※記事内で使用している画面写真は開発中のものです。
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セガが今冬中のリリースを予定しているニンテンドー3DS用タイトル「
頭文字D パーフェクトシフト ONLINE」は,ニンテンドー3DSではほぼ類を見ない,基本プレイ無料のオンラインゲームだ。今まで,本作がどのようなゲームなのか明らかにされていなかったが,今回はその概要が判明したので,じっくりと紹介していこう。
プレイヤーは一人の走り屋として,「頭文字D」の登場人物達やほかのプレイヤーとアツいレースバトルを繰り広げ,“公道最速”を目指していくのが目的。原作に登場するドライバーのような超絶テクニックがなくとも,迫力あるレースバトルが楽しめるほか,愛車をチューンナップ/ドレスアップしたり,ほかのプレイヤーとチームを組んだりと,「頭文字D」の世界を存分に楽しめるようになっている。
本作のレースバトルシーンは,もちろん3D立体視に対応している
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本作をプレイするには基本的にインターネット接続が必要になる。そのため,外出中に本作をプレイするには,モバイルWi-Fiルーターや携帯電話のテザリング機能などを用いる必要がある。
なお,現在公式サイトでは本作のクローズドβテスターを募集中だ。応募締切は2014年1月14日なので,本稿を読んで興味を持った人はアクセスしてみてほしい。
まずは,本作のメインとなるレースバトルの流れを紹介しよう。
本作におけるバトルは1対1の戦いとなる。コースでは,アタックポイントごとにバトルが発生し,プレイヤーの「プレッシャー」とクルマのスペック,そして「シフトチェンジ」のタイミングなどを加味した攻撃で,相手の「精神力」を削っていく。
相手よりも精神力が多く残っているほうがその後は先行となり,最終的に先行でゴールに到達した側が勝利する,という流れになっている。
本作のバトルで重要になってくる要素が「クルマ」と「カード」だ。
クルマは,レースバトルなどで稼いだポイントを使って入手できる。さらにパーツのチューニングを行えば,スペックを強化していくことが可能だ。性能が高いクルマほど操作がシビアになるが,チューニングで緩和させることもできる。
クルマはガレージでチューンナップできる。ゲーム内通貨を貯めて新車を買えば乗り換えもできるようになる
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カードにはそれぞれプレッシャーと精神力が設定されており,メインデッキ4枚+サポートデッキ4枚の合計値が,レースバトルにおけるプレイヤーの能力値となる。また,クルマの性能を底上げするスキルが設定されているカードもあり,これらをメインデッキに組み入れれば,スキルを発動させてバトルを有利に進められる。
なお,カードはレースバトルに勝利することなどで入手でき,合成を行うことで強化/進化させることが可能だ。
レースバトルでは,クルマは基本的に自動走行するため,プレイヤーが行う操作はシフトチェンジのみとなる。直線やコーナーなど,コースの要所要所でシフトアップ/シフトダウンをタイミングよく行うことで,ライバルを引き離したり追い抜いたりできるわけだ。また,シフトチェンジの評価が高いと華麗なドリフトを決めるといった演出も入る。
シフトアップ時は,エンジンの回転数が上がってシフトチェンジのタイミングになると緑のガイドランプが点灯するので,タイミングよくRボタンを押す。シフトダウン時はエンジンの回転数が下がるタイミングで点灯する赤のガイドランプに合わせて,Lボタンを押すことになる。
シフトアップ
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メインデッキに組み入れたカードのスキルは,バトル中に挿入される「インターバル」時に使用できる。スキルの中には,スピードやコーナリング性能など基本スペックを底上げするもの,ダウンヒル/ヒルクライムに強くなるもの,プレッシャーを強化するものなどがある。
使用できるカードはバトル中で最大4枚なので,どのタイミングでどのスキルを使用するか,コースや対戦相手に合わせた戦略を組むことが重要になる。
バトルに勝つためには,エンペラーの須藤京一のようなポリシーで戦闘力の高いクルマを用意してもいいが,藤原拓海のようにテクニックとスキルでクルマのスペックを補うこともできるというわけだ。
本作は基本プレイが無料の代わりにスタミナ制を採用している。ストーリーを楽しみながら原作の登場人物達とバトルをしていくレースバトルモードでは「ガソリン」を,ほかのプレイヤーとのバトル(※後述)やレイドボス戦では「プライド」を消費する。
ガソリンやプライドは時間経過やプレイヤーのレベルアップのほか,課金要素である「Dコイン」を使うことで回復する。
ちなみに「Dコイン」では,ガソリンやプライドの回復のほか,本来はバトルで獲得したゲーム内通貨(RP)で獲得するクルマやパーツを即座に購入できるなど,“時間短縮”要素が主な使い道となる模様だ。
本作では,ほかのプレイヤーとのレースバトルが行えるモードが用意されている。とはいってもリアルタイムに対戦するのではなく,ほかのプレイヤーのクルマ&カードデッキのデータとのバトルを行う形だ。ランキングも用意されており,上位にランクインすると報酬がもらえることもある。曜日ごとに異なる対戦相手やコースでのバトルが楽しめる「曜日限定レース」のような,イベント系のレースバトルも用意されるとのこと。
また,プレイヤーのレベルが上がると「チーム」の作成や参加ができるようになり,掲示板を使ったコミュニケーションや,レースバトルを有利に戦える効果が付与される「施設」の利用ができるようになる。
なお,レースバトルモードや曜日限定レースでは,ランダムで「レイドボス」が乱入してくることがある。レイドボスは通常のライバルよりかなり強力で,他プレイヤーと協力しないと撃破は困難だ。勝利するとランキングにノミネートされ,上位にランクインすればレアな報酬がもらえるようになっている。
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○主な登場キャラクター&車種の紹介
藤原拓海
『頭文字D』の主人公。家業のとうふ屋の配達を長く手伝っている間に卓越したテクニックを磨き、今では秋名の下りでは最速と称される天才ダウンヒラー。
愛車 SPRINTER TRUENO GT-APEX(AE86)
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藤原文太
拓海の父親。若い頃は秋名最速と呼ばれた伝説の走り屋。現在は「藤原とうふ店」の店主。拓海にハチロクを譲った後は、インプレッサを愛車としている。
愛車 IMPREZA WRX type R STi Version V(GC8)
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武内樹
高校時代からの拓海の親友で、走り屋の世界に憧れるお調子者。人当りの良い性格だが、それが災いとなってしまうこともしばしば。遂に自分の車を手に入れるが、ハチロクと間違えてハチゴーを購入してしまう。
愛車 COROLLA LEVIN SR(AE85)
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池谷浩一郎
秋名をホームコースとする走り屋チーム「秋名スピードスターズ」のリーダー。拓海や樹が働くガソリンスタンドの先輩でもある。温厚な性格で面倒見が良く、拓海の良きアドバイザーになってくれる。
愛車 SILVIA K's(S13)
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健二
池谷の友人であり、「秋名スピードスターズ」のメンバー。本人曰く、腕前はチームのベスト3に入るとか。拓海たちが働くガソリンスタンドによく訪れる。
愛車 180SX TYPE II(RPS13)
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高橋涼介
群馬エリアで最強とうたわれる「赤城レッドサンズ」のリーダー。かつては「赤城の白い彗星」と呼ばれ、伝説のように語り継がれているほどの実力を持つ。独自の『公道最速理論』を打ち出し、それを完成すべく「プロジェクトD」を発足させる。
愛車 SAVANNA RX-7 ∞III(FC3S)
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高橋啓介
「赤城レッドサンズ」のナンバー2にして高橋涼介の弟。瞬間的な判断力と本能により、飛び抜けたドライビングテクニックを見せ、その速さは兄に匹敵する。裏付けされた理論が加われば無敵となる可能性を秘めた、天才的ドライバー。
愛車 ℇfini RX-7 Type R(FD3S)
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愛車 SKYLINE GT-R V-spec II
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中里毅
妙義をホームコースとする走り屋チーム「妙義ナイトキッズ」のリーダー。一見キツめだが、情に厚い性格。グリップ走行を基本としながら、アクセルを踏み込んでいく豪快な走りを特徴とする。
愛車 SILEIGHTY
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佐藤真子&沙雪
碓氷最速の女性ドライバー。真子の卓越したドライビングテクニックと沙雪の的確な指示のコンビネーションが、シルエイティの速さをより攻撃的に押し上げている。
愛車 LANCER GSR Evolution III
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須藤京一
いろは坂をホームコースとするチーム「エンペラー」のリーダー。妥協を許さない性格からくる徹底した合理性が、彼の速さを生み出す。高橋涼介とのバトルで敗北した過去を持ち、リベンジすべく群馬エリアに乗り込む。
愛車 LANCER RS Evolution IV
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岩城清次
「エンペラー」のメンバーで、京一に次ぐチームのNo.2。搭乗する車が持つ性能以上のモノを引き出すほどの腕前を持つ一方で、その技術に溺れ、冷静な判断を誤ることも。
茂木なつき
拓海の彼女。高校時代、拓海と同じサッカー部にマネージャーとして所属。
立花祐一
池谷や拓海の働いているガソリンスタンドのオーナー。池谷や拓海たちを温かく見守っている。かつて藤原文太と走り屋をやっていた。
○「頭文字D」の世界観を3DSで再現
秋名や赤城、妙義など原作でおなじみの峠で最速を競い合う!
秋名:群馬県渋川市秋名山 池谷浩一郎が立ち上げた“秋名スピードスターズ”の地元。原作では藤原拓海が高橋啓介、中里毅、庄司信吾、高橋涼介、岩城清次などとバトルを繰り広げた。 |
赤城:群馬県勢多郡赤城山 「プロジェクトD」の母体となる、高橋涼介が創った“赤城レッドサンズ’の地元。「楽しく走るためのクルマと速く走るためのクルマは何が違うのかを、お前に教えてやる。これは講習会(セミナー)だ」でお馴染みのコース。原作では藤原拓海と須藤京一がバトル。高橋涼介と須藤京一、秋山渉と高橋啓介が熱いバトルを繰り広げた。 |
碓氷:群馬県安中市碓氷峠 シルエイティを駆る、佐藤真子と沙雪のホームコース。拓海はじめての遠征バトルの舞台となったのがこの碓氷峠。 |
いろは坂:栃木県日光市いろは坂 須藤京一率いるランサーエボリューションのワンメイクチーム「エンペラー」の地元。 |
誰でも手軽にプレイできるレース&カードゲームとなる本作。基本プレイ無料なので,「頭文字D」の世界に浸ってみたいけどアーケードの「頭文字D ARCADE STAGE」シリーズは難しくて苦手,という人にはうってつけだ。
クルマのチューニング要素も充実しており,原作に登場したクルマを完全再現したり,原作以上のスペックを実現させたりといったことが可能なだけでなく,チームを組んで全国のプレイヤーと戦い,自分なりの“公道最速”を目指すこともできる。
記事冒頭でも書いたように,本作の公式サイトでは1月14日までクローズドβテスターを募集中なので,興味のある人は応募してみてほしい。