日本ファルコムが2010年4月22日に発売を予定しているPSP用ソフト
「イース 〜フェルガナの誓い〜」の最新情報が公開された。
本作は,2005年にPCで発売された同名タイトルのPSP移植版。簡単な操作で爽快な戦闘が楽しめるイースらしさはそのままに,イベントシーンのフルボイス化やBGMの切り替え機能といった新要素が搭載されている。
今回明らかになったのは,そのフルボイス化にあたり,声を担当する声優さんのキャスティングを含む,登場キャラクターの詳細についてだ。また本作の舞台設定などについても情報が公開されているので,こちらも併せてチェックしておこう。
さらに本日(12月18日)18:00には,本作の公式サイトがオープンの予定とのこと。公式サイトでは,ゲーム内容の紹介をはじめ,出演声優のインタビュー,ブログ用バナーの配布などを,発売に向けて公開していくそうなので,イースファンはこちらも楽しみにしてほしい。
キャラクター情報
アドル=クリスティン(Adol=Christin)
本作の主人公。19歳。
燃えるような赤毛と、澄んだ黒い瞳をした青年。
生まれついての冒険家で、いつも新しい世界と冒険に対する好奇心に満ちている。
親友ドギとともに各地を旅していたが、ドギの故郷に関する不吉な噂を耳にして、フェルガナ地方を訪れる。
ドギ(Dogi) [キャスト:玄田哲章]
アドルの相棒にして旅の仲間。
元盗賊だが義理人情に厚く、お人よし。
腕っ節が強く、豪快な性格。フェルガナ地方にあるレドモントの街で少年時代を過ごすが、8年前に旅立つ。
旅先でフェルガナ地方の異変を聞き、アドルとともに久々の故郷を訪れる。
エレナ=ストダート(Elena=Stoddart) [キャスト:野中藍]
チェスターの妹。
幼いころは兄とドギに混じって野山を駆け回って遊ぶような活発なおてんば娘だったが、今では見違えるほど娘らしく成長している。
可憐な外見ながらも、その内には激しいものを秘めており、時折、周囲を驚かせるほどの行動力を見せる。
気立てがよく、働き者で、町の人々から愛されている。
チェスター=ストダート(Chester=Stoddart) [キャスト:伊藤健太郎]
ドギの幼なじみ。
孤児となっていたところを、妹のエレナとともにレドモントの町長エドガーに引き取られ、宿屋で働くドギと知り合う。
その後、街に小さな家を構え、エレナを養いながらエドガーの仕事を補佐していた。
1年前、フェルガナ地方に異変が起きた前後にレドモントの街から姿を消す。
語り・ナレーション [キャスト:銀河万丈]
舞台設定
フェルガナ地方
エウロペ北部、グリア地方とガルマン地方の間にある土地。
四方を山脈と遠浅のシエナ湾に囲まれているため大きく発展はしなかったが、「ラバール鉱」と呼ばれる良質な鉄鉱石の産出などで、ささやかながらも堅実な暮らしが保たれてきた。
近年、ロムン貴族であるマクガイア伯爵が領主として封ぜられたことで住民との間に摩擦が起きつつある。
ロムンの国教である星刻教会の教えが定着し、各地に礼拝堂が建てられ、住民の信仰も篤いが、独自の精霊信仰や勇者と邪神の伝説が今も語り継がれている。
レドモントの街
フェルガナ地方の中心地とも言える街。
古くからラバール鉱の採掘と交易で栄えてきた採掘産業の街。
20年前、ロムン貴族・マクガイア伯がバレスタイン城を建造してからは、 不当な重税や労役で苦しめられており、住民たちの不満が溜まっている。
プロローグ
燃えるような赤い髪と少年の様にどこまでも澄んだ黒い瞳―。
後の人々に世紀の大冒険家と呼ばれることになる若き冒険家、アドル=クリスティンは、古代王国イースを巡る大冒険の後、まだ見ぬ新たな冒険の地を目指して親友である元盗賊のドギと共に世界各地を巡る旅に出る。
それから約2年後―
各地を旅する中、二人はとある街でドギの故郷・フェルガナ地方に関する不穏な噂を耳にすることになる。
火山活動の活性化、突如出現するようになったという魔獣の群れ、領主の圧政に苦しむ領民の嘆き…
「フェルガナで何か不吉なことが起きている―。」
異変の真相を確かめるべく、ドギと共にフェルガナ地方を目指す事にしたアドルには、ある予感があった。
何かが待ち受けているという、ほとんど威嚇的ともいえるほどの雰囲気が、フェルガナの地全体から押し寄せてきていたのだ。
「さぁ、あと少しだ。行こうぜ、アドル。」
ドギはそう言うと前よりも力を込めて船を漕ぎはじめた。
アドルは、まとわりつくような予感を振り払うと梶を握る手に力を込めた。
これより、遠きフェルガナの地にてアドル=クリスティンの新たなる冒険の幕が開ける…