イベント
「シャイニング・レゾナンス」が本日発売。秋葉原で開催されている発売記念抽選会の様子をレポート
「シャイニング・レゾナンス」は,シャイニングシリーズ初のPS3をプラットフォームとした最新作で,前作からグラフィックスのクオリティが大幅に向上しているほか,世界観やシステムがすべて一新されている。
2007年にPlayStation 2で発売された「シャイニング・ウィンド」以来,据え置き機でのリリースは7年ぶりとあって,ファンは大いに期待していたはずだ。
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イベントは,東京会場では10:00から20:00まで,大阪会場では10:15から19:00まで実施される予定となっている。本稿では,東京会場の様子をレポートしよう。
抽選会の参加条件は,パッケージ版「シャイニング・レゾナンス」の購入証明(領収書や納品書など)を持参することで,それを係員に提示すればゲーム1本につき1回の抽選に参加できる。残念ながら天候に恵まれなかったものの,イベント会場には次々とファンが訪れていた。
賞品は,本作のキャラクターデザインを務めたTony氏の直筆サインが入った複製原画色紙(A賞)や,出演声優の寄せ書きサイン色紙(B賞)といった“一点モノ”をはじめ,ファンなら見逃せないアイテムが多数ラインナップされている。また,抽選の結果に関わらず,イベントの参加者にはクリアファイルが配布される。
前述のとおり,イベント(東京会場)は20:00まで実施予定だが,賞品がなくなり次第,終了するとのこと。参加したい人は,早めに足を運んだほうがいいだろう。
イベント会場には,本作のプロデューサーを務めた澤田 剛氏と,ディレクターの小澤 武氏が訪れていた。本稿の締めとして,両氏への合同インタビューの様子を掲載する。
澤田 剛氏(左),小澤 武氏 |
――まずは,おめでとうございます。発売日を迎えてのご感想を聞かせてください。
小澤 武氏(以下,小澤氏):
割と長い期間,作っていたので「ようやくこの日を迎えられたか」と感慨深いです。我々が魂を込めて作ったゲームが,ユーザーにどう受け止められるのか,不安であり楽しみな部分ですね。ただ,手応えはありますよ。
澤田 剛氏(以下,澤田氏)
近年では日本的なRPGがあまり供給されていない状況もあって,作り始めた当初から「(シャイニング・レゾナンスでは)RPGをやろう」という言葉を使ってきました。
2年間という開発期間で試行錯誤をしながら,我々が目指してきた「日本人が遊びたかったRPG」を作れたと思っています。そんな作品をどう受け止めてもらえるのか,期待と不安でいっぱいです。
――本作では,グラフィックス面にかなり力が入っているように感じられます。その点で,とくに苦労された点はありましたか。
澤田氏:
キャラクターデザインを担当されたTonyさんの,淡いタッチをどう表現するかで悩みました。シェーダー部分は,かなり試行錯誤を重ねましたね。
クオリティを上げようとすると,どうしても容量が大きくなってしまって……。私のワガママで「常にパーティメンバー4人を表示させて」と言ったりしていたので,そのあたりのバランスには苦労ました。開発が頑張ってくれて,最終的には理想の形に落ち着きました。
小澤氏
「4人で歩いて,そのままバトルに入る」というシームレスな部分については,一番こだわっていました。やっぱりRPGですから,仲間と一緒にフィールドを歩きたいじゃないですか。完全に僕らのワガママなので,開発はかなり大変だったと思います。
――そのほか,とくにこだわった要素などがあれば教えてください。
小澤氏
Tonyさんのイラストを3Dで再現するにあたり,背景や敵のデザインもタッチを統一していますので,そういった部分にも注目してみてください。澤田が言うところの「空気感」ですね。
澤田氏
言ってた言ってた「空気感」って(笑)。
――久々に据え置き機でのリリースとなりました。そのために調整した要素や,意識した点はありましたか。
小澤氏
ここ数作(のシャイニングシリーズ)は,歌をテーマにしているのですが,その要素は本作にも継承されています。ただ,携帯機では音作りの面で限界がありました。そこで今回は音も重視して,良いスピーカーで聞いても満足できる出来になっています。
――キリカの衣装は聖印歌(ルーンソング)で変化するようです。そのほかのキャラクターにも,そのようなギミックは用意されていますか。
澤田氏
ソニアには仕込んでいますね。覚醒時の歌ゲージによって,スカートの丈が変わります。ソニアは,歌ゲージに応じて防御力が上昇するのですが,その上昇具合でスカートが長くなるという,ちょっとした遊び要素です。
――なるほど。
澤田氏
上手にゲージを調整してソニアの見た目を楽しむのも,一つの遊び方になっています。
小澤氏
ソニアのドレスデザインを発注したら,2パターン上がってきて。「これ,どっちを使うんですか?」と聞いたら,「両方」と言われました(笑)。
澤田氏
デザインで悪巧みをして,ゲームシステムに落としこんだりとか,いろいろと楽しみながら,作らせてもらいました。
――それでは,ユーザーにメッセージをお願いします。
小澤氏
「Tonyさんのキャラクターが生きている世界を作ろう」と言い続け,開発をしました。スタッフも本当に頑張って,それを実現してくれました。フィールドに出たときの「世界が広がる」感覚を,皆さんにも味わっていただきたいと思います。現実を忘れて,ユーマ達との冒険を楽しんでください。
澤田氏
Tonyさんを初めて起用した「シャイニング・ティアーズ」から,ちょうど10周年ということもあり,新作では「新しいものを作る」という決意のもとで作りました。シリーズを遊んでくれた皆さんにとって,過去最高の作品であるのはもちろん,初めて「シャイニング」に触れる人にも楽しめるタイトルに仕上がっています。この作品が「シャイニング」に触れるきっかけになれば,嬉しいですね。
「シャイニング・レゾナンス」公式サイト
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シャイニング・レゾナンス
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