このゲームの読者の評価
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個性あふれるラボメン 95 - 投稿者:solfege(男性/30代)
- 投稿日:2012/04/28
- 良い点
- やっぱりシナリオがいい。冒頭での出来事が、実は最後に重要な意味をもっていたというのが、気付いたときに感動してしまいました。前半パートでの和やかな空気が、後半で一気にシリアスに変わっていくところも必見でしたね。音楽や画もよかったですし、要所で出てくるネットスラングや厨二病発言も楽しかったです。SFの世界なんだけど、ところどころ現実とリンクしてるところもあって、その絶妙さが素晴らしかった。トゥルーエンドへと至る場面は秀逸。
- 悪い点
- PC版だと、若干動作が不安定になることがあるみたいです。ルート分岐の条件がやや面倒なところもあった気がします。あと、まゆしぃの扱いがすこし酷かった。
- 総評
- 一度クリアしても、しばらくは感動の余韻が残る作品でした。各キャラクターもそれぞれ個性的で、声優さんの演技もよかったと思います。年齢、性別問わず楽しめる作品ではないでしょうか。普段ゲームをしない人にもおすすめしたい一品。
- プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 5 4 5 5 -
ストーリーの完成度がかなり高い 85 - 投稿者:Raziel(男性/30代)
- 投稿日:2010/12/02
- 良い点
- ・タイトルの通りストーリーの完成度が高い。伏線回収もうまく出来てるし、キャラクターに感情移入させやすい流れだった。
・音楽がいい。
・選択肢がなくフォーントリガーという斬新な形なのも新鮮。 - 悪い点
- ・真endフラグを立て直すのに何個も前の章からやらなくてはいけないので時間がかかりすぎて正直なんども同じ文を読むのが苦痛だった。
・バグが多発するのがとても… - 総評
- まぁストーリーとシステム的にかなりの良作だったと思う。
だがシステムバグが多すぎるのが難点 - プレイ時間
- 100〜200時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 5 2 5 5 -
綺麗にまとめあげられた傑作 85 - 投稿者:bemick(男性/40代)
- 投稿日:2010/11/17
- 良い点
- ■シナリオにマッチしたグラフィックス
シナリオが想定科学ADVとあるように、「もしかしたら、いつの日か実現するかもね……」
程度に収められ、魔法や超能力が露骨に使用されておらず、全体的に現実的で落ち着いている。
そして、背景やキャラクタ、色の塗り方などのグラフィックスも同様に落ち着いている。
その結果、シナリオの説得力をグラフィックスが高めている。
所々挿入されるムービーも、あくまでシナリオのサポーターで、でしゃばっていない。
キャラクタデザインは味があり、美しく儚く見える。シナリオの雰囲気にもとても合っている。
■演出をより高めるサウンド
キャラクタの心情や、主人公が置かれたシチュエーションを効果的に表現してくれる。
ぞくりとさせ、涙腺をゆるめ、落ち着かせ、緊迫させる。
■綺麗にまとめられ、没頭させてくれるシナリオ
ADVゲームによくあるような、・投げっぱなし・広げっぱなし・貴方の想像におまかせします。
そんなことが殆ど無い。ここまで綺麗にシナリオを拾い上げて、綺麗にたたみ、しっかりと結果を
提示するADVゲーム(ノベルゲーム)は珍しい。特に、「綺麗にまとめられている事」を伝えたい。
制作者が、この作品を大切にして、丁寧に制作してくれたことを強く実感できる。
■適度なボリューム
全てのルートが26時間丁度で(一部攻略を見て)終わった。これ以上は、コンシューマでいう
「実績の解除」や「トロフィーのコンプリート」をするくらいしかない。
つまり、薄められたシナリオを、だらだらと50,60時間プレイを強制されるような事は無い。
費用に対してのプレイ時間を多く求めなければ、最適なボリュームだと私は思う。 - 悪い点
- ■一部ルートのフラグ難度
いわゆる「まとめルート」へのフラグ立てが序盤に行われるため、まとめルート判定時には、
取り返しがつかなくて、そのフラグを立てるために、最初からやり直さなければならない。
主人公が葛藤や苦行を乗り越え、最後に一気に畳み掛けるであろう部分でそれが判明するのだ。
結局、攻略サイトを見てスキップ機能を使用してまとめルートに入る時には、
2時間30分以上かかった。目の前で、料理の一番おいしい部分をおあずけさせられた気分だった。
シュタインズゲートの良いと感じたところは、最終的に綺麗にまとまるところがいいのに、
そこに、こういった形で邪魔が入るのは、ただ面倒なだけだった。
■文章の癖が強い、前提知識が多い
シナリオのいたるところで、癖の強い文章が入る。いわゆるお約束的なものが殆どだが、
場合によっては、雰囲気を壊すように感じることがあるかもしれない。
ゲーム内で使用された言葉の説明を、ゲーム内TIPSで見れるが、わからないのが多いと、
つらいだろうと感じた。固有名詞や、独自の文化の言葉や、堅苦しい言葉など。
また、秋葉原に詳しくなかったり(私のような一度も行ったことが無い人)すると、いまいち
地理がつかめない。雰囲気が伝わりづらい。なにしてるんだろう?と感じることがある。
■クライアントやシステム周りが未熟(ver1.20時点)
・ロード時に高確率でクライアントがクラッシュする。エフェクトが重かったりはしないし、
ロード時以外にはクラッシュしたことが無い。必ずクラッシュするわけではない。
クイックロードのときは、問題が無い。等、明らかなバグがまだ存在する。
・右クリックメニュー表示のレスポンスが遅い。ISDN回線でネットを見ているのかのような反応。
慣れると、ショートカットキーばかりで使わなくなった。しかし、セーブやロード画面の
呼び出し自体が、それと同等の反応速度なので、結局レスポンスとしては遅いままだった。
・一文全て表示されているときにエンターを押すと改ページを行えるが、一文全てが短文の場合、
前回の改ページエンター押下が、次の文章の短文を読み進めるエンター判定と重複していまい、
意図しない改ページをさせられることが多々あった。
・テキストの表示方式が、文字列をフェイドインさせる方式だった為、テキスト表示速度を最速に
しても、表示されてしばらくは読みづらく、結果的に表示開始処理自体はされるが、
文字が読める状況になるまでの時間が発生して、表示のレスポンスが悪く感じてしまう。
1文字ずつ一瞬で表示される方式と、このフェイドイン表示の選択ができればよかった。
テキスト改ページまでを最速、もしくは最速一歩手前の速度で表示させる設定を私は
好んでいたので、この読める状況になるまでタイムラグがあるフェイドイン表示方式しか
選べない事に、非常にストレスが溜まった。改ページするたびに、実感した。
・スキップ機能が、そんなに早くないスキップ。
・文字列の背景透過度が固定。文字列背景常に非表示は不可能。文字列自体は縁取りがしてある
のだから、文字列背景は完全透過させたかった。
・上記二つの制限は、きっとシナリオやゲーム性に深くかかわって、とびきりの仕掛けの為に、
わざと使いにくくしているかと思ったが、そうでもなかった。 - 総評
- 今まで色々なテキスト読み進め式のゲームをプレイしたが、これほどまでに綺麗にシナリオが
まとめられているのは、そんなになかった。気持ちよく終わってくれた。完成度が高いのだ。
それだけに、悪い点が惜しまれる。まとめルートに入れないとわかってからは、きつかった。
攻略サイトを探して、ネタバレにならないようにちょっとずつ読んで、3時間近くPCの前で
Ctrlを押し、選択して、エンターを押し続けた。これでけっこう萎えた。苦行だった。
テキストがトロトロ表示されるのも、不必要なテキスト背景ウィンドウが表示されるのも。
あの後半の盛り上がり具合のままで、まとめルートに入りたかった。
むしろ、選択肢など必要ない。オムニバス式でいい。余分な物はいらない。
露骨に綺麗に綺麗に、と言っているが、本当にそう感じた。綺麗にまとめられていると。 - プレイ時間
- 20〜40時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 4 2 5 4 -
簡単に言うと超良作 100 - 投稿者:Gammmer(女性/30代)
- 投稿日:2010/10/03
- 良い点
- ■練りに練られたストーリー
最後まで驚きが止まりません。
物語に仕組まれた大量の伏線を回収したトゥルーENDでの展開は、冗談抜きに鳥肌が立ちます。
眠くなるようなグダグダ展開もほとんどなく、かといってプレイヤーを置いてけぼりにするぶっ飛び展開もない。
あくまでプレイヤーが楽しめるように作りこまれています。
細かいSF関連の知識を気にし始めると色々と突っ込み所もあるらしいので、専門的な知識が無い人のほうがより楽しめると思います。
突っ込み所がなかったらタイムマシン作れちゃうということなので、それはそれで問題ですが。
■開発者が楽しんで作ったのがよく分かるキャラクター
一人ひとりが愛されて作られたのが分かります。
やはりゲームの開発者自身が楽しまなくては、良いゲームは絶対に作れません。
クセが強すぎて万人受けしないというのは分かりますが、クセが強いぶん、合う人には面白さが倍増します。
私には相性ピッタリ。嫌悪感どころか親近感が沸いて心から楽しめました。
■声優さんの名演技
2ch用語は声に出すと途端に嫌悪感が増すものですが、声優の名演技のお陰で逆にプラス点に感じました。
シリアスな場面というのは割と誰でも上手く、むしろおふざけやギャグといった場面で本当の声優の技術が試されると思います。
それがこのゲームで声を聞いて「おいおい」と不安に感じることは一度もなく、素直にキャラクターに対して好感を抱くことができました。 - 悪い点
- ■トゥルーENDに辿り着くのが自力だと困難
メールの返信内容はメール内の単語を選ぶことで変化し、それが分岐になるのですが、トゥルーENDを見る為には特定のメールに対し的確に返信内容を選ばなければなりません。
ですから、Wikiなどを参考にしなければ到達する前に疲れ果ててしまいます。
個人的には、分岐が無くても良かったのではないかと思います。
それじゃゲームじゃなくなりますが。
■一部PC環境にて進行が止まる不具合
私の友人にも起こりましたが、3,4箇所ほどの場面で過剰な負荷がかかるらしく、一部の環境ではそこでエラー落ちするため進行不可能になる不具合があります。
これはWeb上で有志が配布している負荷がかかる場面直後のセーブデータから始めることで回避できるのですが、いちいち進行が止まる為、不便には違いありません。
■所々ちょっと怪しいグラフィック
ギャラリーで全ての画像をコンプリートして見直してた時に感じましたが、一部体のバランスが不安になる画像がありました。
プレイしてる時は全然気付かなかったのですが、よく見ると手がすごく小さかったり。
まぁ、注意して見ないと気付きすらしない程度のことです。 - 総評
- 本当に素晴らしいゲームです。
ノベルゲームというのは初めてだったのですが、文字を読むだけなのにここまでのめり込んでしまうとは思いませんでした。
XBOX版では99点とほぼ満点ですが、99点に相応しいゲーム内容であると言い切れます。
それほどに私にはベストマッチした作品でした。
皆さんにもぜひオススメしたいです。2ch用語や中二病というのも、意外と口に合うかもしれませんよ? - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 5 5 5 5 -
全ての世界線を越えて 100 - 投稿者:orima(男性/30代)
- 投稿日:2010/09/14
- 良い点
- ・(ゲーム内の)携帯電話を用いることでノベルゲーム定番の「選択肢」を無くした
・複雑な分岐があるものの先々の文章での繋ぎに違和感なし
・作品に合ったBGMでいい具合に場を盛り上げられている
・最後の最後まで結末が分からないというスリルがある
・おまけの収集要素があるため、そちらも楽しめる - 悪い点
- ・このPC版においては不具合が多い(修正パッチがあるのでそれを入れれば平気)
・修正パッチを入れた際、それまでにあったセーブは無効になる(ver1.11現在)
・分岐が複雑で2週目以降は攻略サイトを見てやらないと延々と進まない場合がある - 総評
- 最初に言っておきます。
これからやろうとしてる人は、最初だけは自分でネタバレになるサイトを一切見ずに進めてほしいです。
で、先ほど全てのエンドを見てクリアしてきました。
色々話が作りこまれてて、笑いあり、驚きあり、涙あり。
最初「面白いらしいな。PC版出るからやってみるかなー」と興味本位で買ったのですが、予想外の面白さに時間も忘れドップリはまりました。
内容は、タイムトラベルを主軸にしたSFノベルゲーム。
SFといえど胡散臭いファンタジー用語を並べ立てて誤魔化す作品とは違い、所々実際の物理学の話やブラックホールなどの話が出てきます。
かといって、それほど難しいわけでもなく劇中で簡単な説明も見れるので理系意外の方でも大丈夫だと思います。
舞台は日本の秋葉原。
主人公は「厨二病」な性格で、その周囲の人物もネット用語を多用します。
そのためネットスラングが多く、某巨大掲示板などのネタが豊富でソレの知識がある人なら思わずニヤリとする場面が多々。
日常にいながら、どこかで非日常が共存しており、平和でありつつも急に来る異常事態。
そこに対し、どう主人公が挑むのか。
「刮目せよ!」
…まぁ、とりあえずPC版やる人は買ったらまず最新のVer1.11(10'9/14現在)になるアップデートパッチ入れましょう。
初期のままだと既読スキップが出来ないなど不具合多数ですので。
不具合があったもののパッチもすぐ対応してたので、今回はゲーム内面だけを見て満点としました。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 5 4 5 5 -
これは2010年のうちにプレイしておくべきゲーム 80 - 投稿者:WeniWi(男性/40代)
- 投稿日:2010/09/17
- 良い点
- ・huke氏デザインの独特なキャラクター
つい「独特の」と表現してしまうが、何度見ても不思議と飽きのこない造形は、
やはり秀逸と言わざるを得ない。まゆしぃのごんぶとまゆげは正義なのです。
・現実のアキバを「可能な限り」再現した背景グラフィック
ストーリーのほとんどが秋葉原界隈で展開されるため、背景の再現度が
ゲームへの没入感に大きく関与することは言うまでもないですね。
・携帯電話の操作が選択肢となる斬新な設計
・秀逸かつ飽きのこないBGM - 悪い点
- ・バグの多さ
正直、出荷バージョンではまともにプレイできませんでしたが、
私の環境では1.10アップデート以降はエラーは殆ど発生しなくなり、
先日無事に全クリアできました。
ちなみに9/17付けで1.20アップデートが出たようですね。
・紅莉栖ルートおよびTrueルートへのフラグが少々わかりづらい
あまりに簡単すぎても…という意見もあるかもしれませんが、
スキップモードがそれほど高速ではないので、ルート分岐確認のために
何章も行ったり来たりするのはそれなりに苦痛でした。
他のルート分岐がわかりやすかっただけに、余計に。 - 総評
- Xbox360版のころから興味はあったものの、本体を持っていなかったので
PC版が初のプレイとなりました。
個人的には非常に楽しんでプレイできたのですが…客観的に見ると…
結構、人を選ぶゲームではないかな、と思いますねw
余計なお世話かもしれませんが、ある程度楽しんでプレイするために
プレイヤーに必要な要件は以下のような感じでしょうか。
◎必須条件
・2009〜2010年のアキバに一度でも来たことがある
○推奨条件
・ていうかむしろアキバは俺の庭
・B級SFが大好物(物語内設定を理屈抜きで楽しめる人)
・ネット用語やネタ(特に2ch系)がそれなりにわかる
・1990年代のアキバを覚えている
というわけで、タイトルにも書きましたが、「今」のアキバの風景として
楽しめるうちにプレイしておくべきゲームだと思います。
最近のアキバは1〜2年で大きく様変わりしてしまいますから・・・。
もちろん、数年後に2010年を懐かしんでプレイしてみるのも、いいかもしれませんけどね。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 4 2 4 4 -
Xbox 360だろうとPCだろうと 95 - 投稿者:雲滝 夕霞 (男性/50代)
- 投稿日:2010/09/13
- 良い点
- 1.重厚かつ綿密なシナリオ
使い古された感のあるネタ。それをここまで更に発展させたシナリオ運び
は見事と言わざるを得ない。
ある程度は予想できるところもありながら、次にはその上をゆくスリリン
グかつ驚愕の展開。
色々と詰め込んでおきながら、頭からしっぽまで無駄なく使い切るのも見
事。
そして涙ものの感動シーン。特に、シナリオを進めてゆく上で見えてくる
ルールのようなものが、トゥルーエンドで昇華される瞬間は、それが予想
できていても無駄だろう・・・むしろあれでなくてはならなかった。
シナリオの構成上、他のエンディングは食い足りなく感じるかもしれない
が、それはまあ仕方ないと思う。
2.キャラクター
日本のサブカルチャーの潮流(現実では常に変わりつつあることに注意)
を反映させた、何とも個性的な面々はみな魅力的である。というか、シナ
リオを進めてゆくうちにのめり込んでしまう。
「ルカ子かわいいよ」と思いつつも、フェイリスの愛らしさに参ってしま
ったり、まゆしぃの健気さに男心をくすぐられたかと思えば、クリスの不
器用な自己表現が愛おしくなる。これはつまり、ギャルゲーとしても十分
に楽しめることを意味する。
男性陣も中々である。ダルに軽く嫉妬してしまうのがまた悔しい。ブラウ
ンもなんかいい味出してるなあ。
さて、厨二病の主人公だが・・・。見ていて痛いことは痛いが、自分にか
かった疑惑にケジメをつけないまま、政界のトップを目指そうとしている、
現実世界のあの人の痛さに比べれば何てことはない。その厨二病すら、い
つしか本当にかっこよく見えてくることだろう。
3.舞台設定
2010年近くの、現実のアキバやサブカルチャーの潮流を生かした舞台設定、
ネット関連満載のテキスト、あるいはキャラクターは、オタクはもちろん
ネットに馴染んだプレイヤーには実にリアルに映る。というか、この作品
をプレイしていて、自分が思っていた以上にネット用語に馴染んでいるこ
とに驚いてしまった。@ちゃ・・・もとい2ちゃんねるは数えるほどのス
レしか見ていないのに。まとめサイトの見過ぎだろうか。
これで『縞パン』がないのは信じがたい。ああ待て、見えないだけで誰か
がはいている可能性は十分にあり得る。フェイリスあたりならあるいは。
猫耳縞パンメイド・・・ゴクリ。
4.迫真の演技
時代は変わったものである。この膨大なテキスト量でフルボイスなのだか
ら、全く恐れ入る。
実際に聞いていただくしかないと思うが、声優のみなさんの力演は、時に
笑いや癒しを促し、あるいは彼らの苦悩をくみ取る助けとなり、そして涙
と感動を誘う。
オカリンの厨二病全開の台詞も、そのうちかっこよく聞こえてくる。それ
が頂点に達したとき、作者の意図を強く感じざるを得ない。
強いて難を言えば、ダルの声が最初と最後で結構違う気がする。関智一さ
んが声を当てていることには驚かされたし、実によい味を出しているだけ
に疑問である。
5.BGM
場面ごとにふさわしい、実に良好な曲作りがなされていると思う。
その中でも、"Quiet air"の澄んだメロディラインが何よりのお気に入り
である。この曲を聴いていると、私も思わず真夏の夜空に”星屑との握手”
をしてみたくなる・・・のは厨二っぽいだろうか。逆に"Chaos mind"は夜
中に聴くのがためらわれる。 - 悪い点
- 1.一部のキャラにおける、ボイスのまどろっこしさ
オカリンの厨二病の台詞は特に前半、事ある度に厨二病発言や高笑いがし
つこく繰り返される。初プレイなどで音声を一つ一つ聞きたいとき、何と
もテンポが悪い。適度に飛ばすこともできたのだが、初プレイの時くらい
はきちんと聞きたかったので、これはちょっと面倒だった。
まゆしぃの間延びした台詞も、テキスト量に比べて時間がかかる。
いや、どちらもキャラ付けのために必要だとは思うし、仕方のないことと
は思うのだが。
2.癖のあるグラフィック
よくあるギャルゲーに比べて癖のある絵。ただこれも、欠点と言うほど深
刻な問題ではないのだが。ただ、目の描き方だけは解せない。
とはいえ、絵の好みなどでこの作品を敬遠すべきではない。プレイしてい
ればじきに気にならなくなる。ルカ子などは、この絵柄でなくてはしっく
りこない気がする。ルカ子かわいいよ(でもクリスが一番好き)。
3.バグ
PC版のプレイヤーの不満は、結局はここに収束しそうな気がする。私はVer
1.11を適用してからプレイしたので、まだましな方だったと思う。
だがそれでも、コスプレパッチを有効にしたままだと確実に強制終了する
場面に出くわしてしまった。無効にすることで一応は解決するが、これに
ついては修正してもらえるのだろうか。
他にも、まれにボイスが乱れることがあった。些細なことではあるが、こ
れもバグのせいかと疑ってしまう。
ちなみに私のPCのOSはWin7 Pro 64bit版。動作保証の対象外だが、先述の
点に注意すれば大した問題もなく遊ぶことができた。
4.ネット認証
仕方ないとは思う。それだけ不正利用が蔓延している、ということであろ
うか。むしろ、そのためにソフト電池へ、安くない利用料を支払っている
ことに同情すら覚える。 - 総評
- 昔は選択肢が限られていたこともあり、ADVはいくつか遊んだこともあった。し
かしその度に感じたのは、当時の少ないデータ量で作られたADVの、少ないボリ
ュームだった。
今でもそこまでお金を出せるわけではない、ましてや当時は使える代金がもっ
と少なかった(それでもゲームはよく買っていたが)。そんな頃である、長く
遊べないADVには、コストパフォーマンスの点で大いに不満を感じていた。
やがて、長く遊びやすいRPGなどが普及するにつれ、ADVを楽しむことは本当に
少なくなった。この作品以前に直近で遊んだといえば、サターン版の『同級生
2』。そのサターンも、もう忘れるくらい長く触れていない・・・。
今でも私の中では、「ADVは長く遊べない」という認識が強く残っている。
そんな私がSteins;Gate(ATOKで変換できることと、この作品に対する敬意によ
りこう記述する)を手にすることになったのは、ひとえにネット上での評判の
高さによる。
これが雑誌で絶賛されている程度であれば、この作品を手に取ることはなかっ
た。だがネット上には、プレイヤーの生きた感想が満ちている。主にアマゾン
やここ4Gamerで、Xbox 360版を絶賛する書き込みはたくさん拝見した。
私は彼らの評価を信じ、そして今は彼らに感謝している。
そうした経緯で興味を持ってはいたが、あいにくXbox 360を持っておらず、本
体を購入してまで遊ぶつもりまではなかった。
PC版の発売は、ある意味では必然のことだったろう。実際、PC版の発売は半ば
予想していたのだが、それでも実際に発売されると知ったときは心が躍った。
一通り終えた今、ずいぶん長い時間をかけて、このレビューを書いている。む
ろん、"Quiet air"をBGMに聴きながら。
まず驚いたのが、ボリューム満点なシナリオ、膨大なテキスト量を誇りながら
フルボイスであること。さすがDVDを媒体にしているだけのことはある。ADVに
対する認識を、完全・・・とまでは行かないが大きく変えるには十分である。
また、肝心のシナリオにも心より満足している。ここまで綿密に織りあがった
ストーリーを形にするには、本や映画では限界がある。確かにコンピューター
ゲームこそが適していると思える。
だからこそコンピューターゲームには、今後も更なる可能性を切り開いて欲し
い、と貪欲に願う。コンピューターゲームは、本や映画に並ぶ、表現方法のひ
とつである、と改めて確信した。Steins;Gateのおかげである。
それにしても、アキバやらネットやらといった素材から、よくもこれだけのシ
ナリオを練り上げたものだと感心する。クリエイターの皆さんの見事な手腕に
は頭が下がる。
終わった後はゲームを削除するつもりでいたが、どうしてもそんな気になれな
くなってしまった。名残惜しいし、これからもちょくちょく遊んでみたい。少
なくともしばらくは、いや少しでも長く、この余韻に浸っていたい。
実際、いわゆる”鬱”状態に陥ったかもしれない。ジブリの某映画を見たとき
などに襲われるとされる、あれである。某映画などでは別にそんなことになら
ない私ですら、Steins;Gateは本当に応えた。
Steins;Gateが我々に伝えるメッセージは、しかし我々にはやや遅きに過ぎる気
がする。こちらのXbox 360版のレビューでは、実に30代が過半数を占めている。
過去を振り返ることが増えるようになった人々にとって、これは厳しい洗礼で
あろう。
あるいはだからこそ、我々はこの作品に心打たれたのかもしれない。
それだけにバグの存在は実に惜しい。私はVer 1.11を最初から適用して遊んだ
のでそこまで苦痛は感じなかったが(強制終了だけはうんざりだったが)、早
くから遊んでいたプレイヤーはたまったものでなかったろう。いくら100点をつ
けたくとも、このバグの存在がそれを許さない。欠点で挙げた他のことなど、
取るに足らないことだけにもったいない。
だが、バグやジャンル、絵の好みなどで選り好みして、手にすることなく終わ
るにはもったいない作品である。
遊んでみてどうしても合わないという方もおられるようだが、それはあくまで
他の方の評価。もちろん私の評価もまた、他人による評価に過ぎない。だから
こそ、どうかぜひあなたの目で確かめて欲しいと思う。Steins;Gateは、まさに
試してみる価値のある選択である。
幸いなことに、”遊ばない”選択ならばいつでも翻すことができる。時間もそ
れなりにある。ただし何事においても、ネタは少しでも新しいうちにいただく
のがよりベターであることを、頭の隅にでも置いていてほしい。
そして、この作品を遊んだあなたがまだ若いならば(きっ君たちが若すぎるだ
けなんだからね!)、そこから得たメッセージを大切にして、これからの生き
方に役立ててほしいと願う。
最後に、この作品を世に送り出し、PC版を発売してくださったニトロプラスと
5pbに感謝を捧げて、この長いレビューの締めくくりとしたい。これからも素晴
らしい作品を期待しております。 - プレイ時間
- 60〜100時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 5 3 5 5 -
10代の頃にプレイしたかった 75 - 投稿者:まるもち(男性/30代)
- 投稿日:2010/09/13
- 良い点
- ・今風のすっきりした絵柄。グランジ風のテクスチャーが人物に多用されている事もあってよくあるアニメ風からは一線を画している
・頻度こそ少ないものの動画演出のセンスが良い
・直接的な選択肢が表示されず、携帯の操作で分岐に干渉するという仕様が斬新
・2010年頃にネットを中心にして流行した言葉やオタク文化をそのまま盛り込んでしまった勇気を評価したい。10年後、20年後に遊べば胸をかきむしるような懐かしさに襲われる筈 - 悪い点
- ・シナリオが一本道。ジャンル的にはADVというよりデジタルノベル(ギャルゲー)
合計6つの分岐が存在するが、内5つが各女性キャラクターと結ばれるBAD EDに直結している為幅は全くないと言える
・ストーリーはジュブナイルSF風で突出したものは感じない。ライトノベル風と言ったほうがいいかも。長尺のSF考察も「効果的な演出」に留まっているのが残念
・作品のカラーといってしまえばそうなのだがキャラクターが非常に痛々しい。事あるごとに厨二設定や2ch語が音読されるのは辛く感じる人のほうが多いと予想
・日常シーンのキャラクターの掛け合いがBGM含めギャルゲー文法に則っており平凡
・センス自体は今風で良いのだが画のクオリティーが安定していない。ぱっと見で違和感のあるデッサン狂いが散見されるし、大人キャラだけ絵柄が浮いている - 総評
- 新しさというより「今らしさ」がある。ゲームとしても小説としても良作に届くか届かないかという範囲の出来だが、こういった作品に免疫のない10代の頃にプレイしていれば私も熱狂的なファンの一人になっていたと思う。
旬の短いタイプの作品なので気になる方はお早めに。 - プレイ時間
- 20〜40時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 4 3 4 3 -
ユーザーはデバッガーではない 45 - 投稿者:エコロ(男性/40代)
- 投稿日:2010/09/04
- 良い点
- ・ビジュアルノベルに慣れている人間でも新鮮に楽しめるケータイを使ったギミック
・捻りすぎず解りやすいストーリー
・独特のグラフィック - 悪い点
- ・とにかくバグの多いシステム周り
・パッチ適用の度にセーブがクリアされる不親切さ - 総評
- ストーリーはPCでビジュアルノベルを多数やっている人間にはそこまで強いインパクトはありませんが、クセもなく上手く纏まっていて良作と言っていい部類だと思います。
ただシステム周りのバグが酷く、パッチリリースも遅れたことにはXBOX版での評判を聞いて高い期待を抱いていただけにかなりガッカリしました。
18禁ゲーム業界では大きなバグとそれに対するパッチリリースというのはある程度ユーザーにも許容されている部分ではありますが、これは一般ゲームとしてリリースされた物の移植ですしもう少し意識を高く持って欲しかったです。 - プレイ時間
- 20〜40時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 4 1 4 4 -
1年ぶりの「オリジナル」に触れて感じたこと。 95 - 投稿者:Horatiocaine(男性/40代)
- 投稿日:2010/09/03
- 良い点
- 1)シナリオ・・・ふたたびゼロからプレイしてみて、やはりその完成度には感嘆せざるを得ない。ボリュームもさることながら、密度の濃さが尋常ではない。ここ10年で視聴した、あらゆる創作物のなかで最も熱中し、感動した。
シナリオと切り離して考えることの出来ない要素として、舞台設定やキャラクター設定の必然性の高さ、無駄の無さなども特筆に価する。他作品であれば特に意味の無い「ホイホイ設定」に見えるものにさえ理由付けがなされている。
一例としてはメインヒロインである牧瀬紅莉栖の「ツンデレ」がある。一見説明書にただ唐突に書かれているありふれた設定だが、プレイしてみればわかるように人格形成に至る経緯、それが及ぼした結果について、シナリオに高い関連性を持たせてある。他のキャラクターに関しても、程度に差はあれ同じようなキャラクター設計がされている。たんなる「にぎやかし」キャラクターは皆無と言っていいだろう。
2)音楽・・・実は以前のXbox360版のレビューで、「もっと曲数があれば」として悪い点に挙げてしまった。だがプレイ後に発売されたサントラCDを購入したところ、かなりの曲数があったことがわかった。どうも、同じメロディーラインの曲を「全部同じ曲」だと勘違いしていたらしい。なぜそんな勘違いをしてしまったかは総評で釈明する。
Windows版ではイメージソング「A. R.」が新たに追加された。オープニング放置で聞くことができるが、歌詞の内容がよりダイレクトにゲーム内容とシンクロしており、存在感のある曲となっている。 - 悪い点
- 1)グラフィック・・・移植にさいしてイベントCG、立ち絵の追加がされているが・・・「無かったものを補った」程度であり、それほど満足感を覚えるようなものではない。男性キャラのデザインの適当さについてはXbox360版でも書いたが、追加されたのは(出番の少ない)男性キャラ3人分の立ち絵だ。いったい誰が喜ぶというのだろう・・・やはり「補った」感が強いと言わざるを得ない。
贅沢なのはわかっているが、メインキャラの立ち絵のバリエーションを増やすくらいのサービスは欲しかったところだ(コスプレパッチは初回プレイ時には利用しないほうが良い。私の好みでは無い点を差し引いても、アレはひどい)。
2)バグ・・・通販サイトなどのレビューを読む限り、どうやらバグが多数存在するようだ。動作保障をしていない64bitOSを使用していたり、そもそも動作環境を満たしていないと思われる言いがかりらしき物も存在するが・・・私のプレイ環境では一瞬の音割れがあるくらいで、言われなければ気付かなかった。
5pb、ニトロプラスともに知名度はあれど(それも限られた範囲だとは思うが)、規模としては一介のベンチャー企業である。対策に割ける予算、人員も限られるのだろう。あまり声高に責めるのも気が引けるというものだが、作品中の誤字誤表記まで放置したままリリースしており、今回ばかりは誠意を疑われても致し方ない。パッケージの注意書きの改善や、完全パッチの早急なリリースが求められるだろう。 - 総評
- Xbox360版のリリースから約一年。いくつかの追加要素を加えての移殖となりました。
この間、ドラマCDやコミカライズ等での設定の後付け、アンソロジー等によるファンによるイメージの増幅がありました。私も、私にしては珍しく関連書籍やグッズを買い漁り、月に一度は用も無いのに秋葉原を訪れるなど、ずいぶんとハマってしまったものです。1年前は生理的な拒否反応が出た厨二病、2ちゃんねる用語なども今ではまるで平気になりました。
しかし、実はゲーム本編は購入直後の1回しかプレイしていません。個人的な嗜好として、本や映画にしてもそうですが、見るほどに感動が薄れる気がするのでリピートしないのです・・・そういったわけで、このWindows版の発売が無ければ再びプレイすることも無かったでしょう。そのため「曲数が少ない」という誤解を持ったままだったりしたのですが(笑)。
ゲーム内容については今更述べる事も無いでしょう。同種のゲームにおいて、有数の傑作です。比較されるいくつかのゲームもプレイしましたが(最も多く聞かれるyu-noというゲームについてはオリジナル版が物理的に入手不可能であり断念。移殖版ではダメらしい・・・)、「どっちが上か」と言う視点で比較するのは無益でしょう。そういう比較は初めての海外旅行のようなもので、だいたい最初に訪れた国が最も印象が良いものです。
某映画に似ていると言われるラストシーンも、あえて狙ったものでしょう。というか、制作者があの作品を見ていないと考えるほうが不自然です。見たうえで、見たからこそ、「推して」あの結末だったのでしょう。私の妄想かもしれませんが、制作者からのメッセージであるように感じました。
Xbox360版の高評価で興味を持ちながら、本体購入までは至らず断念されていた人には絶好の機会ですが、前述したようにバグ問題がネックです。パッチを当てるとセーブデータが全消去されてしまうので、完全パッチの公開までは購入は控えたほうが賢明かもしれません。もちろん、私のように何の問題も発生していない例もありますので、とりあえず購入して試してみるという手段もありますが・・・。
練りこまれたシナリオとプロット、魅力的な登場人物、プレイ中の没入感とプレイ後の喪失感。ゲーム史上に残る傑作を、ぜひプレイしてみてください。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 5 3 5 5
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