プレイレポート
[TGS 2011]「お姉チャンバラZ 〜カグラ〜」プレイレポート。グラフィックスやアクション,ゲーム全体から受ける気持ちよさが格段に向上したシリーズ最新作
SIMPLE2000シリーズの1本として発売されて以来,マルチプラットフォームに展開を続けて世界観を広げてきた「お姉チャンバラ」シリーズの最新作であり,ディースリーがシリーズの“新章”と称する本作は一体どのような作品なのか,実際にプレイして得た感触と共にお伝えしていこう。
「お姉チャンバラ」の“新章”がスタート
2004年に発売された「お姉チャンバラ」は,異様な装いの美女が華麗かつ大胆にゾンビをぶった切っていくアクションゲーム。この特徴はシリーズとおして変わることなく本作まで続いている。
前作まではテンガリーハットと水着が特徴の美女剣士「彩」(あや)と,シリーズの途中から登場してレギュラーキャラクターとなった制服少女「咲」(さき)の姉妹が物語の中枢にいた。しかし本作では,この姉妹はなんと敵キャラクターとして登場する。
では,今回主人公になるのは誰かと言うと,「神楽」(かぐら)と「沙亜也(さあや)」という美人姉妹。実はこの姉妹も,神楽はテンガリーハット&水着美女で,沙亜也は制服の美少女というシリーズ伝統の設定に則っている。
そして,この神楽/沙亜也と彩/咲姉妹の対決が,本作の一つの見どころとなるわけである。
ザクザクッとゾンビをぶった切る気持ち良さ
神楽・沙亜也にはそれぞれ得意武器が2種類ずつ用意されている。神楽は双刀(黒蜂・改という名前らしい)と,ワイヤーによって伸縮が自在になっている特殊なダガー(ハイドラ・ブレイド)。
一方の沙亜也はチェーンソー(ジェイソン)と,投げ技も可能なナックル(オウガバンド)だ。このほかに,二人は簡単な遠距離攻撃も持つが,メインはこれら2種類ずつの近接武器となる。
TGS 2011のデモ版では神楽のみ使用可能だったので,ここからは神楽でのプレイフィールをお伝えしていこう。
神楽は素早い剣戟と,ダガーによる広範囲の“薙ぎ”が魅力のキャラ。二つの武器を切り替えながら,通常攻撃と強攻撃を混ぜてコンボをしていくだけでも十分楽しいのだが,これに打撃感の良さと,CERO Z作品らしい血の吹き出る演出や,部位欠損表現などが相まって,アクションゲームとしてかなり気持ちいい仕上がりになっている。
通常攻撃をただ連打しても気持ちいいが,左スティックを回転させながら攻撃する“足薙ぎ攻撃”など,多彩なアクションが楽しめるのも嬉しい |
リロードは,通常時に行うと,武器にこびり付いた血を1回ですべて払えるが,行動中は大きな隙が生まれてしまう。しかしコンボ中に挟むことで,隙をあまり見せずに少量の血を落とせるので,状況次第で使い分けるのが最善だ。
ちなみに,コンボ中にリロード動作を挟むと,非常にスタイリッシュに立ち回れる。ザクザクッとゾンビを切ったらスッと血をぬぐい,また切りかかる。この動作から生まれるテンポの良さが「あ,俺うまいかも」と思わせてくれるのも,本作を好きになれるポイントかもしれない。
また神楽は,自身の体に血を浴び続けると,暴走モードのようなものが発動する。このときは攻撃力が2倍になるほか,移動速度上昇などの効果が得られる。発動中はHPが徐々に減少していくのが欠点だが,神楽はHPを自分で回復する術を持っている(上限はあるが)ので,これを使って上手く立ち回りたい。
さらに,シリーズ経験者はご存じかもしれないが,本作には“連撃”を繋げていくという高度な楽しみ方も用意されている。これはコンボのHIT数とは別に,タイミング良く攻撃をつなげていくことで連撃数が上昇し,それに伴って攻撃力が増加していくというもの。
このタイミングというのがかなりシビアで,そのせいか,ついついコンボを繋げようと夢中になってしまうのだ。狙いどおりり繋げられるようになるには,TGS 2011の開催期間を全部費やすはめになりそうだったので諦めたが,製品版ではぜひチャレンジしたい楽しみ方の一つである。
ブース担当者によれば,製品版ではリアルタイムに神楽と沙亜也を切り替えながら戦えるようになるという。沙亜也は神楽と違い,鈍器系の打撃感が味わえるキャラクターとのことなので,彼女の活躍にも大いに期待したい。
今回の試遊で,「お姉チャンバラ」シリーズの新章となる本作が,グラフィックスやアクションの気持ち良さの向上によって正当に進化している印象を受けた。今後,徐々に新要素の情報が解禁されていくようなので,続報も楽しみにしておこう。
- 関連タイトル:
お姉チャンバラZ 〜カグラ〜
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