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Android用総合ベンチマークソフト「PCMark for Android」にストレージ性能計測テストが加わる
Futuremarkはプレスリリースで,「スマートフォンの性能を語るとき,ストレージ性能は見過ごされがちである」と述べている。たしかに,搭載SoC(System-on-a-Chip)のCPU性能やGPU性能を計測するベンチマークソフトは多く存在しており,それらを使ったテストも盛んに行われているが,ストレージ性能まで計測している例は,決して多くはない。しかし,ストレージの読み書き性能が,ユーザーの体感性能を大きく左右することも事実だ。
それもあって,4Gamerでのスマートフォンテストレポートでは,可能な限り「A1 SD Bench」ストレージ性能計測も行って,測定結果を掲載している。ただ,端末によっては計測結果に疑問の残ることもあり,なかなか決定版といえるテスト用ソフトウェアがなかった。
その意味でPCMark for Androidは,注目のストレージテストと言えそうである。
さて,そのStorage testでは,「Internal Storage」と「External Storage」の2種類に対して,逐次読み書きおよびランダム読み書きと,データベース管理ソフト「SQLite」を利用したデータベースの読み書きといったテストを,ボタン1つで実行できるようになっている。テストの細かい選択や設定はない。
Internal Storageは,デバイスの内蔵ストレージが対象であるものの,External Storageは,デバイスがmicroSDメモリーカードに対応するかによって,測定対象が異なってくる。筆者が確認したところ,microSDメモリーカード非対応デバイスである「Nexus 9」だと,External Storageは自動的に,内蔵ストレージがテスト対象となった。一方,microSDカードを備える「Xperia Z4」では,装着しておいたmicroSDXCカードを対象とするテストが実行されるのを確認できている。
Storage testを実行するときは,デバイスがmicroSDメモリーカードに対応するかを確認しておく必要があるだろう。
いずれにせよ,新しいスマートフォンやタブレット端末を購入しようとしている人にとって,PCMark for Androidは端末の性能を理解する目安となりそうだ。
「PCMark for Android」ダウンロードページ
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