サイバーフロントは,PS3用シューティング「
まもるクンは呪われてしまった! 〜冥界活劇ワイド版〜」を
2011年3月に発売すると発表した。価格は通常版,限定版ともに未定。
本作は,2008年にアーケードタイトルとして登場し,2009年にはXbox 360に移植された「
まもるクンは呪われてしまった!」のPS3版となる。敵だけでなく自分も呪ってしまえる「呪い弾」システムや,画面のスクロールが強制ではなく,自分の考えで進んでいける任意スクロールを採用しているのが特徴的なタイトルだ。開発は,アーケード/Xbox 360版を手掛けたガルチが担当し,加えてXbox 360版の発売元であるグレフも全面協力しているという。
PS3版オリジナル要素としては,新たなゲームモード
「冥界活劇モード」が用意されている。このモードは,難度やステージ数,ステージ構成がさまざまに設定された9つのコースから選んでプレイできるというものだ。
さらに,本作では画面表示がワイドになっており,それに合わせて敵の配置も一新されている。アーケード版などをプレイした人も新鮮な感覚でプレイできるだろう。
Xbox 360版 |
PS3版 |
また,冥界活劇モードでは残機システムも変更され,今までのアーケードモードのように最初に選択したキャラクターで最後まで挑むのではなく,最初に3人のキャラクターを選んで登場順を設定できる。
そのほか,アーケードモードにはゲーム全体を通しての制限時間があったが,本モードではステージごとに制限時間が設けられていたり,オンラインランキングに対応し,ほかのプレイヤーとスコアを競い合ったりできるのが特徴だ。
登場キャラクターやゲームシステムについては,以下に引用するリリース文を確認してほしい。ちなみに,Xbox 360版では,
「鬼怒川のわ」「鳴神ルキノ&カレル・ヴェルフェル」はDLCでの追加キャラクターだったが,PS3版では最初から収録されている。
キャラクター紹介
「俺が頑張るしかないか…よーしやってやるぜ!」
|
知花まもる(ともかまもる)
CV:白石涼子
12歳
好きなもの:勝負事・シュークリーム
嫌いなもの:負けること
趣味:野球
魂属性:雷
現世で交通事故に遭った直後、地獄谷ふるるの力により“冥界”に召還された小学生。
将来の夢は、プロ野球選手になること…但し金銭的な意味で。
負けず嫌いの性格だが、ふるるにはその性格を上手く利用されているようで、冥界ではいいようにコキ使われている。
「ごめんなさい…あまりよく覚えていないの」
|
深雪マユノ(みゆきまゆの)
CV:佐藤朱
14歳
好きなもの:雪・花
嫌いなもの:辛い食べ物
趣味:気に入ったものを眺める
魂属性:雪
冥界以前の記憶がはっきりしない謎の少女。
感情を表に出すことが少ないが、時折、周囲の思いも寄らない行動に出る。
一応、本人はそれなりに考えて行動している模様。
一言で言えばマイペースな性格。
突然の“冥界への召還”という事態にも、騒ぐことなく順応しているように見える。
「ま、好きなようにやらせてもらうわ。そいじゃ」
|
西風キンヤ(ならいきんや)
CV:松村幸洋
17歳
好きなもの:バイク
嫌いなもの:数学
趣味:ツーリング
魂属性:風
バイク好きの高校生だったが、アルバイトの帰りに突然召還されてしまう。
関西弁が特徴の自由人。
人付き合いはそれほど悪いわけではないのだが、自分の感性、勘を信じて行動するため、協調性に欠ける面もある。
ふるるとは相性が悪いのか犬猿の仲。
「ボケとツッコミ、とも言う」とはベニ子の談。
「さぁ、遠慮はいりませんよ。行きなさい、“燐火”!」
|
日向寺ベニ子(ひがてらべにこ)
CV:吉川未来
16歳
好きなもの:音楽
嫌いなもの:臭いもの全般
趣味:フルート演奏
魂属性:狐火
全寮制の女子高に通うお嬢様。
学園生活中に召還されてしまった模様。
成績優秀、さっぱりとした性格で、周囲からの人望も非常に厚い。
冥界にはいち早く順応したようで、守護である狐火に名前を付けたりなど、結構状況を楽しんでいるようである。
「はーい、みんなで冥界に平和を取り戻すさね!」
|
地獄谷ふるる(じごくだにふるる)
CV:今野宏美
?歳
好きなもの:金平糖・御神木サマ
嫌いなもの:暗い所
趣味:冥界温泉めぐり
冥界に浮かぶ“御神木”に仕える巫女(ふるる談)。
御神木と直接会話ができる、らしい。
その御神木の助言により、まもる達を冥界へと召還することに成功する。
まもる達を率いる「正義の戦隊(ふるる談)」のリーダー!
という意気込みを持って取り組んでいるものの、周囲からはどうにもマスコットキャラ扱いされている現状である。
「鬼怒川の技術を結集した“巨大カラクリ“に抜かりなし!」
|
鬼怒川のわ(きぬがわのわ)
CV:伊藤かな恵
?歳
好きなもの:おせっかい
嫌いなもの:豆類
趣味:冥界の平和を守ること(自称)
魂属性:?
冥界に住む、鬼神の一族の末裔。
からくり城の主でもある。
ふるるとは昔からのライバル関係だが、冥界の住人からは「2人が揃うと、事が余計にややこしくなる」と、“同じ穴のムジナ”扱いされている。
冥界の中では数少ない、「呪い」に対抗できる力を持っているが、ふるるとの協力を拒否し、独断専行で騒動を解決しようとしている。
鳴神ルキノ&カレル・ヴェルフェル
(なるかみるきの& かれるう”ぇるふぇる)
CV:菅沼久義(ルキノ)/金子英彦(カレル)
グレフ作品「旋光の輪舞」シリーズからのゲストキャラ。
ルキノは、アーリア連邦を牛耳る名門、“鳴神家”の後継者候補。
「旋光の輪舞」の時よりも幼い姿で登場。
教育係のカレルも一緒に冥界に飛ばされてしまったが、何故か人の姿ではなくなってしまった。
元の世界に戻るため、ルキノとカレルの奮闘が始まる……
ストーリー
まもる「……あ、れ? ここは……」
迫ってくるヘッドライト。
車に轢かれる……と思った瞬間から、どれくらい経っただろうか。
気が付くとまもるクンは、不思議な世界に飛ばされていた。
ふるる「ハーイ、みなさん〜! 冥界へようこそ!」
冥界の巫女“地獄谷ふるる”によると、冥界の危機を救うため、“選ばれし魂”を召喚したとのこと。
「勝手に選ぶなやドアホ」「元の世界に帰しなさい!」
などの抗議をさらっと無視し、話を続けるふるる。
いま、冥界では何者かが“闇の世界”への門を開こうとしていること。
そのため、冥界の住人たちが呪われてしまった状態にあること。
冥界の危機を救うには、住人たちを浄化し、闇の世界への開門を阻止すること。
「さぁ、勇者諸君! 冥界のためにしっかりはたらくさねー!」
かくして、元の世界へ戻るため、冥界に召喚されたまもる達4人の戦いが始まるのであった。
ゲーム説明
呪い弾について
・特種弾で、ため撃ちが可能です。
・溜めた時間により4段階に強くなります。
・溜めずに発射したものを「弱呪い弾」、1レベル以上溜めて発射したものを「強呪い弾」と呼びます。
弱呪い弾:弱呪い弾は、一定距離飛ぶと落ちて呪いフィールドを作ります。
強呪い弾:強呪い弾では、画面の端まで飛んでいきます。
レベルが高いほど攻撃力が高く、弱い敵は貫通します。
弱呪い弾 |
強呪い弾 |
[敵を呪う]
1.体力の高い敵に呪い弾を当てる(低い敵は貫通してしまう)
2.呪いフィールドに敵が入ることにより、敵を呪うことができます。
敵を呪うと、以下の効果があります。
・呪った敵に徐々にダメージを与えます。
・敵が発狂モードになり、弾を多く撃ってきたり、突撃してきたりします。
・呪われた状態の敵を倒すと、通常よりも金平糖(特典アイテム)が多く出現し、さらにその敵が放った弾がすべて金平糖になります。
・呪い弾が当たった周囲の敵をさらに呪います。
(周囲の敵を巻き込む広さは呪い弾のレベルに比例します。)
・一定時間で呪い効果は切れます。
(効果が持続する時間は呪い弾のレベルに比例します。)
[自分を呪う]
弱呪い弾のフィールドに自分が入ると、自分を呪うことができます。
自分を呪うと、以下の効果があります。
・通常ショットのパワーが最強状態になります。
・一定時間で呪いは切れます。
・呪いが切れると通常ショットのパワーが呪われる前よりも一段階下がります。
[衝撃波]
呪い弾を溜め始めた瞬間、衝撃波を放つことができます。この衝撃波により画面中の敵弾をすべて消すことができます。
敵の攻撃の激しい場所で的確に使いましょう!
特典システム
[金平糖(得点アイテム)]
敵を倒したり、マップオブジェクトを壊すと金平糖(得点アイテム)が出現します。
敵を呪うと金平糖が多く出現し、さらにその敵の弾が金平糖に変わります。
[金平糖を集める]
通常、金平糖は画面下に落ちて行ってしまいますが、右スティックをニュートラルに戻す(ショットを撃たない)と、金平糖を呼び寄せることができます。
[コンボ]
金平糖を取ってから2秒以内にまた取ると、コンボが成立します。
コンボが成立している間に敵や自分を呪うと、コンボタイマーを延ばせます。
制限時間(アーケードモード)
アーケードモードでは、制限時間が設けられています。
制限時間が過ぎると、ゲームオーバーになってしまいます。
また4ステージクリア時に残り時間が1分を切っていると、真のボスが出現せず、偽のボスと戦うことになります。