような場面も用意されているが,基本的にはボスたちとの戦いがメインになるだろう。
最初のボスとして登場するのは,処刑者こと「イカリノエダサキ」。愚鈍な印象の見た目だが,多数の即死攻撃と広範囲攻撃が脅威となる。イカリノエダサキに限ったことではないが,しっかりと敵のターゲットを取るタンク役と,敵の特殊攻撃を注視してしっかり対応するメンバーというように,役割を分担することが大事だ。
2番目のボス「シンラノオオキミ」は女王グモということで,子グモを無数に召喚してくるのが特徴だ。子グモは攻撃速度自体はそれほどでもないが,とにかく物量で押され,毒をばらまいてくるのが面倒な敵である。素早く排除して数を残さないように注意したい。シンラノオオキミ本体は,天上にぶら下がって捕食するような姿を見せることがある。パーティに即死級のダメージを与えるギミックがあるので,対応方法をメンバーと考えよう。
最後のボス「アラブルタイジュ」は,腐食による持続ダメージと数多くの広範囲攻撃でパーティを打ちのめしてくる強敵だ。通常の攻撃も強力だが,HPが一定以下になると発動する特殊パターンは,正しい対処法を実践しないと一気にパーティが全滅してしまう。攻撃パターンが多くすべての対処法を覚えることは難しいと思うが,パーティ保護武功をどのタイミングで使うのか,しっかり把握しておきたいところだ。
24人用インスタンスダンジョン「辛苦の密室」
建元成都天命宮外苑に新しく「辛苦の密室」という24人用インスタンスダンジョンが追加された。ここは,最後のボスを倒すと一週間侵入できなくなる場所で,難度は比較的やさしめに設計されている。ガチな構成でプレイするというよりも,いわゆる野良パーティでもクリアできるような難度だ。報酬も美味しくクリアまでの時間も短いことから,一週間に一度,イベント感覚で挑戦してみるといい。
ダンジョン構成はシンプルで,最初のボス「暗黒雪人」を倒して先に進むと,2番目のボス「修羅王」が登場し,これを倒せばクリアとなる。
暗黒雪人は一定時間経過で部下を召喚,部下たちは雪玉を投げてバトルを混乱させてくる。24人用ダンジョンということで混戦になりがちだが,落ち着いて部下を倒そう。
修羅王は,渦動の寺院など,ほかのダンジョンでも登場しているので見たことがある人も多いだろう。辛苦の密室は,以前のダンジョンで登場したものより,ギミックなどが簡略化されたバージョンとなっている。大人数で挑むことになるので,HPが一定値以下のときに発動する特殊パターンにさえ気をつければ撃破は難しくないだろう。
以上が6月21日実装の「西落」アップデートの概略となる。3周年記念の公開生放送で発表された6月のアップデートが計画通り実装されたことで,現役プレイヤーは,新しいエピソードクエストに挑戦しつつ,キャラクターの強化を行っているところだろうか。公開生放送では,2017年中に新職業を実装の予定と発表されていたので,こちらも計画通りに実装されることに期待したい。
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