プレイレポート
攻めの姿勢が活路を開く。Android版「ドラゴンファング」でスマホに最適化されたローグライクゲームを体験しよう
今回紹介する「ドラゴンファング」(Android。iOS版は事前登録受付中)も,そんなローグライクゲームの一つなのだが,本作にはスマホ向けアプリならではの工夫や要素がいくつも盛り込まれている。つい先日累計20万ダウンロードを達成し,それを記念したイベント/キャンペーンで盛り上がっている本作の魅力を,本稿でたっぷりと紹介していこう。
「ドラゴンファング 〜竜者ドランと時の迷宮〜」公式サイト
「ドラゴンファング 〜竜者ドランと時の迷宮〜」(Google Play)
操作は最小限のタッチのみ。片手で楽々ローグライクゲーム
まずは,ゲームとしての面白さの基盤となる,スマートフォン向けアプリとしての基本部分を紹介していこう。
本作は,“時間経過で回復するスタミナ”を消費してダンジョンに挑戦するという,ソーシャルゲームでお馴染みの仕様が盛り込まれているタイトルだ。ダンジョンを攻略するたびに挑戦できるダンジョンが増えていき,それに伴って攻略難度が上がっていくという仕組みである。
ダンジョンでの冒険は,基本的にローグライクゲームのゴールデンルールに則って進めていくことになる。主人公が攻撃/移動/アイテム使用など,何かアクションを行うたびにターンが進んでいき,主人公が行動を起こせば,ダンジョン内にいるモンスターもすべて1回分行動することになるわけだ。ただし寝ているモンスターなど,ターンが進んでも行動しないものもいる。
ダンジョンの構造,ならびに敵/アイテムの配置はもちろん毎回ランダムだ。各階で階段を見つけて最下層を目指し,脱出するための「ゲート」にたどり着ければダンジョンクリアとなる。
ただし冒険中,主人公が行動するたびに,画面左上の「ターン」の数値が減っていく。これが0の状態になると,主人公の体力を表す「HP」が行動するたびに減っていき,HPが0になるとクリア失敗となる。なお,HPは敵の攻撃やトラップによって減少していくが,逆にターンの数値が0になっていなければ,歩くたびに回復していく。
ターンの数値は未踏の通路や,未踏の部屋を見つけることで回復していくので,積極的にダンジョンを探索し,先へ先へと進んでいくようにしたい。
基本ルールと同様,操作方法もかなりシンプルだ。ダンジョン内では移動したい地点をタップするだけで,主人公がその地点へと移動してくれ,主人公に隣接したモンスターをタップすれば攻撃だ。画面左下のバッグアイコンをタップすればアイテム一覧が表示され,その後タップで選択すればアイテムを使用できる。
なおダンジョン内では,スライド/フリック操作は一切使わない。長い通路を歩く際に「AUTO」をタップすれば,地点指定の必要もなく,その通路の出口まで自動で移動してくれるのも地味にありがたい。
ちなみに,主人公をタップすると8方向の矢印が表示され,これをタップすることで,ターンを減らすことなく何度でも方向転換できる。アイテムは基本的に正面にいる相手へ使用するので,これで狙いを定めるといいだろう。
また,この矢印ボタンの中心にある剣マークをタップすると,今向いている方向にその場で攻撃できる。これでターンを経過させ,敵に行動させるというのは,ローグライクゲームの基本ともいえるテクニックだ。
また,ダンジョン内で矢を拾えたら,画面左下の矢印アイコンをタップして引き出すメニューボタンの中から,弓矢マークのボタンをタップすれば,即座に矢を撃ち出すことができる。
本作には武器や防具といった装備の概念がないため,装備を切り替えたりする手間は一切かからず,探索中は少ないタップ操作だけで軽快に探索が進められるようになっているのだ。
「ファング」と「竜人結界」が,攻めのローグライクを生む!
しかし本作では,「ファング」「竜人結界」という独自要素によって,より積極的に攻めることでチャンスが生まれるようになっているのだ。
まずは「ファング」についてだが,これはモンスターからまれにドロップするほか,課金アイテム「エメラルド」やダンジョン内で拾える「竜のウロコ」とひき換えに入手できる,モンスターの力が宿った特殊なアイテムだ。主人公の持つ剣「ドラゴンファング」には,このファングを3つまではめ込むことができる。
また,ファングはダンジョン内の戦闘で得られる経験値ではなく,ほかのファングを消費し「強化合成」することでレベルアップし,能力を上昇させていく。主人公を強くするにはダンジョンなどで,合成用のファングも集める必要があるわけだ。
さらにこのファングには隠された力があり,ダンジョン内で敵を倒すたびに溜まる「バーストポイント」が,画面下に表示されているゲージ最大まで溜まると「バースト」状態となり,HP,攻撃力,防御力のすべてがダンジョンクリアまで大幅に強化される。
バーストによる能力の上昇はかなりのもので,一撃で倒せる敵の基準ラインが一気に変わり,戦闘が大幅に楽になる。さらにバーストしたファングは,主人公と一緒に敵を攻撃してくれるので,その恩恵は計り知れない。
3つすべてのファングがバーストした「フルバースト」状態になると,主人公は一気に強くなり,ダンジョン最下層の手強いモンスターとも十分渡り合えるようになる。さらにフルバースト状態でクリアすれば,ダンジョンクリア時にもらえる経験値も増えるというのだから,利用しない手はない。
そして,このバーストポイントを溜める際に重要となるのが,主人公の周囲に展開される「竜人結界」だ。これは主人公の周囲に壁がなく,開けている場所でのみ出現し,この結界内で敵を倒すと,得られるバーストポイントの量が一気に跳ね上がるのだ。
さらに,敵をターンごとに連続で倒す「コンボ」,HPが減っている瀕死の状態で倒す「サバイブ」,アイテムなどを使って一回の行動で大量の敵を倒す「チェーン」,HPの上限を超えた大ダメージで倒す「オーバーキル」など,ほかにも多くのバーストポイントボーナスのが用意されている。これらは基本的に,積極的に攻めないと達成できないものばかりだ。
このシステムを生かすためにも,本作では壁や通路を使った消極的な行動より,前へ前へと出る積極的な行動を取ることがオススメだ。その結果早めにバーストが起きることで戦闘がラクになり,ダンジョンクリアへと近付くことができる。そして何より,バースト状態の強さで敵をなぎ倒す無双状態を,より長く楽しめるというわけだ。
テクニカルな要素でさえも分かりやすい,手軽さと奥深さの両立
このように敵と積極的に戦いながらも,複雑な操作が一切なくテンポよく遊べる点が秀逸な本作だが,高難度ダンジョンともなれば,攻略難度も一気に高まる。フロア内に隠されたトラップも,最初はアイテムをその場で落してしまう「バネ」程度だったものが,HPを大量に奪う「地雷」,一定時間その場で動けなくなる「トラバサミ」のほか,睡眠ガスやテレポーターなど,凶悪なものが登場するようになる。
そして,これらに対抗するために用意されているのが,ファングが持つ「スキル」と「ソウル」だ。一定以上のレアリティのファングには,バーストが発生した時に自動で発生する特殊能力「ソウル」と,ダンジョン内で敵に攻撃を当てるたびにカウントが減っていき,0になると使用可能となる「スキル」が用意されている。これらをうまく組み合わせて使いこなせば,強敵との戦いもかなり楽になるはずだ。
なお,同じスキルを持つファングを強化合成に使うと,スキルのレベルが上がることがあり,使用可能になるまでのカウント数が減少する。
地形を利用した慎重な立ち回りと,竜人結界を利用したアグレッシブな戦法を使い分けたり,ダンジョンに適したファングを準備したりと,さまざまな楽しみ方が用意されている本作。武器や防具の概念がないため,プレイフィールは純粋なローグライクゲームと異なるが,スマホ向けゲームとしての完成度は,快適なインタフェースを含めてかなり高いと言えるだろう。
ローグライクゲームの本質的な魅力をキープしつつ,「攻め」のプレイスタイルが生み出す爽快感や奥深さを実現したドラゴンファング。指一本で直感的に楽しめる作品に仕上がっているので,まだ未経験だという人はぜひ一度プレイしてみてほしい。
「ドラゴンファング 〜竜者ドランと時の迷宮〜」公式サイト
「ドラゴンファング 〜竜者ドランと時の迷宮〜」(Google Play)
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ドラゴンファング 〜竜者ドランと時の迷宮〜
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