ソニー・コンピュータエンタテインメントより7月8日に発売予定のPlayStation 3用ソフト
「白騎士物語 -光と闇の覚醒-」(以下,「光と闇の覚醒」)の最新情報が公開された。
レベルファイブが開発を手がける本作は,
「こちら」のインタビュー記事でお伝えしたとおり,前作
「白騎士物語 -古の鼓動-」(以下「古の鼓動」)を完全内包し,オンライン配信された追加要素を含め,ソフトまるまる2本分を上回る,膨大なコンテンツがウリの一つとなっている。
今回明らかになったのは,
「賞金首」といった新たなやり込み要素と,そのほか本作から登場するアバター専用騎士
「アークナイト」など,さまざまな新要素の詳細についてだ。またゲーム内コミュニティ
「ジオネット」との連携や,そのほかキャラクターやモンスターの紹介なども掲載しているので,本作を楽しみにしている人は見逃さないようにしてほしい。
また今回紹介する諸処の要素については,先のインタビューでも触れられている。ぜひそちらも合せてチェックしてほしい。
プレイヤーを待ち受ける,新たなやり込み要素
まずは,本作に搭載された新たなやり込み要素について解説していこう。今回紹介するのは
「賞金首」「装備品の鑑定」「住民の依頼」の三つの新要素だ。
「賞金首」討伐で“ダリア”を集めよう
冒険者ギルドの依頼には,
「賞金首」のモンスター討伐が加わっている。討伐依頼を受けたら,ギルドの情報を元に潜伏エリアを捜索しよう。見事に賞金首を倒すことができれば,ギルドに結果を報告することで賞金とアイテム,また
「ダリア」と呼ばれる小さな宝石を手に入れることができる。
このダリアは,集めて冒険者ギルドに持って行くことで,さまざまなアイテムと交換できる。中にはダリアの交換でしか手に入らない貴重なアイテムも存在するとか……。
賞金首達は,名前や強さも通常のモンスターとは異なり,どれも強敵ぞろい。心してかかろう
|
|
強力な武器防具を手に入れるチャンス?
装備品の鑑定
本作では冒険中,クエストの報酬などで正体不明のアイテムが手に入ることがある。これらのアイテムは
「???の剣」「???の鎧」という表示になっており,鑑定するまでは装備できない。
鑑定は武器防具屋で行えるので,これらのアイテムを見つけたらさっそく持ち込んでみよう。当然ハズレの場合もあるが,時には強力な激レアアイテムも登場するとか。アイテム集めに新たな楽しみが加わることになりそうだ。
住民の依頼を解決して報酬ゲット
街の中で見かける
「!」マークは,依頼を持っている住民の印。話しかけると「あるアイテムがほしい」「悩みを聞いてほしい」「ある人物を探している」など,さまざまな依頼を受けることができる。解決できればお金やアイテム,また武器防具などをもえたり,戦闘スキルを授けてくれたりといったスペシャルな報酬があることも。街の住民の「!」マークを見かけたら,積極的に話しかけてみよう。
依頼は冒険手帳の依頼メモで,進捗をいつでも確認できる。依頼の数が増えた時に活用しよう
|
アバター専用騎士「アークナイト」登場
より戦略的に,さらに楽しくなったライブパート
インタビュー記事で明らかになった,アバター専用騎士
「アークナイト」についても,多数のスクリーンショットとともに,より詳細な内容が公開されている。
アークナイトは,今作より登場するアバター専用騎士のことで,装備する武器やパーツを変更して,より強力な騎士にカスタマイズできるというもの。変身はストーリーパートとライブパートのどちらでも可能で,とくにライブパートでは,今後アバターの装備だけではなく,このアークナイトの強化も重要となってくる。カラーリングなど見た目も自由に変更できるとのことなので,ぜひ自分だけの騎士を作って活躍させてほしい。
カラーリングや質感も変更可能。ロックのかかった色などもあるようだ
|
|
|
|
変身シーンはアークナイトの装備した武器によって変化
|
アークナイトとは?
バランドール王国の研究機関で人工的に製造された騎士であり、レナードら古代のシンナイトと区別してアークナイトと呼ばれている。
圧倒的な力と、カスタマイズによる未知の可能性を秘めたこのアーティファクトこそ、バランドール王国が密かに研究していた秘密兵器である。
白騎士らシンナイトとともに、彼らアークナイトもまた世界を救う光となるのか、はたまた、ろくな強化もできず、活躍もままならないパーティの闇となるのか。
すべての活躍は、プレイヤーの手にゆだねられている。
まだまだ盛りだくさんの新要素
新要素は「アークナイト」のほかにもまだまだある。まず前作では最大4人まで参加可能だったオンラインクエストは,今作では
最大6人までに拡張された(1stパートは4人まで,2ndパートは6人まで)。
人数が増えたことと,各武器のスキルの違いが明確になったことで,パーティ構成や戦闘中の立ち回りが,より重要になっているとのことだ。さらにクエスト毎に同時に変身できるプレイヤー数に制限があるものの,プレイ中に騎士に変身できるようになったため,いつ誰が変身するか? など,新たな戦略性も生まれている。
さらに刻一刻と変化する戦況を把握しやすいよう,ステータス表示が一新されるなど,インタフェース面も大幅に改良されている。マイタウンでの打ち合わせや,戦闘中のチャットもよりスムーズに楽しめるようになっており,従来どおりボイスチャットと合わせて,充実したコミュニケーション機能を搭載している。
前作を内包した驚愕のボリューム
冒頭でも触れた前作パートについても,おさらいの意味をこめ改めて確認しておこう。新旧二つのコンテンツを内包する本作では,前作「古の鼓動」の部分を“1stパート”,そして新たに登場する「光と闇の覚醒」の部分を2ndパートと呼称している。
1stパートは,前作の発売から約1年半にわたって配信された,130本以上の配信コンテンツを含むもの。さらにただ最新版というだけでなく,グラフィックスやシステムのすべてが2ndパートに準拠したものに置き換わっている。そのため初プレイの人はもちろん,クリア済みの人でも新鮮な気持ちで遊ぶことができるだろう。
もちろん前作のクリアデータがあれば,2ndパートからいきなり遊ぶことができるし,クリアデータを使って1stパートをオンオフ問わず遊ぶこともできる。
グラフィックスもリファインされている。上が「古の鼓動」,下が「光と闇の覚醒」の同じシーンだ
|
|
|
|
|
|
2ndパートの配信コンテンツも準備中とのこと。最終的にはものすごいボリュームになりそうだ
|
ライブパートとジオネットの仕組み
ライブパートでは,1stと2nd双方のクエストがプレイ可能な本作だが,そのマッチングについてちょっと補足しておこう。
前作からのプレイヤーなら,前作プレイヤーともマッチングができるのかどうかが気になるところだと思うが,残念ながらこれには対応していない。「光と闇の覚醒」のマッチングは「光と闇の覚醒」の中のみで行われ,前作「古の鼓動(含EX)」のプレイヤーが作ったルームは見ることができない仕組みだ。
逆に例え1stパートのクエストであっても,「古の鼓動(含EX)」から「光と闇の覚醒」のルームは見ることができない
|
また本作には「ジオネット」と呼ばれるゲーム内コミュニティ,いわゆるSNSのような仕組みが用意されている。これも前作からあった要素で,本作でももちろん利用できるのだが,その機能は一部前作から引き継がれない(共有できない)部分がある。細かいところだが前作プレイヤーは注意してほしい。
○「古の鼓動」と「光と闇」で共有できるもの
- トップページ
- 日誌
- 掲示板
- ビグロ通信(メール)
- フレンド
- 訪問者履歴
○共有できないもの
- マイタウン
- クエスト
- チャット(ボイスチャット含)
そのほか2ndパートで活躍するキャラクターと,新たなモンスター達については,以下の囲みを参照しよう。
キャラクター紹介
信じるものを失った騎士団長
サイラス(CV:小山力也)
・・・私は、・・・私は、国を捨てたのだ! 今さら戻れるわけがない!
バランドール王国、王宮騎士団長。
ヴァルトス王を父と慕い、ウィザード襲撃事件の折り、助けられなかったことを悔やんでいる。
王妃の仇でもあるフォーリア公国に対しては異常なまでの敵対心を持ち、単独、フォーリアへ向い消息を絶つ。
グラーゼルの参謀
レダム司祭(CV:家弓家正)
うむ・・・少々兵を失ったが、計画に支障はない。
グラーゼルの育ての親であり、参謀。
新生イシュレニア帝国のため尽力しているようだが、時折不穏な表情を見せる。
サイラスの留守を預かる騎士団長
エルヴィ(CV:瑞沢渓)
シズナ姫、城内までお引きください。ここはもう危険です。
バランドール王国の近衛騎士団長。
サイラスの留守の間は騎士団を指揮し、新生イシュレニア帝国の侵攻を阻止するため、全力を尽くしている。
好奇心豊かな王宮研究員
フランポワーズ(CV:矢島晶子)
こ、これはー!? このまろやかな輝き、このしっとりとした艶。これこそ長年探してきた一品!!
バランドール王国の王宮研究員。
17年前に発掘された「騎士」の研究を行っているが、手がかりが少なく、思うように進んでいない。
風の民を束ねる頼れるリーダー
オズモンド(CV:森久保祥太郎)
なんだ? お前たち知り合いなのか?
虫の谷を根城にするハピタル族の若きリーダー。
「ウインドライダーズ」を名乗り、グライダーを乗りこなして入り組んだ虫の谷を高速で飛びまわる様は圧巻である。
ハピタル族特有の可愛らしい体躯の割に、かなり攻撃的な性格の持ち主で、彼らの生活区域に足を踏み入れた部外者達は、生きて谷から出る事は出来ないとも噂される。
シャグーナの運転手
ロッコ(CV:小桜エツ子)
なにか、訳ありそうですね・・・
ハピタルの男の子。元ウィンドライダーズの一員だが、グライダーの運転技術をかわれ、現在は飛空挺シャグーナのパイロット。
多少おっちょこちょいな一面があるが、元気がよく可愛いキャラクター。
新たなモンスターたちの脅威
激化する、モンスターとの戦闘
新モンスターたちは、これまで以上にバラエティに富んだ攻撃をもってレナードたちの前に立ちはだかってくる。
ここでは、新たなに登場するモンスターのいくつかを紹介していこう。
レイス
アンデッド系のモンスター。
骨のような装甲に身を包み、常に空中を浮遊しているのが特徴。
装甲を変化させ、物理攻撃や魔法攻撃を無効化させることができる。
手にした鎌による強力な攻撃だけではなく、異界からサキュバスを召喚し、冒険者を襲ってくる。
デューク・ギガース
巨大な双剣を自在に操る魔人。
巨体から繰り出されるその剣戟は、イシュレニア軍の誇るギガースたちの中でもトップクラスの破壊力を誇る。
また胸には邪眼をもち、この邪眼から放たれる視線は、対峙するものを恐怖に陥れる。
大風蜘蛛
これまでに存在した大水蜘蛛、大土蜘蛛とは異なり、風の属性をもった新種の大蜘蛛。
頑丈な脚を振り下ろしながらの攻撃を基本とするが、突如体を震わせると、小蜘蛛を産み出して攻撃に参加させることも。
魔像王クラーケン
あまた登場するモンスターとは一線を画する独特の姿。
神とも悪魔ともとれる正体不明の新モンスターである。
強力な魔法を操り敵を葬り去り、体の下から左右に伸びる器官から無数のモンスターを生み出す。
目撃者からの報告例が少なく、いまだ謎の多い存在である。
既存モンスターもパワーアップ
盾を装備したモンスター
新型だけではなく、既存モンスターもこれまで以上にパワーアップ。
例えばこの「黒機兵改」のように、盾を装備し、防御が強化された敵もいる。
こちらの攻撃を防ぎながら攻撃してきたり、新たな技で攻撃してきたり、見た目が同じ既知のモンスターでも名前が異なるものは要注意である。
今作では、これまでの攻略法では苦戦を強いられる敵も数多く登場する。
アドベント(変身)する敵
騎士に変身できるのはレナードたちやアバターだけではない。
今回から敵兵もアドベントしてくることがあるのだ。
彼らは一見して普通の兵士だが、戦闘中に突如カードを額にかざし、強大なギガースに変身して襲い掛かってくる。
余裕をもって戦っていたはずが、突如ピンチになったりと、通常の戦闘シーンが時に緊迫のボス戦になることもある。
緊張感あふれる戦いの連続が『光と闇の覚醒』の醍醐味とも言えよう。