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[AOU2011]最新作は“伝導”がキーワード。KONAMIのリズムアクション「jubeat copious」プレイレポート&プロデューサー野崎満裕氏インタビュー
「jubeat copious」公式サイト
音楽に合わせて16枚の光るパネルをタッチするという,本シリーズの基本的なゲームシステムは,最新作「jubeat copious」でも変わらない。今作ではそこに“伝導”というキーワードから発想された新要素や改良が加わっている。
「jubeat」シリーズには,オンラインマッチングによるリアルタイムの通信対戦機能や,課題曲の合計スコアをオンラインで競い合う大会をプレイヤーが開催できる機能などがある。最新作「jubeat copious」ではその部分が大幅に強化される。今作ではオンラインで繋がったプレイヤー間で称号や楽曲などを“伝導”できるのだ。プレイをすればするほどいろいろなものが手に入り,プレイをする喜びも大きくなっていくとのこと。残念ながら今回出展されていた試遊台はネットワークに接続されておらず,“伝導”の体験はできなかったが,オンライン対戦はこれまで以上に魅力的なものとなりそうだ。
今回出展されていたバージョンで確認できた新規楽曲は,以下のとおりだ。
【ライセンス曲】(アーティスト名/曲名)
・新井大樹/となりのトトロ feat.sayurina
・ニンジャマンジャパン/ニンジャマンジャパンのテーマ
・たむらぱん/SOS
・ヒルクライム/トラヴェルマシン
・WORLD ORDER/MIND SHIFT
・moumoon/Sunshine Girl
・TENSI LOVE/Cake House(Korean.Ver)
・JURIAN BEAT CRISIS/今すぐKiss Me
【KONAMIオリジナル曲】
・Nanako/うらもからだも落花微塵
・荒牧陽子/愛と勇気の三度笠ポン太
・S-C-U/concon
注目ポイントは,iPad版「jubeat plus」の追加曲パック「ハイテンションジブリ Pack」にあった“となりのトトロ feat.sayurina”と,「ニンジャマンジャパン Pack」に収録されていた“ニンジャマンジャパンのテーマ”の2曲がアーケード版の「jubeat」で初収録されているところだ。ほかにはテレビなどでなじみ深い曲が数多くラインナップされている。
ゲームシステムに大きな変更はないので,本作のプレイフィールは基本的に従来の「jubeat」と同様である。だが,背景やマーカーなどの画面デザインは変わっているため,新鮮な感覚でプレイできた。
プレイ後,本作「jubeat copious」や,3月に行われるアーケード版第3作「jubeat knit」への“APPEND(追加)”について,コナミデジタルエンタテインメント ビーマニプロダクションの野崎満裕氏に話を聞くことができた。ここにその内容を掲載する。
4Gamer:
よろしくお願いいたします。3月予定の「jubeat knit」へのAPPENDですが,こちらは第2作「jubeat ripples」のAPPEND時と同じく,曲の追加がメインとなるのでしょうか。
そうです。ですが今回はそこにさらに“連動”という要素が加わります。「jubeat ripples」へのAPPEND時には「beatmania IIDX 17 SIRIUS」とコラボレーションを行いましたが,今度はBEMANI全機種を巻き込んでやっちゃいます!
4Gamer:
それは楽しみです! 今回出展されている「jubeat copious」の楽曲の中には,「jubeat knit」へのAPPENDの中に含まれているものもあるのでしょうか。
野崎氏:
ええ,そのはずです。
4Gamer:
最新作「jubeat copious」の“copious”には,どういった意味が込められているのでしょうか?
野崎氏:
「たくさんある」「繋がっていく」というイメージからの連想です。さらに「どんどん広がっていってほしい」とか「遊びがたくさん含まれていますよ」というメッセージも込められています
4Gamer:
テーマに“伝導”というキーワードが掲げられていますが,より具体的なことを教えてください。
野崎氏:
プレイされている方ならご存じのとおり,「jubeat」はオンラインでの対戦プレイができますよね。今作では,マッチングした相手にメリットを与えられたり,逆に与えた側の人にも何か良いことがあったりします。
4Gamer:
そのメリットとは,つまり「プレイ可能な楽曲が増える」ということですか?
野崎氏:
基本的にはそういうイメージで構いません。ですがまだ開発途中なので,最終的にどうなるかは……秘密です(笑)。
ロゴなどを見ると,紺のイメージカラーの上に,星空や星座が広がっているようなデザインになっていますね。
野崎氏:
“つながる・ひろがる”というのが「jubeat」のメインテーマです。「ripples」は“泡”のイメージ,「knit」は“編む”イメージをデザインに使用しました。今回はさらに大きな“広がり”を感じられるようなデザインになっています。
4Gamer:
いまプレイしてきたのですが,最後の「Thank you for playing」画面に,おじさんの顔をかたどった妙な星座が表示されたのですが,あれは……?
野崎氏:
まあ,うちは小ネタが好きなので,何かいろいろあったり,なかったりですね(笑)。
4Gamer:
「jubility(プレイヤーの腕前を数値化する機能)」や「コンシェルジュ(プレイヤーに曲をおすすめしてくれる機能)」など,既存の機能に対して改良は加えられるのでしょうか?
野崎氏:
ご要望をいただいた部分については,手を入れていこうと思っています。
4Gamer:
e-AMUSEMENT PASSに記録したプレイデータは,「knit」から「copious」へどのように引き継がれるのでしょうか?
野崎氏:
「ripples」から「knit」へと引き継いだときのような形でやろうと思っています。
4Gamer:
では最後に,「jubeat」シリーズファンへのメッセージをお願いします。
野崎氏:
「jubeat」は,とにかくみんなで遊んでほしいゲームです。周りの人をどんどんどんどん巻き込んで一緒に遊んでもらえればと思っています!
4Gamer:
ありがとうございました。
「jubeat copious」の稼働開始予定は2011年夏と,まだしばらく先だ。まずは3月登場予定の「knit」のAPPEND版で,新曲やほかのBEMANIシリーズとの連動を楽しみつつ,次なる「copious」の続報を待ちたい。
なお今回,AOU2011への出展にタイミングを合わせて,全国各地のアミューズメント施設で,本作のロケテストが行われる。最初の会場となるのは兵庫県の「ラウンドワン三宮駅前店」。期間は2月19日10:00から2月20日24:00までだ。ロケテストはそのほかの地域でも順次行われる予定なので,明日の一般公開日に行けない人は,そちらの情報もチェックしよう。
「jubeat copious」公式サイト
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