MMORPG「BLESS」がいよいよオープンサービス。新種族と新職業の12月実装も発表された「BLESSスペシャルイベント〜開戦前夜〜」をレポート

　ゲームオンは本日（2017年11月2日）15：00に，新作MMORPG「BLESS」のオープンサービスを開始する。それを記念して11月1日に「BLESSスペシャルイベント〜開戦前夜〜」が，東京・六本木のニコファーレにて開催した。


　イベントでは，BLESS日本運営プロデューサーの箕川 学氏と豪華ゲストにより，「BLESS」の魅力が紹介されたほか，12月のアップデート情報などが明らかになっている。本稿では，このイベントの模様をレポートしよう。

会場は，高スペックPCでBLESSを試遊できるコーナーが開設された。抽選で選ばれた30人のBLESSファンがその感触を確かめたり，スタッフに質問したりしていた

上白石萌音さんが出演するBLESSのテレビCMを初公開

　イベントの冒頭では，MCの丸山 周氏と箕川氏がBLESSの魅力を紹介した。

MCを務めた丸山 周さん（上）と，BLESS 日本運営プロデューサーの箕川 学氏

　箕川氏は，BLESSには「勢力ごとに語られる壮大なストーリー」「緻密なグラフィックス」「大迫力のバトルシーン」「ハンス・ジマー氏が手がけるBGM」といった4つの魅力があると説明。


　ここで丸山氏から「先日行われたCBT2の反響はどうでしたか」という質問が投げかけられると，箕川氏は「手厳しいご意見から，サービス開始はまだかという嬉しいご意見まで，いろいろなご意見を頂けるほど盛り上がりました」と返答した。

BLESSをさらに盛り上げるためのCMを制作したことが発表された。声優や俳優として活躍中の上白石萌音さんが出演するCMをはじめ，全部で6本制作。会場では3本が公開された。これらのCMは11月2日から，東京MXTVとYouTubeで公開される予定

　CM公開後，出演した上白石さんから「CMでは正義について悩み葛藤する女の子を演じさせてもらいました。格好良くて素敵な映像になっています。皆さんにBLESSを楽しんでもらえたら嬉しいです」と，サービス開始を待つファンへ向けてビデオメッセージが公開された。


　続いて，運営スタッフの中村直樹氏から，より深いBLESSの魅力が語られることとなった。

BLESS 運営スタッフ中村直樹氏

　最初に中村氏は，CBTに参加したプレイヤーから寄せられた，プレイヤー視点のBLESSの魅力を紹介した。


　もっとも多くのプレイヤーから寄せられたのは，グラフィックスの美しさだという。その一例として，2勢力の首都の実機画像が紹介された。

右はハイロンの首都ヒエラコン，左はユニオンの首都スペチア。スペチアは通常では撮影できないアングルでのSSだが，画像は実機でのものだ

　2番めに多く寄せられたのは，重厚な物語が展開する，充実した大人なストーリー。そして3番めの意見として，ゲーム内に登場するほとんどのモンスターがペットとしてテイミングできることが，多くのファンに支持されたとのことだ。丸山氏が「ペットは一緒に戦ってくれるの？」というコメントを読み上げると，「現時点ではできない。プレイヤーさんからの要望が多ければ，もしかしたら……」と箕川氏は含みを持たせる返答をした。

こちらは5月に実施されたCBTの様子。馬や狼，さらには悪魔など，さまざまなモンスターをテイムしたプレイヤー達が一堂に会したSSだ

さらに，BLESS開発スタッフからの推しポイントも。経済/成長デザイナーのベク・ジンウ氏はケルタノン闘技場，アイテムデザイナーのジャン・ジョンオン氏は強化した武器のグラフィックス，旅の友デザイナーのリュ・チュンギュ氏は，ペットにできる昆虫達をアピール

CBT2で中村氏がコッソリ撮影したケルタノン闘技場でのPvPの様子。派手で強力なスキルを打ち合い，勝負が決まったところのようだ

こちらはペットにした昆虫達をまとめた1枚。筆者もCBT2では騎乗ペットとして昆虫のエメラルドワームを愛用していたので，昆虫を推す気持ちがちょっと分かる

　そして中村氏は，運営スタッフの推しポイントとして「ストーリーを彩るNPCの声をあてた声優達」を挙げ，主要NPCのキャスト陣を初公開した。


　すべての推しポイントを紹介したあと，中村氏は箕川氏へのサプライズとして有楽町で行った一般の人へのBLESS街頭インタビューの映像を紹介した。嬉しそうに映像を見始めた箕川氏だったが，登場した一般人が，“すべてどこかで見た顔”ばかりで苦笑を隠せず，また会場からも笑いがわき起こった。

一般人……？

レオニ・アードラーとエルリオーネ・リリアンテスに扮したコンパニオンさんもステージに登場。どちらの衣装も完成度が高く，セクシーな姿で会場を魅了した

BLESS応援アンバサダーとして，レイザーラモンRGさん（左）と橋本マナミさん（右）が登場。レイザーラモンRGさんは，MMORPGあるあるを歌い上げて会場を盛り上げる。橋本さんは自分とBLESSにつながるところとして「BLESSは動物を手なずけることを『テイムする』とのことですが，私も世の男性を手なずけたいです」とコメントした

「ゲーム内でもかなりのイケメンが登場します」と，箕川氏が6名を紹介……する予定だったが，中村氏が裏から手を回したようで，スライドには「マナブ ミノカワ」を含めた7名になっていた

レイザーラモンRGさんと橋本さんによる，テイミング勝負。（物理的な操作妨害もあり）僅差で負けてしまったレイザーラモンRGさんは，身体を張った一発ギャグで会場を大いに盛り上げた

12月のアップデートで新種族のマスク，新職業のレンジャーが実装

　レイザーラモンRGさんの一発ギャグで盛り上がったところで，箕川氏はBLESSの最新情報を公開した。
　まずサービス開始と同時に「BLESS BIG BONUSキャンペーン」が実施されることが発表された。このキャンペーンでは，ハイスペックPCやゲーム内アイテムのほか，100万円相当の純金製メダルがプレゼントされる。このほかにキャラメイクコンテンストの実施も予定しているとのことで，詳細については後日発表されるという。

BLESSが快適にプレイできる推奨PCのほか，ディスプレイ，デバイスといった推奨周辺機器が発売される。これらの推奨PCや推奨周辺機器とのキャンペーンも予定されているとのことだ

　そして箕川氏は，12月に予定しているアップデートで新種族のマスクと，新職業のレンジャーを実装することを明らかにした。さらに新コンテンツとして「首都争奪戦」の実装も発表された。首都争奪戦は，同勢力内のギルド同士によるPvPで，参加人数は最大で840人とかなり規模の大きな戦いが繰り広げられることになりそうだ。


　これらは12月のアップデートで追加されるコンテンツのほんの一部で，このほかにもまだまだコンテンツが用意されているという。続報に期待したい。

左端のコンパニオンさんから，ゲームオン 取締役 文 智秀氏，ゲームオン 代表取締役社長 李 相燁氏，レイザーラモンRGさん，橋本マナミさん，NEOWIZ BLESS STUDIO CEO 李 起源氏，NEOWIZ BLESS STUDIO CCO 李 長澈氏

　イベントのあと，箕川氏らへのメディア合同インタビューが行われたので，その模様をお届けしよう。


――オープンサービスを明日に控えた前夜祭ともいえるイベントでしたが，このステージに立った感想をお願いします。

中村直樹氏（以下，中村氏）：
　（配信の）コメントを見つつ進行していきましたが，コンテンツ紹介のときの反応が大きかったので，今後の生放送でもお楽しみの要素を交えつつ，ゲーム情報をたくさん紹介していきたいと思いました。BLESSに対する期待の高まりが感じられるイベントでした。

NEOWIZ BLESS STUDIO CCO 李 長澈氏（以下，李氏）：
　皆さん初めまして。NEOWIZ BLESS STUDIO CCO 李 長澈と申します。このイベントの開催に関わってくれた関係者すべてに感謝します。とくにRPGのサービスに強みのあるゲームオンでBLESSをサービスできることは非常に嬉しいですし，感謝しています。
　ゲームオンはいつも最善を尽くしてくれて，弊社も最善を尽くしてゲームを制作しています。ユーザーから見れば不足している部分もあるでしょうから，開発のリーダーとして，ユーザーの意見に常に耳を傾けて，これからも開発を進めていきたいと思います。明日（11月2日）からいよいよ開始となります。何卒よろしくお願い致します。

箕川学氏（以下，箕川氏）：
　今日の放送中も，過去の放送も，手厳しい意見をいただくことも多いんですが，裏返せばそれだけ期待されているのだと僕らは受け止めています。まだまだ足りない部分は多々あると思います。それは僕らも開発元も認識してますので，今後，そこを改善して必ず皆さんが楽しめるタイトルにしたいと思っていますので，よろしくお願いします。

――明日からのサービスへ向けての抱負はありますでしょうか。

箕川氏：
　ギリギリまで開発，ギリギリまでデバッグなどギリギリの作業を行ってきましたが，僕らも開発元も最善を尽くしたつもりです。皆さんに絶対楽しんでもらえるような状態で，イベントやキャンペーンも揃えています。まずはオープンサービスを絶対に成功させたいと思っています。

中村氏：
　僕も準備期間を長くやってきましたので，非常に感慨深いものがあります。ここがゴールではなく，やはりスタートだと思っています。プレイヤーの皆さんが満足できるサービス，楽しんでもらえるサービスを届けられるよう頑張っていきたいと思います。

李氏：
　2017年は日本サービスのために，開発元もすべての準備を尽くしてまいりました。オープンの1週間前にはすべての準備が終わっていると思っていたのですけど，徹夜続きで実は昨日もゲームオンに新しいビルドを渡すという緊迫したスケジュールでした。現在，6か月分のアップデート計画を立てていて，3か月分に関しては具体的な提供できるところにまできていますので，期待してください。

――本日発表された12月のアップデートは，すべてまとめて実装されるのでしょうか。それとも段階的に導入されるのでしょうか。

箕川氏：
　今の予定では一気に入ります。発表した内容に加えて，さらにほかのコンテンツも導入予定です。

――12月のいつ頃になりそうですか。

箕川氏：
　詳しい日程はまだ未定です。なるべく早い段階で実装したいと考えています。

――12月にレンジャーが実装されるとのことですが，BLESSにはほかにも未実装の職業がいくつかあったと思います。その中からレンジャーを選んだの理由はなぜでしょうか。

中村氏：
　職業のバランスです。メイジという遠距離魔法攻撃の職業はありますが，遠距離物理攻撃がまだないというのが理由になります。

李氏：
　レンジャーは，BLESSで初めて作った職業の1つです。RPGで一般的な職業でもありますし，攻撃面もバフ面でも役に立つクラスとなっています。

――BLESSは日本でのサービスを意識して開発しているとのことですが，とくに日本を意識している面はどこでしょうか。

李氏：
　日本のために準備したところは，ローカライゼーションで音声に関するものです。セリフを伝えるためには単純に読み上げるのではなくて，感情表現が非常に大事だと思いましたので，韓国でサービスしたときに比べて感情表現を追加しています。それによって微妙な感情を伝えることができたのではないかと思います。
　また12月に実装される新種族のマスクには，可愛らしい追加要素を考えていますのでご期待ください。

――本日はありがとうございました。

「BLESS」公式サイト