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完成された戦闘システムと怒りのお使いロード 55 - 投稿者:チョークスリーパー(男性/40代)
- 投稿日:2015/10/13
- 良い点
- 「バットマン・アーカムアサイラム」で作られたWBゲームズの戦闘システムは、のちの「バットマン」シリーズや「指輪物語シャドウオブモルドール」そして本作でも導入された、もはや完成されたシステムであり難癖のつけようがない。
むしろバットマンやシャドウオブモルドールではコマンドが多彩になりすぎてややこしくなっていたところを、(前述シリーズの主役に比べ)マックスが常人であることからごくシンプルにまとめており扱いやすく好感が持てる。
世界観が見渡す限り荒野なのは、原作の世界観がこうなのだから手抜きとは言えまい。逆に道路に沿わず荒野や砂漠を走れる点においては爽快感すらある。また搭乗する車両にはシステム的にジャイロバランスがあり横転しない。これは常に多対一という激しいカーアクションへの救済措置であろう。映画は好きだけどドライブテクニックに不安のある人間にとってはありがたいシステムだった。
映画シリーズとは特に最新作「怒りのデスロード」との多少関係あるが、半パラレルワールドという扱い。ただしいくつかのアイテムにヒューマンガス、ウォズ、ジャイロキャプテンといった人気キャラの名前が冠されているなど、ファンがニヤリとする趣向も凝らされている。 - 悪い点
- とにかく全編においてお使いゲーと化している。
バットマンやシャドウオブモルドールが、ストーリーにそってガジェットや能力が解放されたあとは、経験値さえ貯めれば最強状態へパワーアップできるのに対し、本作ではサブクエストを攻略しないとマックスも、そしてマグナムオプス(新しい愛車)もパワーアップできない。しかもパワーアップしなければ、肝心のメインストーリーの攻略もほぼ不可能という仕様になっている。
そのサブクエ自体が面白く多彩であればいいのだが、異様に広いマップを走り回ってやることは「かかしを倒す」「スナイパーを倒す」「拠点を攻略する」「地雷を除去する」「輸送部隊を撃破する」の五種類だけ。拠点攻略には多少の自由度があるものの、各地の敵ボスはみんな同じキャラの使いまわしで芸が無く、その辺のザコ集団に囲まれた方が苦戦するという始末。
これらの中でも地雷撤去はめんどうで、わざわざ戦闘力の低いバギーに乗り、犬の感覚頼りに地雷を探してマップをうろつかなければならない。その最中にも敵の偵察部隊がやってきて、こちらにガンガン攻撃してくるのだからたまったものではない。なぜ犬をマグナムオプスに乗せられなかったのか理解に苦しむ。 - 総評
- 全編にわたって強制させられるお使いサブクエがゲームのテンポを落としている。ボスがワンパターンなのもマイナス。バットマンや指輪物語ほどには原作の幅がないという理由があるにせよ2、3パターンくらいのボスは欲しかったところ。
敵車両が常にリンチ同然に襲いかかってくるので、すぐにマグナムオプスがボロボロにされてしまい、むしろ車から降りて敵の降車を誘って殴り合った方が効率がいい、というのもちょっと残念。映画通りといえばそうだけど、パワーアップした後半になっても敵も固くなってるのでさほど状況が変わらないというのは……。
とはいえバットマン伝来の戦闘システムはやはり面白く優れているし、映画の世界観もそこそこ再現されており、結局のところファンが買って得か損かと聞かれれば「怒りのお使いロードに耐えられるなら」買いか。 - プレイ時間
- 100〜200時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 3 2 3 4
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