PS4「The Order：1886」は，産業革命期のロンドンで“ハーフブリード”と戦う騎士団の物語が描かれるアクションアドベンチャー。その世界観や登場キャラクター達を紹介

　PlayStation 4用ソフト「The Order: 1886」は，SCE Santa Monica StudioとReady At Dawnが開発するアクションアドベンチャーゲーム。
　物語の舞台となるのは，イギリス・ヴィクトリア朝中期のロンドン。当時の大英帝国は，産業革命による経済発展で絶頂期を迎えていたが，その裏では人類を脅かす勢力と「オーダー」と呼ばれる騎士団の戦いが行われていた。プレイヤーは「オーダー」の一員となり，人類の命運を決する戦いに加わっていくことになる。

「The Order: 1886」公式サイト

　本作のプロローグは，ざっと説明すると以下のようなものになる。記事末に該当部分のリリース資料を引用しておくので，詳しく知りたい人は最後まで読み進めてほしい。

　人類は昔，伝説上の怪物のような姿をしたハーフブリード（※遺伝子変異で誕生した半人半獣）の脅威にさらされていた。勇気ある人々がハーフブリードに対抗すべく，「オーダー」と呼ばれる騎士団を結成し，その後数百年にわたり戦い続ける。
　19世紀になっても，オーダーとハーフブリードの戦いは依然として続いていたが，産業革命で大きく発展した科学の力で，人類は優位に立てるようになっていた。
　一方，産業革命で顕在化した階級格差に憤る市民達が大英帝国に反旗を翻し，大規模な反乱が起きるなど，社会情勢は不安定になっていた。女王陛下に忠誠を誓い，大英帝国内で極めて強大な権限を有していた「オーダー」は，ハーフブリードに加えて新たに登場した“敵”にも悩ませられることになる。
　なお，本作の脚本は，Ready At DawnのスタジオディレクターであるRu Weerasuriya氏と，海外のTVドラマ「John Adams」などを手がけたKirk Ellis氏が担当している。


　プレイヤーは，「オーダー」の騎士である「ガラハッド卿」となり，「パーシヴァル卿」「レディー・イグレイン」「ラファイエット侯爵」らオーダーのメンバーと戦いに挑むことになる。
　彼らが使う武器は，現実には存在しないものが多いが，当時の科学技術を綿密に研究し，実現可能な“if”を追求して作られている。

ラファイエット 〜情熱と愛を求める騎士見習い〜 世界を渡り歩いた経験と独特の人生哲学で騎士団のムードメーカーとなっているフランス貴族。機転が利き、戦闘に天賦の才を持つため、「オーダー」に誘われ、騎士見習いとなった。	ガラハッド卿 プレイヤーは、「オーダー」の騎士であるガラハッド卿となる。伝説にうたわれるガラハッド卿のごとく、本作のガラハッドも高潔であり、最高の騎士である。	パーシヴァル卿 〜知識と強さを兼ね備える長老騎士〜 ガラハッドからは、「マロリー」と呼ばれ、深い信頼と友情で結ばれている。最長老の現役騎士であり、歴戦の勇者でもある。深い経験と知識により常に正しい行いを選ぶことができる賢者。	レディ・イグレイン 〜自信家の若き女騎士〜 ガラハッドからは、「イザベル」と呼ばれ、単なる友人以上の感情を抱き合っている。最年少で「オーダー」の騎士となった俊英であり自らの能力に絶対的な自信を持つ。

アークガン：遠距離での戦闘、特に重装備の敵への攻撃に優れる。発射ボタンを押し続けて電流を溜め、ボタンを放して電撃を発射する。

フラググレネード：中からトゲが飛び出して周囲へ飛び散る範囲攻撃用武器。壁や床へと差し込みトラップとしても使用できる。

サーマイトライフル：圧縮したアルミニウムと酸化鉄の混合物を敵へ射出する。その後、サブ射撃で高熱の着火剤を撃ち込み敵を炎上させる。

コンボガン：2種類の攻撃を行える。圧縮空気による衝撃波で敵を吹き飛ばし、生き残った敵にはライフル弾でとどめを刺す。

■ストーリーの背景 - 争いの起源

すべては、7世紀あるいは8世紀ごろに始まったと言われる。

人類の遺伝子に変異が生じたのだ。中でも変異の激しいグループは、人類とは別の種と呼べるほどの変容を見せる。ほとんどの人々には認識できるほどの変化が現れなかった一方、一部の人々は獣のような外見的特徴を示すようになった。これが「ハーフブリード」（半人半獣）である。

やがて、人々はハーフブリードを伝説上の怪物の名で呼びならわす。そして、この怪物たちとの対立と争いが、人類の歴史を狂わせたのである。人口でこそ比較にならないほど勝っていた人類だが、強靭さと圧倒的な回復力を誇るハーフブリードの前に、敗れ続けるしかなかった。

数世紀の後、人類に起死回生のチャンスが訪れる。ハーフブリードとの戦いに生涯を捧げることを誓った勇気ある人々が騎士団を組織したのだ。その騎士団は「オーダー」と呼ばれた。

以来、数世紀にわたる戦いで多くの騎士が命を散らす。だが「オーダー」が滅ぶことはなかった。ある騎士が斃れると、その名を継ぐ新たな騎士が現れ、代わって戦いに身を投じるのだ――。

■ストーリーの背景 - 新たな“敵”

時は下り――。19世紀、ロンドン。

依然として人類と獣人との争いが続くこの都市には、薄汚れたホワイトチャペル地区をはじめとして後世に名を残す多くの地区がある。ここが、長年にわたる争いの一大転換点となった。

産業革命と科学の発展が人類に強大な力をもたらしたのだ。

大型飛行船がロンドンの空を巡回し、あるいは巨大な係留塔に”停泊”して、市街地を監視する。電気を動力にした鉄道が市内をつなぐ。自らの技術により人類は初めてハーフブリードに対して優位に立った。

だが、ハーフブリードの脅威が減少し始めたころ、新たな脅威が騎士たちに襲いかかる。大英帝国への大規模な反乱だ。産業革命の影響に苦しみ、階級間の格差に憤る市民によるものだ。

さらに、「オーダー」の騎士たちを悩ませるのは、これらふたつの“敵”だけではなかったのである。

「The Order：1886」公式サイト