クローズドβテスター募集の締め切り間近。カジュアルアクション「魔境奇談」の先行プレイレポを掲載

　YNK JAPANが運営するカジュアルアクションゲーム，「魔境奇談」のクローズドβテスター募集が9月19日に開始された。募集期間は9月30日（火）0：00AM（9月29日24時）までで，実際のテスト期間は10月1日（水）から10月5日（日）までの5日間が予定されている（関連記事は「こちら」）。

　魔境奇談は，墨絵調で描かれた神秘的な世界を冒険していく，横スクロールタイプのアクションゲーム。全体的にアジアンテイスト溢れる作風で，登場するキャラクターも可愛いくデフォルメされており，非常に親しみやすい印象を受ける作品だ。
　操作方法はシンプルでありながらもアクション性が高く，方向キーと攻撃ボタンの組み合わせによってさまざまなコンボが繰り出せる。また，本作には“守護霊”という独特のシステムが存在し，狼や猫，狸など，個性的な姿形をした守護霊を使役することによって，特別なスキルを使用できる点も大きな特徴だ。

　今までほとんど情報の出ていなかった本作だが，今回，実際にYNK JAPANにお邪魔して，本作を先行プレイさせてもらった。
　本稿では実際にプレイした感想を交えながら，魔境奇談の概要をザックリとお伝えしていこうと思うので，興味がある人はぜひとも目をとおしてほしい。

簡単操作で楽しめる

横スクロールアクションゲーム

　プレイヤーは最初に，ジンム，ミンミン，テムジン，シンガクの四人の中から好きなキャラクターを選択可能。これらは容姿が違うだけでなく，それぞれ力が強かったり，スピードが速かったりと，能力にも特徴がある。最初に選ばなかったキャラクターも，のちに“商店”で購入できるので，最初は自分のプレイスタイルに合ったキャラクターを選択するといいだろう。
　キャラクターは戦闘をこなしていくことでレベルアップするのだが，レベルアップに伴うステータスの上昇はない。レベルは，アイテム類の装備条件としての意味合いが強いようだ。ちなみに，装備品の中にはキャラクターの能力を多少強化するものもあるが，それで戦闘のバランスが大きく変わるということはない。
　つまり，初心者だろうが上級者だろうが，ほぼ対等な条件で一緒に遊べるというわけだ。レベル上げや装備品集めに時間をかける必要もとくにないため，気軽にゲームを楽しみたい人にとっては，嬉しいシステムだといえるだろう。


　　ゲームモードとしては，“退魔モード”と“武闘モード”の二つが用意されている。退魔モードは最大四人，武闘モードは最大八人まで参加可能で，それぞれ違ったゲーム性が楽しめるのだが，詳しくは以下で個別に紹介していこう。

仲間と協力し，妖怪を討伐せよ！

“退魔モード”

　いわゆるストーリーモード的な位置づけで，ほかのプレイヤーと協力しながらゲームを進めていくモードだ。プレイヤーの腕に合った難度が選択できるので，初心者から上級者まで楽しむことができる。
　道中にワラワラと出現する妖怪を全滅させることで，ステージをクリアして行くのだが，一度でも死んでしまうとゲームオーバーとなり，そのプレイヤーは次のステージから参加できなくなってしまう。
　さらに，最終ステージには強力な“大妖怪”が待ち構えている。大妖怪は攻撃力が高いだけでなく，ザコと違って特殊な技を繰り出してくるので，一筋縄ではいかない。しっかりと戦略を立てて挑む必要がありそうだ。クリアすれば素晴らしい報酬が得られるとのことなので，気の合う仲間達と積極的に挑んでほしい。
　また，ストーリーモードらしく，途中途中にプレイヤーたちの活躍に応じた漫画が導入されるなど，ユニークな演出もある。

難度“易しい”を選択すれば道中に出現する敵が少なくなる。途中で死んでしまうと元も子もないので，腕に自信がないうちは，無理せず低難度でクリアを目指すのがいいだろう。体力が少なくなったら強いプレイヤーに手ごわい妖怪を任せ，自分はザコ討伐に回るのが無難。ほかのプレイヤーと協力しながら遊べるのが，退魔モードの醍醐味だ

アイテムを駆使してライバルを蹴散らせ！

“武闘モード”

　ほかのプレイヤー達と対戦を楽しむモード。個人戦とチーム戦が選択可能で，敵味方入り乱れての大乱闘はもちろん，誰が最も多く妖怪を撃破したかを競う“最大撃破”や，ステージに配置された“霊魂”を集めた数を競う“霊魂収集”など，多彩なルールが用意されている。
　また，退魔モードとは違って，こちらにはさまざまな効果を持ったアイテムが用意されており，それらを上手く駆使することが勝利のポイントとなる。守護霊を使えなくする“守護霊封印”や，操作方向と移動方向を逆にしてしまう“混沌”など，ライバルの邪魔をするアイテムが多いのだが，その中でも特殊な効果を持った，“乱入ステージ”をピックアップして紹介しよう。

“氷縛”を使われてしまうと一定時間行動不能になる。このスキにコンボを叩き込まれると，非常に危険だ	“タコ墨”は画面の大部分が見えなくなってしまう。移動や攻撃は一応可能だが，こうなってしまったら防御に徹したほうがいい？
キャラクターのサイズが1/3になってしまう“小人”。こうなると当然，移動力や攻撃力が激減してしまう	移動速度が1/2になる“鈍足”。アイテムの中では比較的威力の弱い部類だが，地味に嫌らしい

　“乱入ステージ”を使用すると，参加者全員を強制的にミニゲームへ参加させられる。ミニゲームのでの勝敗によっては一発逆転もありうるという，非常に博打要素の強いアイテムだ。
　ミニゲームの種類としては，回転する棒をタイミング良く避ける“跳躍”や，制限時間内のキー連打数を競う“迅速”，次々に指定された方向キーを押していく“正確”など，カンフー映画の修行シーンを彷彿とさせるユニークなものが用意されている。
　実際にプレイしてみたところ，意外にもシビアな設定になっており，ミニゲームだからといって気が抜くと，悔しい思いをするはめに。とくに“迅速”は，プレイヤーの体力消耗度が高いため，つい「俺は高橋名人じゃねぇんだよ!!」とツッコミを入れたくなってしまう。メインの対戦要素に負けず劣らずの盛り上がりが期待できるだろう。

最大八人による乱闘は大迫力。ステージ中のギミックやアイテムを効果的に使って，ライバルをいかにうまく蹴落とすかがポイント。熱くなること間違いなしだ。ミニゲームは戦闘中，誰かが“乱入ステージ”を使用すると突然発生するので，慌てず対処するように。“迅速”のあとは，疲労により操作ミスが増えるかも……？

　どちらのモードも比較的短時間で決着が着くため，とても気軽に楽しめる。操作方法はシンプルだし，キーボード操作だけでなく，ゲームパッドでの操作にも対応しているので，あまりPCのオンラインゲームに慣れ親しんでいない人でも遊びやすい作品だ。

多彩な装備で見た目も煌びやかに！

守護霊にもさまざまな種類が？

　多彩な“装備”も，魔境奇談の魅力の一つだ。装備は，主にゲーム中の“商店”で購入するのだが，ここでは装備だけでなく，キャラクターや守護霊も購入できる。
　装備品はキャラクターごとに専用の物が用意されており，どれも外見の印象がガラリと変わるくらい個性的だ。装備することで，とくに能力に大きな変化を与えるというわけではないため，自由にコーディネートできる。
　しかし，ゲーム内通貨で購入できる装備品の種類や，課金アイテムのラインナップなどは現時点では不明。今後の情報公開に注目したい。

やんちゃな少年風の“ジンム”。妖怪に両親を奪われた過去があり，妖怪撲滅を目標に旅をしている。両親の代わりに育ててくれた僧侶から棒術や霊力の使い方を学んだらしいが，どちらかといえば棒術の方が得意のようだ	可愛らしい女剣士の“ミンミン”。闘いの中に身を置くことを好む女傑で，剣の美しさに惹かれて剣士になったという。たまに見せる気品のある振る舞いから，実はお嬢様ではないかという噂も……？
その巨体に恥じない怪力を持つ“テムジン”。常に強者との戦いを求めているという好戦的な性格だが，弱い者に対しては優しい。失った過去を求めて旅する少女を，自分の妹のように保護している	風より速い神秘の仙人“シンガク”。いつもふざけたことを言っている変なオジサンだが，実はかなりの実力者。自分の能力を隠したまま，秘められた目的のために世界中を旅している

狼は前方に竜巻を発生させて敵を攻撃する。威力は高いが，微妙な距離感を把握しないとヒットさせるのは難しい。少々クセのあるスキルだ

　また，守護霊についてもかなり多くが用意されているようだ。冒頭でも書いた通り，現時点では，狼，猫，狸の3種類が確認されているが，聞くところによれば，各守護霊の亜種だけでも，相当な数の開発が進んでいるらしい。正式サービス開始の暁には，毎月新しい守護霊を追加していく構想もあるそうなので，ペット好きな人はとくにその点にも注目してほしい。
　守護霊の特殊スキルも，現時点では狼が竜巻の発生，猫がシールド，狸が残影による連続攻撃と，綺麗に個性が分かれているので，守護霊が追加されれば新たなスキルも登場し，守護霊との連係攻撃の幅も広がりそうだ。

猫は鈴型のシールドをキャラクターの周りに展開する。威力は低いが，当たった敵を連続で打ち上げ続けることができるため，しばらく接近を防ぐことができる

前方に自らの残影を飛ばす狸は非常に汎用性が高い。遠距離から連続でダメージを与えられるので，近づくのが難しい大妖怪相手に活躍しそうだ

テスト前にしては素晴らしい完成度

クローズドβテストの評判は如何に？

　さて，以上で本作の概要についてはあらかた紹介できたと思う。今回プレイできたのは，クローズドβテスト前の開発バージョンではあるが，バトルシステムが非常に完成されているし，ラグやエラーがまったく発生しなかったという点も評価が高い。ただし，あくまで筆者がプレイした際のインプレッションなので，実際のクローズドβテストでどうなるかは，まだわからない。オンラインゲームの場合，多くのプレイヤーが同時接続した場合に予想できない不具合が発生するというケースが多いし，俊敏な立ち回りを要求されるアクションゲームということもあって，ラグ問題は非常に気になるところだ。
　冒頭でも書いているが，テスター募集は9月30日（火）0：00AM（9月29日24時）まで行われている。“みんみん餃子”や“魔境酒”といった，一風変わったプレゼントが抽選で当たるという点も魅力的だ。興味のある人は，是非とも応募してみよう。

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