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PCゲームのフレームレートが良くなる? Windows 10の次期アップデートで導入される「Game Mode」の概要が明らかに
まずはGame Modeだが,Xbox Wireによると,これは,Windows 10搭載PCでゲームをプレイするときの全般的な性能向上を目的とした最適化機能だそうだ。
Game Modeを有効にすると,Windows 10は,動作中のゲームを優先してCPUやGPUを割り当てるようになるという。優先する仕組みについての詳しい説明はないのだが,結果としてゲームプレイ全般におけるフレームレートが向上するように振る舞うとのことである。
ゲームごとのGame Mode有効/無効設定は,現行のWindows 10でも[Windows]+[G]キーからオーバーレイ表示させることのできる「Game bar」(ゲームバー)の新版から行えるようになるそうだ。
また,Windows 10における「Windows Settings」(Windowsの設定)にも,新たに「Gaming」という設定項目が追加され,そのPCでGame Modeを使うか否かを設定できるようである。
ちなみに,このGamingという設定項目では,現行のWindows 10においてGame barやWindows 10標準の「Xbox」アプリで行うようになっているゲーム録画機能やゲーム実況機能の設定も行えるようになるようだ。
Windows 10およびXbox Oneシリーズ向けのCreators Updateでは,ゲーム実況の配信機能も新たに追加となる。Microsoftは,2016年8月に,ゲーム向けのライブ配信サービスを提供している企業「Beam」を買収していた(関連記事)。そのBeamが持っていた実況動画配信機能が,OS標準のものとして導入されることになるわけだ。
この実況配信機能では,新たなストリーミングプロトコル「FTL」※を実装することで,低遅延での実況が可能になるという。
※Faster Than Light,超光速の略語で,同名のゲームとは無関係と思われる。
Microsoftはほかにも,子供がXbox Oneでゲームをプレイできる時間帯やプレイ時間を,曜日ごとに設定する機能「Xbox Screentime」を,Xbox Oneシリーズ用Creators Updateで導入するという。
この機能を使うと,たとえば「平日は17:00から19:00の間に最大1時間,土日は12:00から19:00の間に最大3時間遊んでいい」といった設定が可能になるようだ。
なお,今回紹介した新要素を盛り込んだCreators Updateテスト版は,Windows 10の開発途上版をテストできる「Windows Insider Program」の「Fast ring」参加者向けに,配信が始まっている。
正式版のリリースは2017年春の予定だ。
Xbox公式Blogの当該ポスト(英語)
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