イベント
1万2000人以上のファンが来場した,「イナズマイレブン2」の全国大会「フットボールフロンティア」。「イナズマイレブン3」や「11 for AFRICA」の発表も行われた大会の模様をレポート
「イナズマイレブン」シリーズは,プレイヤーが選手達を収集/育成し,自分だけのオリジナルチームを作り,立ちはだかる敵のチームを蹴散らしていく“超次元サッカーRPG”だ。現在発売中の「イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ファイア/ブリザード」は,2バージョン合計の累計出荷本数が,2010年3月時点で115万本を突破するという人気タイトルになっている。
また,ゲームに留まらず,アニメやコミックス,トレーディングカードゲームなどでのクロスメディア展開が行われ,子供層を中心とした幅広い層に支持されている。
日本一の「イナズマ2」プレイヤー決定戦となった「フットボールフロンティア」は,シングルバトル(小学生以下の部/中学生以上の部),および,二人一組のダブルバトルの3カテゴリで,それぞれ日本一のプレイヤーを決めるという大会だ。
ここでは,フットボールフロンティア決勝大会の模様,およびシリーズ最新作となる「イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク」「イナズマイレブン3 世界への挑戦!! ボンバー」と,新プロジェクト「11 for AFRICA」発表会の模様をレポートする。
イベントは,T-Pistonz+KMCが「つながリーヨ」を歌うスペシャルライブでオープニングを飾ったあと,いよいよスタート。
ここでは,30分ハーフ前後半戦のCPU対戦で,得点数の多い112名が,続くブロックトーナメントに進める。獲得点数が同じだった場合は,「こちら」の記事にあるように,シュート数,ボール支配率,チームレベルが予選突破の判定基準となる。
CPU対戦の相手チームは,シングルバトル小学生以下の部が「ネオ帝国学園」,シングルバトル中学生以上の部とダブルバトルが「表と裏の王者A」となった。なおダブルバトルでは,チームの両名がCPU対戦に挑戦し,獲得点数の高かった方のスコアを採用する形式が採られた。
参考までに,決勝予選バトル突破のボーダーラインは,小学生以下の部が「得点13点/シュート本数13本」,中学生以上の部が「得点11点/シュート本数12本/ボール支配率30%」,ダブルバトルが「得点10点/シュート本数11本/ボール支配率66%」となっていた。
続くブロックトーナメントは,決勝予選バトルを勝ち抜いた112名による,通信対戦での直接対決だ。14ブロックで各8名ずつによるトーナメントが行われ,合計14名が最後の決勝トーナメントに勝ち上がれる。
参考までに,当日チャレンジバトル通過者の最高得点は,小学生以下の部が「37点」,中学生以上の部が「32点」,ダブルバトルが「28点」だった。
ライブ終了後は,イナズマイレブンの人気キャラクターである,円堂 守,鬼道有人,豪炎寺修也,吹雪士郎がステージに登場して決勝戦に出場する選手達を激励。優勝者には,「イナズマイレブン3」にキャラクターとして登場できる権利がプレゼントされることがあらためて告知された。
そして表彰式では,「イナズマイレブン」シリーズの産みの親,レベルファイブ代表取締役社長,日野晃博氏が登場し,選手に表彰状とトロフィーを手渡した。日野氏は,「開発のディレクターが,各部門の優勝者は,キャラクターにしやすい特徴のある人に優勝してほしいと言っていました」と,冗談交じりにコメントしていた。ともあれ,「イナズマイレブン3」が発売された暁には,キャラクター化された優勝者達をゲーム内で探してみよう。
映像からは,本作が「スパーク」と「ボンバー」の2種類で7月1日に発売されることをはじめ,登場キャラクター数が過去最高の2000人以上,必殺技総数は300以上,NDSでは最高の容量の4ギガロムを使用し,ボリュームは「2」の2倍になることなどが確認できた。なお,価格は4ギガロムを使ってボリューム倍増でも,「2」から据え置きの各4980円(税込)となる。
本作では“ライオコット島”を舞台に,世界大会であるフットボールフロンティア インターナショナルが開催される。主人公・円堂 守をキャプテンに,“イナズマジャパン”が世界の強豪達と戦っていくというストーリーになる。
さらに,前作「イナズマ2」では,隠しキャラクターとして登場した“ヒデ ナカタ”が重要なキャラとしてストーリーに登場するとのことだ。
また,「2」で仲間にしたキャラクターを「3」のチームメイトとして迎え入れられる「2→3スーパーリンク」,フォーメーションを発動して試合をより戦略的に楽しめる“必殺タクティクス”といった,「3」の新要素が紹介された。
そのほか,「スパーク」と「ボンバー」ではストーリーの一部に違いがあるほか,必殺技やキャラクターにも各バージョン限定のものがあるそうだ。
さらに,「スパーク」には“天空の使徒”,「ボンバー」には“魔界軍団Z”という限定チームが登場する。日野氏も述べていたが,世界大会なのになんで天使と悪魔(っぽい)チームなのか,今後の展開が気になるところだ。
これは「3」の売り上げから1本につき11円を,ユニセフを通して寄付するという,社会貢献策となる。南アフリカ共和国の子供達に,サッカーボールを配布すると同時に,ライフスキル(困難な環境を生き抜く力)を育成する教育の機会を作るというものだ。詳細は,「11 for AFRICA」の告知ページで確認してほしい。
・「ヒデ ナカタ」が登場する「イナズマイレブン3」との共同プロジェクト 『11 for Afica』プロジェクト開始!(TAKE ACTION FOUNDATION 公式サイト内)
ここでは,以下に,中田さんのスピーチ概要を掲載しておこう。
今回,「11 for AFRICA」という新たなプロジェクトを,「イナズマイレブン」と共に立ち上げられたというのは,非常に嬉しく思っています。
今回の仕組みは,日野社長からご紹介があったとおり,イナズマイレブン3を1本購入いただくと,サッカーということで11円が支援に回るという形になっています。
その支援というのは,ユニセフを通じ,南アフリカにおけるサッカーボールを使った教育プロジェクトということになっています。これ自体というのは,昨年甲府で行った試合の中で同じ活動を行い,2万個というボールを南アフリカに寄付をすることができました。
僕自身,実際に現地に行ってその活動を見たり,ボールの配布をやったわけですけど,非常にいい結果が出て。現地での活動,子供達の顔等を見て,これはさらに続けていきたいと思いました。
3月に2万個全部の配布を終えたのですが,実際,まだ全体のプロジェクトの100万個という目標に対しては15%,15万個というボールしか配布できていません。
その中で今回,日野社長と話をしている中で,ぜひこのゲーム業界,世界の中でもトップを走っている日本という国が引っ張る新たな活動としても,こういった社会貢献活動というのを,小学生,それ以下の小さい子供達もいると思いますけど,巻き込んだ形で何かやっていきたいと。それを受け止めていただき,一緒にやろうということで,行うことになりました。
とは言っても,何か別にやってくれというよりも,ただゲームを買って楽しんでくれということなんですけど。本当に,こういう若いうちから,いろいろな活動に,間接的にでも参加するというのは,この先,世界における日本というもので,非常に大事になるのではないかと。
今回,「イナズマイレブン3」は7月1日に発売を予定していますが,当然のことながら,その時期には南アフリカでワールドカップがあります。「イナズマイレブン3」も世界大会ということですけど,ワールドカップも世界大会であり,非常につながりもあり,皆さんが本当に注目できるいい活動になるんじゃないかなと思っています。
本当に,今回こうやって協力をいただいた「イナズマイレブン」をはじめ,それを購入してくれる方々,皆を巻き込んで,楽しい活動になればいいと,僕自身楽しみにしています。
実際,なにかしらこれ以上の活動として,僕自身も子供達とつながってなにかできればいいなと思っています。
本当に,こういう活動を受け入れていただいた,日野社長をはじめイナズマイレブンには,多大なる感謝をしたいと思います。ありがとうございます。
続いて,在日南アフリカ共和国大使のガード・J・グロブラー氏と,財団法人 日本ユニセフ協会の浦上綾子氏が登壇し,それぞれ以下のようにスピーチを行い,発表会の幕を閉じた。
青少年にとって,南アフリカの厳しい環境を生き抜いていくうえでは,ライフスキルの育成がとても大切です。そしてこのライフスキルを養ううえで,サッカーの力というのは非常に大きなものがあります。
ユニセフは,南アフリカの教育省や現地のパートナーとともに,サッカーの力を生かして子供達に必要な力を身につけてもらう,“ライフスキルプロジェクト”を立ち上げています。
このプロジェクトは,100万人の子供達に,サッカーを通じて必要なスキルを身につけていってもらうことを目的としています。サッカーボールはただのボールではなく,希望をもたらしていってくれるものです。
昨年,TAKE ACTION FOUNDATION様には,2万個ものボールをご提供いただきまして,ユニセフは現地でこのプロジェクトを推進しています。ただ最終的な目標である100万個にはまだまだ数が足りません。
今回,11 for AFRICAを通じて,さらなるご支援をいただけることは,現地のユニセフにとっても,また,このプロジェクトに携わる誰にとっても,大変大きな励みとなるでしょう。
11 for AFRICAは,私の国で2010年に行われるFIFAワールドカップと同じ年に行われるプロジェクトです。私はユニセフの皆様,レベルファイブの皆様,TAKE ACTION FOUNDATIONの中田さん,そういった方々に心よりお礼を申し上げたいと思います。
このプロジェクトは,皆様のすばらしいご好意を通して,南アフリカの恵まれない子供たちに,数千個のサッカーボールを寄付するという素晴らしいプロジェクトです。
11 for AFRICAは,南アフリカの子供達に喜びや幸せをもたらしてくれます。南アフリカの子供達はサッカーが大好きです。しかし彼らは,紙で作ったボールやボロで作ったボールでサッカーをしています。しかし11 for AFRICAが支援してくれることで,彼らは本物のボールでサッカーができるようになるのです。このことは,子供達の顔に微笑みをもたらしてくれることでしょう。
こうやってサッカーを始めた子供達は,将来きっとサッカー選手になれると思います。現地でもサッカー選手としての中田さんは当然存じ上げていますが,それ以外で活動する中田さんも大変広く知られるようになりました。
実際にアフリカ諸国の大使が集まって,中田さんに感謝状を贈らせていただきました。アフリカ代表として心よりお礼を申し上げます。
- 関連タイトル:
イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ファイア
- 関連タイトル:
イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ブリザード
- 関連タイトル:
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク
- 関連タイトル:
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! ボンバー
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