プレイレポート
“ワラワラゲー”の元祖「真・三國無双」シリーズがスマートフォンに! 爽快でありながら戦略的な「真・三國無双ブラスト」をプレイしてみた
「真・三國無双」をはじめとする無双シリーズの発売を年中行事と捉えて,ほぼ全作プレイしてきた筆者としては,やはり本作も見逃せない。本稿では,“ワラワラゲー”の元祖が贈る一騎当千ゲームのプレイレポートをお届けする。なお,本作をプレイするにはMobageの会員登録が必要となる。
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本作は,一騎当千の興奮が楽しめるアクションゲームで,各無双武将の個別エピソードも楽しめるという,“本家”無双シリーズの雰囲気に近い作品だ。スマートフォン向けタイトルということで「無双シリーズの武将が登場するだけのキャラゲー」と思う人もいるかもしれないが,そんなことはない。
プレイヤー武将を敵に近づけると自動で攻撃が行われるなど,スマートフォンに最適化した部分がありつつも,チャージ攻撃や無双乱舞などがしっかりと盛り込まれており,想像以上に無双らしく仕上がっている。
ちなみに,音楽・効果音も無双シリーズと同様のものが使用されているほか,戦闘中のかけ声やセリフもボイス付きなど,細かい部分からも“無双らしさ”を感じられた。
本作では,敵兵や敵武将に近づくと自動で攻撃が行われるのだが,敵武将をタップしてターゲティングすることで,指定した敵武将に向けて移動および攻撃させることもできる。
また,右下に表示されている黄色いボタンを押すことで,チャージ攻撃も可能となっており,プレイヤー武将が紫色に光ったときにチャージ攻撃を行うと,より強力な攻撃「チャージブラスト」が発動できる。
チャージブラストのタイミングはさほどシビアではないので,慣れてしまえばテンポ良く繰り出せるようになる。また,従来の無双シリーズのチャージ攻撃のタイミングに似ており,シリーズ作品をプレイしたことがある人であれば,スムーズに発動できるはずだ。
プレイヤー武将を敵に近づけると自動で攻撃するという,本作のゲームシステムの性質上,プレイヤーが関与できるポイントとして「移動」が重要になる。敵武将につられ,ガンガン前に進んでいると,気づいた時には本陣が陥落の危機にさらされている,ということもザラにある。ステージ全体に気を配って移動することを意識するといいだろう。
さて,無双シリーズの爽快感を語るうえで,やはり「無双乱舞」は外せない。本作での無双乱舞は,画面右下に表示されている武将の顔アイコンをタップすることで無双乱舞を発動できる。発動時にど派手なカットイン演出が入るなど,相変わらず気持ちを高揚させてくれる要素だ。
その際,武将の顔アイコンの右下に小さく表示されている数字(発動コスト)の分だけ無双ゲージを消費する。この無双ゲージは,武将アイコンの右に表示されており,敵を攻撃したり敵に攻撃されたりすることで溜まっていく。
各武将には,無双乱舞のほかに「特技」が用意されている。これは,軍団武将(後述)が使用できるスキルのようなもので,プレイヤー武将の無双乱舞同様に,武将の顔アイコンをタップすると無双ゲージを消費して発動できる。また,無双乱舞および特技は,無双ゲージが溜まっていても同じ技を連続発動することはできず,一定時間が経過することで再度発動できるようになる。
軍団武将は,「軍団(パーティ)」に3人まで組み込めるのだが,実際にフィールドで一緒に戦ってくれるわけではない。プレイヤー武将の能力を上昇させたり,敵武将を氷漬けにしたりするなど,瞬間的に活躍してくれる存在で,言ってしまえばスキルのようなイメージだ。
また,サポート武将とは別に,ほかのプレイヤー武将を援軍として連れて行ける。援軍武将は自分のプレイヤー武将と共にフィールドで戦い,無双乱舞も使いこなすので非常に頼もしい味方だ。
また,それぞれの武将は無双乱舞や特技とは別に,戦闘を繰り返すことで開放される「連係」という要素が用意されおり,「軍団の蜀の武将数に応じて、自身の乱舞・特技発動時に体力回復」など,軍団のメンバーによってシナジーが発生する。軍団を編成する際には,無双乱舞や特技だけでなく連係にも注目するといいだろう。
一つの戦いは複数のステージで構成されており,最後までたどり着くとクリア。次のステージに無双ゲージが持ち越せるというメリットがあるものの,減ってしまった体力も継続してしまう。
途中で力尽きるとゲームオーバーとなり,道中で得たすべての報酬を手放すことになるうえ,ステージの最初からやり直しとなってしまう。ただし,有料アイテム「宝石」を消費すれば復活することも可能だ。
ゲームモードは三国志の物語を楽しめる「激闘篇」,各武将の個別ストーリーを楽しめる「列伝」,期間限定・曜日限定クエストに挑戦できる「特別篇」が用意されている。
各モードでは,ミッションのような要素「作戦」が用意されており,達成しなくてもステージをクリアできるが,達成するとさまざまな報酬が得られる。さらに,ひとつのストーリーの全作戦をクリアすると,「全作戦達成報酬」として豪華な報酬が獲得できる。「激闘篇」にはレアリティSRの武将,「列伝」には登用(ガチャ)チケットが用意されていることが確認できた。
ステージ中には,レアリティRの武将が入っている「金の宝箱」が出現するのだが,ドロップ率はわりと高めに設定されているようで,「激闘篇」を順番通りにプレイしているだけで,何枚もレアリティRの武将に出会えた。
まずは「激闘篇」でプレイヤー武将を育てつつ,金の宝箱から得られる武将や,各ステージの条件を達成することで得られる,最高レアリティSRの武将を集めるのがオススメだ。
……と,勢いのままに感じたことを書き連ねてしまったが,「真・三國無双ブラスト」の魅力が少しでも伝われば幸いだ。
繰り返しとなるが,スマートフォン向けに最適化されたお手軽操作ではあるものの,戦闘前の軍団編成やプレイヤーの判断で戦況が変化する戦闘など,戦略性に富んでいる本作。無双らしさがしっかりと感じられたり,ロード時間が短かったり,動作が安定していたりする点にも好印象を受けた。
このほかにも,今まで固有のグラフィックが用意されていなかった武将達が,それぞれ描き下ろしのイラストで登場するという点にも注目してほしい。
戦闘中などに差し込まれるムービーパートで「一人だけ不自然にモブがいる……」なんてことがよくある「真・三國無双」シリーズだが,本作は,かなりマイナーな武将のイラストも描き下ろされており,脳内補完用資料として一役買ってくれるだろう。
ちなみに,プレイしていて序盤で便利だと感じた特技は,「味方・本陣の体力回復」と「兵器・櫓・柵の破壊」である。いずれもステージを進めていくと仲間になる武将が覚えているので,手に入ったときはぜひ活用してほしい。
最後に一言。非常にどうでもいい話なのだが,筆者としては,徐庶が追加されるのが楽しみでもあり不安でもある。徐庶のためなら,いっぱい投資しますよ,コーエーさん。
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