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ドット絵のグラフィックスと数々の名BGMにひたりながら,シリーズの物語を思い出す旅に出る「ファイナルファンタジー レコードキーパー」を紹介
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印刷2014/12/19 12:00

プレイレポート

ドット絵のグラフィックスと数々の名BGMにひたりながら,シリーズの物語を思い出す旅に出る「ファイナルファンタジー レコードキーパー」を紹介

 スクウェア・エニックスがサービス中のスマホアプリ「ファイナルファンタジー レコードキーパー」は,ファイナルファンタジーシリーズでお馴染みのアクティブタイムバトルを採用したスマホ向けRPG。
 本作は,シリーズ作品の「記憶」をたどる旅に出るという作品で,ドット絵で描かれたFFシリーズ(※オンラインゲームの「FF XI」「FF XIV」を除く)の人物や敵が登場する。また,BGMにはFFシリーズを彩ってきた数々の名曲がふんだんに使われており,“僕たちのFFの記憶を取り戻す物語”というキャッチフレーズがぴったりの,懐かしさを感じられる作品だ。

基本プレイは無料で,アプリ内課金制となっている。プレイするにはMobageの会員登録が必要だ
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「ファイナルファンタジー レコードキーパー」公式サイト

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 本作の舞台となる“偉大な物語の記憶 それこそが秩序と安定をもたらす”とされる世界で,ある日,絵画に封印され大切に保管されていた物語(FFシリーズのストーリー)の記憶がすべて奪われるという事件が起こり,王国は崩壊の危機に直面する。
 歴史省に勤める主人公は歴史省長官「Dr.モグ」の命を受け,記憶世界でもう一度記憶を辿り,記憶を蘇らせるための旅に出る――というのが,本作のプロローグだ。

大きな学者帽を被った主人公は野村哲也氏の描き下ろしだ
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失われた絵画が収蔵されていた部屋では数字に対応した作品のメインテーマが,メニュー画面もその作品のBGMが流れてくるので,シリーズ経験者ならいやがおうにも盛り上がるというもの。平成生まれの筆者はFF Xの「ザナルカンドにて」で胸を貫かれたが,オープニングの「プレリュード」にぐっとくる人も多いだろう
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有名キャラクターはもちろんのこと,シンのコケラなど近年のシリーズ作品のモンスターまでドット化されている
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1日最大3回まで無料で回せる「ノーマル装備召喚」でも,最高レアリティの装備が獲得可能とのこと。筆者はいまだに引けたことはないが
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 先に課金周りの説明をしておこう。本作は基本プレイ無料で,ガチャやコンティニューなどにイベントなどで手に入る「ミスリル」や有料アイテム「ジェム(またはモバコイン)」を使うという,スマホゲームでおなじみのビジネスモデルを採っている。
 なお,ガチャは武器・防具・アクセサリなどが手に入る「装備召喚」のみで,キャラクターはすべてダンジョンクリア報酬という扱いだ。装備に関しては後述するが,思い入れのあるキャラクターが入手できるかどうかは運任せではない,という点は良心的といえる。

ザコ敵はオート戦闘にしても楽に倒せるが,ボスは油断すると危険な状況に陥ることも
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 バトルのシステムは,FFシリーズでお馴染みのアクティブタイムバトル(ATB)だ。コマンド選択中でもATBゲージが一時停止しないリアルタイム性の高いシステムなので,ときには素早い操作を要求されることもあるが,スマホのタップ操作と相性が非常に良いのである。
 基本はコマンド選択式のターン制なのだが,敵味方の2フェーズではなく,キャラクターごとに設定されているATBゲージがいっぱいになった順に行動できる形になっている。
 選択した行動によっては発動まで時間がかかることがあるため,HPやMPといったパラメータだけでなく,行動の順番にも目を向ける必要がある。どのキャラクターからコマンドを選択するか,どのタイミングで強力な技を選択するかが攻略の鍵となるわけだ。

バトル中は選んだ作品の通常戦闘曲が流れ,ボス戦ではそのボスに対応した曲に切り替わるので,これまたテンションが上がる
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 また,11月末に追加された「記憶の共鳴」システムにより,戦略性はさらに深まっている。各「ワールド」でダンジョンに挑戦する際,その原作となる作品のキャラクターや装備アイテムを組み入れたパーティで挑戦すると,ステータスの上昇やクリア時の獲得経験値ボーナスなどの恩恵を受けられるようになった。

 本作では,キャラクターごとに固有の必殺技が用意されている。敵から攻撃を受けたり,アビリティを使用したりすると「必殺ゲージ」が溜まり,必殺技のコストに応じたゲージを消費して発動させることが可能だ。
 その名のとおり非常に強力な技だが,必殺ゲージを溜めるにはそこそこ時間がかかるので,基本的にはボス戦で使うことが多くなるだろう。

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 ダンジョンは複数のバトルから構成されていて,クリア後は全部のバトルを合算した総合評価が行われる。バトルの内容は,「EXCELLENT」「GOOD」「NORMAL」の3段階で,EXCELLENT/GOOD評価なら獲得経験値が2倍となる。最高評価を得ることができれば,追加報酬が付与される。

経験値はキャラクター別に加算され,レベルアップすると各種ステータスが上昇するとともに,ダンジョン内でもアビリティの使用回数が回復する
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 ダンジョンをクリアすると,新しいキャラクターを仲間にできたり,装備召喚などに必要な「ミスリル」や,5個集めるとスタミナが全回復&上限を1増やせる「スタミナのかけら」を獲得できたりする。

 パーティーは最大5人のキャラクターで編成でき,キャラクターにはそれぞれアビリティを2個までセットできる。ただし,バトルで使えるアビリティの回数には制限があり,ダンジョン内での回復手段は,敵がエーテルをドロップするか,キャラクターがレベルアップするしかないので,使うタイミングをよく考える必要がある。

セットできるアビリティはキャラクターによってある程度異なるのだが,物理攻撃と魔法攻撃のどちらをメインにするか,属性はどうするかなど選択肢は多い
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 本作では一度ダンジョンに挑戦すると,ボスを倒して脱出するまで,パーティメンバーや装備の変更は行えないので,冒険に向かう前に準備を整える必要がある。パーティ編成,装備やアビリティの変更・強化は「歴史省」で行える。

 装備に関しては,不要な装備品を合成することでレベルが上がり,レベル最大になったら同じ装備品同士を掛け合わせることで,進化させることができる。レアリティが高い装備品の中には「必殺技」が付与されているものがあり,条件を満たすキャラクターが装備すると,バトルでその必殺技が使用可能となる。

パーティ編成画面で「おまかせ編成」ボタンを押すと,パーティメンバー,装備,アビリティを自動でセットしてくれる。序盤はおまかせ編成ボタンに任せても問題ないだろう
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 アビリティは,ダンジョン内で獲得したさまざまなオーブを用いることで,新たに生成したり使用可能回数を増したりできる。強力なアビリティを生成できるオーブが入手できるのは高難度ダンジョンになるので,まずは使い勝手の良いアビリティの使用回数を増やしたほうがいいだろう。

 「ファイナルファンタジー レコードキーパー」は,シリーズ伝統のアクティブタイムバトルというシステムをスマートフォンに適した形で採り入れており,年代を問わず楽しくプレイできる作品になっている。
 ダンジョンの入場前やクリア後には,そのタイトルのストーリーをダイジェストで読むことができるので,オリジナルを知らない人でも,キャラクター達に感情移入しやすいはずだ。

 なお現在は,「ドットクリスマス」キャンペーンが12月25日まで開催されていて,入手した「オーナメント」の数に応じてゲーム内アイテムがもらえるとのことなので,まだ本作をプレイしていない人は,この機会にゲームを始めてみてはいかがだろうか。

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