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写真で見る「AQUOS R7」。カメラとディスプレイの2大強化ポイントをチェックする
本稿では,シャープが開催したAQUOS R7体験会から,写真を中心にAQUOS R7を紹介する。
AQUOS R7の公称本体サイズは,明らかになっていないのだが,先代のAQUOS R6とほとんど変わらない印象だ。ディスプレイに約6.6インチサイズで,解像度1260×2730ドットの有機ELパネル「Pro IGZO OLED」を採用するのは変わっていないので,本体サイズがあまり変わらないのは妥当なところか。
ただし,AQUOS R6は,長辺の左右端が側面に向かってカーブするエッジディスプレイを採用していたのに対して,AQUOS R7ではこれがフラットになった。AQUOS R6とAQUOS R7でデザインコンセプトが変わった面もあるが,シャープによると,「カーブしている側面の操作がしにくい」との声があったそうだ。ゲーマーとしてもフラットパネルへの変更は歓迎できる。
また,パネルのピーク輝度が,従来の2倍となる2000nitまで大きく向上しているのもポイントだ。会場の展示でもその差はよく分かる。
ディスプレイがフラットになったことに伴って,側面の形状も平面的になった。手にしてみると,最近のスマートフォンとしてはやや厚みがあるように思う。
このほかにも,AQUOS R6で光沢仕上げだった背面パネルは,フロスト加工を施されている。また,カメラユニットのハウジングが四角形から円形になっており,よりコンパクトカメラのような外観となったと言えよう。
注目のカメラ機能についても触れたいのだが,最終的な調整中とのことで実機では試せなかった。今回は会場の展示や説明をもとに特徴を紹介するに留める。
AQUOS R7のアウトカメラでは,新型の1インチ撮像センサーを採用したのがポイントだ。シャープによると,AQUOS R6の撮像センサーは,デジタルカメラ用のものをベースとしていたのに対して,AQUOS R7では,スマートフォン専用として新たに開発されたのだという。同じ1インチサイズでも,センサーのアスペクト比が少し異なるのは,そのためだ。
新型の撮像センサーは,有効画素数が約4720万画素に向上したのに加えて,複数の撮像素子を1つにまとめて扱う「ビニングモード」で3.2μmのピクセルサイズを確保しており,取り込める光の量が多くなっている。これにより,AQUOS R6の撮像センサーと比べて1.8倍の明るさを実現したそうだ。
また,センサーの各画素でフォーカス位置を検出できる「全画素Octa PD AF方式」に対応したことで,AQUOS R6と比べてAF速度が2倍も速くなったのも見どころと言えよう。
SUMMICRON(ズミクロン)の銘を冠するレンズは7枚構成で,低反射処理を施すことで従来モデルと比べて,反射を60%軽減したとのことだ。
SoC(System-on-a-Chip)に,Qualcommのハイエンドモデル「Snapdragon 8 Gen 1」を採用する点に加えて,最大リフレッシュレート120Hzのディスプレイや,容量12GBのメインメモリといったスペックを踏まえると,ゲーム用途でも高い性能が期待できそうだ。
とはいえ,どちらかといえば,スマートフォンでも写真撮影にこだわりたいという人に向けた製品だろう。実際に試してみないと分からないが,先代のAQUOS R6で挙げられた不満点を改善する取り組みが盛り込まれており,より魅力的な製品に仕上がったという印象だ。
シャープが新型スマートフォン「AQUOS R7」を発表。新型1インチセンサー搭載でAFが高速化
2022年5月9日,シャープは,新型Androidスマートフォン「AQUOS R7」を発表した。カメラの撮像センサーを新型に変更することで,有効画素数が向上したのに加えて,AF速度が既存モデルの2倍に高速化したのが特徴だ。NTTドコモとソフトバンクから7月以降の発売を予定している。
シャープのAQUOS R7製品情報ページ
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