プレイレポート
「Tree of Savior」先行体験レポート。注目の2DMMORPGは,アクション要素と連続するボスバトルで序盤から戦闘が楽しい
今回4Gamerでは,先行体験会で公開されたテストバージョンを2時間ほどプレイしてきたので,その内容をレポートしていこう。なお,今回プレイしたのは,体験会に向けて翻訳中のものだったので,掲載しているスクリーンショットには翻訳が終わっていない部分も含まれている。その点はご了承を。
わずか2時間のソロプレイで5回以上のボスバトルと最初の転職を体験できる
Tree of Saviorの舞台となるのは,女神が消え,植物に覆われてしまった世界。プレイヤーは,その消えた女神が登場する夢に導かれ,「啓示者」として世界の謎を解いていくこととなる。
プレイヤーが最初に選択できるクラスは近接攻撃職の「ソードマン」,魔法を使った範囲攻撃を得意とする「ウィザード」,回復魔法と支援に長けた「クレリック」,単体遠距離攻撃と移動攻撃を主体とする「アーチャー」の4種類。いずれもRPGのセオリーどおりのオーソドックスな特徴付けとなっている。
最も操作難度の低いのはソードマンで,ガシガシ敵を倒していけるのでオススメだ。一方アーチャーは一番難しく,立ち回りや操作にクセがある。
操作方法は,キーボードの方向キーの上下左右で移動,[Z]キーで攻撃,[X]キーでジャンプ,[C]キーで補助装備(サブウェポン)の使用,[Q]の段および[A]の段のキーでショートカットスロットに登録したスキルまたは消費アイテムの使用,[Space]バーでNPCとの会話やそのほかの行動となっており,カジュアル寄りのオンラインゲームに近い。ちなみにマウスは会話の進行や各種メニューを開いたときの項目選択でしか使用せず,ゲーム中の操作のほとんどをキーボードのみで行うようになっている。
バトルでは,[Z]キーを押すとプレイヤーの正面にもっとも近い敵をターゲットして通常攻撃を行う。もちろん[Ctrl]キーによるターゲット固定や[Tab]キーによるターゲット変更によって,任意の敵をターゲットすることも可能だ。
攻撃は敵が射程や攻撃範囲内に入っていないとヒットしないため,たとえばソードマンなら敵に隣接していなければほぼ空振りとなるし,アーチャーの場合は,キャラクターの向いている方向にいる敵にしか矢が当たらないので,敵から逃げながら攻撃したいときは操作が急がしい。
本作の序盤において,もっともアクション要素を強く感じるのはボスモンスターとのバトルだろう。ボスバトルでは,ボスモンスターの攻撃範囲があらかじめ表示されるため,それを避けられる地点に移動し,攻撃チャンスを狙うことになる。とくにボスモンスターが威力の高い攻撃を放つときには大きな隙が生じるので,背後に回り込んだりジャンプで回避したりして,連続でダメージを与えていきたい。
プレイフィールとしては,本格的なアクションゲームほどシビアではないものの,アクションRPGを名乗るには十分なものだ。ボスモンスターの動きも,単純に攻撃してくるだけでなく,雑魚モンスターを召喚してきたり,罠を設置してこちらの移動を制限したりと多彩なパターンが用意されていて,攻略していくのが楽しい。今回はソロプレイでの体験となったが,パーティプレイでアクション要素がどう活かされるのかにも期待が高まるところだ。
本作の特徴の1つとなっているクラスの多さ──転職システムについても触れておこう。プレイヤーは,各クラスごとに設定される「クラスレベル」が15になると,最初の転職クエストの受託が可能となる。4つの基本クラスそれぞれに転職ツリーが用意されており,たとえばソードマンであればそのまま上位のソードマンになるか,または近接範囲攻撃を得意とする「ハイランダー」か,盾を使って防御するなどタンクの役割に特化した「ペルタスト」への転職ができる。いずれも転職前までに習得したスキルに加え,それぞれのクラスに応じた新スキルを習得・使用できるようになる。
ちなみにすべてのクラスは最大3段階(3サークル)まで同クラスの上位に移行可能で,同じスキルでも上位になるほどスキルレベルの上限が高くなる。3サークルより先は転職ツリーから基本クラスの名前が消えるので,別の上位クラスに転職することとなる。
プレイヤー自身による探索感を引き出しつつ,無用なストレスを排除した設計に
それでは,あらためてTree of Saviorをプレイした感想をまとめよう。まずストーリーに沿ったプレイでは,序盤から,それこそチュートリアルから頻繁にイベントバトルやボスバトルが発生する。ゲーム開始から2時間のソロプレイで,サブクエストを含めて6体のボスモンスターと遭遇し,イベントバトルも数回発生,さらに最初の転職まで可能と,盛りだくさんの内容が用意されていると言っていい。ボスに苦戦するようなら,パーティプレイを楽しむのもアリだ。
またストーリーの進行に伴う移動に関しては,昨今のMMORPGで一般的になっている目的地までの自動移動機能がないため,プレイヤー自身でフィールドを歩き回る感覚が強い。その一方で,クエストで目的を達成したあと,報告のために依頼者のNPCのところまではワープで戻れる機能は用意されており,同じ場所を何度も行ったり来たりする必要はない。
このあたりは,RPGにおける未知の領域を探索するという面白さやワクワク感を残しつつ,プレイヤーが受ける無用なストレスを上手に排除している印象を受けた。
そのほか,街に配置されているNPCを見ると,「コンパニオン」(ペット)システムなども用意されているようなので,今回のわずかなプレイ時間では,Tree of Saviorの魅力を一通り体験できたとは言いがたい。ただ,クラシカルな見た目に反して,アクション要素の盛り込まれた戦闘やプレイ補助機能などは“今風”にしっかり作られており,好感触だった。サービス開始がいつ頃になるのか気になるところだが,本格的な国内展開を楽しみに待ちたい。
「Tree of Savior」公式サイト
- 関連タイトル:
Tree of Savior Japan
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