東京ゲームショウ2019のアスクブースに,GIGA-BYTE TECHNOLOGY(以下,GIGABYTE)が国内未発表の新型ゲーマー向けノートPCを参考出展しているという情報を耳にして,早速足を運んでみた。そこにあったのは,17.3インチ液晶パネルを搭載するノートPC「
AORUS 17」の次世代モデルで,キーボードのキースイッチに
オムロン スイッチアンドデバイス(以下,オムロン)製のメカニカルキースイッチを採用するのが特徴であるという。
時期や価格は未定であるものの,国内市場でも展開予定であるというAORUS 17次世代モデルを紹介してみたい。
AORUS 17
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AORUS 17の説明プレート。オムロン製キースイッチ採用をアピールしていた
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ゲーマー向けノートPCの上位モデルにメカニカルキースイッチを採用するというのは,他メーカーでもすでに行っていることだ。ただ,それらが採用するキースイッチは,Cherry製や中国のキースイッチメーカー製がほとんどである。ブースにいたGIGABYTEのスタッフも,オムロン製のメカニカルキースイッチを採用するゲーマー向けノートPCは,おそらく本製品が初めてではないかと述べていたが,それくらい珍しい特徴をAORUS 17は備えているわけだ。
そんなAORUS 17のキーボードであるが,一般的なアイソレーション(飛び石)タイプのキーを採用しており,各キーにカラーLEDイルミネーションを組み込んでいる。見た目に特殊な点はない。タイプしてみると,キーストロークは浅いものの,キーは真っ直ぐに沈み込み,軽いがはっきりしたクリック感があった。筆者はキーストロークが浅めのキーボードを好むので,AORUS 17のキーボードは好みにあっていると感じる。
AORUS 17のキーボード。展示機はごく普通の英語配列キーボードである。残念ながらキーキャップを外してスイッチを見ることはできなかった
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各キーの高さは2mm強だろうか。メンブレン式のような打鍵時のグラつきは感じず,スッとタイプできる
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展示機は試作機なので,スペックは製品版とは異なる可能性があるのだが,それを踏まえて実機をチェックしたところ,GPUには「GeForce RTX 2060」を,CPUには「Core i7-9750H」を搭載していた。メインメモリ容量は16GBである。本体左側面には,Thunderbolt 3ポートを2基備えているのもポイントだ。
本体前面の左右には,カラーLEDが埋め込まれていた(左)。本体背面は左右に大きな排気孔があり,中央にインタフェースが並んでいる。見たところ,HDMI出力と電源コネクタ,有線LANポートがあるようだ
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本体左側面(左)。後端には排気孔があり,インタフェース部はThunderbolt 3×2,USB 3.1 Gen.2 Type-A×1,3.5mmミニピンマイク入力,3.5mmミニピンヘッドフォン出力という配置だ。本体右側面(右)には,USB Type-C(※世代不明)×1,SDカードスロット,USB 3.1 Gen.1 Type-A×2が並ぶ
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なかなかにタイプ感の良いキーボードだったので,今後のゲーマー向けノートPCでの採用が増えることを期待したい。