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ブラウザRPG「感染×少女」白石薫のストーリーを一新するアップデートが4月7日に実施
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印刷2016/03/31 12:00

ニュース

ブラウザRPG「感染×少女」白石薫のストーリーを一新するアップデートが4月7日に実施

 エイジは本日(2016年3月31日),同社がサービス中のブラウザ向けアドベンチャーRPG「感染×少女」の最新情報として,主人公の1人「白石薫」のストーリーを,4月7日にリファインすると発表した。

画像集 No.001のサムネイル画像 / ブラウザRPG「感染×少女」白石薫のストーリーを一新するアップデートが4月7日に実施

 すでに発表されているとおり,ストーリーのリファインは,銀鏡雪華,白石薫,波間七海の順で順次行われる予定で,今回はその第2弾となる。ちなみに,登場人物の1人である立花真人は,新しく追加される白石薫のストーリーで仲間にできるパートナーキャラクターとのこと。

 今回も,リファイン後のストーリーの一部が届いているので,興味のある人は確認しておこう。


■登場人物

画像集 No.004のサムネイル画像 / ブラウザRPG「感染×少女」白石薫のストーリーを一新するアップデートが4月7日に実施
白石薫
画像集 No.005のサムネイル画像 / ブラウザRPG「感染×少女」白石薫のストーリーを一新するアップデートが4月7日に実施
立花真人

画像集 No.003のサムネイル画像 / ブラウザRPG「感染×少女」白石薫のストーリーを一新するアップデートが4月7日に実施
桜井怜奈
画像集 No.006のサムネイル画像 / ブラウザRPG「感染×少女」白石薫のストーリーを一新するアップデートが4月7日に実施
菊地光

▼3-25
【桜井玲奈】「・・・え、真人?もしかして・・・怒ってる?」
【立花真人】「・・・」
【立花真人】立花は深くため息をついた。
【桜井玲奈】「あ、あの・・・ご、ごめんなさぃ・・・」
【桜井玲奈】「私が悪かったから・・・も、もうしないわ・・・」
【桜井玲奈】「ちょ、ちょっと・・・調子に乗っちゃって」
【立花真人】「・・・」
【桜井玲奈】「ま、まさか私を・・・ほ・・・本当に怒ってるわけじゃ・・・」
【立花真人】「・・・・・・」
【立花真人】立花は桜井を見て、声をあげずに首を横に振った。
【立花真人】「各部隊に指示を、桜井奪還を永久に放棄するとな」
【桜井玲奈】「真人?!」
【桜井玲奈】桜井は立花が下した決断に驚いた。
【立花真人】「第4分隊は桜井諸共――敵を殺せ。計画が漏れてはシャレにならないからな」
【桜井玲奈】「・・・ぇ」
【軍校生鳳凰新兵隊】「立花隊長はどうなさいますでしょうか!」
【立花真人】「私は、一時身を引こう。責めてもの情けだ、かつての上官に見られながら死ぬのは――桜井も嫌だろう」
【立花真人】そう告げると立花は姿を消した。


▼8-13
【主人公】「菊地。覆水は盆に返らない、が――意味をわきまえ喋っているか?」
【菊地光】「深見から聞いたわ。加山怜さんは実験用の薬を注射されていて、人間でありながら、いつ変異が起きるか分からないってことまで」
【菊地光】「当然、変異を抑えるワクチンの存在についてもね。けど、その薬じゃ根治はできない、細胞の変異を遅らせる位しか効果がないんでしょ?」
【菊地光】「だからその・・・加山さんを連れて行く訳にはいかない。彼女は時限爆弾と同じなの」
【菊地光】「貴方の気持ちもわかる、わかるけれど、皆が怯えちゃう。皆の命が危険になる決断を、私はリーダーとし――」
【主人公】「――もう言うな、菊地光」
【主人公】私は――菊地の口元を手で抑える。
【菊地光】「・・・し、白石。あなた」
【主人公】「もういい、良いんだ菊地。私が愚かで、流されやすかっただけだ。『光』に群がってしまう、盲目な蛾だっただけだ」
【菊地光】「・・・なによ・・・。あなた・・・再会してから・・・変。・・・言いたいことがあるのはそっちじゃないの・・・?」
【主人公】「気付いて、しまったんだよ。【菊地光】――君は嘗(かつ)て言ったな、『助けれる人は全て助けたい、それが菊地光の等身大だ』と。けど、裏を返せばそれは『助けられない人は、助けない』だろう?」
【菊地光】「・・・。・・・ええ、そうよ。それがなによ・・・全員救えるなら私だって救いたい。けど救えないものはどうしたら良いの?!私の決断のせいで、大勢の人が――」
【主人公】「――だから言うなッ!!」
【主人公】私は抜刀し、足元を斬りつけた。私と【菊地光】を隔てるように、一本の亀裂が生まれる。
【主人公】「同意だった。私も同意だ。大多数を救うために、少数を切り捨てなければいけない局面はある。私はその決断に、延々とこの地獄で悩まされた」
【主人公】「だからこそ、その決断を、衆愚な『私』には出来ない、流されるだけでできっこない決断を、何度も下し続けられる君を、尊敬さえしていたよ。人生二度目の――『光』だと、本気で思っていた」
【菊地光】「・・・はっきり言えばいいじゃない」
【主人公】「君の『光』は、偽物だ」
【主人公】ぎゅっ、と。菊地の瞳孔が萎縮したのが分かった。
【主人公】「菊地光・・・すまないが、本当の『光』を見たことがある私にとって、君の『光』はぎらぎらとしていて、虚構で、偽物だ」
【菊地光】「・・・」
【主人公】「だって、君は決断なんて下していなかったんだ。『大勢を救うために、少数を見捨てる』決断を、助ける方を選ぶような決断を、何が正義で何が悪かを定める決断を、何が綺麗事で何が現実なのかを選ぶような決断を――君は一度もしていない」
【主人公】「君はただ――大衆の人気を取っていた、だけだ」
【主人公】私の台詞に、光の表情はおぞましいほど険しくなる。
【主人公】「大局のために小さな犠牲を覚悟する立花くんに、大切なたった一人のために自分を含む全てを犠牲にする真希。他のすべてを犠牲にしても己の生を願う桜井――」
【主人公】「人は助け合うために存在していると信じている加山怜」
【主人公】そしてその劣化版である、私。
【主人公】「けれど菊地光。君に一貫した信念はない。時を見て、雰囲気を感じて、耳聞こえのいいことだけ並べる」
【主人公】「民衆を煽るだけ煽り、支持を得たいだけの――虚仮威しの『光』」
【主人公】もしかすれば、最初から分かっていたからこそ、私は彼女のことを――光、とは呼ばなかったのかもしれない。
【菊地光】「・・・・・・・・・白石薫・・・あんたに」
【菊地光】「・・・アンタにそこまで言われる筋合いはないわよ゛ッッ!!」
【鳴海遥】「お、お姉さん喧嘩はやめて!ゾンビが襲ってきてるよッ!」
【主人公】遥くんが指をさす方を見てみると、モンスターがこちらに向かって突進してきていた。


(戦闘)

【菊地光】「適当なこと吠えて拗ねてんじゃないわよッ!!加山怜を助けてもらえないから?拗ねるにしても品がないのよ品がッ!」
【主人公】「拗ねてなどいない。私は衆愚そのものだ。けれど、群がる『光』を間違えてしまっただけだ」
【菊地光】「ッ!」
【菊地光】菊地は下唇を噛む。
【菊地光】「・・・だっれが人気取りで動いてるってのよッ・・・じゃあ教えなさいよッ!教えろッ!加山怜も助けて!皆も助けられて!誰も傷つかないプランをッ!」
【主人公】「ない・・・あるはずもないだからこそ皆で傷つくべきでは無いかといっているッ!」
【主人公】「大多数が不利益を被る法案を、政治家は通せない、掲げられない。では漏れた人間はどうなる」
【菊地光】「どうしてそんな悪意でとるのよッ!?私はただッ――」
【主人公】「ただではないッ!ならば少しは遊園地の皆の反感を買ってでも怜を認めさせてみろッ!非戦闘員の子たちを守らないとッ?馬鹿野郎が!なんどでも言おうッ!施されるだけが当然だと思っている奴等の票で動くなッ!!」
【主人公】怜ならきっと、そう喝破する。そして共に傷つき、助かる道を探すはずだ。
【主人公】「施されるだけの奴のご機嫌とり、なぜ最も疵(きず)をこうむり戦っている人間が排他される?!流されるだけの私は確かに愚かだ、だが君は大衆の持つその流動性を動かし悦ぶ側だ、さぁどっちが愚かだ【菊地光】ッ!」
【菊地光】「言わせておけばッ・・・」
【鳴海遥】「二人とももう喧嘩はやめてよぉ!」
【鳴海遥】徐々に口調が荒くなっていく私たちを見かねて、遥くんは耳を塞ぎながら叫んだ。

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