Obsidian Entertainmentのプロジェクト「Project Eternity」が，Kickstarterのゲーム企画史上最高額を達成

　Obsidian Entertainmentがクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で開発資金の調達を行っていた「Project Eternity」の募集期間が終わり，398万6929ドルという，Kickstarterのゲーム企画史上最高額を達成した。最終的な目標額であった400万ドルにはわずかにおよばなかったが，PayPalを使って直接同社に送られた17万6279ドルが別にあり，実際上，400万ドル以上をファンから集めたことになる。

「Project Eternity」公式サイト

　Project Eternityは，Obsidian Entertainmentの前身であるBlack Isle Studiosの「Icewind Dale」や「Planescape: Torment」といった作品の遺伝子を受け継ぐ，クラシカルなRPGを制作するという企画で，Kickstarterに掲載された。当初の目標額であった110万ドルを超えて以来，集まった金額によって「ダンジョンの大型化」「大都市の制作」「持ち家制の導入」といった約束が新たに掲げられ，それらを次々に達成してきたProject Eternity。
　「400万ドルを達成したら，ゲームのすべての面を強化する」という割と抽象的な公約さえクリアしたことになるわけだが，Kickstarterの企画ページによれば，ライブオーケストラを使った音楽を用いたり，ゲーム内で開発者のコメントが聞けるモードが実装されたりすることになるという。


　Obsidian Entertainmentは現在，THQからリリースされる予定の「South Park：The Stick of Truth」を開発中だが，それとはチームを分けてのプロジェクトになるという。完成した作品はSteamやGoG.comでダウンロード販売される予定で，PCのほか，MacintoshやLinux向けにも制作されることが決まっている。