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NDS初の“GTA”,NDS初の“Zレーティング”! 「グランド・セフト・オート:チャイナタウン・ウォーズ」,サイバーフロントより2009年秋に発売
本作は,2009年3月に海外で発売された「Grand Theft Auto: Chinatown Wars」の日本語版で,開発は携帯ゲームの制作に定評のあるRockStar Leedsが担当している。GTAシリーズ本編の制作を手がけてきたRockStar Northのクリエイターが開発に協力しており,クライムアクションとしての魅力が限界まで引き出されたタイトルだ。
NDSとしては初の(任天堂ハード用タイトルとしては,ゲームキューブ版「killer7」に次いで2番めの)Zレーティングタイトルとしてリリースされる,NDS初のGTAは,果たしてどのようなゲームなのか。さっそく紹介していこう。
チャイナタウン・ウォーズの主人公は,香港生まれのホァン・リー。彼は香港ベースの中華系犯罪シンジケート“トライアド”のボスの息子として不自由なく育ち,トライアドの若きメンバーでもあった。しかし,何者かによって父親が暗殺されてしまい,父親の代わりに新しい家長となった,叔父のケニー・リーに会うために,リバティーシティへと旅立つ。旅の目的は,一家のシンボルとして何代にもわたって受け継がれてきた伝説の剣“ユウ・ジァン”を叔父に届けること。そして,父親を暗殺した犯人を探し出すことだ。
そんなホァンをフランシス国際空港で待ち受けていたのは,何者かによる待ち伏せだった。襲撃され,ハンボルト川に車ごと沈められたホァンは,大切な剣も奪われてしまった。
トライアドの最も古いリーダーのシン・ジャオミンに贈るつもりだった剣が奪われたことを知り,叔父のケニーは怒り狂う。奪われた剣を取り戻し、叔父の信頼を回復するため,そして父の仇を討つため,ホァンはリバティーシティの裏社会を駆け回ることになる。
■主要キャラクター■
ホァン・リー(Huang Lee)
香港生まれのホァン・リーは、甘やかされて育ったボンボンで、父親は中華系地下組織トライアドのボスだ。というか、父親は最近クーロンで暗殺されてしまったので、ボスだった、と言うべきか。父親を亡くしたホァンは新しくリー家の家長となった叔父のケニーに「伝家の宝刀」を届けるため、リバティーシティへと旅立つことになる。どうやらケニーは、この剣「ユウ・ジアン」を持つことでリバティーシティのトライアドをまとめるボスになれると信じているようだ。
叔父に剣を渡した後は旨いメシと女遊びを楽しんで、トンボ帰りするはずだったホァンだが、リバティーシティへの旅行は、一転して彼の命をも脅かす「冒険」に変わってしまう。空港に降り立ったとたんに襲われ、剣を奪われ、殺されかけてしまったのだ。父を殺した犯人への復讐と、リー家のメンツを取り戻すため、ホァンは深く渦巻くリバティーシティの闇の世界へと踏み込んで行くのだった。
ケニー・リー(Kenny Lee)
リバティーシティのトライアド組織に属する、リー家の家長。趣味は、時代遅れのダブルスーツを愛着すること、カンフー映画の台詞を使い回すこと、そして現金でお金を受け取り税金から逃れることなんだ。
叔父のケニーは、リバティーシティのトライアドを支配する野心に満ち溢れている。そして、その夢を現実のものとするため、何がなんでも甥のホァンを利用するつもり・・・いや、手伝ってもらうつもりだ。
リン・シャン(Ling Shang)
うっとりするほどの美貌の下に危険な技を隠し持つ、地元チャイナタウン育ちの女性だ。格闘技に精通し、あらゆる武器を使いこなすその手腕はケニーの警備主任を務めるほどで、金と暴力だけが意味を持つこの街で、ケニーの権力を支配下の者に誇示している。
ホァンに、リバティーシティという危険な街で生き残るために必要な格闘スキルを教えてくれる。この美人を甘くみるな。
ゲームは,RockStarお得意のクライムアクションだが,最近のGTAのようなTPSタイプではなく,GTA1/GTA2を彷彿とさせる見下ろし視点が採用されている。ゲームの舞台であるリバティーシティは,オリジナルのカートゥーン調レンダリングエンジンによって描画されており,画面を回転させることももちろん可能だ。
またペンシルシャドウにより,天候エフェクトや昼/夜サイクル,動的なシャドウなども表現されているほか,物理エンジンによって乗り物や街灯/ポスト/新聞販売スタンドといったオブジェクトが管理されており,さまざまなものをぶっ壊しながら,丁寧に作り込まれた箱庭を暴れ回る楽しみも健在である。
ニンテンドーDS版ならではの要素として,車の窓ガラスを割ったり,車を直結したり,プラスチック爆弾を設置したり,ゴミ収集箱のゴミをより分けて武器を探したりといったアクションが,タッチペンを用いたミニゲーム感覚で楽しめる。
また,GTAIVの主人公が携帯電話を使いこなしていたように,ホァンはPDAを活用し,ミッションの受信や取引情報の確認などを行う。移動中,PDAを通じてGPSにアクセスし,目的地までの最短ルートを表示させることも可能だ。
NDS用ながら,かなりパワフルな仕様の「グランド・セフト・オート:チャイナタウン・ウォーズ」。近年,NDSでもゲーマー向けタイトルがかなり充実してきているが,本作が日本のユーザーにどのように受け入れられるのか,実に興味深いところだ。
ちなみに,4Gamerもお世話になっているMetacritic.comでは,7月6日現在で93点を記録しており,欧米においては,ニンテンドーDS用タイトルとしてはトップの評価を得ている。今,欧米で“最も面白いNDS用タイトル”とされている本作の,今後の新情報にも大いに期待したい。
- 関連タイトル:
グランド・セフト・オート:チャイナタウン・ウォーズ
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