プレイレポート
定番のシリーズがPS Vitaならではの機能を活かしてさらに進化。本日発売された「みんなのGOLF 6」のインプレッションをお届け
2011年12月17日,PlayStaion Vita用ソフト「みんなのGOLF 6」が発売された。人気シリーズ最新作にして,携帯ゲーム機向けとしては初のナンバリングタイトルとなる本作。PS Vita専用となったことで「みんゴル」は,どのように進化したのだろうか。早速プレイしてみたので,PS Vitaならではの機能がどう活かされているのかを中心に,本作の概要を紹介しよう。
「みんなのGOLF 6」開発スタッフインタビュー
「みんなのGOLF 6」公式サイト
キャラクターやコースはポイント消費でアンロック
本作のゲームモードは「ひとりでGOLF」「みんなでGOLF」「オンライン」の3種類で,このほかに「カスタマイズ」「ショップ」「データ」といったメニューが用意されている。
初期状態で使用可能なキャラクターは「ユウナ」「ヤマト」の2人で,ラウンドできるホールは「メイプルリーフゴルフクラブ」のみとなる。
キャラクターの使用権やコースなどはショップで購入する方式となっており,初期状態では「チャン」と「ナル」のキャラクター使用権が販売されている。ほかのキャラクターやコースについてはゲームの進行に応じてアンロックされていくものと思われる。
続いて,ゴルフパートについて紹介しよう。「ひとりでGOLF」でプレイできるのは「チャレンジ」「ストローク」「トレーニング」の3つのモード。「チャレンジ」では決められたコースにおけるNPCとのスコア勝負が,「ストローク」では好きなコースでのラウンドが,「トレーニング」ではルールに縛られずプレイできる。
なお,ショップで買い物するためのポイントは,どのモードをプレイしても溜まっていくようだ。チャレンジモードで優勝すれば大量のポイントを獲得でき,ラウンド中にフェアウェイをキープしたり,パーを決めたりすることでも,少量ではあるがポイントが加算される。
ラウンド前のキャラクターセレクトでは,ショット方式やクラブ,ボールの選択も行える。ショット方式は最初「ゲージショット」と「サークルショット」の2種類しか使えないが,ゲームを進めると「矢印ショット」「本格ショット」「従来ショット」がアンロックされるようだ。
ラウンド中の操作方法は基本的にこれまでのシリーズと同様で,非常に簡単。もちろんPS Vitaの機能を活かした操作方法もある。
タッチ操作やARなど,PS Vitaならではの仕掛けも
続いて,PS Vitaならではの機能を活かした要素を紹介していこう。
メニュー部分はすべて,ボタンとタッチでの操作両方に対応しており,タッチだけで各メニューを選択できる。ラウンド中はボタン操作がメインとなり,タッチ操作はサブといった具合で,「ショットカメラ切り替え」「ティ位置変更」「落下地点確認・変更」「距離と高低差確認」という4機能を使うことになる。
「ショットカメラ切り替え」は,画面右上のカメラアイコンをタッチしたままドラッグすると,カメラアングルの切り替えが行えるという機能だ。ちなみに,カメラアングルだけでなく,キャラクター主観視点,自由にコース内を見て回れるフリーカメラとの切り替えも可能。主観カメラとフリーカメラの場合,カメラアングルの操作がモーションセンサーに対応しており,PS Vita本体を動かしながらコース内を見渡せるのだ。しかも,ここで△ボタンを押すとPS Vitaの背面カメラがONになり,コースの背景が実際の景色と合成される。
また,本作ではシリーズ初となる「ティ位置変更」にも対応している。ティー位置を変更する方法は2種類あり,一つはボールをタッチしたままドラッグするというもの。もう一つはなんと,前面タッチスクリーンと背面タッチパッドの両方をさわり,キャラクターをつまみ上げて移動させるというものだ。
さらに,前面タッチスクリーンによる「落下地点確認・変更」と背面タッチパッドによる「距離と高低差確認」の機能も非常に便利だ。
落下地点カーソルをタッチすると上空視点のカメラに切り替わり,落下地点周辺の地形状況を確認できる。落下地点カーソルを左右にドラッグすれば狙う位置の調整が,上下にドラッグすればクラブの切り替えが可能。ボタン操作も併用できるため,タッチ操作で大まかに位置を指定し,方向キーでその位置を微調整する――といった操作法が実用的かもしれない。
また,背面タッチパッドの中央をタッチし続けるとカーソルが表示され,現在地からの距離と,ホールまでの距離,さらに現在地との高低差が確認できる。落下地点確認・変更の機能と併用すれば,これまで以上に戦略的なプレイができそうだ。
なお,直接ゲームプレイに関係はないが,本作はマーカーなどがなくてもキャラクターを表示できる「Smart AR」に対応している。より具体的にわかるよう,下記のSSでは本作のパッケージの上にキャラクターを表示させてみたが,このほかにも,いろいろなところに出せるようだ。
ARモードはどちらかというと「一発ネタ」に近い機能ではあるが,タッチ操作を活かした新機能については,いずれもゲームをより遊びやすく,また奥深くさせるための要素となっている印象だ。とくに落下地点の確認・変更や距離と高低差の確認についてはかなり使い勝手がよく,慣れてしまうと,ほかのゴルフゲームをプレイするときにちょっと苦労するようになるかもしれない。
長年磨き抜かれてきた基本システムはもちろんのこと,PS Vitaの機能をしっかりと活かした新要素が加わっている「みんなのGOLF 6」。充実したゴルフゲームを楽しみたい人,PS Vitaならではのプレイフィールを満喫したい人,どちらにもオススメできる一本といえるだろう。
なお,本作については開発スタッフへのインタビューも追ってお届けする予定なので,そちらも楽しみに待っていてほしい。
※2011年12月20日,開発スタッフのインタビューを掲載しました
「みんなのGOLF 6」開発スタッフインタビュー
「みんなのGOLF 6」公式サイト
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みんなのGOLF 6
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