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小さめボディのハイエンドスマホ「Xperia 5 IV」が登場。「Wi-Fi 6E」にいち早く対応する
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印刷2022/09/01 16:10

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小さめボディのハイエンドスマホ「Xperia 5 IV」が登場。「Wi-Fi 6E」にいち早く対応する

 2022年9月1日,ソニーは,「Xperia」ブランドの新型スマートフォン「Xperia 5 IV」を世界市場に向けて発表した。2022年5月に登場したフラグシップモデル「Xperia 1 IV」に肉薄するスペックを備えつつ,Xperia 1 IVよりも一回りコンパクトな本体サイズを実現したのが特徴だ。
 Xperia 5 IVは,2022年秋の国内発売を予定しているが,いまのところ価格などは明らかになっていない。

Xperia 5 IVのグローバルモデル
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本体カラーは,ブラック,エクリュホワイト,グリーンの3色展開となる
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 Xperia 5 IVは,前世代製品の「Xperia 5 III」から引き続き,約6.1インチサイズで,解像度1080×2560ドット,横持ち時のアスペクト比が21:9の有機ELパネルを採用する。
 最大リフレッシュレートは120Hzで,1フレームごとに黒画面を挿入して残像感を低減する機能も備える。タッチパネルのサンプリングレートは240Hzだ。

約6.1インチサイズという比較的持ちやすいサイズのXperia 5 IV
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 約6.5インチサイズのディスプレイを搭載したXperia 1 IVと比べると,一回り小さい。また,Xperia 5 IIIと比べると,Xperia 5 IVは,側面の形状を平面にすることで,持ちやすくなっている。

Xperia 1 IV(左)と比べると,Xperia 5 IV(右)のコンパクトさがはっきりと分かる
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Xperia 5 IIIの側面パネルは丸みを帯びていたのに対して,Xperia 5 IVは平面になっている
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 このほか,背面パネルの質感がマットになったのもXperia 5 IIIからの変更点として挙げられよう。

背面が光沢だったXperia 5 III(左)と異なり,Xperia 5 IV(右)はマットな質感だ。このあたりは,Xperia 1 IVとそろえたのだろうか
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 ボタンやインタフェース類のレイアウトは,Xperia 1 IVと同じようだ。Xperia 5 IIIに搭載していた「Googleアシスタントボタン」は省略された。

Xperia 5 IVの左側面。ボタンやインタフェース類はなくすっきりとしている
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Xperia 5 IVの右側面。ボタンは左からエンボス加工されたシャッターボタン,指紋認証センサーを内蔵した[電源/スリープ]ボタン,音量調整ボタンを配置する
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上側面(左)は,マイク孔と4極3.5mmミニピン端子を搭載する。一方の下側面(右)は,左側面から移動してきたSIMカードスロットとマイク孔,USB Type-Cコネクタが並ぶ
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 また,Xperia 5 IVでは,内蔵スピーカーに専用のエンクロージャを設けることで,本体の振動に起因するノイズを低減したという。実際に聴き比べてみると違いがはっきりと分かるほどだ。

ノイズを抑えた内蔵スピーカー
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6GHz帯を利用する無線LAN規格「Wi-Fi 6E」への対応を予定


 搭載SoCは,Xperia 1 IVと同じく,Qualcommの「Snapdragon 8 Gen 1」を採用している。冒頭で,Xperia 5 IVは,Xperia 1 IVに肉薄するスペックを持つと説明したが,いくつかの違いがある。1つは通信機能だ。Xperia 1 IVは,5Gの「ミリ波」に対応しているが,Xperia 5 IVでは対応しない。
 その一方で,Xperia 5 IVは,無線LAN規格「Wi-Fi 6E」を利用するためのアンテナを新たに搭載するのが見どころである。
 いまのところ,日本国内では,Wi-Fi 6Eで利用する6GHz帯の利用が認可されていない。しかし,総務省での審議は続いており,早ければ2022年内にもWi-Fi 6Eが利用可能となる見通しだ。
 そのため,NECプラットフォームズやバッファローといった国内メーカーが,Wi-Fi 6E対応無線LANルータの発売を予告している。

 Xperia 5 IVの場合,おそらく国内発売の段階では,Wi-Fi 6Eの認可が間に合わない。総務省の認可後に,技術基準適合証明を再取得し,ファームウェアアップデートでWi-Fi 6Eを有効化する流れとなるだろう。なお,Xperia 1 IVは,Wi-Fi 6E用アンテナを搭載しているものの,日本国内でのWi-Fi 6E対応については未定だという。
 また,Xperia 5 IVは,次世代のBluetoothオーディオ規格である「Bluetooth LE Audio」への対応も予定しているそうだ。

※2022年9月2日18:45頃追記 ソニーから,Xperia 1 IVのWi-Fi 6E対応について,対応アンテナは搭載しているとの訂正があったため,該当部分を修正しました。


フロントカメラの撮像センサーが大型化


 Xperia 5 IVのアウトカメラは,標準と広角,望遠カメラの3眼式となる。このうち,標準カメラと広角カメラのスペックは,Xperia 1 IVと共通だ。一方,望遠カメラは従来の可変式レンズから,焦点距離60mm(35mm換算)の固定式へと変更となった。

カメラ機能は3眼式。標準カメラと広角カメラは,Xperia 1 IVと同等だ
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 ほかにも,Xperia 1 IVに搭載する測距(深度)センサー「3D iToF」センサーも,Xperia 5 IVでは省略されている。ただし,機械学習による距離情報の解析を利用したリアルタイムトラッキングで,フォーカスの精度を向上しているとのことだ。

機械学習による距離情報の解析を利用した,リアルタイムトラッキングを採用する
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 すべてのカメラに,高速読み出しに対応した撮像センサーを採用しており,4K解像度/120fpsのハイフレームレート撮影や,スローモーション動画の撮影が可能だという。

4K解像度/120fpsの撮影が可能な撮像センサーを搭載
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 また,Xperia 5 IVでは,フロントカメラの強化もポイントだ。従来よりも大型となる1/2.9インチサイズの撮像センサーを採用することで,より明るく高画質な自撮り写真を撮影できる。Xperia 1 IVのフロントカメラ以上に,きれいなボケ効果を実現したとのことだ。

フロントカメラの撮像センサーが大型化している。これにより,Xperia 1 IVを超えるボケ味も表現できるようになったという
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Game EnhancerなどソフトウェアはXperia 1 IVと共通


 ソフトウェアは,基本的にXperia 1 IVと同様のものを搭載する。動画撮影アプリの「Videography Pro」は,Xperia 5 IV単体,またはソニー製デジタル一眼カメラの「α」シリーズと組み合わせた動画配信が可能だ。また,音声のノイズや残響特製をクラウド上で除去する録音アプリ「Music Pro」もプリインストールしている。

Videography Proと外部モニターアプリで,本体単体,あるいはαカメラと組み合わせて利用できる
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 ゲーマー向け機能「Game Enhancer」の機能も,Xperia 1 IVと共通で,ゲームの実況配信が可能だ。配信者用の機能も充実しており,配信用の画面レイアウトをカスタマイズする機能や,視聴者のコメントをゲーム画面にオーバーレイ表示するといった機能を備える。また,Xperia 5 IVからPCを経由して配信を行うときに,配信者の音声とゲーム音声をPC側でミキシングする機能も用意している。

配信者向けの機能が充実したGame Enhancer
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表 Xperia 5 IVの主なスペック
メーカー ソニー
OS Android 12
ディスプレイパネル 約6.1インチ有機EL,解像度1080×2560ドット,アスペクト比 9:21,最大リフレッシュレート120Hz
プロセッサ Qualcomm製「Snapdragon 8 Gen 1」
・CPUコア:Kryo(最大2.995GHz)
・GPUコア:Adreno
メインメモリ容量 8GB
ストレージ 128GB,256GB
アウトカメラ 3眼式
・標準:約1200万画素,F1.7,焦点距離24mm,光学式手ぶれ補正対応
・広角:約1200万画素,F2.2,焦点距離16mm
・望遠:約1200万画素,F2.4,焦点距離60mm,光学式手ぶれ補正対応
インカメラ 約1200万画素,F2.0
対応通信規格 5G(Sub-6),LTE ※市場によって異なる
無線LAN対応 Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)※市場によって異なる
Bluetooth対応 対応(バージョン未公開)※市場によって異なる
バッテリー容量 5000mAh
USBポート USB 3.1 Type-C
本体サイズ 約67(幅)×156(奥行き)×8.2(厚さ)mm
本体重量 約172g
本体カラー ブラック,エクリュホワイト,グリーン

ソニーのXperia公式Webサイト

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