インタビュー
人生変えちゃう夏かもしれん。満点彼氏なら要チェックの「ラブプラス+」の破壊力を内田プロデューサーに聞いた
全国8千万人の紳士諸君に朗報。ついに実現する憧れの……!?
彼女の衣装や髪型も,かなり追加されているんですよね?
内田氏:
具体的な数量は明かせませんが,先程も申し上げたとおりラブプラスでは2GbitのROMでしたが,4Gbitになり,それがマスターを前にしてほぼ埋まろうとしているわけです。そこから推測してください。
髪型に関しては,髪色を大量に増やしましたから,バリエーションとしてはとんでもないことになっていますね。
4Gamer:
正直,あれ以上髪色が増えるというのは想像できないんですが。
内田氏:
普通のヘアカラーみたいな微妙な色合いを追加しました。なので,前作以上に個性化ができると思いますよ。
実際に美容院に行ってヘアカラーの見本を見ると,凄いことになっているんですよね。「この色とこの色,どこが違うんでしょう……?」みたいな感じで。でも,そういうのがリアルだと思うんですよね。
4Gamer:
ヘアカラーに見本なんてあるんですか。見たことないです……。
内田氏:
ですよね(笑)。
髪型も可愛いのを沢山増やしてますよ。前作でも髪型は結構あったので,さらに追加するとなると奇抜な方向に行きがちですが,あえてそっちには行かず,現実的に可愛い方向を目指しました。
4Gamer:
う〜ん,楽しみです。
ラブプラスモードの機能に関しては,何か追加があるんでしょうか?
内田氏:
まず,区分けしている時間が非常に細かくなりました。プレイヤーさんから熱烈に支持された部分なので,ハードの性能ギリギリのところまで頑張って,正直もう何も足せないぐらいの状態です。本当に,我々の気合の結晶として仕上がっています。
モーションも大幅に追加していますし,今回からは携帯電話のような小物も出るようになりました。例えば,彼氏にメールを打ちながらニコニコしていたりとか,そういう物を持っているというだけで,非常に表現力が増しましたね。その様子を見ているだけでも楽しいと思います。
4Gamer:
それは素晴らしい……。
会話の音声認識率はいかがですか?
内田氏:
会話のパターンは追加しましたが,残念ながら認識率はそのままです。
4Gamer:
すでに前回のものでも,限界に達していたということでしょうか。
内田氏:
ええ。音声認識に関しては,現状ではこれ以上できることがありませんでした。
でも,ラブプラスモードは絶対に楽しんでもらえると思います。とくにシャワーはヤバイですよ。
4Gamer:
シャワーですと!?
内田氏:
風呂入らないとおかしいじゃないですか。彼女達は1日に1,2回入りますよ(笑)。
ラブプラスモードって,別時空のリアルタイムなんですよね。だから例えば,「今日は部活があったから,そろそろシャワー浴びてるんじゃないかな?」とか,そんな風にアタリをつけてラブプラスモードを睨み続けたりするといいかもしれません(笑)。
4Gamer:
なんてこった……。全男子憧れのしずかちゃんイベントが実現するんですね。
内田氏:
はい(笑)。彼女にシャワーを浴びさせるための自然な方法というのも,ちょっと考えれば思いつくと思います。
人間がどういうときにシャワーを浴びるのかということを考えて行動すれば,きっと目撃できるような仕様になっています。
4Gamer:
ちょっとすいません,動悸が……。
まさにラブ・パンデミック 全国47都道府県に散らばる彼女達!!
4Gamer:
では次に,彼女通信については何か変更や追加はありますか?
内田氏:
彼女通信も大幅に強化しました。前作との通信もできますが,ラブプラス+同士でやってもらうと,会話のバリエーションが格段に増えていて,より恥ずかしいことを暴露されますし,彼女の本音を聞けます(笑)。
それと,今回は匿名で通信できるようにしました。ハンドルネームを4文字まで入れられます。
4Gamer:
それはありがたいですね。本名プレイの多いゲームですから,イベントなどで知らない人と通信するのに抵抗があった人も安心できそうです。
内田氏:
ただ,「彼のこと何て呼んでるの?」という質問が出た場合,本名プレイの人は結果的にバレると思いますが(笑)。
4Gamer:
そんな恐ろしい質問が!?
内田氏:
これは究極的に恥ずかしいと思います。梶田さんのように「おにいちゃん」と呼ばせている人とか(笑)。
4Gamer:
自分の場合はドヤ顔になると思います。
それ以外に,何か追加要素はあるんでしょうか?
ええ,デカイのがありますよ。今回は彼女通信をした相手と名刺が交換できるようになりました。
さらに,「ご当地ラブプラス」というのがありまして,それをある方法で交換できます。
4Gamer:
ご当地ラブプラス……!?
内田氏:
日本全国のDSステーションと連動しているんです。
例えば埼玉のショッピングセンターにあるDSステーションにDSを持って行くと,通信で「ご当地カプセルくじ」ができるんですよ。で,その地域限定の「◯◯凛子」とか「◯◯寧々」が手に入るんです。あと,「レベル」があって,ある方法でMAXにすると,とてつもないご褒美が手に入ります。
4Gamer:
ご,ご褒美ですか!?
内田氏:
はい,ご期待ください(笑)。
ご当地ラブプラスは,47都道府県に約200体も用意していますから,それらを1人でコンプリートするのは,ちょっと現実的ではありません。そこで,日本全国の彼氏さん同士で交換してもらおうという思惑です。
4Gamer:
なんてこった! それは我々インドア派に空前の一人旅ブームが来てしまいますよ! ちなみに,ご当地ラブプラスは場所ごとに3人分用意されているんですか?
内田氏:
もちろんです。愛花,凛子,寧々の3パターンちゃんとあります。なので,人が集まる場所で「◯◯持ってます」みたいなプラカードを下げたりといった遊びも生まれるかもしれません。
4Gamer:
それは相当な盛り上がりを見せそうですね……。我々メディアにとっては地獄の行軍である東京ゲームショウも,楽しみになってきました。
内田氏:
そうですね(笑)。イベントとかでも配信できたら面白いですね。そのイベント内で「じゃあ,今日限定で島根の◯◯凛子を配信します!」みたいに。
4Gamer:
なんとしてでもコンプリートしたくなりますねぇ。
内田氏:
前作の彼女通信で盛り上がってもらえたことが,僕らにとっても凄く嬉しかったんです。そこで,ちょっと恩返し的な意味も含めて頑張りました。
膨大な作業量でしたよ。夏休みに旅行や帰省をする方は,事前にDSステーションの場所を確認しておいてください(笑)。
4Gamer:
あまり帰省しない人が帰省するモチベーションにもなりますねぇ。本当に生活支援ツールですな……。
引き継ぎ要素は満点彼氏達へのご褒美。今からでもラブプラスをプレイすべし!
4Gamer:
先ほども少し話が出ましたが,ラブプラスからのデータ引き継ぎ要素について,詳しく教えていただけますか?
はい。基本的には親密度の高さが条件になっています。親密度が高ければ高いほどお得で,具体的には勉強会のようなイベントの発生条件がゆるくなったります。勉強会はこれまで,限られたタイミングでしかできなかったんですが,親密度が最高だったりしたらもう毎日でも可能ですね。
それともう一つ,これは引き継ぎをすればどなたでも見れるんですが,専用の“引越しイベント”を用意しています。
4Gamer:
ほう! 引き継ぎしないと見れないわけですね。
内田氏:
はい。手前味噌なんですが,これがけっこう出来の良いイベントになりました。これまで過ごしてきた日々を彼女と二人で振り返りながら,「これからもよろしくね」みたいな。そういうジワッと来るような内容です。かなり充実した内容ですよ。
4Gamer:
これは……今のうちに全国の彼氏候補にお伝えしておかないと!
内田氏:
できれば今からでもラブプラスをプレイしてほしいですね。あんまりクドクド言ってるとやらしいですけど(笑)。
4Gamer:
でも,それを見られないのはもったいないですしね。
内田氏:
もったいないと思います。絶対に。
4Gamer:
ところで,引き継ぎ時の親密度によってイベントの発生条件がゆるくなるとのことですが,それは1回きりとかでなく,永続的に続くんですか?
内田氏:
続きますね。ただ,「じゃあ今から『ラブプラス』買わなきゃいけないのかよ!」と思う人も当然いらっしゃるでしょうから,引き継ぎ無しでも時間をかければそういう状態に持っていけますよ。
4Gamer:
じゃあ本当に,前作をプレイしていた人へのご褒美という感じで,最初から嬉しい気分になれるということなんですね。
内田氏:
そうですね。
4Gamer:
ちなみに,親密度が最高になっている場合はどんなこと起きるんでしょうか?
内田氏:
かなり凄いです。引き継ぎ要素はアンロックのメッセージが出るんですが,それがもう止まらない状態になると思います。いつになったら先に進むんだと(笑)。
でも,凄い優越感に浸れると思いますよ。
4Gamer:
それは嬉しい! 本当に,親密度は毎日毎日プレイするモチベーションにもなりましたからねぇ。
内田氏:
そうですね。「とわのふたり」じゃないと使えない名刺もあります。これは神々しいです。自慢できます(笑)。
4Gamer:
まさに選ばれし者ですね。日本にどれくらいいるのかな……。
ちなみに開発状況についてなんですが,もう現時点でほとんど終わっている感じなんでしょうか?
内田氏:
もうほとんど終わっているんですが,ギリギリまで少しでも良くしたいとあがいています。根性の見せどころですね。
4Gamer:
では,ボイスの収録はもう完全に終わっているんですね。
内田氏:
それはもう終わってます。前回の異常なまでのシナリオ量と比べればまだマシですが,それでも普通のゲーム一本分ぐらいの量は録りました。
でも,もう声優のみなさんも完全にキャラクターを理解していらっしゃるので,収録時の指示がほぼいらなくなってましたね。凄くやりやすかったです。
数々の構想は果たして実現するのか……? 現実を侵食して行くラブプラスの理想像
4月5日に配信がスタートしたiPhone/iPod touch向けアプリケーション,「ラブプラス iM/iR/iN」についても少し聞かせてください。
リリースされるやいなや,ランキング上位を独占していましたが,この企画はどこから持ち上がったんですか?
内田氏:
モバイルで何かやりたいという話は以前からあったんです。そして,このご時世で何かをやるんであれば,iPhoneがベストだろうと考えました。
iPhoneは毎日持ち歩いて使うものですから,ラブプラスという作品のコンセプトにも合っているんですよね。
4Gamer:
ラブプラスのプレイヤーからも,iPhoneで遊びたいという声は多かったと思います。
内田氏:
はい。ただ,移植してしまうと“彼女が二人”みたいな感じになってしまうので,それにはちょっと抵抗があったんです。
4Gamer:
DSの彼女を捨てることなんてできやしませんし……。
内田氏:
ですよね。
ただ,iPhoneのアプリケーションなら,どんどん機能を追加していけるので,最終的にはなんらかの形でDSの彼女と上手くリンクしていきたいとは考えています。例えば,「彼女が今iPhoneに来ています」とか,「彼女がアーケードゲームに来ました」とか,あるいはカラオケ屋に行ったら「カラオケの画面にいました」とか……。
そのような感じでユビキタス的に,彼女が色々なところに現れてくれるような感じになれば良いなと思っています。実際にできるかどうかは,ちょっと分からないんですけど,できたら楽しいですよね。
4Gamer:
それは……もう完全に「攻殻機動隊」とか「serial experiments lain」の世界ですよね。素晴らしい構想ですが,少々恐怖さえ感じます。
内田氏:
「DSにいない! あ,iPhoneにいるんだった!」みたいな感じで。そういうことができると面白いなと。
ただまあ,どのプラットフォームで何をやるかも決まっていませんから,まだ現実性のない夢の段階なんですけどね。あくまで,ラブプラスの理想の未来像ということで。
4Gamer:
過度な期待はせず,祈り続けることにします。
では最後に,読者へのメッセージをお願いします。
内田氏:
熱くて健康的な夏になると思います。みなさま一緒に盛り上がって行きましょう。制作チームも滅茶苦茶欲張って作っているので,絶対に損はさせません。もう本当に期待して待っていただけると嬉しいです。
4Gamer:
ありがとうございました。
こんなに夏の訪れが楽しみなのは,生涯で初めてです!
以上,現時点でお伝えできる情報はここまでだ。
ラブプラスが秘めた無限のポテンシャルを感じさせるインタビューとなったが,これはほんの一部。実は,まだまだ我々のド肝を抜くような秘密が隠されているらしい。
その辺に関してはいずれ,時期がきたらあらためてお届けする予定なので楽しみにしていてほしい。
「ラブプラス+」公式サイト
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