プレイレポート
“王道たる正統派MMORPG”ってなんだ? 「KAROS ONLINE」をプレイして正統派っぷりを確かめてみた
萌え絵全盛(とまでは言わないが流行り)の今,あえてバタ臭いデザインで勝負 |
4種族,7つの職業からキャラクターを選択
キャラ選択画面。ゲーム内もそうだが,配色が暗めで渋い雰囲気に統一されている |
なお,ヒューマンの男性は「アタッカー」,女性は「パラディン」という具合に,職業ごとに性別が固定されており,PvPを意識した設定なのか,外見で職業の判別が可能だ。
以下にそれぞれの派生ルートと簡単な紹介を掲載する。なお,転職レベルは二次転職が10,三次転職が55だ。
●ヒューマン列(男性)
・アタッカー系
両手剣を振り回して戦う名前通りの純粋なアタッカー。どの職業に転職しても基本的には攻撃重視になっているが,自己バフやデバフスキルの性能が微妙に異なる
アタッカー
├パンサー
│├ブレイドマスター
│└デヴァステーター
└ランサー
├クルセイダー
└ドラグーン
・パラディン系列(女性)
片手剣と盾を持つスタイルの戦士。アタッカーよりも攻撃力がやや劣るが,防御系やバフスキルが充実している。攻撃寄りのディフェンダーと,パーティバフを持つホーリーナイトに派生
パラディン
├ディフェンダー
│├ガーディアン
│└ソウルナイト
└ホーリーナイト
├シルバーナイト
└テンプルナイト
●デーモン
・ダークセイバー系列(男性)
片手剣の二刀流による素早い攻撃が持ち味。より攻撃に特化するダークアサシンと,トリッキーなスキルが多いダークナイト系列に分かれる
ダークセイバー
├ダークアサシン
│├ダークシャドー
│└ナイトウォーカー
└ダークアナイト
├ダークスレイヤー
└ブラックガード
・ダークスキマー系列(女性)
純粋な火力はメイジ系に劣るが,デバフやDoT効果のある魔法スキルが豊富。ダークフロンティアはデバフ,スペルバインダーはDoT寄りのスキル構成になっている
ダークスキマー
├ダークフロンティア
│├ブラッドウィッチ
│└シルバーロード
└スペルバインダー
├サキュバス
└リリム
●セロイン
・メイジ系列
攻撃魔法による火力は群を抜いており,強力な範囲攻撃を持つため狩りも得意。火力重視のウィザードと,回復やバフが得意なヒーラーに分岐する
メイジ
├ウィザード
│├バトルメイジ
│└アークメイジ
└ヒーラー
├プリースト
└プロフェット
・ハンター系列
弓矢による遠距離攻撃が得意。メイジには劣るものの,単体,範囲攻撃,デバフなどを扱える。クリティカル重視のビルドが鉄板かも
ハンター
├レンジャー
│├ヒュドンアーチャー
│└フォースハンター
└スカウト
├アッソルート
└チェイサー
●ヴォランテ
・ガンナー系列
ほかの遠距離攻撃職よりも攻撃力が若干控えめな代わり,防御力に秀でるジョブ。器用に色々こなすシューター系と,各種生産ができるクリエイターに派生する
ガンナー
├シャープシューター
│├スナイパー
│└デスペラード
└クリエイター
├マエストロ
└マシナリー
まさにオーソドックス。操作に迷う心配はなし
KAROSはマウス左クリックで移動とターゲッティング,右ドラッグでカメラを動かす,いわゆる「クリックゲー」と呼ばれるオーソドックスな操作体系だ。キーボードの操作ではW/Sで前進後退,A/Dで左右旋回,Q/E(または右クリック+A/D)で平行移動ができ,PvPなどの混戦時にも移動しやすいよう配慮されている。右ドラッグによるカメラ操作がやや緩慢な気がするが,ホイールクリックすることで瞬時に後方を確認できるので問題ない。ちなみに,スペースキーでジャンプができるが,ジャンプ攻撃などは存在しない。ちょっとした段差を飛び越えるためのアクションだ。
戦闘はターゲットを指定してのオートアタックと,任意のタイミングで使用するスキルで行う。自分とのレベル差によりモンスターの名前の色が変わるため,強敵の判断はすぐできる。
本当にオーソドックスなシステムなので,一度でもMMORPGに触れたことがある人ならば,操作に戸惑うことはないだろう。まあ,NPCとの会話が左ではなく右クリックという部分には驚いたが |
敵を倒すと経験値と同時にFP(フレッタポイント)が得られる。これを,蓄積すると経験値にボーナスが加算されるほか,振り分けて能力を強化したりもできる |
フレンドやギルドといったコミュニティ系システムをはじめ,クエストリストや採取,騎乗ペットなど,既存のMMOにある基本要素は一通りそろっている。序盤のクエストがチュートリアルを兼ねており,遊びながら基本システムを理解できるというのも,一般的なもので特筆すべきものではない。ただし,クエストのガイドが目的地の方向を示す矢印のみで,目的地までの自動移動や,マップを直接クリックしての移動はできない。この点は最近のMMOに慣れている人は,ストレスを感じるかもしれない。
移動関連でもう一つ不満点を挙げるなら,ほんの少しの段差でさえ乗り越えられず,いちいち引っかかり止まってしまうことだ。どう見ても歩いて進めそうな場所でも,段差とみなされしまい,ジャンプで飛び越えるか迂回する必要がある。慣れるまでは少し苦労するだろう。
釣りや採掘といった収集要素もあり,集めた素材でアイテムを生産可能だ |
この写真は移動中ではなく,見えない壁に引っかかっているところ。せめて柵を作るなど,見た目で分かるようにしてほしかった |
工夫が凝らされたダンジョンは絶好の稼ぎポイント
ダンジョンへの入場は扉などの入り口からではなく,NPCにお金を払ってワープしてもらう |
・試練の部屋
・ゼンダルン納骨堂
・ルパート地下墓地
メリットが少なめでペナルティがキツいPK
レベルが10以上になれば,PKアイコンをクリックして画面左上の表示を「PK ON」に切り替えることで,街以外のフィールドならどこでもほかのプレイヤーに攻撃を仕掛けられるようになる。例えPK OFFにしていても襲われる可能性はあるので,このON/OFFは“誤爆”防止ととらえたほうがいいだろう。
PKを行うとMPゲージの下にある「MV」という数値がゴッソリと減り,マイナスになると,晴れて赤ネーム(お尋ね者)だ。負けた場合のペナルティは,青ネーム(MV値がプラス)だとある程度経験値が減り,赤ネームならさらにいくつかのアイテムをその場にドロップしてしまう。このとき選択されるアイテムはスロット単位になるため,スタックできる素材アイテムが選ばれると,何十個でも1スタックまるごとドロップしてしまう。PKをする場合,持ち歩くアイテムは必要最小限にしたほうがよさそうだ。
「PK ON」にすればいつでも辻斬り可能。ボヤボヤしてると後ろからバッサリだ |
無法者状態で街のガードに倒されると「無法者の町」に飛ばされる。周囲のモンスターはレベル20以上なので,ある程度強くなっていないとキツイ |
フリーPK好きや,硬派なMMOを求めている人にオススメ
日本人プレイヤーは,いわゆる「萌えキャラ」を好んだり,PKを敬遠する傾向がある(ように思う)ため,KAROSのようなタイプのMMOは少なくなってきた。だからこそ,根強く残る硬派プレイヤー達にとって,本作は貴重な存在といえる。
チャラチャラしたデフォルメキャラとパステルカラーに彩られた世界ではなく,いつ背中から刺されるか分からないという緊張感たっぷりの冒険を味わいたいのであれば,試してみる価値はあるだろう。
「KAROS ONLINE」公式サイト
- 関連タイトル:
KAROS RE:BIRTH
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