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[TGS 2008#057]「ラストレムナント」プレイレポート。オーソドックスな操作で味わう,新たな戦術的駆け引きの楽しさ
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印刷2008/10/11 04:09

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[TGS 2008#057]「ラストレムナント」プレイレポート。オーソドックスな操作で味わう,新たな戦術的駆け引きの楽しさ

画像集#001のサムネイル/[TGS 2008#057]「ラストレムナント」プレイレポート。オーソドックスな操作で味わう,新たな戦術的駆け引きの楽しさ
 スクウェア・エニックスが放つ新たなRPG「ラストレムナント」。タイトルの発表当初は,「ファイナルファンタジー」などと同じ大作系のRPGかと目されていたが,「サガ」シリーズを手がけたチームによる新たな作品であることが判明して以降,コアなゲーマーからも注目を集めるタイトルとなった。

 今回の東京ゲームショウでは,マイクロソフトブースで展示されており,ゲームの冒頭からプレイ/二つのセーブデータからのプレイという二通りの試遊ができる。ストーリーを把握したい人はゲームの冒頭から,とりあえず戦闘を把握したい人は,二つあるうちの上のセーブデータを,シビアな戦闘の魅力を感じたい人は,下のセーブデータを選んでプレイするといいだろう。

 なお,プレイフィールをお伝えするのがこの記事の趣旨ではあるが,なにぶんこれまでにないタイプのRPGである。限られた試遊時間内で手探りでのプレイでは,操作を理解するのがやっとだったと言わざるを得ない。その経験(?)を生かし,一般日にプレイしようと考えている人のための簡単なガイドも記しておこう。

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画像集#005のサムネイル/[TGS 2008#057]「ラストレムナント」プレイレポート。オーソドックスな操作で味わう,新たな戦術的駆け引きの楽しさ

 さてセーブデータをロードすると,サガシリーズを思わせる世界地図のような画面からスタート。いくつかの冒険のフィールドのほか,街も点在している。

 とりあえず冒険フィールドに入ってみると,敵のシンボルがうろついている。さっそく戦闘開始といきたいところだが,本作にはエイムタイムという要素がある。戦闘する敵をエイムタイム中に選び,決定する必要がある点に注意しよう。これに失敗すると敵に奇襲を受けた扱いになり,陣形の崩れた状態で戦うことになってしまうのだ。また,選択するシンボルは単体でも複数でもかまわない。ただ,最初のうちは1体か2体程度の敵シンボルをエイムするに留めたほうが無難だろう。
 ゲームに慣れてきたら,周辺の敵とまとめて戦って難易度を上げるなど,プレイヤーごとに戦闘のバランスを調節できるので,なかなか楽しみな要素である。

 さて,実際に戦闘をしてみてまず感じたことは,操作自体は普通のRPGと大差ないということ。コマンドはキャラクター数人で構成されるユニオン(シミュレーションゲームのユニットのようなもの)ごとに入力する。例えば“ファイティングアーツを使え”と指示すれば,そのユニオンのキャラクターたちは武器の技で戦い,“ミスティックアーツ”なら魔法で戦うという具合。画面上部の“士気ゲージ”の状態や,敵ユニオンとの距離によって選択できるコマンドが変わることもあるので,いろいろ状況を変えて試してみよう。

 操作自体は極めてオーソドックスだが,システムはタクティカルな要素が強く感じられ,とても鮮烈な印象を受けたことを付け加えておこう。これが,いままでのRPGとは違う所以である。例えば,敵ユニオン単体を,味方の複数のユニオンで集中攻撃すると,包囲したような状態になってスムースに倒すことができる。しかし,敵のユニオンの数が多いときに集中攻撃にこだわると,味方の陣形の端にいるユニオンが逆に敵に包囲され,大ダメージを受けたりする。敵と味方のユニオン数が拮抗しているときは,まんべんなく敵と対峙するようにしたほうが無難なようだ。軍事シミュレーション風に言えば,戦線を構築するような感覚である。

 また,HP回復など,補助的な行動を行うとユニオンが無防備な状態になる。HPが減ったからといってすぐに回復しようとするのは考えもの。回復量より大きなダメージを受けることもしばしばだった。敵ユニオンの数を減らして,フリーになった味方ユニオンができたときに,回復などを行うのが定石のようである。もちろん定石は定石でしかないので,あえてそれを無視したほうが有利な状況もあろう。

 コマンド選択後は各ユニオンごとの戦闘が順次処理されていくが,プレイヤーはただ眺めているだけではない。ときおりクリティカルオフェンス/クリティカルディフェンスなるものが発動し,指定されたボタンをタイミングよく押さなくてはならないのだ。そのために単にボーッと画面を見ているわけにもいかず,常に気を抜くことはできない。

 普通のRPGと同じような,集中攻撃で敵の数を減らしていく,ダメージを受けたら回復するという単純な戦い方だけに留まらず,より高度なプレイを楽しめるのが,本作の魅力だと感じた。戦いの駆け引きはTGSのバージョンでも十分に楽しめるので,興味を持った方はぜひ試遊してみることをお勧めしたい。

 なお,TGS 2008会場のマイクロソフトブースで上映されていた「ラストレムナント」のプロモーションムービーを4Gamerにアップしたので,こちらもぜひ見てほしい。

[TGS 2008#105]「ラストレムナント」のプロモーションムービーを4Gamerにアップ


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