プレイレポート
魔王の無慈悲な言葉と熱いBGMにしびれる。PS Vita「地獄の軍団」のインプレッションを掲載
魔王様にも答えてもらった「地獄の軍団」インタビュー
「地獄の軍団」公式サイト
本作は,プレイヤーが“魔王”になって,最大100体のゴブリン軍団に指示を出し,魔神を駆逐しながら地獄の制覇を目指すという作品だ。襲いくる魔神に向けて,ひたすらゴブリンに攻撃させるのだが,魔王は基本的に指示を出すだけ。魔王が敵の攻撃によって生命力を失うと,ゲームオーバーになってしまい,ワールドマップに戻されてしまう。
戦いの要となるゴブリンは,ゲーム開始当初は戦士のみ30体を引き連れて戦うことになるが,ステージを進めていくと最大数は増え,さらに槍兵,魔法使いなども連れて行けるようになる。
小さな敵以外は倒したときに,身体の一部を残すので,ゴブリンに食わせ……もとい解体させて,素材にしよう。手に入れた素材は,ステージ選択時に“錬金”でアイテムの生産に利用できる。
ただしゴブリンは,敵の攻撃であっという間に瀕死になるので,それを回収しながら戦わなければならない。ゴブリンを失う=攻撃手段が奪われるということになるわけで,(主に魔王が)ゴブリンの命を割りと粗末に扱っている一方で,ゴブリンの生死がゲーム攻略を左右するというのは面白いところだ。
ここで,序盤で使える戦士と槍兵について,特徴を紹介しておこう。
戦士は,敵に飛び付いてチクチクと攻撃するのだが,単体の攻撃力は大したことはないようだ。しかし,大量のゴブリンを張り付かせることで,一斉攻撃(○ボタン)が可能になり,さらに発動(○ボタン)させることで大ダメージを敵に与えられる。とくに,一斉攻撃は大きなオーバーキル(数値が大きいほどクリア時の評価ポイントが高くなる。評価が高いほど報酬は当然よくなる)が狙いやすいので,ほかの敵に襲われない状態であれば,できるだけ多くの戦士を張り付かせて一斉攻撃を仕掛けたいところだ。
なお,陣形を組むことでより素早く張り付かせられるが,戦士の場合,陣形を組んでいるときは移動が不可能になる。
一方の槍兵は,攻撃範囲は戦士に比べて狭いが,その分,直線的にやや遠くに向かって攻撃できる。また,陣形を組んで攻撃することで,槍兵全員が突撃して大ダメージを与えらえるという特徴を持っている。さらに,陣形を組んだままの移動も可能なので,トラップに囲まれた狭い場所で,移動中にゴブリンが巻き込まれないようにひと塊にしておくのにも便利だ。
ただし,陣形での攻撃は直線方向のみなうえ,戻ってくるまでに多少の時間が掛かるため,突撃後に周囲が手薄になる可能性があるので注意したい。
このほか,マップ上には炎や電撃のトラップが設置されているので,敵ばかりではなくこちらにも注意が必要だ。とくに電撃のトラップはゴブリンが触れるとあっという間に黒焦げになり,少なくとも序盤では回収できないまま昇天(?)してしまうようだ。犠牲が少なくなるように,攻撃方法をうまく考えよう。
なおステージの途中には,ゴブリンが捕らえられた檻があり,所有しているジュエル1個と引き替えにゴブリンの補給が可能だ。
本作のBGMは,メタルバンドによるものだが,その音楽が何とも本作の世界観に合っているのが印象的だ。また,そんなBGMと相まってか,思った以上にスピーディにゲームが展開していくように感じた。激しい曲と魔王の無慈悲な言葉にしびれる。そんなゲームかもしれない。
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