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カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ公式サイトへ
  • MAGES.
  • 5pb.
  • 発売日:2014/12/11
  • 価格:通常版:6800円(税抜)
    限定版:9000円(税抜)
    ダウンロード版:6000円(税抜)
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「カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ」のバトル体験版をプレイしてみた。テキストADVの常識を破るゲームシステムに注目
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印刷2014/11/22 00:00

プレイレポート

「カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ」のバトル体験版をプレイしてみた。テキストADVの常識を破るゲームシステムに注目

画像集#001のサムネイル/「カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ」のバトル体験版をプレイしてみた。テキストADVの常識を破るゲームシステムに注目
 MAGES.は,PlayStation Vita用ソフト「カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ」(以下,カデンツァ)を,2014年12月11日に発売する。

 「カデンツァ」は,La'crymaが2010年に発売したPC用アドベンチャーゲーム「fortissimo//Akkord:Bsusvier」(以下,fortissimo//)と世界観を共有するタイトルだ。
 シリーズ作品は多数発売されているが,その多くは追加要素を導入したリメイク版だったため,同じ世界観で完全新規のストーリーが描かれる本作は,まさにファン待望の作品となる。

 ジャンルとしてはテキストADVに分類されるのだが,本作は「F.F.OBS」(フリーフィニッシュ・オーケストラバトルシステム)と呼ばれる独自のゲームシステムを搭載しており,バトルシーンではテキストを読み進めるだけでなく,好きなタイミングで必殺技を放つことが可能になっている。
 発売に先駆けて,11月12日に「バトル体験版」,11月19日に「ストーリー体験版」の配信が開始されているが,本稿では,本作の目玉とも言うべき「F.F.OBS」を紹介するべく,バトル体験版のプレイレポートをお届けしよう。

 本作の舞台となるのは,fortissimo//で「召喚せし者」(マホウツカイ)と呼ばれる能力者同士の戦いが繰り広げられた「月読島」だ。島では,fortissimo//で描かれた戦いを終えたキャラクター達が,平穏な生活を送っている。
 そこに現れたのが,本作の主人公,フレイア=シュヴェルトライテが所属する能力者集団「七聖騎士団」(セブンス・コード)。強大な力を持つ「召喚せし者」達を,世界を崩壊に導く危険な存在だと考えている七聖騎士団は,世界の安定を守るために「召喚せし者」に戦いを挑む……というのが,本作のストーリーだ。

画像集#024のサムネイル/「カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ」のバトル体験版をプレイしてみた。テキストADVの常識を破るゲームシステムに注目
本作の主人公で,七聖騎士団に所属するフレイア=シュヴェルトライテ
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「召喚せし者」一人,芳乃零二。fortissimo//の主人公でもある

 プレイヤーは,両陣営の間で視点を切り替えつつ,「F.F.OBS」をはじめとするゲームシステムを駆使して,最善の結末を目指すことになる。

 fortissimo//のストーリーを知らなくても問題なくプレイできるが,ある程度把握しておくと,ゲームをより深く楽しめるのは間違いない。興味がある人は,事前に公式サイトや紹介ムービーなどで,詳細なストーリーをチェックしておくいいだろう。


 ではバトル体験版の内容紹介に移ろう。この体験版では,七聖騎士団の入団試験における,フレイアと「アマテラス=姫 神琴」(ヒルメ ミコト)の戦いを楽しめる。

ミコトは,状況に応じて3種類の武器を使い分ける強力なキセキ「三種の神器」と,炎の魔術を操る。こう見えても21歳のお酒大好き系女子である
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 パッと画面を見た感じは一般的なテキストADVと変わらないが,しばらくテキストを読み進めていくと,テキスト表示ウインドウの左側にある「FF(フリーフィニッシュ)ボタン」が点灯する。このボタンが点灯している間は,自由なタイミングで必殺技を繰り出せるのだ。

 今回のバトルでは,FFボタンが使用可能になった段階で,主人公のフレイアがピンチに陥っていたので,すぐさまボタンを押してみた。すると,専用のカットインと共にフレイアの必殺技「神討つ双光の聖剣」(ミドガルズヴォルフ)が発動。派手な画面演出と相まって,かなりの爽快感だ。

画像集#008のサムネイル/「カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ」のバトル体験版をプレイしてみた。テキストADVの常識を破るゲームシステムに注目

 そして,ここで驚かされたのが,表示されるテキストの自然さだ。いきなりFFボタンを押してしまって,一瞬「会話の流れをぶった切ってしまったかも」と思ったのだが,そんな心配は必要なかったようだ。
 どのタイミングでFFボタンを押しても,発動した必殺技が自然にバトルの流れに組み込まれるので,テンポが乱されることなく,より深くゲーム世界にのめり込んでしまう。

キャラクター個別に用意された必殺技の演出にも注目。対戦相手が必殺技を放つ瞬間にも,カットインが挿入される
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 さて,そうやっていきなり放った必殺技は,「読み通り」とばかりに跳ね返されてしまい,状況は仕切り直しに。ミコトは武器を悠然と構え,フレイアに「お前の必殺技はその程度か」(意訳)といった挑発を仕掛けてくる。

 そこでFFボタンが再点灯したが,見え見えの挑発に乗るわけにはいかないので,ひとまず様子を見ることに。するとミコト側の攻勢が始まり,筆者は「どこかに隙が無いか」などと思いながら状況を探っていたのだが,なかなかチャンスが訪れない。
 そのままズルズルと戦闘が続き,タイミングを待つうちにミコトが切り札となる必殺技を繰り出してきて,敗北となってしまった。どうやら,どこかでミスをしたようだ。

プレイヤーがゲームに介入せずにストーリーを進めると,確実に敗北してしまう
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フレイアの必殺技「神討つ双光の聖剣」は3回しか使えないので,残り回数を把握しておこう
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 めげずに2回めのトライ。今度は,相手が挑発の口上を語っている間に必殺技で畳み掛けてみる。この行動がミコトにとっては予想外だったらしく,戦況は一気にフレイア有利に傾いていった。ミコト本人が語っていたことだが,相手にとって意外な行動を取ることが,バトルにおける重要な要素となるようだ。
 また,キャラクターの能力に対する理解度も重要になってくるので,バトル前にキャラクター設定を一読しておくといいだろう。

本編ではフレイア以外のキャラクターを操作する場面も登場するので,各キャラクターの能力に応じた判断も必要になってくるだろう
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 うまくFFボタンを使っていくと,バトルは最終局面(クライマックスフェイズ)となる。ここで登場するのが,もう一つの重要なバトルシステム「EXS」(エグゼス・システム)だ。最大で4つの選択肢が現れ,この選択によって戦闘の流れが変化する。

 さらに,クライマックスフェイズの中で条件を満たすと,「FA」(フルアクセスモード)と呼ばれるアクションが使用可能になる。この発動条件は明らかとはなっていないが,勝利に向かってるときはもちろん,敗北寸前でも発動させれば勝利を確実にできるほどの大技を放つことができ,まさに一発逆転の爽快感がある。

今回の体験版では単純な2択だが,本編で登場するEXSには,さらに多くの選択肢が用意される
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 また,FAを発動できる状況であっても,それを使用して勝利するべきか否かはをよく考える必要がある。バトルの結果には「戦略勝利」(自分が戦略を駆使しての勝利)や「戦略破壊勝利」(敵の戦略を崩壊させての勝利)といった“勝ち方”が存在し,その後のストーリー展開に大きな影響を与える。ただ勝利するだけでなく,より良い勝利を目指して戦わねばならないのだ。

 プレイヤーの選択に応じて,どんな結末が訪れるのかは,実際にプレイして確かめてほしい。複数用意された結末の中から,どれを選ぶかも,プレイヤーの自由だ。

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FAの演出は,必殺技以上に力が入っている。まさに最終奥義,といった具合だ
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 以上が「カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ」バトル体験版の内容となる。
 テキストADVはその性格上,物語を楽しむことに主眼が置かれるため,プレイヤーが物語に介入する手段は「選択肢の中から行動を選ぶこと」に限定されていることが多い。

 そんな中,本作はバトルの「流れ」の中に判断要素を組み込むことで,テキストADVとしての体裁を崩さず,新たなゲーム性を加えている。それによってプレイヤーは「自分がストーリーを動かしている」と強く感じられるのだ。

 アドベンチャーゲーム好きの人はストーリー体験版が気になっているかもしれないが,ぜひバトル体験版で,本作の新鮮なプレイ感覚を味わってほしい。

画像集#021のサムネイル/「カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ」のバトル体験版をプレイしてみた。テキストADVの常識を破るゲームシステムに注目

「カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ」公式サイト

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    カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ

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