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[TGS 2012]7年ぶりのシリーズ最新作「地球防衛軍4」メディアブリーフィングをレポート。テーマは「ゲーム史上最高の絶望を君に。」
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印刷2012/09/22 00:28

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[TGS 2012]7年ぶりのシリーズ最新作「地球防衛軍4」メディアブリーフィングをレポート。テーマは「ゲーム史上最高の絶望を君に。」

 東京ゲームショウ2012開催2日目の2012年9月21日,ディースリー・パブリッシャーは「地球防衛軍4」PlayStation 3 / Xbox 360)のメディアブリーフィングを開催した。

 サンドロットが開発を担う「地球防衛軍」シリーズは,ディースリー・パブリッシャーを代表する作品の1つ。地球防衛軍4は,移植作品を除けば2006年の「地球防衛軍3」以来,実に7年ぶりとなるシリーズ最新作となる。そんなファン待望の1作をステージで紹介するのは,同作のプロデューサー岡島信幸氏。本稿では,岡島氏によるメディアブリーフィングの模様と,TGS 2012バージョンの地球防衛軍4に触れてみた感想をお伝えしていこう。

レゴで再現されるEDFとフォーリナーの戦い
画像集#002のサムネイル/[TGS 2012]7年ぶりのシリーズ最新作「地球防衛軍4」メディアブリーフィングをレポート。テーマは「ゲーム史上最高の絶望を君に。」


7年ぶりに帰ってくるEDF! ……とフォーリナー


プロデューサー 岡島信幸氏
画像集#020のサムネイル/[TGS 2012]7年ぶりのシリーズ最新作「地球防衛軍4」メディアブリーフィングをレポート。テーマは「ゲーム史上最高の絶望を君に。」
 地球防衛軍ファンにとっては7年ぶりにEDF(Earth Defence Force)隊員が帰ってくるというだけで,小躍りするくらいには喜べるが,彼らが帰ってくるということは,当然“ヤツら”も再び戻ってくるということになる。そう,宇宙からの侵略者フォーリナーと巨大生物達だ。

 地球防衛軍4の物語は,地球防衛軍3から8年が経った2025年が舞台となる。地球防衛軍3でEDF隊員達はフォーリナーのマザーシップを見事に撃破し,以降は地上に残った巨大生物の掃討が行われていた。最後の一匹が駆除されたのは,実にマザーシップ撃墜から1年後のことだった。

 長い戦いの末に一度は平和を取り戻した地球だったが,フォーリナーの侵略から8年,最後の巨大生物の掃討からおよそ7年を経た2025年6月28日に悪夢が再来する。前触れなど何もなく,異様に巨大化した“アリ”が地中から突然現れたのである。

 しかも,やっかいなことに7年間でヤツらは新たな力を手に入れている。これまでの巨大生物は人々に噛み付いたり,おしりから酸を出したりするだけだったが,地球防衛軍4ではなんと“捕食”しようとするのである。

 人を噛み,くわえ,ぶんぶん振り回してはビルや地面に叩きつけるその様子には,“悪魔の所業”という言葉がぴったりくる。岡島氏によれば,地球防衛軍4は「ゲーム史上最高の絶望を君に。」というテーマのもとに開発しているのだという。

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 と,このように物語の流れをひと通り説明したのち,岡島氏は地球防衛軍4を代表する“新たな敵”を紹介していく。

 女郎蜘蛛にも似たレタリウスという巨大生物は,ビルとビルの間に巣を貼って待ちぶせ,地上にいる人間には口から糸を直接飛ばして引き寄せる。空を飛ぶような兵器は,レタリウスの大好物だろう。

画像集#004のサムネイル/[TGS 2012]7年ぶりのシリーズ最新作「地球防衛軍4」メディアブリーフィングをレポート。テーマは「ゲーム史上最高の絶望を君に。」

 もちろん,フォーリナーの飛行兵器ガンシップや,歩行機械ヘクトルも強力になって帰ってくる。ヘクトルは腕のアタッチメントによって近距離攻撃から遠距離攻撃までさまざまなタイプに分かれており,さらに地球防衛軍4では盾を持ったやっかいなものもいるという。このほかにも,パワーアップした輸送船キャリアーを始め,まだまだ新たな敵が出てくるとのこと。

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 こういった新たな敵に対するために立ち上がるのがEDFの兵種「レンジャー」「ウイングダイバー」だ。

 レンジャーはシリーズお馴染みの陸戦歩兵で,特徴はなんといっても150種近い武器のほとんどを使いこなせるという点。レンジャーとウイングダイバーには,それぞれ別系統の武器が用意されているが,実弾兵器はほぼレンジャーのものと思っていいそうだ。

 「ウイングダイバー」は女性の飛行型ユニットで,「地球防衛軍2」や「地球防衛軍3 Portable」にゲスト出演している「ペイルウイング」とほぼ同じような特徴を持っている。フォーリナーの技術を応用した特別な武器と,エネルギーパックを利用した飛行能力を持つ彼女達は,空を優雅に舞いながら敵を倒していく。

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 この2兵種にはもちろん,今作では新たな武器が追加されているし,加えて戦車やヘリといった“男のロマン”に溢れた兵器も登場するとのこと。

 そして,地球防衛軍4のシステムで最大のウリとなるのが,据え置き機ではシリーズ初となるインターネットを通じたオンラインマルチプレイへの対応だ。岡島氏によれば,複数人が連携しないとクリアできないようなオンライン専用ミッションのほか,対戦ミッションなども用意する予定だという。オンラインでは,最大4人まで同時にプレイできることもほのめかしていた。

 最後に岡島氏は,現在の開発状況は55.2%くらいとしており,発売まではもう少し時間を要すると話す。ただ,少なくとも2013年内には,再びEDFとして地球を守る任務に就くことができるとのことだ。

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もちろん映像表現はシリーズトップクラス


 さて,メディアブリーフィングが終了したあとに,プレイアブル出展されていた地球防衛軍4を実際に触ってきたのだが,例えば「地球防衛軍2」と比べると難度はかなり高めに感じた。巨大生物がかなり凶暴で,一度捕食されそうになると,がつっと体力を削られてしまうため,なんとか囲まれないように動かなければならない。

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 ウイングダイバーのプレイフィールはペイルウイングに近く,空を飛び回れるのはかなり爽快だ。ただ,エネルギーの回復速度は遅めなので武器は慎重に選びたい。また,これもペイルウイングと同じで,歩行速度はレンジャーと比べて遅めなので,エネルギー切れだけはくれぐれも注意したい。交戦中にエネルギーが切れて,残弾がなくなってしまうと,そのまま食われる可能性が高い。

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 操作や武器に関しては過去作との共通点も多いので,シリーズのどれかをプレイしたことのある人であれば比較的すんなり進めるかもしれないが,まずは低めの難度で武器などを集めておくのが良さそうだ。

 また,地球防衛軍4での変化ということでいえば,パッと見た印象から,過去作品とは一味違うことが分かる,そう,グラフィックスの進化は一目瞭然。リアルな街の表現,リアルな人間の動きにも気が配られているそうで,演出や表現はかなり進化していたと思う。例えばビルが崩れる様子も,これまでの作品ではただガラガラと崩れていただけだったが,本作ではプレイヤーが破壊した箇所から連鎖するように倒れていくような表現となっている。

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 発売まではまだしばらく時間があるようだが,現段階でも,過去作の流れをしっかりと受け継ぎながら各種要素や表現をパワーアップした地球防衛軍4は,まさにシリーズ“最新作”と言える出来になっている印象を受けた。これからさらにさまざまな要素が追加されていくと思われるので,続報にも期待しておこう。

ブースに飾れていたヘクトルの模型
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