紹介記事
英霊の魂を宿した女の子達と冒険へ旅立とう! 「ラストサマナー」の醍醐味は,簡単操作で迫力のバトルが展開する「タクティカルメダルバトル」にあり
正式サービスが開始したのは2014年9月17日で,まだ比較的新しいタイトルなのだが,ブラウザゲームは(DMMゲームズも例外ではなく)新作がかなりの数リリースされており,本作は良作でありながらも埋もれてしまっている感がある。これはもったいない……ということで,もっと評価されるべきラストサマナーの魅力を,ゲームシステムの紹介という形でお伝えしていきたい。
英霊の力を得た女の子達をデッキに組み込んでバトルに勝利せよ
本作は,織田信長やクレオパトラといった歴史上で活躍した英霊の力を得た女の子達を収集/育成してデッキを組み,「タクティカルメダルバトル」という独自のバトルシステムで敵と戦うブライザタイプのオンラインRPGだ。
プレイヤーは,舞台となるフェルトバーンというファンタジー世界に降り立った“終焉の召喚士(ラストサマナー)”となって,世界を救うべく旅に出る……。と,やたらとスケールの大きな話をナビゲーターの「イザナミ」から聞かされるが,会話ベースで進む物語はキャラクターの魅力を押し出したものになっていて,序盤はなんだかホンワカした雰囲気だ。
ゲームの進行は,「クエスト」を受けてバトルを行い,これに勝利すると新しいクエストを受諾できるようになって,同時に物語も進展していく。
一度クリアしたクエストは何度でも挑戦できるので,ここでキャラクターの強化に必要な素材や,ガチャを引くために必要な「ガチャポイント」を稼いでデッキの充実を図ることになる。この手のブラウザゲームにありがちな,村を育成して資源を蓄える,といった要素は省かれており,本作において一番のウリとなっているバトルに没頭できる作りだ。
バトルはストーリーに関わるものがメインとなるが,そのほかにも,仲間にしたキャラクター専用の「キャラクターストーリーズ」,毎日違った戦闘が楽しめる「デイリーダンジョン」,期間限定で行われる「イベント」などがあり,自分の実力に合わせて好きなバトルを選択できる。その中でも,イベントは特別キャラクターが入手できるチャンスでもあるので,できる限り参加しておきたいところだ。
デッキ構築のコツとキャラクター育成要素について
デッキに組み込むキャラクターは,個性豊かな特性を持っているが,BLADE(赤い剣マーク),SHOT(緑の弓マーク),MAGIC(青い杖マーク)の3種類に大別でき,これは特徴的なバトルシステムとリンクしている。
実際にデッキを組むときは,「ローテーションバトルシステム」という独自のシステムを理解する必要があるだろう。このシステムでは,3人のキャラクターを一つの小隊として,それを1ラインとして3ラインで最大9名までデッキに入れられるのが特徴で,バトルラインは,ターンごとにローテーションされる仕組みだ。キャラクターの相性によって配置を決めたいところだが,各小隊ごとにコストの上限があったりと,単純に強いキャラクターを入れればいいというものでもない。
デッキに入れるキャラクターの選択基準は,先に述べた特性と,HPや攻撃力などのパラメータ,リーダースキル,そして,ラインを構築したキャラクターの相性により発動する「ラインスキル」の種類だ。ラインスキルは,ターンの頭で任意に発動できるもので,攻撃や防御,回復などさまざまな種類があり,強敵との戦いでは欠かせないものだ。
説明すると難しそうな印象を持つかもしれないが,まずは適当に9人を配置することから始めて,少しずつ微調整していくと分かりやすい。それでも,新しいキャラクターを手に入れるたびに,デッキの再構築で頭を悩せることにはなるだろうが,このデッキ構築がプレイヤーにとって一番面白い部分でもあるので,自分なりに最強のデッキを考えて大いに楽しんでほしい。
キャラクターの成長要素としては,最初はレベルを上げることから始めることになるだろう。本作では,バトルに参加しても経験値は入手できず,素材としてほかのキャラクターを消費して経験を得る「強化」が基本的な育成方法となる。
クエストクリア時や,ガチャを引くなどして,必要ないキャラクターが手に入ったらどんどん強化していこう。なお,クエストをクリアしたときに入手できるモンスターは,デッキに入れられないので,強化専用と考えていい。
また,素材キャラクターを消費して「限界突破」することで,素材キャラクターの一部のパラメータを引き継ぐことも可能だ。素材カードになるのは,基本的にはベースとなるキャラクターと同一名称のカードだが,同じレアリティのカードを2枚消費することでも限界突破ができる(※ただし,SSRの場合は1枚のみで限界突破可能)。これは,イベントなどで入手して期間限定カードでも限界突破させやすくする救済処置だろう。
パラメータの引継ぎは,同一名称のカードが素材となる場合,キャラクターのHP/攻撃/防御の10%が限界突破ボーナスとして付与されるが,違うカードを2枚素材にする場合,それぞれのカードの5%ずつが加算される仕組みだ。より多くのボーナスを得るため,素材カードはレベルを最大まで上げてから限界突破するのが定石だが,違うカード2枚の場合は,そのレベル上げの手間が2倍になってしまうので注意しよう。
キャラクターの装備品を生産するのも,育成要素の一つに数えられるだろう。生産に使う素材はクエストをクリアすることで入手できるが,装備品の「レシピ」は,対戦コンテンツの「バトルアリーナ」でアリーナメダルを入手して交換所で引き換える必要がある。対戦とはいっても,非同期型で,ほかのプレイヤーのデッキを操作するNPCと戦うだけなので気軽に参加してほしい。なお,ランキング機能もあるので,いずれは本気で上位を狙ってみるのも面白いだろう。
メダルを選ぶだけの簡単操作ながら奥深いゲーム性のある独自のバトルシステム
本作のウリとなっているタクティカルメダルバトルは,コマンドの役割を持つ6枚のメダルを選択するだけの簡単な操作で,戦略性のあるバトルを楽しめるバトルシステムだ。 具体的なバトルの手順は,戦闘開始直後にメダルがランダムに6枚配られるので,一組3人で3枚のメダルを選択する。選択したメダルは消えてしまうが,次のターンが始まると消えたメダルが補充されてまた6枚に戻る仕様だ。
メダルは,BLADE/SHOT/MAGICに対応した通常攻撃系のクラスメダルのほか,回復や全体攻撃,カウンターなどの種類があり,メンバーの特性と同じメダルを選択すると効果的な攻撃を繰り出すことができる。特性と合わないメダルを選択すると,空振りしたりダメージが少なかったりするが,メダルはランダムに配られるので,すべての攻撃で特性に合わせるのは難しい。特性と合致したメダルは“MATCH”と表示されるので,最初のうちは,これを目安にメダルを選択していって,慣れてきたらデッキの配置を工夫したうえで,「メダルシャッフル」など,メダルの種類を操作できるラインスキルを活用してみるといい。
特性とマッチしたメダルを選ぶのにはもう一つメリットがある。それは,コンボ数が上昇していってバーストゲージが溜まりやすくなることだ。バーストゲージを消費することで発動できる「バーストアタック」は,ド派手な演出とともに敵に強力なダメージを与えられる技になっていて,バトル後半で戦闘不能者が数人出ているような状況でも一発逆転を狙えるほど強烈だ。
キャラクターの特性と違った攻撃メダルを選ぶとコンボは途切れてしまうが,回復や全体攻撃といった特性を選ばないメダルならコンボは継続する。この仕様を活用するのが賢い戦い方になるだろう。
操作自体はメダルを選ぶだけの簡単なシステムなのだが,デッキの構成によっては,かなり細かく戦略を立てられるのが面白いところ。デッキの数だけ違った戦い方があるのだ。
とはいえ,極限まで育成が進んだデッキ同士が戦うアリーナでなければ,そこまで難しく考える必要はない。クエストを進めるのが目的ならば,キャラクターをしっかりと育成し,コンボを意識して戦っていくだけでも十分なので,単純にキャラクター育成モノのブラウザゲームとして楽しむのもありだろう。あまり深く考えず,ポンポンとテンポよくメダルを選んでいくと,スピード感のある爽快なバトルになって,それはそれで楽しいプレイ方法といえるだろう。
以上,キャラクター育成と強化,そしてデッキの構築と特徴的なバトルシステムについて解説してみた。デッキとバトルの関係はかなり計算されて作られていて,基本のみを解説した今回の記事だけでは到底その奥深さを表現しきれていない。
現在,サマナーレベル10までAP消費がなくなるキャンペーンを行っており,単純だけど奥深い本作のバトルを試すには絶好の機会となっている。本稿を読んで気になった人は,実際に自分でプレイしてみて,どんなゲームなのか確認してみてはいかがだろうか。
「ラストサマナー」公式サイト
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