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[G-Star 2010]もう一つの弾幕系? 「Mirror War」は“縦シューみたいなRPG”ではなく“RPGみたいな縦シュー”だった
本作は,縦スクロールタイプのシューティングとRPGを組み合わせたオンラインゲームだ。
今回のG-Starでは,NCsoftの「メタルブラック:オルタナティブ」がなかなかの弾幕ぶりで話題を集めている(関連記事)。同作は,ディアブロ系のRPGに弾幕シューティングの要素を加味したアクションゲームといった雰囲気なのだが,Mirror Warは,それ以上に弾幕シューティングの要素が色濃い作品だ。
ゲームの中核部分は縦シューながら,村で買い物をしたり,クエストを請け負ったりといった要素が盛り込まれており,外郭部分はファンタジー系のMMORPGを思わせる作りとなっている。
本作の舞台となっている世界では,「解放軍」「黒魔術軍」「悪霊軍」の3勢力が戦いを繰り広げている。各勢力にキャラクタークラスが3種類ずつ用意されており,それぞれ,剣,魔法,大砲を使用する。
今回は,魔法使い系のキャラを選択して試遊した。通常弾はZ,誘導ミサイルはXで発射し,Cで回避(ジャンプ)が行える。それ以外に,キャラクターごとに用意された特殊スキルが複数のキーに割り当てられていた。
ちなみに,L&K Logic Koreaのブースでは,キャラクターごとのバックストーリーがミュージカル仕立てで紹介されていたが,残念ながら詳しくは確認できなかった。
スタッフの話では,“ギルド戦”“カオス戦”と呼ばれるモードが用意されるとのこと。カオス戦は,特定のマップをより早くクリアしたプレイヤーが勝ちというものらしい。
開発にあたって苦労した点を尋ねたところ,通常,8ステージほどで構成される縦シューを,どのようにMOの形に落とし込んでいくかを決めるのが大変だったそうだ。
そのほか,操作方法や,キャラクターの成長要素をどのような形で盛り込むかも難しい問題だったという。
サービススケジュールは未定だが,2011年中には正式サービスを開始したいとのことだ。海外展開については今のところ具体的な話はないようで,これから検討していきたいと答えてくれた。
実際に本作に触れてみて,連射があまり効かない点に不満を覚えた。パワーアップすることで一度に複数の弾が撃てるようになったりするが,通常弾は連射できないため,こちらの弾幕の密度は薄めだ。
使用できるスキルはおそらく多彩なのだと思うが,右手でカーソルキーを操作し,左手で通常攻撃を行うため,スキルも使いこなそうとすると左手が相当忙しくなるだろう。
そのほか,横画面なので見通しが悪いのはしかたないにせよ,そんな位置から攻撃しちゃいけないだろうと感じるケースもあった。
また,ボスに一定のダメージを与えるごとに“皮がはげていく”のはいいのだが,はいでもはいでも同じヤツが出てくるようにしか見えないので,改善してほしいところだ。
まだ開発中の作品ではあるが,もし日本に持ってくるのであれば,さらなる練り込みが必要ではないだろうか。RPGとシューティングを組み合わせた作品はあまりなく,またジャンル的に日本にもそこそこ向いている気がするので,今後の熟成に期待したい。
- 関連タイトル:
MIRROR WAR 〜Reincarnation of Holiness〜
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