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「モンスターハンターフェスタ’09」東京大会レポートその2:開発陣の“ここだけの話”をはじめファンのための催し物が盛りだくさん
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・「モンスターハンターフェスタ’09」東京会場レポートその1:“狩王決定戦”東京地区大会の気になるタイムは?本イベントは,「モンスターハンター」シリーズファンのためのイベントで,今回で3回めの開催となる。8月23日の東京大会を皮切りに,大阪/名古屋/福岡/北海道の全国5都市で開催される。すべての会場は入場無料となっている。なお狩王決定戦については,事前応募制の決勝大会が10月25日に開催される予定だ。
8月30日(日) <大阪>インテックス大阪5号館
9月6日(日) <名古屋>吹上ホール
10月4日(日) <福岡>西日本総合展示場新館A展示場
10月11日(日) <北海道>月寒アルファコートドーム
決勝大会:10月25日(日) ラフォーレミュージアム六本木
※決勝大会のみ事前応募制
筆者も開場と同時に入場したが,東京大会での一番人気は物販コーナーで,開場してしばらくの間は数時間待ちという状態。午後になると20分待ち程度と待ち時間が短いときもあったが,「こちら」や「こちら」のニュースで紹介した販売グッズのうち,マグカップやタンブラー,アイテムコレクションマスコットの“回復薬”など,人気商品は売り切れていた。お目当ての商品があるときは,早めに物販コーナーを訪れたほうがいいだろう。
「こちら」のニュースでもお伝えしたが,東京大会でのプログラムは以下のとおり。他会場では進行が異なる可能性があるが,大阪大会以降に参加予定の人は参考にしてほしい。
■メインステージ
10:20〜 オープニング&開発者チャレンジクエスト
11:30〜 帰ってきた!教えて藤岡先生
モンスター生態講座&イラストコンテスト作品評価
12:45〜 MH3(tri-)チャレンジクエスト
13:45〜 オレたちモンハン部&モンハン模試答え合わせ
14:30〜 MH3(tri-)狩王決定戦地区大会決勝進出者発表
15:30〜 MH3(tri-)狩王決定戦地区大会決勝戦
16:30〜 お楽しみ抽選会
■セカンドステージ
11:00〜 モンハンフェスタ’09紹介ステージ・モンハン部紹介コーナー
12:00〜 モンスターハンターハンティングカードステージ
13:45〜 モンハンラジオ公開録音
14:45〜 MHP2ndG 女子ハンター・親子ハンターチャレンジクエスト優秀チーム発表&MHP2ndGチャレンジクエスト
開発陣4人による大騒ぎのチャレンジクエスト
東京大会のクエストはギギネブラ狩猟
ステージに登場したのは,「モンスターハンター3(トライ)」からプロデューサーの辻本良三氏,ディレクターの藤岡 要氏,メインプランナーの木下研人氏の3人,そして「モンスターハンターポータブル 2nd G」ディレクターの一瀬泰範氏の4人。
「モンスターハンター3(トライ)」プロデューサーの辻本良三氏(左),「モンスターハンター3(トライ)」ディレクターの藤岡 要氏(右) |
「モンスターハンター3(トライ)」メインプランナーの木下研人氏(左),「モンスターハンターポータブル 2nd G」ディレクターの一瀬泰範氏(中央) |
この4人でチャレンジするクエストは,木下氏の提案で“ギギネブラ”を凍土で狩猟する「暗闇にうごめく猛毒」に決定。制限時間は15分だ。
一瀬氏は,チャナガブルの防具にスラッシュアックスという組み合わせ。
木下氏は,ルアルドロスの防具に身を固め,武器は「海造砲【火刃】」にバレル「ポイズンギフト」を組み合わせたミドルボウガン。LV 1徹甲榴弾の速射対応がこだわりで,「ハンマーの人がいるんですけど,気絶を狙えないときは,徹甲榴弾で頭狙って気絶させます」とコメントをしていた。
藤岡氏は,「毎回作る」というリオレイアの防具。武器はチャナガブル素材から生産できるランスをチョイス。「一瀬君のスラッシュアックスの属性開放が麻痺なんで,合わせると非常にいいんじゃないかということでこれにしました」と説明していた。
そして最後の辻本氏は,クルペッコ装備にハンマーという出で立ち。「MHP2G」では弓を使っていたという辻本氏,「3(トライ)」でハンマーを選んだ理由を「ガードが嫌い」だからとコメントしていた。
ギギネブラを最初に見つけたのは藤岡氏で,「ポポがざわついていたので」ギギネブラがいるのが分かったとさすがのコメント。その頃辻本氏は,ホットドリンクを持っていなかったので「ちょっと取ってきます」といいながら,戦線になかなか加わらない。一瀬氏と木下氏もさっそくギギネブラのいるエリアに向かい,狩猟スタートしても,しばらくポポを一生懸命狩っていた。
その後,辻本氏も合流しての狩りとなったのだが,辻本氏はハンマーのかち上げでほかのメンバーを吹っ飛ばしたり,攻撃しているメンバーに近寄って小タル爆弾を足元に置いたり,「一応3色置いた」と色とりどりの肉を置いたり,コヤシ玉……ではいまいちだったのでけむり玉を投げまくって辺りを真っ白にしたりと,「モンスター側の人間が一人いる」と言われるほどの大活躍(?)。ほかのメンバーは苦笑というかあきれ顔だったが,ネタを仕込むのはさすがである。ちなみに,ギギネブラは肉を置いても食べないとのこと。
ともあれ,大阪大会以降も,辻本氏はきっとネタプレイを仕込んでくれるはずなので,来場予定の人は期待(?)してほしい。
「3(トライ)」の裏の裏まで分かる?
ファン必見の「帰ってきた! 教えて藤岡先生」
・ジャギィ
まず群れで行動するモンスターであるジャギィについて。ジャギィの群れのいるところに侵入者が入ってくると,縄張りまで逃げて威嚇を始める。侵入者が縄張りに入るとハンターに限らず大型モンスターであっても攻撃を始めるという,縄張り意識の強さが特徴とのこと。ジャギィ種のメスである“ジャギィノス”については,巣を守るという役割があるので,巣の周辺にしかいないと,藤岡先生は説明。
また,ジャギィはどうやって群れのリーダーであるドスジャギィになるのかについても,その謎が明かされた。藤岡先生の説明によれば,ジャギィのオスはある時期になると群れを離れ,成長して大きくなっていく。そこで体格が大きくなって生き残ったオスが,群れにリーダーとして迎えられるとのこと。
ジャギィ種は基本的に肉食で,小さい体格のオスなどは魚などを中心に食べ,ジャギィノスくらいの体格になると,ケルビなどを捕まえ,巣に持って帰り食べるという。また,群れの規模が大きくなると,自分達より数倍大きい体格のアプトノスなどを襲うこともあるとか。
・ラギアクルス
続いてはラギアクルスについて。まずは捕食などで使われると思われる,電気を帯びる行動を説明。藤岡先生によれば,ラギアクルスが筋肉を短時間に何度も収縮させると,発電細胞が活発化して発電をする,というのが発電の原理だと説明。背中にある“背電殻”という突起に空いている穴には蓄電細胞があり,電気を溜めていく。
この溜めた電気を雷のように放電するという仕組みになっている。なお,発電では筋肉をたくさん動かすので疲れやすく,地上に上がりやすい傾向があるとのことだ。
ラギアクルスは肉食で,エピオスくらいの大きさのモンスターや,魚の群れを狙うこともあるという。魚の群れを狙うときは,水面に群れを追い込み,体を回して渦を作って閉じ込める。そこで一気に放電し,魚がひるんだ隙に捕食するとのこと。
さらに藤岡先生は,「海を見て水面に渦ができて光っていたらラギアクルスがいる証拠で,それが名前の由来にもなっている」とコメント。ラギアクルスという名前は,光る渦という意味が込められているそうだ。
・モガの村
モガの村に住んでいる人達は海の民という民族で,実は人間ではないとのこと。肌の色が少し違うのが特徴らしい。頻繁に地震に悩まされるモガの村が依頼をし,ギルドから派遣されたのがプレイヤーの分身となるハンターだ。ちなみにハンターは,交易船に乗ってモガの村にやってきたそうだ。村人にはさまざまな裏設定があって,ギルドの看板娘については,ロックラックでギルド運営の勉強をしていて,モガの村に戻ってギルドの仲介をしていること,ロックラックで勉強しているときは,村長の奥さんが学生時代の看板娘の面倒を見ていたという裏設定が語られた。また小嶋氏からは,看板娘の名前が“アイシャ”であることが明らかにされた。
Q:なぜジャギィはジャギィノスより小さいの?
A:群れにいる間は,成長を抑えるホルモンが働いて成長を抑制しているという説があります。あと,ドスジャギィが食べて,ジャギィノスが食べた残飯をジャギィがあさるので,栄養が足りていないという説もあるようです。
Q:ラギアクルスの主食は何ですか?
A:さっきもちらっと言いましたけど肉食ですね。水中なんでエピオスとか中型の草食獣を食べてますね。場合によっては陸上にいるのを襲うこともあるんじゃないかなと言われています。
Q:アイルーにたいまつの火を見せると踊るのはどうしてですか?
A:「3(トライ)」からたいまつっていうアイテムが出てきたんですが,これをかざすとジャギィとかは嫌がるんですけど,アイルーとかメラルーは,すごい楽しそうに踊るんですよね。
何ででしょうね,めらめらしていて嬉しくなるんじゃないですかね(笑)。楽しんじゃってるんだと思います。たいまつで殴るとすごい勢いで怒りますけど(笑)。
Q:辻本さんは天才ですか?
A:それってモンスターですか?(笑) ……あえてイエスで。このあともステージがあるんで,支障が出ないようアゲておかないと(笑)。
「モンハンラジオ」の公開収録や
“リアル集会所”や“チャレンジクエスト”も活況
モンハンラジオは隔週金曜日に配信され,公式サイトやiTunesのPodcastで聴くことが可能。モンハン部でもダイジェスト版が配信されている(関連記事)。
こちらでは,これまで配信された番組の舞台裏の話が聴けたほか,「モンスターハンターポータブル 2ndG」の開発秘話などが話に出た。たとえば,「MHP2G」では,ハンターや村人の声を開発スタッフが当てていることや,一瀬氏が収録に参加したときの“ひどい”話,小嶋氏が担当したキャラクターボイスなどは,気になる人も多いのではないだろうか。
また収録中,「ゲームを作ってないと呼んでもらえないんじゃないかと思っていた」と一瀬氏がぼやいていたが,呼んでもらえたということは……などなど,明言は避けたが気になる情報も。
収録された話のうちどれだけ公開されるかは実際に配信されてのお楽しみとはなるが,気になる人は公開を楽しみに待とう。
そのほか,リアル集会所やチャレンジクエストのイベント群,モンハンミュージアムなどの展示については,以下にフォトレポート形式で掲載する。
本イベントは「モンスターハンター」シリーズファンのための“お祭り”で,ファンなら楽しめることは請け合いだ。東京開催は終了してしまったが,大阪/名古屋/福岡/札幌の開催に都合の合う人は,ぜひ足を運んでみてほしい。
人がいないのは,会場直後に急いで撮影したため。イベント中は人だかりが絶えなかった | |
写真にあるモンスターの足跡は,テオ・テスカトル/モノブロス/イャンガルルガ/ラオシャンロン/イャンクック/ドドブランゴ/リオレイア/アイルー・メラルーのもの |
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