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かつてない規模の合体ヒーローアクション! 「The Wonderful 101」先行プレイレポート
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印刷2013/08/10 00:30

プレイレポート

かつてない規模の合体ヒーローアクション! 「The Wonderful 101」先行プレイレポート

 任天堂は2013年8月24日(土),Wii U用ソフト「The Wonderful 101」を発売する。本作は,宇宙より襲来した侵略者から地球を守るべく立ち上がった,100人のヒーローからなる特務戦闘兵団,「ワンダフル・ワンダブルオー」の戦いを描いたアクションゲームだ。

画像集#001のサムネイル/かつてない規模の合体ヒーローアクション! 「The Wonderful 101」先行プレイレポート

 プレイヤーがWii U GamePadに特定の図形を描くと,ヒーロー達はさまざまな形態へと合体し,敵に強力な一撃を繰り出したり,新たな道を切り拓いたりできる「ユナイト・モーフ」というユニークなシステムを搭載しているのが,本作最大の特徴となっている。
 なお,開発を担当するのは「ベヨネッタ」や「メタルギアライジング リベンジェンス」など,ダイナミックなアクションゲームで定評のあるプラチナゲームズ。ディレクターを神谷英樹氏,プロデューサーを稲葉敦志氏が務めているという点でも,ゲームファンの注目を集めている。

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 今回4Gamerは,発売に先駆けて本作を体験する機会に恵まれた。本稿ではそのプレイレポートをお届けしていくので,「どんなゲームなんだろう?」と気になっている人,とくにアクションゲームファンは,ぜひチェックしてほしい。

「The Wonderful 101」公式サイト



ヒーロー最大の武器は団結=ユナイト

コンセプトを“体現”したシステム


画像集#039のサムネイル/かつてない規模の合体ヒーローアクション! 「The Wonderful 101」先行プレイレポート
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画像集#041のサムネイル/かつてない規模の合体ヒーローアクション! 「The Wonderful 101」先行プレイレポート
 地球上総戦力のほぼ10倍という圧倒的戦力を持つ侵略者,「ゲスジャーク星団連合無敵艦隊」。個人では決して太刀打ちできない強大な敵に対し,総勢100人のヒーロー達が心と身体を一つにし,“団結”を武器に立ち向かうというのが,本作のコンセプトだ。
 それを体現しているのが,冒頭でも軽く説明したユナイト・モーフという独特のシステム。本作のヒーロー達は合体することで自らを巨大な武器とし,敵を蹴散らしていく。
 使用できるユナイト・モーフはヒーローによって異なり,例えばワンダ・レッドならばWii U GamePadのタッチパネルに指で円を描くか,Rスティックで円を描くかのように操作することで巨大な拳を作り出す「ユナイト・ハンド」,ワンダ・ブルーならば同じくタッチパネルかRスティックで直線を描いて巨大な剣を作り出す「ユナイト・ソード」が発動するのだ。

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 ヒーローは,ストーリー進行で自動的に仲間に加わってくる主役級の数名を除き,ステージ上の至るところで見つけることができる。彼らはタッチパネルかRスティックで丸く囲むような操作をすることで,チームに合流してくれる。
 それぞれ個別に国籍や普段の職業,ヒーローとしての能力などが設定されており,ビジュアルも正統派のカッコイイものから,「なんでそれをモチーフにしちゃったの!?」というものまで,非常に個性豊かだ。
 なお,一度仲間に加えれば,以降のステージや繰り返しプレイをするときなどには,最初からチームに加わってくれているので,戦力として頼れるのはもちろん,コレクションしていく楽しみも大きい。

画像集#023のサムネイル/かつてない規模の合体ヒーローアクション! 「The Wonderful 101」先行プレイレポート
主人公格のワンダ・レッドやワンダ・ブルーだけでなく,その他大勢のヒーローまでリーダーに据えることができる。使用できるユナイト・モーフはタイプごとに共通だが,100人もの中からお気に入りのヒーローを選んで活躍させることができるのは嬉しい
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 また,ステージ上で助けを求めている一般市民も同様に丸く囲めば救出することができるのだが,その際に彼らは一時的に特殊能力を与えられ,大人から子供まで即席のヒーローとしてチームに組み込まれる。正式なヒーローだけでなく,1ステージで大量に確保できる彼らをしっかり助けておくことも,ステージを進行するうえで重要だ。

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 あくまで即席ヒーローなので,ステージクリア後には解散してしまうのだが,道中でなるべく多くの市民を救出しながら戦力を増強していくのが本作のキモとなっている。
 なぜなら,引き連れている仲間が多ければ多くなるほどに巨大な図形を描くことが可能となり,それに比例してユナイト・モーフも強大になっていくからだ。

画像集#008のサムネイル/かつてない規模の合体ヒーローアクション! 「The Wonderful 101」先行プレイレポート
ユナイト・モーフは使い続けることで経験値が溜まっていき,新たな攻撃スキルを獲得できる
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攻撃手段はユナイト・モーフだけではない。チーム全体で体当たりしたり,隊員を敵によじ登らせることで動きを封じたりもできる
ユナイト・モーフは戦闘で使用する以外にも,ハシゴや橋になったり,グライダーに合体して空を飛んだりと非常に応用性の高い能力だ
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調合では回復アイテムや,非常に強力な攻撃アイテムを作り出すことも可能。「ここぞ」という時の切り札として使える
画像集#012のサムネイル/かつてない規模の合体ヒーローアクション! 「The Wonderful 101」先行プレイレポート
 さらに,インターミッション時などに利用できる「ワンダフルマート」では,ステージ内で集めた「O・パーツ」を使って新たなユナイト・モーフやスキル,スロットに装備するだけで能力が上昇するカスタム ブロックや,アイテムなどを購入可能。
 そのほかにも,ゲーム中のステータス画面にはO・パーツと同じようにステージ内で入手できる「スペースピーマン」「スペースキャロット」といった素材で消費アイテムを作り出す,「調合」機能も存在する。


テンポ良くストレスフリーなゲーム進行

攻略への熱中度が高く,止め時を見失う


画像集#028のサムネイル/かつてない規模の合体ヒーローアクション! 「The Wonderful 101」先行プレイレポート
 本作のステージはいくつもの細かなミッションで構成されており,それぞれ達成するごとに評価画面が表示される。それらの蓄積によって,最終的にステージ単位の評価が行われるという仕組みだ。
 本作ディレクターの神谷氏が手掛けたタイトル,「ベヨネッタ」をプレイしたことのある人ならイメージしやすいと思うが,かなりテンポ良くゲームが進行していくために,止め時が見つからず延々とプレイを続けてしまう。今回の先行体験でも,筆者は体験部屋に5時間居座り,ノンストップで本作を遊び続けてしまった。
 カートゥーン風のポップなビジュアルから,本作にライトなイメージを抱いている人も多いと思うのだが,実際はかなり歯応えのある難度で,ナメてかかると痛い目を見る。
 難敵やボスの攻略法が親切にチュートリアルで説明されるなんて甘いことはなく,何度もゲームオーバーを繰り返しながら攻撃パターンや攻略法を探っていくゲームだ。その分,敵の弱点や対処法を見つけ出した時の「してやったり」感は非常に大きく,それがまたプレイヤーを本作に熱中させるスパイスとしてうまく機能している。

ステージ上でヒーロー達が建物に入ると,Wii U GamePadに三人称のビハインド視点で彼らの様子が描かれる。その状態で操作し,扉を開ける術を探すなどといったギミックも用意されている
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死んでも即座にコンティニューでき,その場で復活するため,まったくストレスがない。これがまた,プレイヤーの“止め時”を見失わせるのだ
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大迫力のボス戦。ギミックも豊富で,とあるステージにはシューティングゲームのように飛空艇を操作しながら敵を追撃する場面なども存在する
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ダイナミックな展開を見せる戦いに,プレイヤーは息をつくヒマもない。QTE(クイックタイムイベント)が挿入されるシーンも多いのだが,演出が秀逸で受付時間も割と長いためストレスにはならない
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画像集#029のサムネイル/かつてない規模の合体ヒーローアクション! 「The Wonderful 101」先行プレイレポート
 なお,これは筆者がプレイしたときに強く感じた点なのだが,敵の攻撃を弾き返せる「ユナイト・ガッツ」と,敵の攻撃を回避する「ユナイト・スプリング」は,なるべく序盤にワンダフルマートで購入することをオススメしたい。なぜかというと,この二つのユナイト・モーフを使えるのと使えないのとでは,ゲームの難度そのものが大きく変わってくるからだ。
 本作には,的確かつ強力な攻撃を仕掛けてくる敵が多く,回避手段がないままでは,かなり苦しい戦いを強いられることになる。とりわけボス戦においては,上記二つのユナイト・モーフが攻略の要となることも少なくない。というか,持っていないとぶっちゃけ「縛りプレイ」に近い状態となる。
 こんなにも重要なスキルが任意取得だというのは少々イジワルにも感じるが,恐らくこれも「プレイヤーに攻略法を探らせる」というゲーム性の表れなのだろう。……だとすれば,これってネタバレ?

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巨大なプリンに変形するという美味しそうなビジュアルにもかかわらず,ユナイト・モーフの中でも有用性がピカイチのユナイト・ガッツ。ダメージを無効化するだけでなく,砲弾を跳ね返したり,体当たりしてきた敵を吹っ飛ばして転倒させたりすることが可能だ。ただし,一部はじき返せない攻撃もあるので過信は禁物
画像集#031のサムネイル/かつてない規模の合体ヒーローアクション! 「The Wonderful 101」先行プレイレポート
ユナイト・ガッツではじき返せない攻撃には,ユナイト・スプリングが有効。発動中の無敵時間が長く,ボスの強力な攻撃も華麗に回避できる。連続使用も可能だが,エネルギーの消費が大きいので乱用は避けたい

 とはいえ,以上はあくまで筆者が難度「ノーマル」でプレイしたときの印象だ。初期状態では,ほかに「イージー」と「ベリー イージー」があり,ベリー イージーに至っては,最初からオートガードを行なってくれるカスタムブロックを所持しているので,難度は大幅に低下している。
 なお,難度はインターミッション時にいつでも変更可能なので,とりあえずは本来の歯応えを味わえるノーマルで開始してみて,厳しいようなら下げるというプレイスタイルをオススメしたい。なお,一度クリアしたステージは自由に再挑戦が可能。隠れたヒーローを探したり,最高評価のピュア・プラチナ獲得を目指したり……といったやりこみプレイを楽しめる。

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 最後に,オマケ要素としてローカルで最大5人までのマルチプレイに対応しているという点にも注目しておきたい。これはストーリーモードからは切り分けられており,それぞれが自分のヒーローチームを率いて獲得スコアを競い合うという内容だ。
 純粋にパーティゲームとしてワイワイ遊べる作りになっているが,難度「ハード」のステージは真面目に攻略しようと思うと高いチームワークを要求されるだろう。


とにかく実際にプレイしてもらうのが一番

好きな人はとことん好きになるタイトル


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 ここまで書いておいてアレだが,ハッキリ言ってこのゲームの魅力を文章で伝え切るのは相当難しい。なんとなく「こんなゲームですよ」という薄皮の部分は説明できたと思うのだが,本作はシナリオやキャラクターのセリフ回し,ダイナミックな演出,そしてゲーム性などのすべての要素が絶妙に引き立て合った結果,独自の魅力を確立している。こればっかりは,野暮な説明を続けるよりも実際に遊んでみることが,最も手っ取り早く理解する方法だろう。
 あえてもう少し語らせてもらうならば,ポップなビジュアルから,本作に「キッズ向けじゃないか?」という印象を持つのは,余りにもったいないということ。登場するヒーローは一癖も二癖もある奴ばかりで,意外と毒の効いたユーモアが多分に含まれている。
 また,カートゥーン風の世界観かと思いきや,往年の特撮ヒーローものへのオマージュが豊富に盛り込まれているなど,大人でも……いや,大人だからこそニヤニヤしてしまう場面が非常に多いのだ。

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 現在,体験版がWii Uのニンテンドーeショップで配信されているので,本稿で少しでも興味がわいたなら,とにかくまずは触ってみてほしい。プレイヤーを引き込む“フック”が豊富に用意されており,好きな人はとことん好きになる,The Wonderful 101はそんなゲームだ。

画像集#050のサムネイル/かつてない規模の合体ヒーローアクション! 「The Wonderful 101」先行プレイレポート

「The Wonderful 101」公式サイト

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The Wonderful 101
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