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GIGABYTE,X299チップセット採用のゲーマー向けマザーボード3製品を解説
3製品はいずれも発売済みで,実勢価格は順に6万9000円前後,6万3600円前後,4万3000円前後。肝心の対応CPUであるCore Xシリーズが7月中旬の発売と言われており(関連記事),今回発表となったAORUSのマザーボードを使ってゲームPCを組めるのは少し先の話になってしまうのがつらいところだが,本稿では,日本ギガバイトによる説明を基に,3製品の特徴を簡単に紹介してみたい。
X299 AORUS Gaming 9
3製品のうち最上位モデルとなるX299
大重量のCPUクーラーやグラフィックスカードを装着しても,マザーボードがたわんだりしないように保護する背面金属プレートは,競合他社のハイエンドモデルですでに導入されていたのだが,意外なことにGIGABYTE製品では,これが初採用という。
一方のカラーLEDイルミネーション機能だが,X299
すべてのカラーLEDは,LEDイルミネーションの発光色や発光パターンを設定,同期させる機能の「RGB Fusion」に対応しているので,同機能に対応するGIGABYTE製グラフィックスカードや,サードパーティーのLEDイルミネーション付きPCケース,デコレーション用のLEDストリップなどと同期して光らせることも可能だ。
Core Xシリーズならではの特徴を生かした要素が,「Triple M.2」と称する3基のPCI Express 3.0 x4接続対応M.2スロットである。Intel製のPC用ストレージキャッシュ「Optane Memory」にも対応するこれらのスロットには,独自のパッシブヒートシンク「AORUS M.2 Thermal Guard」を標準で装備しており,高負荷時に高熱を発するNVMe対応SSDを十分に冷却できるという。
ところで,10コア以下のCore Xシリーズが備えるPCI Express 3.0のレーン数は,44レーンもある「Core i9-7900X」,28レーンの「Core i7-7820X」「Core i7-7800X」,そして16レーンしかない「Core i7-7740X」「Core i7-7640X」といった具合に,製品によってかなり異なっている(関連記事)。そのため,グラフィックスカードで16レーンを消費した場合,マザーボード上にあるM.2スロットが,どういう扱いになるのかが気になるところだ。
これについてGIGABYTE側に確認したところ,すべてのM.2スロットはCPU側とX299チップセット側の双方に接続されており,グラフィックスカードで使った分を除いたCPU側PCI Expressの残りを,M.2 SSD用に割り当てる仕組みになっているという。
つまり,28レーン以上あるCore 9およびCore 7の上位モデルは,PCI Express 3.0 x16接続のグラフィックスカード1基と,PCI Express 3.0 x4接続のSSD計3基をCPU側に直接接続できる。一方,16レーンしかないCore i7-7740XとCore i7-7640Xの場合,M.2スロットに装着したSSDはX299チップセット経由での接続になる。このあたりは「Intel Z270」チップセット搭載マザーボードにKaby Lake-S世代のCPUを組み合わせたシステムと変わらなくなるという理解でいいだろう。
●X299
- フォームファクタ:ATX
- チップセット:X299
- メモリスロット:DDR4 DIMM×8
- PCIeスロット:PCIe x16×2,PCIe x8×1,PCIe x4×2
- M.2スロット:3(AORUS M.2 Thermal Guard装備)
- Serial ATA 6Gbpsポート:8
- USB 3.1(Gen.2):フロント Type-C×1,リア Type-A×4,Type-C×1
- 有線LAN機能:10/100/1000BASE-T×2(Rivet Networks製 Killer E2500およびIntel製 i219V)
- 無線LAN機能:IEEE 802.11ac(Rivet Networks製 Killer Wireless-AC 1535)
- 主な機能:Intel Optane Memory,AORUS Base Plate,M.2 Add-In Card with Thermal Guard,Killer Double Band Wi-Fi,Smart Fan 5,RGB Fusion with Digital LEDなど
残る2製品のマザーボードも簡単に見ておこう。
X299
最後に3製品のうち最下位モデルとなるのX299
●X299
- フォームファクタ:ATX
- チップセット:X299
- メモリスロット:DDR4 DIMM×8
- PCIeスロット:PCIe x16×2,PCIe x8×1,PCIe x4×2
- M.2スロット:3(AORUS M.2 Thermal Guard装備)
- Serial ATA 6Gbpsポート:8
- USB 3.1(Gen.2):フロント Type-C×1,リア Type-A×4,Type-C×1
- 有線LAN機能:10/100/1000BASE-T×2(Rivet Networks製 Killer E2500およびIntel製 i219V)
- 無線LAN機能:IEEE 802.11ac(Rivet Networks製 Killer Wireless-AC 1535)
- 主な機能:Intel Optane Memory,Killer Double Band Wi-Fi,Smart Fan 5,RGB Fusion with Digital LEDなど
●X299
- フォームファクタ:ATX
- チップセット:X299
- メモリスロット:DDR4 DIMM×8
- PCIeスロット:PCIe x16×2,PCIe x8×1,PCIe x4×2
- M.2スロット:2(ヒートシンクなし)
- Serial ATA 6Gbpsポート:8
- USB 3.1(Gen.2):リア Type-A×1,Type-C×1
- 有線LAN機能:10/100/1000BASE-T×1(Intel製 i219V)
- 無線LAN機能:なし
- 主な機能:Intel Optane Memory,Smart Fan 5,RGB Fusion with Digital LEDなど
GIGABYTE 日本語公式Webサイト
- 関連タイトル:
AORUS
- 関連タイトル:
Core X(Skylake-X,Kaby Lake-X,Cascade Lake-X)
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