プレイレポート
想像以上のやりごたえ。iOS向け謎解きアドベンチャー「レイブンロックの秘密」プレイレポート
iOS版「レイブンロックの秘密」ダウンロードページ
本作は1人称視点で進行しフィールド内の気になるオブジェクトを調査して謎を解いていく,ポイント&クリック型のアドベンチャーゲームだ。高難度の仕掛けが印象的で,序盤から試行錯誤を余儀なくされるが,その分,答えを導き出せた時のスッキリ感もひとしおだ。本稿では,そんな本作のプレイレポートをお届けする。
本作の主人公(プレイヤー)は長旅を終えて帰郷した男性。村に戻ると恋人や家族を含むすべての村人が姿を消しており,その原因究明および彼らの捜索のために主人公は奔走することになる。村には荒らされた形跡などがなく,まるで突然村人だけが消えたかのようにひっそりと静まり返っており,どことなく不気味な雰囲気だ。
本作の舞台は,中世ヨーロッパを彷彿とさせる架空の世界であり,静かにゆったりと流れるセンチメンタルなメロディが,無人となった村の寂しさと奇妙さを演出している。
本作の基本的な流れは,マップにある謎を見つけてそれを解き,次のマップに挑戦するというもの。マップは複数のフィールドで構成されており,1つのフィールドを選択して入ったら,まずは目の前に広がる景色やオブジェクトを凝視して,謎を探し出すことに専念するのがいいだろう。オブジェクトをタップしたら,実はそれがトラップで即ゲームオーバー……なんてことは起こらないので,怪しい場所があればどんどんタップしてみよう。
フィールドには,タップで回収できるアイテムが落ちていることがある。先へ進むために必要となることが多いので,見落とさないように注意しよう。また,フィールド内で奥へと進めそうな道を見つけた場合は,そこをタップして奥へ進むことができる。
大抵の場合,フィールド内にある怪しげな仕掛けを解くことで先に進める。リングを回して絵柄を合わせるパズル形式から,記憶力や計算力が試される難度の高いもの,iPhoneのジャイロ機能を活かしたものまで,さまざまな仕掛けが用意されている。第2章以降,難しさがグッと上がるので,この手のゲームが得意な人でも楽しめるはずだ。
獲得したアイテムはカバン(フィールド画面で左下に表示されているボタン)に格納される。ドラッグ&ドロップで所持アイテムをフィールド内のオブジェクトに使用でき,アイテムとオブジェクトが対応していれば,何らかのアクションが起こる。アイテムを間違った場面で使用してもなくなることはないので,怪しい場所があったら,とりあえずアイテムを使ってみるといいだろう。
なお,オブジェクトをタップした時に,画面左下に表示されているカバンボタンが青くうっすらと光ることがある。これは,そのオブジェクトに対応するアイテムを所持しているサインなので気にかけておこう。
また,新しいフィールドに入ると,マップ上にその場所が追加される。マップは画面右上のボタンで確認でき,任意のフィールドをタップすることでファストトラベルすることも可能だ。
美しい風景とやりごたえのあるギミック,そして濃厚なストーリーが用意されている本作。繊細で魅力的な世界観に,筆者自身も時間を忘れて没入することができた。ファンタジー調の世界観が好きな人や,謎解きゲーの腕に自信のある人は,人々が忽然と消えた故郷の謎に迫ってみてはどうだろうか。
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