プレイレポート
簡単操作でド派手なコンボアクションが楽しめる,オンラインアクションRPG「KRITIKA」を先行プレイ。家庭用ゲームのような見た目と操作感が特徴だ
ゲームの見た目やプレイフィールは家庭用ゲームに近い
特徴的な3種類の職業を紹介
「KRITIKA」は三人称視点のオンラインアクションRPGで,アクション性が非常に高いことが特徴だ。そのため戦闘はとてもハイテンポに進行するが,操作はいたってシンプルなものとなっている。プレイヤーは,マウスをクリックしているだけで多彩な攻撃が繰り出せ,数字キーを押すだけで,冷気で敵を凍らせたり,剣から衝撃波を放ったりといった派手なスキルが発動できるのだ。そのプレイフィールは,PC用のオンラインゲームというよりも,家庭用ゲームに近いだろう。
もう一つ特徴的なのが,個性的なアニメグラフィックスと多彩な演出の数々だろう。世界観も,機械と魔法が共存していて,巨大な金属のゴーレムにメカニカルな剣で立ち向かうといった,ライトノベルなどで描かれるファンタジー物に近い印象を受ける。そして,プレイアブルキャラクターのビジュアルにしても,ステージクリア時や超必殺技の演出などは,いい意味でこれまでの人気アクションゲームのエッセンスを取り入れているように感じられたのだ。
そんな,プレイアブルキャラクターについても紹介しておこう。本作には「戦士」「盗賊」「魔術師」といったキャラクターが登場する。プレイヤーは,この3種類の職業から一つを選択して遊ぶのだが,キャラクターのベースとなる容姿や性別は固定で,女性は盗賊のみとなっている。
キャラクター作成時に変更可能な部位は,「頭(髪型や色)」「顔」「上半身」「下半身」「手」「足」で,予め用意されたパーツを組み合わせていくタイプだ。それぞれのパーツは個性的で,肌や瞳の色も変更できるため,外見のバリエーションは意外と豊富。例えば盗賊の公式イラストはちょっと勝ち気なイメージの少女だが,パーツと色の組み合わせで,清楚な感じからワイルド風まで,幅広いキャラクタークリエイトができる。
戦士 | ||
盗賊 | ||
魔術師 |
さらに,キャラクターはレベル15まで育つと,さまざまな特性を持つ「2次職」に転職可能だ。面白いのは,ただ戦闘の特徴が変化するだけではなく,キャラクターの見た目の一部や性格(ボイスの口調など)も変化するという点だ。それぞれどう変化するかは,実際にプレイしたときに確認してほしい。ともあれ,ここでは各キャラクターの特徴を紹介していこう。
●戦士:豪快でパワフルな一撃を叩き込め!
(声:関智一)
【主な出演作品】
機動武闘伝Gガンダム(ドモン・カッシュ役)
PSYCHO-PASS(狡噛慎也役)
ペルソナ4(巽 完二役)
のだめカンタービレ(千秋真一役)
頭文字D(高橋啓介役)
ジャイアントキリング(達海猛役)
夜桜四重奏 -ハナノウタ- (比泉円神役)
はじめの一歩(宮田一郎役)
ほか多数
もともとは「護民騎士団」のエリートだったが,堕落していく騎士団に嫌気がさして出奔。強い相手を求めてさすらう無頼漢となった。
いわゆるパワータイプのキャラクターで,背中に背負った大剣と拳が武器。近距離のボディーブロー「短撃砲」で相手を浮かせ,剣から衝撃波を飛ばす「十刀裂斬」で追撃,体重を乗せて大剣を叩きつける「ダブルスラッシュ」でトドメを刺すといった連続技がこなせるなど,かなり派手に暴れ回る。
見た目どおり,体力や防御力が高く,多少のダメージをものともしないため,初心者向けのキャラクターだと感じられた。
レベル15になると,剣気でモンスターをかき集める「狂戦士」と,ガントレットの拳で重い一撃を叩き込む「爆魔」,そしてスピーディな剣技と距離を問わない戦いができる「魔剣士」に転職できる。
狂戦士 | ||
爆魔 | ||
魔剣士 |
●盗賊:スピードで相手を翻弄しろ!
(声:沢城みゆき)
【主な出演作品】
「ルパン三世」シリーズ(峰 不二子[3代目]役)
「化物語」「偽物語」(神原駿河役)
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(鈴原サクラ役)
ほか多数
過酷な環境で暮らす少数民族の一員。もともとは巫女だったが,家族を守るべく刺客となって戦う。
両手に握ったダガーに加え,手裏剣などの武器も使用する,スピード型のキャラクター。相手に「手裏剣」を投げつける攻撃や,踏み込んで一気に距離を詰めて出血効果を伴う攻撃を加える「瞬歩瞬殺」など,武器のリーチこそ短めだが,それを補うスキルを持つ。動きが速いため多彩な連続技を組み立てることが可能で,とにかく手数で押していくスタイルだ。
2次職はかなり個性的で,「暗殺者」は攻撃を受けたときに丸太を身代わりにする「忍法丸太幻影」や,相手を浮かせる手裏剣を投げる「忍法昇天手裏剣」などトリッキーな忍術を使用する。
「体術師」は接近戦に特化しており,体を大回転させて周囲の敵を巻き込む「ニャンニャン☆台風」や,相手をひっかいて強烈な猫パンチを繰り出す「ニャン光撃」といったスピーディな技を習得する。
「天狼主」は天狼「シルス」と共に戦う職業で,シルスが突進する「シルス!噛め!」,シルスが雷を落とす「シルス!百万ボルト!」と指示(スキル)を出しながら戦う。
体術師 | ||
天狼主 |
●魔術師:銃と魔法でスタイリッシュに戦うイケメン青年
(声:置鮎龍太郎)
【主な出演作品】
トリコ(トリコ役)
リコーダーとランドセル(宮川あつし役)
テニスの王子様(手塚国光役)
ほか多数
伝説の古代民族「コルディス」とのハーフ。魔術師だが拳銃やライフルを使う独特の戦闘スタイルを持ち,「つまらない相手に魔法を使うまでもない」と言い放つ。
通常攻撃は銃による遠隔攻撃で,さらに魔法が使えるという遠距離型キャラクターだ。距離をとった戦いは得意だが,体力や防御力が低めに設定されているため,相手の攻撃を受けると脆い部分がある。敵の飛び道具を警戒し,魔法で多くの相手を巻き込める位置取りを心がけ,それでも攻撃された時のために,いつでもステップ回避の心構えをしておく……と,かなりテクニカル。操作テクニックに加え,ポジショニングや立ち回りが重視される,明らかに上級者向けのキャラクターだ。
スキルも癖のあるものが多い。ボタンを押しているあいだ冷気を放ち,相手を凍傷状態(移動と攻撃速度を減少させる)にするが,その間は自分も動けなくなる「フロストブラスト」や,マウスで隕石の落下位置を指定する「メテオ」,触れた相手がダメージを受ける黒い渦を自らの周囲に生成し,渦をまとったまま移動や攻撃も可能となる「シュバルツジクロン」など,使いこなすのは難しそうだが,パーティプレイなどで,うまくハマれば強力な攻撃になりそうなスキルが揃っている。
2次職は,氷の魔法で相手を凍らせる「冷気術師」,影の術で相手を拘束して接近戦をしかける「影術師」,ブラックホールや隕石を召喚する「時空間術師」に転職できる。
冷気術 | ||
影術師 | ||
時空間術師 |
攻略性の高いアクションと,自由度の高いコンボシステム
本作のジャンルはオンラインアクションRPGだが,これまでの紹介のとおり,一般的なMMORPGと比べてアクションゲームに寄った内容になっている。多くのモンスターを相手に豪快かつハイテンポに戦えるのが特徴だが,モンスターは,ただ単に群れで迫ってくるだけではなく,それぞれが個性的な動きをして,配置もしっかりと考えられている。例えば,盾を持った敵が押し寄せてくる後ろで,障害物に隠れて狙撃兵がこちらを狙ってくるといった,力押しだけでは勝てないようなシチュエーションも用意されていたのだ。
物陰から狙う狙撃兵。銃のレーザーサイトで狙われていることが分かる。狙撃兵の頭上のバーは弾込めの状況を告知している |
手榴弾は放物線を描いて飛んできて,地面に触れると爆発する |
テストプレイの範囲では,ボスは人間タイプのものが多かったのだが,攻撃モーションがしっかりと見られるので,次に出る技が分かるようになっていた。慣れてくると,ボスのモーションを見て,攻撃を回避してから反撃をたたき込むような,攻略性の高いプレイを楽しめる。
そして,テストプレイ中にとにかく楽しかったのが,通常攻撃とスキルを組み合わせての連続技(コンボ)だ。
通常攻撃はスキルでキャンセルでき,スキルはさらに別のスキルにつなぐことができる。そのため,コンボの自由度はかなり高い作りになっている。決まったルートだけではなく,アドリブでコンボをつなげていくことが可能だ。
また,一部のスキルは追加入力で攻撃が変化するものもある。例えば,盗賊の「半月蹴り」なら,技がヒットしたときにスキルのキーをもう一度押せば,自動で空中に飛び上がって追撃してくれる。これによって,簡単入力で派手なコンボを繰り出すことができるのだ。
こう書くとややこしそうに思えるが,代表的なコンボに関してはゲーム中のチュートリアルでも教えてくれる。また,操作を練習できる「義勇軍訓練場」も存在し,この施設がとにかく充実しているのだ。例えば,必殺技に使うためのゲージが無限なのはもちろん,練習用のダミー人形は雑魚とボスを想定して,SMLの3サイズが選択できる。さらに,ワンキーでプレイヤーとダミー人形の位置関係を初期状態に戻せるなど,格闘ゲームの練習モードのような感覚でコンボの練習に取り組める。
戦士の浮かせ技「短撃砲」。様々なコンボの起点となる |
「義勇軍訓練場」は格闘ゲームの練習モード並みに充実している |
さらにスキルの中には,発動すると画面が切り替わって専用演出が入るものも存在している。カメラアングルが変化し,キャラクターが画面内を縦横無尽に動き回って技を決めるというもので,格闘ゲームのコンボの演出を想像してもらうと分かりやすいかもしれない。コンボの最後を,こうした大技で締めくくると,かなりの爽快感だ。
そのほか,操作を支援するシステムも用意されている。魔術師の「メテオ」など,本来はマウスで発動地点を指定しないといけないスキルも,「スマートキャスティング」のオプションをONにしておけば,近くにいる相手に自動で照準を合わせてくれるのだ。
以上のように,トゥーン調のグラフィックスやアニメ的なキャラクターデザイン,そしてアクション性の高い戦闘と,コンシューマゲームを楽しむプレイヤーにも受けそうな材料がしっかりと揃った本作。今後,どのようなサービス展開が行われるのか気になるところだ。
差し当たっては,11月14日〜11月18日というスケジュールでクローズドβテストが予定されている。現在もクローズドβテスターの募集が行われているので,本稿を読んで興味を持った人は,下のリンクボタンからテスターに応募しよう。
「KRITIKA」クローズβテスター募集に4Gamer枠で応募する
※スマートフォンやタブレットからも応募可能※募集要項詳細は「こちら」
「KRITIKA」公式サイト
- 関連タイトル:
KRITIKA
- この記事のURL:
(C)ALL-M Co.,Ltd. All rights reserved.
(C)GameOn Co., Ltd. All rights reserved.