［TGS 2014］「ワールド エンド エクリプス」は“劇場型RPG”。本山真二氏が新作タイトルの魅力を語ったステージイベントをレポート

　セガは2014年9月18日，東京ゲームショウ2014の同社ステージで，2014年冬にサービス開始を予定している新作タイトル「ワールド エンド エクリプス」（PC / PS Vita / Android / iPhone）のイベントを行った。


　ステージには，本作のプロデューサーである本山真二氏と，声優の磯村知美さんが登壇し，本作の世界観やゲームシステムを紹介してくれた。なお，ストーリーについては先日掲載した記事で，TGS 2014の開催に合わせて公開されたプロローグPVを紹介しているので，そちらを参照してほしい。

「ワールド エンド エクリプス」プロデューサーの本山真二氏。代表作は「戦場のヴァルキュリア」シリーズなど

声優の磯村知美さん。無類のゲーム好きで，今回はファン目線に立った司会役としてステージに登場した

　まずは現在公開中のプロローグPVが上映され，本山氏による世界観解説が行われた。プレイヤーは「龍の背」に築かれた，ある街を守る狩猟兵団の長となり，狩猟兵を指揮して戦うことになる。

プレイヤーたちが滞在する「龍の背」。本山氏によると人類が繁栄している龍の背は，世界にごまんと（プレイヤーの数だけ）存在するという

　それだけなら普通のオンラインRPGなのだが，本作のストーリーには，普通ではない仕掛けが用意されているようだ。本山氏が語るに，本作は“劇場型RPG”であり「プレイヤーの行動によってストーリーが大きく変化するシステムを採用している」のだという。

　これについて本山氏は「プレイヤーが物語を先導する形式でお話が進みます。テーブルトークRPG（TRPG）を連想してもらえれば，なんとなくイメージが掴めるかもしれません」と，その内容を話していた。

エナミカツミ氏が描くキャラクターたちについても，その設定などは伏せられている

　TRPG的なストーリー進行を，どのようにオンラインRPGへと組み込むのかなどの詳細な仕様については，現時点ではまだ触れられていない。その内容に期待しつつ，今後の発表を待つこととしよう。


　次に行われたのが，初公開となるゲーム映像を交えたゲームシステムの紹介だ。本作のバトルは，複数キャラクター（狩猟兵）の戦闘が同時に進行する「マルチレイヤーバトル」となっている。プレイヤーはそれぞれの狩猟兵に指揮を出しながら，味方全体を勝利へと導かなければならない。

画面下のゲージが，各キャラクターの戦況を表している。いずれかのキャラクターがゲージの右端に到達すると，敵の本陣を攻撃できる。これを破壊すれば勝利となるが，逆に味方の本陣が破壊されればプレイヤーの敗北となってしまう

　画面は非常に美しく，アクションもダイナミックだが，コマンド入力などは必要なく，タッチするだけで既定のアクションを繰り出してくれる。アクションゲームが苦手な人でも，敬遠する必要はなさそうだ。バトルに関して，細かな操作の紹介はされなかったが，その魅力の一端を垣間見られた。


　イベントの中で本山氏は，本作の開発状況を「7割ほど」と語り，今後はクローズドβテストの実施も予定していることを明らかにした。本作に興味のある人は，サービス開始まで今後の発表に目を光らせておこう。

ブースには，ARを利用した展示コーナーも用意されている。コンパニオンさんが配布しているうちわを持っていれば，会場外でもARを楽しめる

非常にできの良い狩猟兵の衣装をまとったコンパニオンさんも登場。細部までこだわりぬかれたこの衣装は，社内で製作されたものらしい

「ワールド エンド エクリプス」ティザーサイト

4Gamer「東京ゲームショウ2014」特設サイト