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iOS版「モンスターハンターポータブル 2nd G」が本日より配信開始。寝ても覚めても狩猟に明け暮れた日々がスマホで蘇る!
本作は,2008年にリリースされたPSP用ソフト「モンスターハンターポータブル 2nd G」(以下,MHP2ndG)をiOS向けに移植したタイトルで,Wi-Fi通信による最大4人での協力プレイに対応している。税込価格は1600円で,追加課金は一切なし。対応OSは,iOS 6.0以上となっている。
今回は配信前にテストプレイをしてきたので,その感想や情報を交えながら,“モンハンアプリ”としては初の本格アクションゲームとなる本作を紹介しよう。
「モンスターハンターポータブル 2nd G for iOS」公式サイト
App Store「モンスターハンターポータブル 2nd G for iOS」ダウンロードページ
2008年にPSP向けにリリースされたMHP2ndGは,累計出荷本数が400万本を突破し,モンハン人気を確固たるものにした作品である。このタイトル名を目にして,寝ても覚めても狩猟に明け暮れた日々を思い出すハンターも少なくないはずだ。
本作のメインモンスターとなっているのは,主に「樹海」を生息地とする迅竜ナルガクルガ。そのほか,シリーズファンには“先生”の愛称でおなじみのイャンクックをはじめ,リオレウス,リオレイア,ダイミョウザザミなどの亜種も登場する。ハンターに付き添い,狩猟をサポートしてくれる「オトモアイルー」が登場したのも本作からだった。
そんなMHP2ndGがiOS向けに移植されたのが,MHP2ndG for iOSだ。ベースとなったMHP2ndGとほぼ同じ内容となっており,一部のコラボクエストを除き,ダウンロード配信されたイベントクエストも含まれているとのことだ。
もちろん,デバイスに合わせUIや操作方法は変更されており,グラフィックスも高解像度に対応している。iPhone 5では1136×640ドット,iPad(第3世代以降)ならフルHDを超える2048×1536ドットでの描画を実現。かつてない美しさで描かれたモンスターやフィールドは臨場感が高く,新鮮な狩猟体験をもたらしてくれる。
気になる操作方法については,当然ながらすべてタッチ操作で行えるように最適化されている。画面左下に表示されるバーチャルパッドでハンターを移動,カメラ視点は画面をフリックやスライドすることで動かせる。攻撃や回避行動,採集,剥ぎ取りといったアクションは画面右下のアイコンに対応しており,さらにアイコンをフリックすれば各武器の固有アクションも可能だ。また,アイテムは画面下部に表示され,左右にフリックしてアイテムを選択し,タップすることで使用できる。
ハンターが使用できる武器は,PSP版と同じく全11種類。当時を思い出して愛用した武器を使うもよし,新しい武器に挑戦してみるもよし。武器の種類だけ,異なるアクションが楽しめるのもモンハンの大きな魅力だ。
プレイする前は,全11種類の武器のそれぞれ異なるアクションが,アイコン(最大4つ)のタッチとフリックだけで,ちゃんとフォローできるのだろうかと心配していた。しかし,ゲームパッドの右スティックを使用するPlayStation 2向けのシリーズ作品に近い操作感覚で,うまくタッチ操作に落とし込めている印象を受けた。
大剣 |
太刀 |
片手剣 |
双剣 |
ハンマー |
狩猟笛 |
ランス |
ガンランス |
ライトボウガン |
ヘビィボウガン |
弓 |
例えば大剣の場合,移動しながら攻撃ボタンをタップすると抜刀攻撃,攻撃ボタンを上方向へフリックしたままホールドすると溜め攻撃が行える。続けて,攻撃ボタンを左フリックすると,なぎ払い攻撃に派生するのだが,このとき攻撃ボタンにはフリック可能な方向にだけ矢印が表示されるので,操作に迷うことは少ないはずだ。
とはいえ,さすがに最初はぎこちなく,しばらくは思いどおりに操作できなかったものの,小1時間のテストプレイの終盤にはだいぶコツを掴めたという自信はある。バーチャルパッドでアプリゲームを遊んだ経験があれば,すぐに慣れることができるだろう。
本作の操作方法やアクションについて,エグゼクティブディレクターの伊津野英昭氏は「とにかく仕様を実装して,プレイするしかなかった」と開発中の苦労を語っている。移植とはいえ開発期間は1年近くかかったそうで,快適な操作性を実現するために「最後の数か月はひたすらプレイして検証,そして調整というトライ&エラー」を繰り返したとのこと。
ポッケ村にある「訓練所」は,各武器の操作方法を一から学べる施設。モンハン初心者はもちろん,熟練ハンターであっても,初めてのタッチ操作を確実にマスターするために足を運んでおこう |
MHP2ndG for iOSでは,PSP版にはなかった新機能も追加されている。カメラ視点のオプションには,「モンスターハンター3(トライ)G」以降のハンターにはおなじみの「ターゲットカメラ」,そして本作のためのオリジナル機能である「自動追尾」を実装。とくに後者は,常に画面中央にモンスターの姿を捉えられるので,PSP版での十字キーや右スティックのようにカメラ視点をスムーズに操作できないという,タッチ操作の弱点をカバーする仕様になっている。
2011年にニンテンドー3DS向けにリリースされた「モンスターハンター3(トライ)G」で初めて実装された「ターゲットカメラ」。従来のシリーズ作品と同じく,画面をタップするとモンスターを正面に捉える |
「自動追尾」は,MHP2ndG for iOSのタッチ操作に合わせて実装されたもの。ハンターがモンスターの方向を向いていなくても,つねに画面の中央にモンスターの姿が見える状態になる |
また,フィールドの採集可能なポイントを示すアイコンも追加されている。ニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンター4」をプレイしている現役ハンターにはおなじみの要素だが,PSP版のMHP2ndG発売当時にはアイコン表示がなかったのだ。
さらに,ローディング時間が劇的に短くなっていることも付け加えておきたい。とくにシーンの切り替えは瞬時に完了するので,ぜひ当時の記憶を思い出して進化を実感してほしい。
Appleが提供しているアクセサリ規格の「MFi」ゲームコントローラにも対応している。残念ながらiPhone 4SやiPad(第3世代)といった端末ではサポートされていないものの,より快適な操作環境が実現できるというわけだ。
今回の取材では,現在開発中のHORI製コントローラで試遊したが,まるで据え置き機のような感覚でプレイすることができる。とくにiPadでの長時間プレイは徐々に腕が疲れてくるので,じっくりと腰を据えて狩りに臨みたいというハンターには選択肢の一つとなるだろう。
モンハンの醍醐味といえば,やはり仲間と力を合わせてモンスターに立ち向かう協力プレイだろう。MHP2ndG for iOSでは,Wi-Fi通信による最大4人での協力プレイに対応(3G回線は非対応)。つまり,日本各地のハンターと手軽に狩りを楽しめるというわけだ。
協力プレイ時のロビーとなる「オンライン集会所」は,全国の見知らぬハンターと狩りを楽しむ「他のハンターとすぐ遊ぶ」,または気心の知れた友達と遊ぶ「特定のハンターとすぐ遊ぶ」のいずれかを選択する。前者の場合,一緒に遊ぶハンターのランク条件を設定すれば,自動的にマッチングされる仕組みだ。
また,オンライン集会所ではチャット機能を利用できるので,クエストの作戦会議や雑談に花を咲かせるなど,仲間とのコミュニケーションも図れるようになっている。
今回はカプコン社内で協力プレイを体験してきたが,挙動やラグの面でソロプレイ時との違いはまったく感じられなかった。もちろん,できるだけ通信環境の良い場所でというのは前提条件となるが,快適な協力プレイが楽しめそうだ。
正直に白状すると,「MHP2ndGがスマホで遊べる」という今回の移植について,最初に話を聞いた時点では懐疑的だった。モンハン特有の多彩な攻撃アクションが,どこまでタッチ操作で再現できるのだろうかと。
しかし,実際にプレイしてみたら,ちゃんとモンハンのアクションが楽しめることに驚かされた。タッチ操作とはいえ,決して簡単になりすぎているようなことはなく,しかもグラフィックスの面では大幅な進化を遂げている。
MHP2ndG for iOSのプロデューサーを務める塩沢夏希氏は,今回の移植について「スマートフォンをゲーム機として認識してもらうつもりで作り込みました。かつてMHP2ndGに熱中していたプレイヤーは,当時の記憶が蘇ると思います」と語っている。確かにそのとおりで,本作はスマホアプリの手軽さを生かしつつも,本格的なハンティングアクションを実現している。ただの移植とも言い切れない,生まれ変わったMHP2ndGを自分の手で確かめてみてほしい。
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