プレイレポート
「黒い砂漠」22番目の新クラス「セージ」プレイレポート。時間と空間を制御するテクニカルな上級者向けの遠距離魔法クラスだ
今回,その実装に先立ってセージに触れたので,プレイフィールをお届けしよう。なお,プレイできたのはまだ調整段階のもので,スクリーンショットにあるアイテム名やスキル名などは,実装時と異なる場合があるので,あらかじめご了承を。
古代より目覚めし万能の天才「セージ」
中〜遠距離攻撃が得意なテクニカルなクラス
「セージ」は,金属製のヘッドギアに赤いマント,胸元に謎の立方体「カイヴ」を身につけており,その姿はまるでアメコミのヒーローのように見える。
セージはこれまでのキャラクター達とは違い,本作のキーである「闇の精霊」に深く関わりのあるキャラクターだ。というのも,彼自身が古代人の最後の生き残りで,いち早く闇の精霊の存在と,その危険性に気づいた人物なのだ。
彼は,闇の精霊の脅威から人々を守ろうと働きかけたものの,人々を扇動した罪で投獄されてしまう。そこで,やがて訪れるであろう闇の精霊との戦いに備え自らの封印を決意するのだが,闇の精霊による災厄のときに彼は現れず,さらに時間が経った現代に封印が解かれ復活する――というバックストーリーを持っている。
セージと闇の精霊との関わりは,今後の黒い砂漠で明かされていくとのことなので,楽しみに待ちたいところだ。
占星術をはじめ,さまざまな分野で才能を発揮したセージは,その武器も独特だ。メイン武器は胸元の立方体「カイヴ」で,これを媒介に時間と空間を制御し,「アトル」の力を召喚するなど,ウィッチやウィザードとは異なる特異な魔法で戦う。サブ武器はタリスマンで,ソーサレスの装備と同じものだ。
得意な戦闘スタイルは,射程の長い攻撃スキルを活かせる中〜遠距離戦だ。移動スピードや回避などの機動力は低めだが,スキルの多くが範囲攻撃で殲滅力が高い。ただ,射程や射角が独特で慣れを必要とするクラスでもある。その代表的なスキルを紹介していこう。
●アトルの荊
●アトルの膺懲(ようちょう)
●空間閉鎖
●亀裂の束縛
●空虚の関門
●アトルの印章
●虚像圧縮
●形象駛走
●虚像展開
●大崩壊
●アトルの源
●苦悩の密室
●虚像結界
以上がバトルに直接関わるスキルだが,それ以外のセージ固有といってもいい2つのスキルを紹介しよう。
1つは「再設定」というスキルで,使用するとすべてのスキルのクールタイムがリセットされる。時間を制御するセージらしいスキルではあるが,このスキル自体のクールタイムが10分と長く,連続して使うことはできない。
なお,今回のテストプレイでは,普通にバトルしている分にはクールタイムで苦労することがなく,使いどころが見いだせなかった。この先に実装されるスキルや,PvPなどで相手を追い詰めるときなどが使いどころになるのではないか。
もう1つは「亀裂の環」という移動スキルだ。これはSHIFTキーと方向キーの組み合わせで,カイヴの空間を通り抜けて移動するワープのような移動方法となる。最大の特徴は,障害物を無視して移動できるという点で,周囲を敵に囲まれていても安全に離脱できる。
この亀裂の環は,スキルアイコンに闇の精霊マークが付いた「アトルの印章」「アトルの源」と組み合わせて使うことができる。使用方法は,アトルの印章などのスキルを使用した直後に亀裂の環で移動し,移動後にスキルを発動させるといった形になる。
この使用法のメリットは,スキル使用から発動までの隙を亀裂の環で解消できることだ。敵のサーチ範囲外でスキルを使い,亀裂の環で近づいて先制攻撃を決めるといった戦法をとることもできる。攻撃の起点にも逃げにも便利な亀裂の環だが,操作方法がバトル時のダッシュと同じSHIFTキー+方向キーのため,ダッシュ中にクールタイムが終わると暴発してしまうことがあるので気をつけたいところ。
格闘家や近接戦闘クラスのような攻撃モーションで,ウィザードのように遠距離攻撃を放つという,ちょっとちぐはぐな感じも面白いセージ。全般的に範囲攻撃が豊富だが,範囲と射程が個性的で,プレイヤーの空間把握能力が試されるクラスではないかと思える。
また,スキルの多くはスーパーアーマーが付与されるが,使用から攻撃判定の出る発動状態までの隙が大きい。さらに,ほとんどのスキルはヒット時にMP回復ができるが,HPを回復できるスキルは「亀裂の束縛」のみだ。
そのためバトルでは,機動力の低さを亀裂の環でカバーして,敵との距離とスキルの間合いを見極めてダメージを受けないように立ち回り,かつHPを回復できる手段を確保しておくという戦い方になるだろう。
慣れとテクニカルな操作,そして戦い方の構築が必須の上級者向けの遠距離魔法クラスだと言える。なお,セージと同時に伝承スキルも実装されるとのこと。より幅の広いプレイができることに期待したい。
「黒い砂漠」公式サイト
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